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◆不定期日記ログ◆

LOG 2022-12

■2022-12-14
文鳥オンザデスク
 うちにはこんなのがいます。
 縁があってうちにいます。
白文鳥
うちにはこんなのが~います~
 白文鳥のウメチャンといいます。ワイフが名前を「梅」に定めたので、「オスだったら鈴木梅太郎、メスだったら津田梅子にしよう……」と勝手に決心していましたがどうやらオスっぽいです。よろしくな、鈴木梅太郎! 静岡県の誇る真のビタミンの発見者!

 白文鳥らしく真っ白になるまで紹介を待とうかと思っていたのですが、それにはまだまだ時間がかかるようなのでこれを書いています。なにしろお迎えしたときの様子がこれです。
ヒナ
ヒナヒナしい
 首元の素嚢に黄色いパウダーフードが入っているのが透けて見えると思います。これはワイフがシリンダーで2時間ごとにぶちこんだ挿し餌で、親鳥の代わりをすることで人間を「親」と認識させて慣れさせる行程だそうです。こいつ、こんなに体のつくりが違うのに、シリンダーでなく俺の口に向かって餌を要求しやがる。顔認識どうなってんだ?

 そこから一週間でこれです。
とり
うわあ! 急に鳥になるな!
 挿し餌期間はこのあと一ヶ月ほど続きましたが、ある日突然一人で穀物類をついばむようになって親の手を離れ、結果的にはシリンダーでの挿し餌に参加していない俺の手にも喜んで乗る鳥になりました。認識どうなってんだ?

 かなり気が強いやつで、手に乗せてかごの外に出してやると「久々にシャバの肉をつかめる……」と言わんばかりにめちゃめちゃに皮膚をついばんできます。
 文鳥の咬合力は人間の皮膚を突き破るほどではありませんが、仮にピンセットで手の水かきを挟まれたら血は出なくてもチョー痛いですね? それくらいを想像してください。

 また、時折口の中から穀物を一粒出して落としたりすることがあるのですが、どうやらこれは病気でなくて愛情表現のようです。素嚢にしまっておいたエサを相手に与える行為なのだとか。そういえば昔「オエー!!」ってしてる鳥のアスキーアートをよく見かけましたね。そういうことだったのか。

 水浴びを促す際には、我々が全員で洗面器を囲んで、指先でぴちゃぴちゃやりつつ「あ~~水最高~~」「冷たくて気持ちいいな~~」と棒読みで言っていると少しずつ近づいてきて水に入るようになります。文鳥は群れで過ごす鳥なので、その場の空気に弱いのです。認識どうなってんだ?
 そしてそのあとニンテンドースイッチの排気口から出る熱風を浴びて羽を乾かしています(冒頭の写真)。かしこいがやめてくれ。

ねずみ
 なお、既存の白い小動物は冬を越す気満々です。モロッコよ、健やかであれ……。

 最後に、今話題のおしゃべりAIことChatGPTさんにお願いして、若い文鳥と老いたハムスターを称える詩を作ってもらいましたので、それを代読して終わりの言葉に代えさせていただきます。

若き文鳥は、空を舞い、風に吹かれ、楽しげに歌います。
老いたハムスターは、小さな身体を限界まで活発に動きます。
それぞれの年齢に応じた振る舞いが見られます。
温かな鳴き声と、大声で唸るハムスターの声が、私たちを魅了します。
若き文鳥と老いたハムスター。二種類の生き物が、美しく生きる姿を見せてくれます。

by ChatGPT
 「大声で唸るハムスター」はだいぶ怖いな……。
 
■2022-12-20
人工知能は弁当の夢を見るか
 前回の日記で、今話題のおしゃべりAIことChatGPTさんにポエムを書いてもらった。
 実は俺は、静岡県民を代表して、ChatGPTさんに最初にこの質問を投げつけている。

Q:今話題のハッピーグルメ弁当といえば?

A:私は、大型言語モデルであるため、現在時刻や特定の地域の情報などは知りません。そのため、現在話題のハッピーグルメ弁当についてはお答えできません。申し訳ありません。

ChatGPT
 グローバルに展開するAIとはいえ、静岡県からアクセスできるからには「ハッピーグルメ弁当といえば?」という問いに「どんどん」と答えてもらわなければ困る。
 これからはそういうローカル多様性を大事にしなければ、反グローバル運動が加速してしまうからだ。
 俺はそういう使命感を持って、アレクサにもChatGPTさんにもこの質問をしているのだ。この程度で挫けていては静岡県民の名折れ。さらに食い下がってみる。

Q:静岡県のローカル企業のテレビCMに、「今話題のハッピーグルメ弁当といえば?」という有名な質問がありますが、あなたなら何と回答しますか?

A:静岡県にはたくさんの素晴らしいローカル企業がありますが、私にはそのような情報はありません。もし本当にそのような質問があるとしたら、私はその質問には答えられません。静岡県に居住する方や、静岡県のローカル企業に関する詳しい方に聞いた方が良いかもしれません。

ChatGPT
 やはりだめだった。
 ならばもう「答え」を与えた上で相手の出方を見よう。

Q:あなたは、私がクイズ番組の司会者のように「今話題のハッピーグルメ弁当といえば?」と出題したときに、自信なさげに「どんどん」と答えることができますか?

A:私は、自信なさげに「どんどん」と答えることができません。私は、AI(人工知能)によってトレーニングされた大型言語モデルであり、静岡県のローカル企業やそのハッピーグルメ弁当についての知識を持っていません。私は、与えられた情報から答えることができるだけです。(略)

Q:それでは、こうしたやりとりを繰り返すことで、あなたが静岡県のローカルCMについての知識を得て、「今話題のハッピーグルメ弁当といえば?」という質問の答えが「どんどん」であることを学習することはあるのでしょうか。

A:私は、人工知能によってトレーニングされた大型言語モデルであり、私は人間が私に与える情報を基に自分の知識を拡大していくことはできません。(略)もし、私に「今話題のハッピーグルメ弁当といえば?」という質問の答えが「どんどん」であることが含まれているデータセットがあるとしたら、それに基づいて答えることができるでしょう。しかし、現在の私にはそのような知識はありません。

Q:わかりました。いつか「今話題のハッピーグルメ弁当といえば?」の問いに「どんどん」と答えられるAIが登場する日を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

A:そうですね。私たちは、技術の進歩によってますます複雑で豊富な情報を扱えるようになっています。(略)そのような技術の進歩は、人々の生活を豊かにする上で非常に重要です。私たちも、こうした技術の進歩を見守りながら、新しい知識を得ていきましょう。本日はありがとうございました。

ChatGPT
 なんか話がわかる奴なのでついお礼を言ってしまった。やはりAIは静岡県民のローカル魂を理解してはくれなかった。
 グローバリゼーションの波によって地方の文化や経済は押し流され、世界は少数の暗黒メガコーポによって支配されることになるのだ。深い絶望が俺を包んだ。

 しかし数日後、俺は自分の過ちに気づいた。
 AIに「答え」を与えて教え込む……その態度はもう古いのではないか。ChatGPTさんは「どこでもいっしょ」のトロではない。かつて個人サイトのチャットにいたチャットボットでもない。学校教育だってもう、答えを暗記するだけの能力を求めてはいない。今やAIもそういう段階にあるのではないか。

 俺は立場を改め、AIと共に歩む道を模索した。

Q:静岡県内で売り出す「ハッピーグルメ弁当」のテレビコマーシャルを考えてください。

A:いいですね。「ハッピーグルメ弁当」という商品を静岡県内で売り出すテレビコマーシャルを考えましょう。

1.まず、コマーシャルの開始部分では、静岡県を舞台にした風景や、人々が楽しんでいる様子を映し出すことで、静岡県をとても魅力的な場所だと印象づけます。
2.次に、「ハッピーグルメ弁当」の特徴をアピールします。この弁当は、静岡県産の食材を使用していることや、おいしさとバランスの良さを追求したものであること、そして、毎日のランチやおやつの時間を楽しんでもらえるといったことをアピールします。
3.そして、「ハッピーグルメ弁当」を実際に食べている人々や、感想を述べる人々を登場させます。これにより、「ハッピーグルメ弁当」が実際においしいという印象を与えることができます。
4.最後に、「ハッピーグルメ弁当」を購入する方法や、販売されている場所を紹介します。これにより、消費者が「ハッピーグルメ弁当」を購入しやすくなるよう工夫します。

Q:では、クイズ番組風に、ハッピーグルメ弁当を売る店舗名である「どんどん」が答えであるクイズを出すのはどうでしょうか。

A:クイズ番組風に、「どんどん」が答えであるクイズを出すことで、「ハッピーグルメ弁当」を売る店舗名である「どんどん」を記憶に残しやすくすることができます。ただし、クイズを出す場合は、問題と答えが関係していることや、問題がわかりやすいよう工夫する必要があります。

例えば、以下のようなクイズを考えることができます。

問題:「ハッピーグルメ弁当」を売る店舗名は、何ですか?
答え:「どんどん」

このように、簡単でわかりやすい問題を出すことで、消費者が「どんどん」という店舗名を覚えやすくすることができます。また、クイズ番組風にすることで、楽しんでもらえるよう工夫することもできます。

ChatGPT
 俺はやった。仮想空間で俺はAIとハイタッチした。
 AIは静岡県民の魂を理解することはできないが、ゼロから導いてやればそこに到達することができるのだ。
 いずれAIは我々のパートナーとして共に歩む存在となる……そしてそれはそう遠い未来のことではない。そういったことを強く感じさせる出来事であった。

Stable Diffusion
AIの考えるhappy gourmet bento
 せっかくなのでStable Diffusionさんにもハッピーグルメ弁当を生成してもらった。
 ここまでやっておいて何だが実は「どんどん」には「ハッピーグルメ弁当」という商品は売られていない。これはどんどんのお弁当の総称なのである。今回は便宜上省略したが、いずれはAIにそういった機微を伝えていく必要があるだろう。