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◆不定期日記ログ◆

LOG 2024-12

■2024-12-07
熾烈なる歯列矯正生活2
 歯列矯正のためのワイヤー装着から3ヶ月が経過し、昨日2回目のワイヤー調整をしたため現在前歯と奥歯の全てが痛く、うめきながらこれを書いている。

 歯は順調に動いているとのことだが、いまいち実感はない。
 ここまで痛いのはワイヤーを調整した翌日だけ(なぜか当日ではない)で、あとは大して痛むことはないからだ。
 だがまあ、順調に動いているからこうして痛むのだろう。そう思うことにする。

 以前書いたことの繰り返しになるが、現在俺はワイヤー装着とあわせて犬歯にでかい歯を被せて高さを出し、犬歯以外の歯が噛み合わない状態で生活している。
 その状態で上下のワイヤーをエラスティックスとかいう小さな輪ゴムで繋ぐことより、引っ込んでいる歯を引っ張り出している……んだと思う。確か。
 なので、油断して前歯で何かを噛むと、だいぶ痛む。

 想定外だったのは「外で食べられるものがかなり制限される」ということだ。
 前歯がないと、おにぎりやサンドイッチ、ハンバーガーといった類のものは食べられない。
 逆に懸念していたハイチュウやミルキーといったものは全く問題ない。痛くて噛まないから歯に付きようがない。


 そして、先月より輪ゴムの位置が奥歯から前歯に移った。ワイヤーの輪ゴムを掛ける部分が超カッコいいんだけど、その写真をここに公開すると「歯の黄ばみ……」系クソ広告と同罪になるので、できない。カッコよさを知りたい人はマルチループアーチワイヤーで画像検索してくれ。
 ていうか歯の着色が進んだ気がする。大丈夫なのかこれ。

 それはともかく、輪ゴムが前歯のふちに掛かっていると、デカいものが食えない。奥歯のときより遥かに着脱しやすいので、食事のたびに外すことになる。
 それは逆に言えば、輪ゴムを外して「いただきます」という姿勢を整えなければ何も食えないということだ。たとえば残業中にはそんな悠長なことをしてはいられない。いままで仕事しながら食えたものをほぼ封じられ、inゼリーかカロリーメイトというコスパの悪いもので暮らすしかなくなった。
 働きながら食えるおやつは、鈴カステラか、エアリアルとかいうジェネリックとんがりコーンが主になった。これらは安価で量があり、口内で溶けるので食いカスがワイヤーの隙間に詰まることがない。

 朝食の問題は、ワイフがバナナを切らさず補給してくれることになり、これで出社分のカロリーをまかなっている。先生バナナは輪ゴムの間に入りますか? 入ります。ご安心だ。
 献立についてはあいかわらずワイフが悩むはめになっているが、箸で細かくできるものであれば問題なく食べられる。焼肉とかはきつい。スムージーつくる装置と、ポタージュつくる装置が大活躍してくれている。

 まもなく忘年会シーズンとなる。はたして居酒屋に俺の食えるものはあるのだろうか……。
 
■2024-12-12
ギター・シティ・ブルース
 アコースティックギターを始めてまもなく半年となる。

 夏に書いたとおり、「始めた」とはいえ、誰かに師事したわけでもなければ、プロの用意したカリキュラムに従ったわけでもない。ただ漫然と、ギターが触れる環境にあったから独学で触ってきただけであり、ギター歴半年と呼ぶことすらおこがましい状態であると言える。

 そんな俺が、差し出がましく「ギターはいいぞ」ということを、楽器を所持していないお前たちに伝えていく。これはそんなエントリである。ここまで月報でお伝えしてきたことと多少の重なりがあるうえ、相変わらず動画はないが、特に気にせずに行く。


 教えてやる! ギターは簡単だ!! と言うやつはあまりいない。
 なんであれ、楽器を修めるのにはそれ相応の訓練が必須だからだ。

 だが……たとえばの話だ。
 もしもピアノが弾けたなら、思いの全てを歌にして、誰かに伝えることだろう。
 だけどお前にはピアノがない。伝える言葉が残される。
 アアアーアアー、アアアアー、残される。

 ではピアノがあったとして、そして目的の曲の楽譜もあったとして、じゃあ練習するかっていうとなかなか道のりが長い。
 この際だ、メロディは自分で歌えばいいだろう。どうしても必要なのは伴奏である。
 で、ピアノで、コードをそのまま弾くだけの伴奏をしようっていうと、必要な情報がこれだ。
G-D-Em-C
 まず最初の和音が「ソ・シ・レ」であることを読み取り、次にその音を鍵盤上から探し、叩く。以降繰り返し。

 一方、同じコード(GDEmC)を、ギターで弾こうとすると、必要な情報はこれだ。
G-D-Em-C
 これはもう指定された位置を指で押さえて弦を弾けば良い。当然「こんなん押せるか!」っていうコードが出てくることも多々あるが……。
 この情報の二次元的圧縮効果が伝わるだろうか。ノーツが落ちてくるレーンと手元のボタンの位置を対応させる訓練が必要なbeatmaniaと、手元のボタンそのものが光るjubeatの違いだ。ふっかつのじゅもんを覚えるのは大変だけどロックマン2のパスワードなら行ける。そういうことだ。
 この結果、「楽譜をチラ見しながら弾く」という実力に達するまでのハードルが、他の楽器に比べて低い。これが、さらなる訓練のためのモチベーションを生み出す。

 ただし、ここに「肉声で歌うのは苦手だから……」とメロディも入れてインスト曲として完成させようとすると、ソロギター用のTAB譜を読まないといけなくなるので、難易度は上がる。ちゃんと弾こうと思ったらピアノもギターもバイオリンもディジュリドゥも長い習練が必要なのが真理である。


 なので、ギターは簡単だ!!とは言えないが、ギターで一瞬なんか弾けてるふうを装うのは簡単だ!!と言うことはできると思う。ゆっくりマイナーコードを弾いているだけでもなんか弾けてるオーラを出すことができる。ピアノだと高速で『ねこふんじゃった』を弾くくらいしか装う方法がないじゃん? なんで高速でねこふんじゃったを弾いてたんだろうね、あの頃の俺たちは。


 そして始めてみて良かったこととして、これまで聴いてきた全ての曲に対して、「では弾いたらどうなるか?」という視点が追加されるということが挙げられる。
 従来の「聴く」「カラオケで歌う」の2つの鑑賞軸に「弾く」が加わり、40年ぶんの曲の全てが新たにプレイアブル楽曲として立ちあがってくるのである。

PIPI
ピュイ?(43歳なのに40年前の曲に詳しいのはおかしくない?)
 ええい今はそんな話はどうだっていいんだ。でもこれは40代になって始めたことの大きな利点だと思っていて、今楽器を10代で始めようとすると、ボカロP上がりの作曲家が作った、人間が演奏し歌うことを想定していない超絶技巧曲を、なぜか歌える超絶技巧歌手の曲が世の中に溢れている。これは物理楽器をやる人にとっては厳しい環境なのではないか。


 話がそれた。これはギターに限ったことではないが、楽器を始めると、耳にするあらゆる曲に対して「弾く」という選択肢が生活に入り込む。弾けるかどうかはおいといて、コードを調べてみる、あるいはアプリを使って割り出す。
 そして、生活の中で耳にする、多くの人に聴かれるちょっとした曲というのは、けっこう単純なコード進行で作られていたりすることに気付く。
 こうして「弾いてどうする」という曲ばかりがレパートリーに加わってゆく。

[D]ポポーポポポポ ポポーポポポポ
[Bm]ポポポポポー ポポー ポポー
[G]ポポポポポー ポポポポポー
[A]ポポポポポーポー ポーポーポーポー

「呼び込み君」収録BGM chordwiki

PIPI
ポポーポポポ
 口笛を吹き鳴らせば、鳥はちょっとだけ歌ってくれる。今日も俺はギターを弾き続ける。鳥を肩に乗せて。

■ブロクリ Advent Calendar 2024!!

 blog界には12月になると、24日まで24個の記事を並べるアドベントカレンダーという儀式がありまして、俺もここ3年ほどmixiという秘境にこもって延々と記事を投稿する修行をしていたんですが、本来これって修行じゃなくて複数人でやるイベントなんですよ。
 それで、山奥で「アタ[Fm7]シハヒトリデヘイ[Gm]キナノ~♪」って歌いながら修行してたら、木本さんよりお誘いを受けまして、ブログクリーンアップ12日目の担当として参加した次第です。
ブログクリーンアップ Advent Calendar 2024
https://adventar.org/calendars/11114
 月報から溢れた下書きがふくらんだとこだったので、タイミングよく形にできて良かったです!
 
■2024-12-26
猫になりたい2
 時を遡ること5年――
 猫葉りて先生のねこ漫画『2200年ねこの国ニッポン』において、果敢にも弊サイトの娘氏語録を活用した、ねこのアイチャンが誕生した。
■2019-08-16 猫になりたい
https://onesideflat.net/dlog.php?NUM=1565958922
 そして2024年12月、ついにそのパートの単行本化が成った!!
 猫葉りて先生から実質的に献本を頂いた俺は、表紙を見てビビッた!!

ねこの国ニッポン
 アェイヤァァァァァァァァァァッ!!!!!
 表紙にも裏表紙にも娘氏語録でGOZARU!!!
 全国の本屋さんに娘氏語録が出荷でWASSHOI!!


 俺は自分の外部記録装置としてweb上に日記を公開していて、特に「育成記」はその色合いが強かったんだけど、それがこうして誰かのインスピレーションとなり、フルカラーで印刷されて書店に出荷されたとあればこれ以上の……エッこれまじで印刷されて流通してるじゃん……すご……
 冷静に考えて娘氏の発言が表紙に載ってるってどういう状況だよ……作家でない人のセリフが表紙に載るとしたらそれはもう帯の紹介コメントくらいしかないじゃん。娘氏、推薦!!なのか!?

 1巻が出た頃はおぼつかなかった娘氏ではあるが、いまや立派な漫画読みになった。名探偵コナンはもう70冊以上読んでいるし、クリスマスプレゼントにも『ねこねこ日本史』を所望するくらいだ。まさかのねこ漫画4コマの親和性よ。
 なので娘氏にとっても願ってもないクリスマスプレゼントになった形だ。娘氏も「猫のくりーむパンみたいな手でもなぜか使いやすいペンが面白かったよ」とカジュアルな感想を述べている。猫葉りて先生、ありがとうございます。ねこのアイチャンの自由なご活躍を期待しています。
 
■2024-12-28
アコギ進捗と、俺たちのレベルアップ
 ギターを触って半年、難関として名高いFの音が鳴らせるようになった。
 だが押さえられるようになったわけではない。人差し指で全ての弦を押さえるバレーコードは、俺のアカチャン並の握力ではまだまともに押さえることはできない。
ジェネリックF
 ぶっちゃけFなんてFmaj7でごまかせばよい。Fmaj7なら3か所押さえるだけで鳴らせるし、Cとの切り替えが非常に簡単でメリットが大きい。響きもそれほど……変わらない。

 しかし……それでもしょせんは代用コードである。ときどき響きに違和感のある場面があった。
 特に「C-G-Am-Em-F-C-F-G」のいわゆるカノン進行をジャカジャカ弾いているとき、コードの流れが美しすぎてまがいもののFが目立ってしまう。純正品のFは美しい。俺はなんとしても純正品のFの音を出したくなってしまった。
ジェネリックBマイナー
 ところでFとならんで頻出するバレーコードにBmがある。これは代用品のBm7がしっくりこない場面が多く、俺は5・6弦を鳴らさないことでごまかす術を身につけた。(コード譜を知らない人向けに説明すると、黒い点より左側は弦が振動しないので押さえる必要はなく、Bmの人差し指は、実際はいちばん高い弦と5番目の弦だけに力を込めればよい。)
 これならば人差し指は1弦を押さえるだけで行ける。低音が消し飛ぶのでこれが前に述べたウクレレ化に拍車をかけたわけだが、このごまかしを続けたことがFに活きた。

 BmとFは指の形が似ている。Bmをごまかせるのであれば、Fもごまかせることに気付いた。人差し指で1・2弦を押さえることができれば、指は5弦まで届く。6弦だけミュートすれば少なくとも純正のFにない音が鳴ることはない。
 そして、人差し指で1・2弦を押さえるのはDm7でさんざんやっている。つまり、俺が純正のFを鳴らせるようになるまでのひらめきチャートは、以下のような形になる。
Fの押さえ方チャート
 この状態から親指で6弦を取りにいくのをウェスタングリップというらしい。意外と正道だった。


 ここから、我々のレベルアップの形についての一般化ができる。

 現実世界には「次のレベルまであと65535の経験値が必要じゃ」と教えてくれる人はいない。だが我々は確実にレベルアップし、なんらかのスキルを身につける。それはたいてい突然やってくる。なぜか。
 
 おそらく、あるスキルを身につけるためには、複数のサブスキルに一定の経験値が入っていないとだめなのだろう。俺の場合はFをひらめくためにサブスキルBm・Dm7の経験値が必要だったわけだが、一般的にはもっと複雑で、なぜそのサブスキルが条件に入っているのか明らかでない場合が多いのだと思う。
 たとえば「自転車に乗る」をひらめくためのサブスキルの一つになぜか「跳び箱」が設定されていて、誰もそれを知らず、ある日の体育のあと突然条件を満たして自転車に乗れるようになる――そんな形で我々はレベルアップしているのではないだろうか。

 練習量に比例して成果が伸びていかない理由も、このように考えれば納得がいく。俺はバレーコードのFを押さえるための修行を繰り返すのではなく、Fをごまかして他のコードを弾きまくることで、近道ができていたということなのだろう。その結果バレーコードは一切できていないが……。

PIPI
ピピチャン キタヨ!(観念して握力を鍛えたほうがいいんじゃない?)
 ヤーダーヤダヤダ!!
 俺は努力したくないんだよォッ! 遊んで弾いてるうちに上達したいんだよォーッ!
 
■2024-12-31
月記DECEMBER
【犬も歩けば棒に当たる】
「行動すれば災難とか幸運とかにあう」というまったく情報量のないコトワザ。「いろはかるたのトップバッター」以上の役割をもたないため、いろはかるたとともに生活から消えつつある。
 では12月に遊んだもの、読んだもの、観たものの記録だよ。

■ロマンシング・サガ2 リベンジオブザセブン

 ニューゲーム+で難易度ベリーハードを進めてるんだけど、バランスがよくてびっくりしている。
 普通「強くてニューゲーム」というのは引き継いだパラメーターで無双するもので、サガフロリマスターとかでもそうだったんだけど、今作のベリーハードはそれに対応した敵の強さでバランスを取っている。
 なので、きちんとタンク役に攻撃を集めて、サポーターがスタンやデバフで相手の攻撃力を削り、アタッカーが早々に敵を蹴散らす……という最近のサガっぽいことをやっていかないと、ガンガンLPが削られてしまう。
 特に陣形で守られていないやつは、クラスアビリティで補強してあげないとあっさり一撃で死ぬ。無計画にやってると年代ジャンプの皇位継承までLPが持たなくなるのでスリリングである。

 ウィズゴブリンのでたらめ矢ごときで全滅した俺は、でたらめ矢を見切って年代ジャンプで伝承してからリトライするべきだろうか……と考えながら思った。ロマサガ2とは本来こういうゲームだったのか。ソウルスティールで全滅して、ソウルスティール見切りで先帝の無念を晴らす。テンプテーションで全滅して、女性パーティで先帝の無念を晴らす。
 原作ではそんな悠長なことをしていると容易に詰むのでできなかったが、もともとはそうやって攻略していくゲームだったんだろう。容易に詰むのでみんな情報を求めて今の形になったわけだが(ウィズゴブリンはミサイルガードで倒しました)。

■ロマサガRS

 ロマサガRSは無料石を配りまくるソシャゲとしてゆうめいだが、今ちょっとおかしなことになっている。

 12月に実施されたガチャの数はなんと10(復刻を除く)。その全てに最高レア(1%)のキャラクターが3体新規実装されており、その全てが1月初頭までの限定ガチャである。他ソシャゲで課金している人はこの段階で嘔吐していると思う。先月から数えると6週連続で毎週6体の新キャラが実装された形だ。
 ロマサガRSのガチャは45000石で天井交換ができる。仮にそれで3体コンプリートできたとしても、全ガチャで45万石を消費する。石の相場は他のソシャゲと同様、1石1円弱。12月の無料石配布量は他の月より多いのが通例だが、今年は普通だった。

 俺はもともと「10連ガチャ3000円」というソシャゲ文化にまったく馴染めなかった人間なので関係ないが、その文化にコミットした人たちがいるからこのゲームが6年も運営できているのだ。そういった人たちが全キャラコンプを諦めリタイアしてしまうのではないだろうか?
 たぶん……コンプ勢はもういないのだろう。そもそもこのゲーム、仮に全キャラを所持していたら全ての高難度コンテンツが「みんなのクリアパーティをコピー」のワンタップで攻略完了してしまうから、ゲーム要素はほぼなくなる。無課金勢としてはガチャが多いのは賑やかでいい。

■ヴィクトリア朝時代のインターネット

 タイトルに惹かれて図書館した本。インターネットのルーツは19世紀に遡る!
 電信の仕組みはもう我々は電報という形でしか知らないが、電信ができる前は情報伝達は鉄道が最速であった。なので犯罪者が鉄道で逃亡した場合、もはや捕らえることは不可能だった。
 電信によって光速(理論値)で情報がやりとりされるようになると、地元の新聞社が出す「我が国がクリミア戦争にこれだけの軍を出した!」という戦意高揚のための記事が敵国にその日のうちに届いてしまうようになり、全てが変化した。
 情報は傍受されたときのために暗号化されて送受信されるようになった。弊サイトも去年からSSLを導入し、httpsになっている。あなたが弊サイトに送信する情報は暗号化されており、誰かが中継局のオペレーターを買収しても事前に中身を見ることはできない。
 つまり、モールスが電信の発明者としての栄誉を受けるころには、実はもうインターネット的なしぐさはだいたい19世紀の人がやりつくしていたのだ。アメリカとイギリスに分かたれた恋人が電信でリモート結婚式を挙げている。このころまだ日本は幕末である。

 電信によって世界が結ばれたことで、商人たちのビジネスはとてもきびしいものになった。従来は船便の手紙で得ていた情報が、一日に何度も更新されるようになったからだ。
 21世紀の我々も、自宅勤務やモバイルワークの整備により、いつ休んでいるのかわからなくなっている。AIが仕事を奪うと言うが、新たなテクノロジーが生活を豊かにしても、社会はそれを使う人間にさらなる稼働を求めるに違いないという思いを新たにした。

■ザ・メニュー

 2022年のサイコホラー映画。ワイフから「狂ったトニオさんが経営する皆殺しレストランの話」という情報だけ得て観たんだけど、確かにこれはスタンド能力かもわからんね……対象に希死念慮を植え付けるスタンドとか持ってるのかもしれない。
 これ以上のネタバレはしたくないので、上記の説明で興味を持った人はアマプラして損はないと思います。血はそれなりに出ます。

■イカゲーム シーズン2

 これもネタバレしないようにしよう。まだ配信されたばかりだし。
 シーズン1を観たときはだいぶキャラクターの生死が読めたけど、今回はぜんぜん読めねえ……全7話しかないしこれ解放エンドもあるな……と思っていたら、実質分割2クールだった。分割2クールならそう言っておいてほしい。
 韓国人、兵役があるので銃撃戦が上手い。これは舞台をイカしてきたなと思った。

■ルックバック

 藤本タツキ先生が突然発表した長大な読み切りの劇場版。
 京アニ事件から間をおいてニュートラルな目で見ると、意外とまっすぐに理不尽に立ち向かう姿を描いていたんだなという理解があった。しかしチェンソーマン第二部のアサといい、なんでこんなにめんどくさい陰キャの解像度が高いんだよ。
 タイトルがDon't Look Back In Angerになるギミック、もっとわかりやすく最後に出るかなと思ったら、余韻を残してそのまま終わった。「背中を見ろ」っていう意味ではあのラストシーンがベストなんだろうな。

■ニチアサ百景

 戦隊名物にもいろいろあるが、極めてメタなものに「中の人の特技回」というのがあって、今までも脈絡なく唐突に一輪車に乗って戦った人とか、ピアノの生演奏を披露した人とか、とにかく役者さんの特技を披露することがある。1年という長いスパンの番組だからできることであろう。
 今年はオレンジの相馬くんとバイオレットの宮澤くんがどちらも静岡県出身のサッカー経験者ということで、絶対あると思ったサッカー回が実施された。宇宙サッカーの名門パルス・エース……いったい何パルスなんだぜ……?

 そして次の50番めの戦隊が『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』であることが公開された。ナンバーワン戦隊て。幼稚園の子を持つママが子育てが終わったママ友から「今は戦隊は何をやってるの?」って聞かれて「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーです」って言ったら気が狂ったと思われてしまわないだろうか。「暴太郎戦隊ドンブラザーズです」よりはだいぶマシか。


 冬休みはタスクを消化しているだけで終わってしまうので儚い。
 みなさんもよいお年を。