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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 時事と危機

■2021-08-29
あさがおのかんさつにっき
 きょうは、あさがおの たねを とりました。
 あさがおは、したの ほうが かれていて、みどりの はっぱは、すこししか のこって いませんでした。
 あたらしい はなが、うえの ほうに さいて いたので、びっくり しました。

 あさがおの かんさつを して わかったことは、「そもそも地面からの熱線で朝顔が枯れてしまうような季節を、蝉が暑さで死ぬような季節を、本当に『夏』と呼んでいいのか?」ということだ。
 それは我々の持つ夏のイメージを大きく毀損するものではないだろうか?
 世界有数の大都市圏がひしめく土地に、エアコンがなければ死者が出るような気象現象が襲いかかっているのに、それをいまだに「夏」と呼び続けるのは、あまりに危機感が足りないのではないだろうか?


 我々は、夏のイメージを守るため、ただちにこの災害的な何かを「夏」と呼ぶのをやめ、夏を5~6月に移動させた上で、7~9月を「ヤク」とか「まが」とかそういう恐ろしい呼び名に変えるべきであろう。
 そうすれば夏休みは「禍つ休み」となり、「長期休暇で普段できない学習を~」みたいなものではなく、「この暑さは災害なので決してエアコンの効いた部屋から出るな」という意味合いになってくる。そしてゴール田ウィークが夏休みとなる。
 
 あらかじめそのように夏を移動しておけば、夏季オリンピックを涼しい6月に行うことだってできたはずなのだ。「南半球のリオオリンピックは冬の8月に行われたが?」知ってんだよォ!!社会科の教師かオメーはよォォ!!


 冗談半分で書くが、緊急事態宣言の効果から見て、我々庶民の危機感は完全に雰囲気次第と言っていい。
 感染症も熱中症も、庶民に危機感を持って欲しいのであれば「テレビCMが全部ACジャパンに差し変わる」あたりの演出が低コストで効果があるのではないかと思う。一度社会実験してみてほしい。
 
■2020-06-23
ハンコください
 コロナ禍で強制的に電子化の流れが進み、その象徴としてまず火中に投げ入れられたのが印鑑であった。
 政府は今月「押印についてのQ&A」を出し、民間の契約では押印は必須でないという見解を明確に示した。

 ただし肝心の、役所とのやりとりや銀行とのやりとりにおいてはまだまだ印鑑を使わざるをえない。
 たとえば、たとえばの話なんだが、たとえば改姓に伴う銀行口座の名義変更が、新しい姓の銀行印を作成するまでできないというのはどういうことなのか。印鑑というのは「俺が俺であることを証明するためのもの」として運用されているはずなのだが、姓が変わったらその人の同一性は失われてしまうのか?
 それなら多くの人がたやすく変わる姓を印鑑に堂々と刻んでいるのはアホとしかいいようがないわけだが、要は印章制度ができたころは強力な家制度があり「姓が変わるような奴は印鑑を使うような重要な決定をしない」というような価値観だったのだろう。

 三文判が無意味なのは言うまでもないが、実印だって本人の証明手段として非力すぎる。
 たとえば実印には「氏名以外が書かれていてはいけない」という決まりがあり、「天下布武」とか刻んだ印は実印登録できない。信長はキレていい。市役所を焼き討ちしてくれ。この制約によって、姓を実印に刻んでいる人は、姓が変わった瞬間になぜか実印が失効する。
 だいたい「イラストが入っているのはダメ」らしいが、漢字だってイラストみたいなもんだろ象形文字なんだから。「心」がなんかちんこみたいな形になっちまってる字体のやつがオッケーで、「これは俺の氏名を示すトレードマークである」とオリジナルの図案を彫ったやつがダメな理由がわからない。後者の方がセキュリティは高そうだが。

 印鑑で本人を認証するのがおかしいという話は誰が見ても明らかなため、これくらいにしておこう。
 だいたい「俺が俺であると証明するために絶対盗まれたらヤバイもの」が多すぎる。実印と印鑑証明と銀行印と通帳を別々に保管してる人なんているの? 全部マイナンバーに一元化した上でマイナンバーチップを額に埋め込んでくれ。こうすれば数字と顔で認証ができるので本名すら要らなくなる。あとは前回の日記につながっていく。


 印鑑が消滅すると、現実的に委任状とかどうするんだみたいな問題は出てくるとは思う。しかし、銀行や役所の電子化が進むにつれてそれらはたいした問題ではなくなっていくだろう。
 とはいえはんこは文化なので、IT担当大臣をはじめとするはんこ議連の先生がたは「文書に捺してあるとなんかカッコイイ」というイメージ戦略で生き残りを模索していくなどして欲しい。キミだけの最強の認印でライバルに差をつけろ!
 
■2018-01-15
ベルサイユの着付け
 新年早々、振袖詐欺業者が世間を騒がせた影響で、さまざまな振袖情報が俺のスマホンに入ってくる。振袖がバカ高いこと、予約時期がバカ早いこと、着付けにバカ時間がかかることなどだ。こうなるとすぐにおまえたちは「振袖についてこんなことも知らないのか」みたいな態度でマウントを取ろうとするのでよくない。おまえたちだってヒヤキポリネキ・セサナモペ共和国の民族衣装オペケランポヌマーを装着するのに儀式が必要なことを知らないだろう。「知っていて当然の知識」なんてものは個人個人が抱いている幻想の集合体にすぎないということを肝に銘じるべきだ。

 そんな中「着付けなんて自分でしろ」「てめー頭脳がまぬけか? 振袖は一人で着られる物じゃねーんだぜ」というバトルには気づきがあった。言われてみれば「一人で着られない服」という概念そのものがザ・上流階級という感じがする。従者がいる身分だということが前提の服装なのだ。ブルジョア的概念でありプロレタリアートの敵! 総括! 革命! 進歩!
 ウェディングドレスみたいなドレスだって基本一人では着られないし、和の東西を問わずそういうものなんだろう。マリー・アントワネットだってあのドレスを装着するために、複数人の力でコルセットを締め上げていた、と「ベルばらkids」に書いてあった。

 ……ん? ということは何か? フェルゼン伯がアントワネット様と誰にも知られずにイチヤイチヤするためには、完璧な着付けの知識だけでなく並外れた腕力が必要ということか? 千の誓いよりも万の誓いよりもまず腕力がいるというのか?

フェルゼン伯「女性が一人で着替えられないというのは不便であろう」

ギロチン博士「鉄の板を落とす力でコルセットを締める装置を開発しました」

ルイ16世「なるほどこれは人道的だなあ」

 こうしてつくられたギロチンはのちに多数の刑死者を生むことになるのであった……[大嘘]
 
■2015-10-05
1000と千尋のマイナンバー
ハク「これは隠しておきな、帰るときにいるだろう?」
千尋「これ、10月にもらったカード?『************』?……私のマイナンバーだわ!」
ハク「湯婆婆は相手のマイナンバーを奪って支配するんだ。いつもは1000でいて、本当のマイナンバーはしっかり隠しておくんだよ」
千尋「私、もう取られかけてた。1000になりかけてたもん」
ハク「マイナンバーを奪われると、帰り道が分からなくなるんだよ。私はどうしても思い出せないんだ」
千尋「ハクのマイナンバー……?」

 ……みたいなCMを総務省は即刻作って放送し周知をはかるべきだと思います。
 
■2014-07-26
勇者の店
 マクドナルドのナゲットなどに上海産の腐肉が使われていた事件があった。
 日本ではどうやら大手はマックとファミマ程度で済んだようだけど、中国のほうではスタバだのサブウェイだのケンタだのまで飛び火してそりゃもう大変そうだ。

 その飛び火したリストにイケアがあって困惑した。
 家具屋で……鶏肉?
 俺はイケアに行った事がない。中にレストランがあるのだろうか。ワイフに尋ねてみた。

「実際あるし、有名」

 そうなのか……。
 イケアのレストランってちょっと不安だ。厨房を覗いたら半裸のオヤジがワキの下でおにぎりを握っていそうなイメージがある。

「それはにけやの話ね」

 俺もとんだ風評被害だとは思うよ。
 
■2013-12-06
出る杭を叩く
 その日俺は高速道路を走っていた。
 追い越し車線に移り、前の車についていったところ、速度が120km/h近くまで上がってしまったのでさすがに恐怖を感じ、すぐ左側の車線に戻りスピードダウンした。
 その直後、俺の横をパトカーが抜き去り、前を走っていた車を速度超過でしょっぴいていた。
 危ないところだった。

 そう。危ないところだった。
 短時間とはいえ、同じ速度超過をしていたのは事実。俺がしょっぴかれなかったのは幸運だっただけだ。
 制限速度は決まっているが、およそ遵守するには現実的でない速度設定にしておいて、ハタから見て目立った違反者を捕まえて晒しあげることで抑止力とする。平等に全員捕まえようとしたらチェックしきれないのは明らかなので、やむを得ない処置だとは思う。

 身の回りの法律のなかには、こういう運用がされているものがたくさんあるのではないか。
 完全遵守不可能にしておいて、飛び出した杭をぶったたくのがすでに日常なのだとしたら、特定秘密保護法とか、青少年ナントカ条例とか、人権擁護法案とか、違法ダウンロード法とか、そういう拡大解釈が可能な法律に対して、「いくらでも拡大解釈できるから危険」と批判するのは的外れなのかもしれない。
 そんなことを考えた。
 
■2013-07-13
初音御国
 投票率が上がらないのは政治家に魅力がないからだ!
 各政治家はクールジャパン(笑)な萌えアバターで選挙活動をやればいい!
 いっそもう内閣総理大臣はミクさんとかでいい!中身は安倍首相でいいから!

 「ひょっとして『アベのミクす』っていうオチに持っていこうとしてる?」

 オチ読むの早ぇよ!
 
■2013-02-07
田舎で暮らすということ
 「学力低下って言うけど、上がらなくていいんですよ学力なんて!」

 田舎の中学校の校長先生が冗談交じりに言った。
 ここは田舎も田舎、バスだって一時間に2本あれば御の字の町だ。
 それでもこのあたり一帯では、一番人口密度が高い学区だろう。

 この地域には高校がほとんどない。
 進学校に通うとなると、もう町を出て行かざるを得ない。
 一度町を出て行った子どもは、そのまま都会の大学へ進学し、二度と戻ってはこない。
 勉強して学歴を高めたところで、地元にそれを活かす産業がないのだから。
 この調子だと、20年後には人口が半減すると予測されている。

 田舎で暮らすというのは、かなり贅沢なことにあたるのかもしれない。
 買い物にも子育てにも余計な金がかかってしまう。
 産業の弱い町は税収も少なく、学校に下りてくる予算もかなり中抜きされてしまうらしい。

 「だからもう原発を呼べと!オスプレイも飛べと!」

 ちょっと先生落ち着いて!気持ちはわかるけど!まだシラフ!
 
■2012-12-20
のむひょん
 韓国で、パクチョンヒ元大統領の娘さんが大統領に就任することになったそうだ。
 あちらでも世襲というのはそれなりに意味のあるものらしい。
 なるほど「パクチョンヒの娘」か……。

 あと50年くらいしたら、ひょっとしたら我々は「のむひょんの孫」というジャンプ漫画みたいな大統領を目の当たりにするのではないだろうか。
 ……それまで『ぬらりひょんの孫』のことを覚えている自信はないけれど。
 
■2012-08-04
邪悪なお兄さん
 ニュースで、「国民の生活が第一 小沢代表」というテロップが出るのを見ると、「遅れてきたルーキー」とか「電光石火の三重殺」とかの党名もアリかなって思ってしまう。
 
■2012-04-12
銀河の三号
 朝、北朝鮮のミサイルのニュースをやっていた。
 それで初めて、毎朝見ていたそのコーナーが「芸能ニュース」なのではなく「総合ニュース」だったのだと知った。
 普段のトップニュースはAKBかジャニーズか韓流か番宣なのに……!

 ミサイル発射のニュースで平和というものに気付かされた形だ。
 
■2011-04-04
新人歓迎会
 飲み会の結果、体内から基準値を上回る濃度のアルコールが検出された。
 ただちに人体には影響のないレベルであるとしている。
 
■2011-03-15
東北・関東
 今回の地震、NHKは「東北関東大震災」という名前で報道している。
 一方、気象庁は「東北地方太平洋沖地震」と命名した。

 大災害には、ざっくり言うと社会的な名前理科的な名前がある。
 95年の大地震でいえば「阪神・淡路大震災」と「兵庫県南部地震」の2つがそうだ。
 前者はマスコミや政府が決めるもので、社会的な影響全体をさして使われる。
 後者は気象庁が命名するもので、理科的な事象をさして使われる。

 理科的なダメージは主に「東北」だが、社会的な被害を考えると「関東」を無視できない、ということになるのだろう。

 今回の地震の社会的な名前は、まだ確定していない。
 このまま「東北関東大震災」として承認されるのか、経過を見守りたい。


 ところで、こういうとき必ず「茨城は関東じゃなくて東北だしwww」みたいな都会ネタがどこからか出てくる。
 こういうネタは「茨城は関東である」という共通理解があってはじめて成立するものだ。
 静岡のように「関東なのか中部なのか東海なのかガチでわからない」という県にとっては、その共通理解があるだけうらやましいと思う。
 
■2011-03-11
地震のとき
 職場で小さな揺れを感知
  ↓
 「どうせ工事だろ」
  ↓
 なかなか収まらない
  ↓
 だれかの「テレビつけろ!」の声に従ってリモコンを取る
  ↓
 本格的に揺れてきた
  ↓
 揺れるテレビラックの前で必死にリモコンを操作
  ↓
 リモコンの電池がないことに気付いたときには揺れが収まっていた

 静岡人のくせにこのていたらく。
 もっと震度の強い地域にいたら冗談ではすまない事態になっていただろう。
 
■2010-12-04
イムジン河
「次のプリキュアさんは、『スイートプリキュア』らしいよ」

「スイート?」

「Suite、『調和』だって」

「主人公の名前が『南』と『北』でテーマが『調和』とか時事ネタすぎますよね」

「このタイミングでね」
 
■2010-06-03
永山カエラりえ
「木村カエラは瑛太と結婚したら、ただのカエラになるの?」

「いや、『瑛カエラ』になる」

「それ苗字だったんだ!?」

「……と見せかけて『王カエラ』になる」

「それ苗字だったんだ!?」