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◆不定期日記ログ◆

LOG 2006-04

■2006-04-03
引き続き新生活の神になる
 テレビを買う。
 これで「冷蔵庫・洗濯機・テレビ」の3種の神器が揃う。
 車の名義変更が終わったため、同時に「乗用車・クーラー・カラーテレビ」の3Cの時代まで文化水準が上昇する。
 地上波デジタル放送への対応を迫る家電業界に絶望しつつ、ゲーム専用ディスプレイとしての役割を命じる。
 ゲーム機が無いことに気づいて絶望する。

 ザ・ニューパソコンを買う。
 部屋の文化水準が一気に上昇する。
 申請しておいたプロバイダから連絡が来る。
 ADSLの工事は二週間後になるらしい。
 「30日以内にライセンス認証を行ってください」と連呼するwindowsXPに絶望する。

 最低限の文化水準を確保するべくテーブルを買いにいく。
 パソコン、テレビを置く場所を考え、ベストなテーブルを運命的に見つけ出す。
 「只今在庫がございませんのでお取り寄せいたします。また木曜においでください」
 絶望する。

 郵便受けに、前の住人宛のダイレクトメールが舞い込む。
 前の住人が女性と知って、無駄におののく。
 そんな自分にも絶望する。
 
■2006-04-07
ダンボールと戯れる社会人
 ダンボールを開いた。
ズコー
ズコー
       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
 
■2006-04-10
駅前風景
 駅前に、こんな不自然なカンバンのついた建物があるんだけど…
接点t!
PoKetビル
 いや、俺が言いたいのは「Pocketじゃね?」とかそういうことじゃなくって…
 これ、元は「すしビル」だったんじゃね?
 
■2006-04-13
文明開化
 ADSL開通ッ!!

 早速インターネット関連の各種フリーウェアをダウンロードしているが…
 は…早すぎる!強すぎる!
 なんだ?この『通信速度』は…?
 時間でも止められたみたいに早すぎるッ!!

 普通のADSLでこのリアクションを取れるのは…ADSLからISDNにランクダウンして過ごした一年間のなせるわざよ!

 僕はガス・水道がなくてもなんとかなるけど電気とネット環境が失われるとパニックに陥る変態ライフラインをもつ者だから、この環境の復旧は最高にありがたいぜッ!!
 これで一人暮らしにもっとも必要なもの…「情報」を手に入れた!

 ニューマシン・黒船ミシシッピ号もついに情報の海へ。
 これからよろしく頼むぜ相棒。
 ウイルス対策はAVG Freeでいいよな相棒。
 
■2006-04-16
ユパ様の緑化運動
 部屋の環境は整いつつある。
 しかし、癒し・潤いという点については、僕の部屋はまるで砂漠のようだ。
 心の砂漠化を防ぐために緑を増やさなければ。
 そうだ、植物を買ってこよう。

 そう思い立ったのが先週の話。
 で、今週。
王蟲プランター
王蟲の死骸を苗床にして腐海が!
 な、なんか生えてきた!!
 砂漠となった僕の部屋が腐海に飲み込まれていく!

 …いや!逆に僕が飲み込んでやる!
 なぎ払え!
お昼ごはん
春キャベツと王蟲から生えてきた草のたらこスパゲティ
 味はともかく、長靴いっぱい食べたいよ。
 
■2006-04-19
お昼ごはん争奪戦
 会社の入ってる建物の一階にある飲食店から、一枚のプリントが届いた。
 「限定30食!」と書いてある、日替わりランチ配達のお知らせだ。
 それには、今週一週間のメニューと、注文受付番号(内線)が書かれていたのだが…

 (内線 110)と書くべきところを(内戦 110)と誤変換していた。

 なるほど、限定30食を巡って、建物内の団体が戦いを繰り広げるわけだな。
 すごい自信だ。

 っていうか内線押し忘れたら大変なことになるなコレ。
 
■2006-04-20
冒険をはじめよう
 おかえりなさい、MOTHER!
 おかえりなさい、RPGをする僕!

 本当にMOTHER3が発売されたよ!
 初めてMOTHER2をプレイして衝撃を受けたのが中学生のころだから…もう干支が一周しかねない勢いだ。
 あのころと同じような純粋なプレイがしたいので、以降インターネットなどに掲載されるMOTHER情報には触れないようにする!

 ふたごの名前はサイモンとタイガー。(わかる人にはわかるコンビ)
 両親の名前はダディとマーマ。(父次郎と母江)
 犬の名前はダニー。(何をするだァーッ!)
 好きな食べ物はブルギニョンヌ。(赤ワイン煮)
 カッコイイものはマグナム。(いつもの)

 これだけ決めて安心してたら、まだまだ名前入力できるキャラが出てくるみたいで、とっても迂闊だった。

 ゲームボーイミクロ(ゲボ美)をスピーカーに接続して、冒険が始まる。
 ふと、MOTHER3開発中止が決まったときに公開された戦闘BGM(ピアノソロ)が流れてきて、その生みの苦しみを思い不覚にも涙ぐんだ。
 
■2006-04-23
メガネロック
「お願い、やめてぇ!」

「ハハハ!こいつぁ最高だぜ!!
 ギャハハハハおもしれぇー!このメガネって奴最高おもしれぇよー!!」

「いやぁ!返してぇー!
 わたしのメガネをオモチャのようにもてあそばないでぇー!!」

「へへ…おとなしくしてなねーちゃん!
 この刃物が見えるだろ?
 知ってっか?これ英語でナイフって言うんだぜ」

 という感じでメガネを奪い「ゆき殿ごっこ」をしていたわけだが、実際にメガネを奪ってかけてみると大変なことに気がついた。

 すげェーよく見えるぜッ!!
 オレに何が起こったんだ!?
 これはテクニックじゃあねえ、どうやら『能力』のようだ!
 チューン・アップされた眼球の『能力』だ!
 なんつぅーかヤッベェーぜッ!!スゲェー見えるッ!!
 視線上に望遠カメラを搭載したみてーだぜ!
 これが『メガネの力』か…?
 『メガネ』がオレの眼球にさらなる能力を引き出してくれたって事なのか?
 オラァアア!!

 真剣に…『メガネキャラ』になることを考えたよ…
 『視力』をつけなくっちゃあな…
 でも今の『メガネキャラ』って奴はどーなってんだろうな?
 「どうせメガネ男子ブームに乗りたがってるだけだろ」とか思われたりするのかな?
 
■2006-04-26
Advent Desert―乾いたダンス
 仕事で中田島砂丘(浜松)の写真が必要になった。期限は5月半ば。

 中田島砂丘といえば風紋。地面を伝わる砂のオーバードライブ。
 これをバッチリ撮るために、事前に仕入れた情報を整理する。
  • よく晴れた、風の強い日でなければならない
  • 太陽の傾いている夕方か朝だとくっきり撮れる
  • 天気予報によると25日快晴。26日以降曇りマークが混じる
  • GWになると、浜松まつりのため粋でイナセな若衆が押し寄せる
  • 以前、浜松在住の友人Einsが「浜松に来るようなことがあったら連絡求む」と言っていた
 よし、整理完了ッ!
 つまり「ただちに25日に休暇を取る手続きと根回しを行い、Einsに連絡。帰宅後準備をして電車に飛び乗り浜松に向かい、Eins宅に泊めてもらったうえで朝イチで砂丘撮影を行い、昼は時間をつぶして夕方再び砂丘へ」ということだな!

 まず仕事を調整。明日一日席をあけてもたぶん大丈夫。
 続いて休暇の申請。

「明日、お休みさせてほしいんですが」
「どうした」
「天気がよさそうなので、朝夕の中田島砂丘の写真を撮りに浜松へいこうかと」
「じゃあ終日出張取材だね」
「あの、朝夕だけで、昼間は駅周辺をぶらぶらしてようと思ってますので、申し訳ないので代休で…」
「仕事に使うんだから取材で行ってきなさい」

 や…休みが貰えなかったッ!!
 のしかかる「いい写真撮ってきなさい」というプレッシャー!
 こうして25日は出勤日あつかいとなった。
 さすがに出張費を請求する勇気はない。

 こうして社内での根回し完了。
 ちなみにこの時点ですでに24日17時。
 さあEinsにメールだ。

「今夜泊めて。明日7時前に起こして。」

 俺が確実に「突然押しかけてくる奴ランキング」の首位の座にさん然と輝いた瞬間だった。


 翌朝、6時起きで砂丘へ向かった。
 登校前のEinsも付き合ってくれた。
 
くろゴマとしろゴマの恋
中田島砂丘
 ヤバイ。砂丘ヤバイ。まじでヤバイよ、マジヤバイ。
 砂丘ヤバイ。
 まず広い。もう広いなんてもんじゃない。超広い。
 だが日本じゃあ3番目だ。

「なにぃっ!では一番はなんだと…」

 そりゃ鳥取砂丘ですけどね。
 しかしそれでもこの広さ。視界に何もなさすぎて眩暈がしてきたわ。
 ここはこの世の果てではないだろうか。
 絶望的な光景。
 まさに「絶望」を具現化したかのような光景。

「こんなところでサンドイッチ食ったら砂まみれだよね。サンドだけに。」
「砂を噛むような思いをするだろうね。砂だけに。」

 うまいことを言っても絶望感はなくならない。
 一時間半くらい砂丘をさまよったすえ、9時過ぎに撤収。
 会社の仕事が始まるころ撤収するというタイミングにやや罪悪感を覚えるが、砂丘を歩いたことによる予想以上の疲労で相殺された。

 夕方17時、こんどは浜松にいる妹さんの用事でやってきた安藤くんを連れて、ふたたび砂丘へ。

 風がふきすさび、日が暮れゆく砂丘は、さらに絶望的な光景だった。
 そのうち砂丘の向こうから、やたらトゲトゲした服を着てバイクにのったモヒカンの男が「ヒャッホー」とか言いながらやってきて、水も食料も奪われてしまうのではないかと心配するくらい、世紀末だ。

 中田島砂丘、それは最後のフロンティア。

 朝ごはんまでご馳走になったEins、予定のついでに中田島行きを強行してくれた安藤くん、ディ・モールト グラッツェ!
 おかげで取材クオリティの写真がたくさん撮れました。
 
■2006-04-28
つよきもの
 発売から一週間かけて、MOTHER3を終わらせた。
 サイモンと、クラリス姫と、ドロボーのモッコロと、ダニーと、オサルスTの戦いは、終わった。

 思えば発売からリアルタイムでプレイした初めてのMOTHER。
 3作目にしてようやく「MOTHER」というタイトルを押し出したように思う。
 前作前々作は、少年の冒険から次々とお話が展開するシナリオだったが、近作はあくまで「家族の絆」を中心に描かれていたような印象を受けた。
 開発中止になる前は、「豚王の最期」「キマイラの森」などの副題がついていたが、これはもう「MOTHER3」単体で大正解だろう。

 すみからすみまで徹底されたMOTHER節を堪能しきって、どんな些細なことでも人によっては致命的なネタバレになってしまいかねない気がしてきたので、もうこれ以上書かない。
 人間の想像力が描き出す情景は、CGが作るそれとはまったく異質なものだ。
 おかえりMOTHER!
 ありがとうMOTHER!