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◆不定期日記ログ◆

■2013-12-06
出る杭を叩く
 その日俺は高速道路を走っていた。
 追い越し車線に移り、前の車についていったところ、速度が120km/h近くまで上がってしまったのでさすがに恐怖を感じ、すぐ左側の車線に戻りスピードダウンした。
 その直後、俺の横をパトカーが抜き去り、前を走っていた車を速度超過でしょっぴいていた。
 危ないところだった。

 そう。危ないところだった。
 短時間とはいえ、同じ速度超過をしていたのは事実。俺がしょっぴかれなかったのは幸運だっただけだ。
 制限速度は決まっているが、およそ遵守するには現実的でない速度設定にしておいて、ハタから見て目立った違反者を捕まえて晒しあげることで抑止力とする。平等に全員捕まえようとしたらチェックしきれないのは明らかなので、やむを得ない処置だとは思う。

 身の回りの法律のなかには、こういう運用がされているものがたくさんあるのではないか。
 完全遵守不可能にしておいて、飛び出した杭をぶったたくのがすでに日常なのだとしたら、特定秘密保護法とか、青少年ナントカ条例とか、人権擁護法案とか、違法ダウンロード法とか、そういう拡大解釈が可能な法律に対して、「いくらでも拡大解釈できるから危険」と批判するのは的外れなのかもしれない。
 そんなことを考えた。