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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 妄想

■2009-12-07
知っているのか伊達
 「臣」の書き順が違うと指摘された。
臣の書き順
書き順の正誤
 これはおかしい。
 俺の書き順が間違ってるとしたら、そっちのほうがおかしい。

 人は誰でも「臣」を書くとき「あれ?『巨』じゃなかったっけ?」と疑う。
 「巨人」と書こうとして「臣人」と書いてしまい、「覇極流千峰塵!!」とか言いながら修正液を浪費するのが人の常である。
 「巨」は「臣」に直せるが、「臣」は「巨」にはできないことを考えると、俺の書き順は心理的に正しいものであり、これは書き順が実態と乖離している例だと言えよう。

 書き順を守る利点は、字形を整えることにある。
 だが「臣」の場合は疑いながら慎重に書くため、書き順を違えても字形にはたいして影響がない。
 これをさらさらっと書く者は、勢い余って「昼休み」を「昼体み」にしてしまう小学生のごとく、臣人の刑に処せられるのである。
 なので、俺は間違っていない。
 
■2009-11-11
白い巨象
 ある晩、象は象小屋で、ふらふら倒れて地べたに座り、藁もたべずに、十一日の月を見て、「もう、さようなら、サンタマリア。」とこういった。
 「おや、何だって? さよならだ?」月がにわかに象にきく。
 「ええ、さよならです。サンタマリア。」
 「何だい、なりばかり大きくて、からっきし意気地のないやつだなあ。仲間へ手紙を書いたらいいや。」月がわらってこういった。
 「お筆も紙もありませんよう。」象は細ういきれいな声で、しくしくしくしく泣き出した。
 「そら、これでしょう。」すぐ眼の前で、可愛い子どもの声がした。象が頭を上げて見ると、赤い着物の童子が立って、硯と紙を捧げていた。象は早速手紙を書いた。
 里見へ

 この手紙をもって僕の白象としての最後の仕事とする。
 まず、稲扱小屋の実態を解明するために、大河内教授に蜂起をお願いしたい。
 以下に、稲扱についての愚見を述べる。
 稲の脱穀を考える際、第一選択はあくまで象の雇用であるという考えは今も変わらない。
 しかしながら、現実には僕自身の場合がそうであるように、発見した時点でブリキでこさえた大きな時計や百キロもある鎖をきたした進行症例がしばしば見受けられる。
 その場合には、赤い竜の眼をして見下ろすことが必要となるが、残念ながら未だ満足のいく成果には至っていない。
 これからの労働環境の飛躍は、象の労働にかかっている。
 僕は、君がその一翼を担える数少ない象であると信じている。
 能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。
 君には稲扱の発展に挑んでもらいたい。
 遠くない未来に、ずいぶん眼にあうことがこの世からなくなることを信じている。
 ひいては、僕の手紙を読んだ後、花火みたいに野原の中へ飛び出す一石として役立てて欲しい。
 じっさい、象は生けるけいざいなり。
 なお、自ら稲扱小屋の第一線にある者が鎖と分銅を早期発見できず、過労で死すことを心より恥じる。

 財前五郎
 おや、川へはいっちゃいけないったら。
 
■2009-10-24
猫とシエスタ
 仕事は減らない、人手は増えない。
 なのに上司は「有給休暇を消化しろ」と言うだけ言う。
 そんな世の中に絶望しているみなさん。

 発想を逆転させてみましょう!
 「有休を消化する」のではなく「消化を有休にする」のです!

 どうせお昼を食べてしばらくは、眠くてマトモに働けやしないのです。
 毎日、そこに1時間の有休を取って、ランチの消化にあてるのです。
 まさか、本当に有休を消化に使われるとは、上司も想定外の事態でしょう。
 さあ!イタリア人のように、レッツ・シエスタ!


 ……俺の席が入り口正面でなければ、真面目にこれで申請してみるんだがな。
 
■2009-10-05
キーボードの謎
 なんでキーボードは「キー」って言うんだぜ?
 ↓
 直訳で「キーボード」=「鍵盤」だと思うぜ?
 ↓
 じゃあなんで「鍵盤」は「鍵」がつくんだぜ?
 │
 ├ ピアノの鍵盤には鍵がかかるんだぜ?
 │└ あの鍵はなんの意味があるんだぜ?
 │  ├ ベートーベンが夜中に弾かないようにに決まってるぜ?
 │  └ 泥棒に白鍵を盗まれて麻雀牌の材料にされちゃうんだぜ?
 │
 └ 音程のことをキーって言うから「音程盤」なのかもだぜ?
   └ じゃあなんで音程が鍵と同じ「キー」なんだぜ?
     └ 鍵になる音程のことをキーって表現したんじゃないのかぜ?

 疑問はまだ晴れていないんだぜ?
 
■2009-09-30
ゼロ除算
 よく「数学は社会とかと違って、答えがきっちり1つに決まる」みたいな比較がある。
 これはある意味では正しいが、かならずしもそうとは言えない。

 小学校の段階で、すでに数学は不安定である。
 3年生の教科書で「割り算」が登場するが、当然その中には「ゼロ除算」が含まれる。
 しかし、手元の教科書には「ゼロで割ってはいけない」という内容の説明が無い。

 いったい教室ではどうやって切り抜けているのだろう。
 「0÷4=0」が示されているのに、「4÷0」について疑問を持つ子どもが一人もいない、なんてことがあるだろうか。

 数学の世界が崩壊してしまうようなバグが、小学校3年生の段階で露呈してしまう。
 これを不安定と言わずして何と言うのか。


 しかし、虚数なんかもかまわないで定義してきた数学である。
 「ゼロをゼロで割った数」みたいなものを定義した人はいなかったのだろうか。
 なんかこう、それっぽい記号をあてがって「ゼロで割るとコレが出てきちゃってすごい高度な数学になるヨ!」みたいなハッタリを効かせれば、小学生もとりあえず矛を収めてくれるのではないか。

 それっぽい記号か…
 ゼロをゼロで割ったことを示すために「%」みたいな形でどうか?
 あれ、なんですでにキーボードに刻印されてんだ、この記号。
 
■2009-09-04
サスロ…?
 同僚に、男・男・女・男の4人兄弟の人がいる。

 兄弟の数が多いと、兄だとか妹だとかでは個人を特定できないことが多い。
 だが、この場合は、たとえば「兄が…」という話題になったときに、
 「ギレンのほう?ドズルのほう?」という識別ができるので大変ありがたい。
 こういったパターンは他にもどんどん編み出していくべきだと思う。
 
■2009-08-27
歯科医文書
 戦慄しながら歯医者へ行ってきた。
 予想通り親知らずは全員処刑が決まった。
 合計7箇所をこれから順に治療していくことになる。
 こうして28歳の革命は幕を開けた。


 しかし、歯医者の治療は、ずーっと変わっていない気がする。
 麻酔が効いたら、まずは徹底的に虫歯ゾーンを削り取り、
 徐々に繊細なドリルに交換しつつ、細部をととのえて、つめてかぶせて終わり。
 口をゆすぐと、麻酔地帯から水がこぼれるのまで含めて同じだ。
 おおまかな方法はほとんど変わっていないように思う。

 麻酔が効いてしまえば、痛みを恐れることはない。
 それでも歯医者の何が恐ろしいって、あの音だ。
 雰囲気や匂いが恐ろしいという人もいるだろうが、断然音が怖い。
 鋭利なドリルが今オマエの口の中で回っているぞ、とアピールするあの音こそが恐怖の根幹だとわかった。

 やはり音に戦慄する人は多いらしい。
 iPodなどの使用を許可するところや、中にはオリジナルiPodを医院側で貸し出すところもあるらしい。
 これはいい案だと思う。


 では、何を聴くのが一番気がまぎれるだろう?
 ここはやはりQueenの名曲「We Are The Champions」ではないだろうか。
 はいしゃじゃないから。

 ハハハ……ハハハハ……
 ……歯医者怖ぇー……
 
■2009-08-26
未熟な革命
 かれこれ7年くらい逃げ回ってきたが、
 ついに年貢を納めるときがきたようだ……。

 キューバの英雄チェ・ゲバラが、レボリューションの炎をあげるため船に乗り込んだのも28歳のときであったという。
 ここらでカラダを夏にしてカゲキに行こう。
 もう覚悟を決めちゃって。


 今日、ついに、歯医者にいきます。
 親知らずに虫歯があるのが発見されたからです。
 連鎖的に、7年ぶんたまったあちこちの虫歯が発見されるでしょう。
 変なふうに生えている他の親知らずも無事では済むまい。
 両親が認知しているにも関わらず、不憫な奴らよ。
 
■2009-07-31
魔女の宅急便を観て
 キキはとんぼさんに対して「嫌悪→好意→ツンデレ→デレ」と変遷するが、このツンデレ時に魔力が消え、飛ぶ能力とジジと会話する能力を失う。

 飛ぶ能力は復活するが、最後までジジの言葉は「ニャー」だった。
 なぜか?という考察はあっちこっちでされているところだ。


 僕は、ジジ側にも魔力が備わっていた、という立場をとっている。
 ジジ側に「キキや鳥や犬と会話する能力」があったわけだ。
 キキ自ら「飛ぶことしかできない」と言ってるし。

 そして、キキと時を同じくしてジジも人語を失う。
 これはなぜかといえば、お隣の白猫と家庭を持ったせいだろう。
 童貞を捨てたため魔法使いでなくなったという理屈だ。
 だからといって賢者かどうかは解らないが。

 たまたま童貞喪失のタイミングがキキの不調と重なっただけで、
 別にアレはキキのせいじゃなかったわけだ。
 納得がいった。


 この説への反論としては
  • 最後の鳴き声はテレビの前なので自重していた
  • 最後の鳴き声はテレビクルー視点だった
  • ジジはそもそも30歳相当じゃあないだろう
  • 30年童貞でも魔法使いにはなれないと思う

 ……といったあたりが予想される。仰せの通りである。
 
■2009-07-11
天空のPL法
 トマトといっしょに唇の裏側を噛み潰した。
 そこがでっかい口内炎になった。

 ひどい口内炎ができたときはチョコラBBで治療することにしているが、今回のダメージは甚大で、5夜連続で服用してようやく回復の兆しが見えてきた。
 これでようやくマトモに食事ができる。

 そもそも唇や頬の裏側は危険すぎる。
 これらと歯は、いわば餅つきの「つく人」と「かえす人」の関係であり、ついて、かえして、の作業をあれだけの速さで毎日繰り返しているわけだ。
 事故が起こらないほうがおかしい。
 設計の段階で事故を予測できなかった生産者に非があるレベルだ。

 天界にPL法があるかどうか知らないが、神を訴えたい気持ちだ。
 
■2009-07-06
七夕インフレーション
 七夕である。
 今年もいろいろなところで、よそ行きの願いを満載した笹を見る。

 この願い事の風習は、裁縫の達人である織姫に、裁縫の上達を願うことからはじまったらしい。
 いつのまにか願い事の部分がインフレーションして、なんでもアリの状態になった。
 織姫もさぞかし戸惑っているだろう。
 最初は「四六時中も好きと言って」でよかったのが、いつのまにか「めぐり逢えたときから死ぬまで好きと言って」になっていたくらい戸惑っているだろう。

 そんなことを考えながら、スーパーマーケットに掲げられた笹を見ていると、綺麗な字で書かれた一枚の短冊が目についた。

 「らいあがすくすく育ちますように」

 僕は「お子さんに英語圏の知り合いができませんように」と祈った。
 なんて酸っぱいんだ、大人のパラダイス。
 
■2009-06-30
ロングビーチ長浜
 琵琶湖のほとりに、長浜市という街がある。
 と言っても滋賀県の市はほとんど琵琶湖のほとりだけど。
 この長浜市、室町時代までは「今浜」と呼ばれていたらしい。

【問題】
 なぜ「今浜」は「長浜」になったのか?

【ヒント】
 戦国武将に関係があるよ!

【僕の解答】
 琵琶湖のほとり……ということは関ヶ原の近く!
 
 家康「もしもし小早川?家康だけど、今どこ?」
 秀秋「えっと、今浜」
 家康「遅いよ何やってんの!いくさ始まってるよ!」
 秀秋「ゴメンゴメン」

 家康「もしもし小早川?まだ着かないの?」
 秀秋「ゴメン、まだ今浜を抜けてない」
 家康「まだかよ!もう兵を動かしてくれないとマジヤバイんだけど!」
 秀秋「思ったより行程が長くって」
 家康「てめー俺が天下とったら、そこ長浜って名前にしてやるからな!」

【正解】
 豊臣秀吉が織田信長の長をとって「長浜」と改称した。



 くそっ……推理はいいセン行ってたんだがな!!
 
■2009-06-27
麻雀と幾何学
 正方形は台形である。

 小学校の算数で習ってから随分たつが、やはり引っかかる。
 論理的には間違っていない。
 台形は「少なくとも一組の対辺が互いに平行な四角形」なので、正方形は台形だ。
 ……が、なんか引っかかる。
 「正方形は四角形である」と言ったときの自然さと比べて、この不自然さは何だ?

 ある日、この疑問を一発で解決してくれるアスキーアートがあることに気づいた。
|(●),   、(●)、.:|
タンヤオ
 「いいの!?それ、タンヤオでいいの!?」
 ……というこのMOTTAINAI感覚が、ピッタリこの感覚にあてはまる。

 正方形は、そうとう甘く判定しても、自然界にはまず現れない。
 台形であるだけでなく平行四辺形でもあり、ひし形かつ長方形である「正方形」を台形と称するのは、そのレアさから考えると「大四喜字一色四暗刻をトイトイ扱い」くらいのMOTTAINAI出来事といっていいだろう。

 「正方形は四角形である」と言ったときに不自然さを感じないのは「四暗刻は麻雀の役である」と似た捉えかたをするからだろうか。
 そんなことまで考えていたら「正方形」が麻雀の役に見えてきた。
 「ジュンチャン・サンシキ・セーホーケー・ドラドラ」みたいにスルッと紛れ込んでくる。
 
■2009-05-01
祈るようなメーデー
 MAY DAY MAY DAY (S・O・S!)
 MAY DAY MAY DAY (S・O・S!)

 今年のメーデーはどちらかというと救難要請のほうじゃないか、
 みたいなネタはきっと各種マスコミでここぞとばかりに使われているだろう。

 しかし「5月の日」と銘打っておいて1日だけで終わるのはどうか。
 5月中フリーダムに叫び続けても許されるのでは?
 と思ったが、それをやると4月中ずっとウソつきっぱなしになるのでダメだ。

 5月1日は、浜松駅ビルメイワンの誕生日でもある。
 浜松市民ではないのでどうでもいいが、このビルを見るたびに「まよね」と呟いてしまう。
 本当にどうでもいい話だった。
 
■2009-04-01
ドルラル
 新年度だというのに何一つ「新生活」を感じない。
 本当に俺は勤め人なのか?

 話は変わるが、ドルという通貨は世界中で流通している。
 ときには地域名を冠して、別の通貨に派生することもある。
 ジンバブエドルのゼロの多さは世界的に有名なところだ。

 中央アメリカにエルサルバドルという国がある。
 南アメリカの太平洋側にエクアドルという国がある。
 どちらの国も、通貨は「ドル」である。
 エルサルバドルドルとかエクアドルドルとか、相当ドルドルなことになっているのだろう。

 どこからどこまでが嘘か、そこを見極めるのが4月1日の情報リテラシーである。
 
■2009-03-18
スキャンダル
【チラシに書いてあった文字列】
 業態を変革して
 エコでニッチなフィールドへ!

 ↓

【僕の目が瞬間スキャンした文字列】
  態  変
 エ    ッチなフィールドへ!

 もうやだこの脳。