◆不定期日記ログ◆
- ■2024-12-31
- 月記DECEMBER
【犬も歩けば棒に当たる】
「行動すれば災難とか幸運とかにあう」というまったく情報量のないコトワザ。「いろはかるたのトップバッター」以上の役割をもたないため、いろはかるたとともに生活から消えつつある。
では12月に遊んだもの、読んだもの、観たものの記録だよ。「行動すれば災難とか幸運とかにあう」というまったく情報量のないコトワザ。「いろはかるたのトップバッター」以上の役割をもたないため、いろはかるたとともに生活から消えつつある。
■ロマンシング・サガ2 リベンジオブザセブン
ニューゲーム+で難易度ベリーハードを進めてるんだけど、バランスがよくてびっくりしている。普通「強くてニューゲーム」というのは引き継いだパラメーターで無双するもので、サガフロリマスターとかでもそうだったんだけど、今作のベリーハードはそれに対応した敵の強さでバランスを取っている。
なので、きちんとタンク役に攻撃を集めて、サポーターがスタンやデバフで相手の攻撃力を削り、アタッカーが早々に敵を蹴散らす……という最近のサガっぽいことをやっていかないと、ガンガンLPが削られてしまう。
特に陣形で守られていないやつは、クラスアビリティで補強してあげないとあっさり一撃で死ぬ。無計画にやってると年代ジャンプの皇位継承までLPが持たなくなるのでスリリングである。
ウィズゴブリンのでたらめ矢ごときで全滅した俺は、でたらめ矢を見切って年代ジャンプで伝承してからリトライするべきだろうか……と考えながら思った。ロマサガ2とは本来こういうゲームだったのか。ソウルスティールで全滅して、ソウルスティール見切りで先帝の無念を晴らす。テンプテーションで全滅して、女性パーティで先帝の無念を晴らす。
原作ではそんな悠長なことをしていると容易に詰むのでできなかったが、もともとはそうやって攻略していくゲームだったんだろう。容易に詰むのでみんな情報を求めて今の形になったわけだが(ウィズゴブリンはミサイルガードで倒しました)。
■ロマサガRS
ロマサガRSは無料石を配りまくるソシャゲとしてゆうめいだが、今ちょっとおかしなことになっている。12月に実施されたガチャの数はなんと10(復刻を除く)。その全てに最高レア(1%)のキャラクターが3体新規実装されており、その全てが1月初頭までの限定ガチャである。他ソシャゲで課金している人はこの段階で嘔吐していると思う。先月から数えると6週連続で毎週6体の新キャラが実装された形だ。
ロマサガRSのガチャは45000石で天井交換ができる。仮にそれで3体コンプリートできたとしても、全ガチャで45万石を消費する。石の相場は他のソシャゲと同様、1石1円弱。12月の無料石配布量は他の月より多いのが通例だが、今年は普通だった。
俺はもともと「10連ガチャ3000円」というソシャゲ文化にまったく馴染めなかった人間なので関係ないが、その文化にコミットした人たちがいるからこのゲームが6年も運営できているのだ。そういった人たちが全キャラコンプを諦めリタイアしてしまうのではないだろうか?
たぶん……コンプ勢はもういないのだろう。そもそもこのゲーム、仮に全キャラを所持していたら全ての高難度コンテンツが「みんなのクリアパーティをコピー」のワンタップで攻略完了してしまうから、ゲーム要素はほぼなくなる。無課金勢としてはガチャが多いのは賑やかでいい。
■ヴィクトリア朝時代のインターネット
タイトルに惹かれて図書館した本。インターネットのルーツは19世紀に遡る!電信の仕組みはもう我々は電報という形でしか知らないが、電信ができる前は情報伝達は鉄道が最速であった。なので犯罪者が鉄道で逃亡した場合、もはや捕らえることは不可能だった。
電信によって光速(理論値)で情報がやりとりされるようになると、地元の新聞社が出す「我が国がクリミア戦争にこれだけの軍を出した!」という戦意高揚のための記事が敵国にその日のうちに届いてしまうようになり、全てが変化した。
情報は傍受されたときのために暗号化されて送受信されるようになった。弊サイトも去年からSSLを導入し、httpsになっている。あなたが弊サイトに送信する情報は暗号化されており、誰かが中継局のオペレーターを買収しても事前に中身を見ることはできない。
つまり、モールスが電信の発明者としての栄誉を受けるころには、実はもうインターネット的なしぐさはだいたい19世紀の人がやりつくしていたのだ。アメリカとイギリスに分かたれた恋人が電信でリモート結婚式を挙げている。このころまだ日本は幕末である。
電信によって世界が結ばれたことで、商人たちのビジネスはとてもきびしいものになった。従来は船便の手紙で得ていた情報が、一日に何度も更新されるようになったからだ。
21世紀の我々も、自宅勤務やモバイルワークの整備により、いつ休んでいるのかわからなくなっている。AIが仕事を奪うと言うが、新たなテクノロジーが生活を豊かにしても、社会はそれを使う人間にさらなる稼働を求めるに違いないという思いを新たにした。
■ザ・メニュー
2022年のサイコホラー映画。ワイフから「狂ったトニオさんが経営する皆殺しレストランの話」という情報だけ得て観たんだけど、確かにこれはスタンド能力かもわからんね……対象に希死念慮を植え付けるスタンドとか持ってるのかもしれない。これ以上のネタバレはしたくないので、上記の説明で興味を持った人はアマプラして損はないと思います。血はそれなりに出ます。
■イカゲーム シーズン2
これもネタバレしないようにしよう。まだ配信されたばかりだし。シーズン1を観たときはだいぶキャラクターの生死が読めたけど、今回はぜんぜん読めねえ……全7話しかないしこれ解放エンドもあるな……と思っていたら、実質分割2クールだった。分割2クールならそう言っておいてほしい。
韓国人、兵役があるので銃撃戦が上手い。これは舞台をイカしてきたなと思った。
■ルックバック
藤本タツキ先生が突然発表した長大な読み切りの劇場版。京アニ事件から間をおいてニュートラルな目で見ると、意外とまっすぐに理不尽に立ち向かう姿を描いていたんだなという理解があった。しかしチェンソーマン第二部のアサといい、なんでこんなにめんどくさい陰キャの解像度が高いんだよ。
タイトルがDon't Look Back In Angerになるギミック、もっとわかりやすく最後に出るかなと思ったら、余韻を残してそのまま終わった。「背中を見ろ」っていう意味ではあのラストシーンがベストなんだろうな。
■ニチアサ百景
戦隊名物にもいろいろあるが、極めてメタなものに「中の人の特技回」というのがあって、今までも脈絡なく唐突に一輪車に乗って戦った人とか、ピアノの生演奏を披露した人とか、とにかく役者さんの特技を披露することがある。1年という長いスパンの番組だからできることであろう。今年はオレンジの相馬くんとバイオレットの宮澤くんがどちらも静岡県出身のサッカー経験者ということで、絶対あると思ったサッカー回が実施された。宇宙サッカーの名門パルス・エース……いったい何パルスなんだぜ……?
そして次の50番めの戦隊が『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』であることが公開された。ナンバーワン戦隊て。幼稚園の子を持つママが子育てが終わったママ友から「今は戦隊は何をやってるの?」って聞かれて「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャーです」って言ったら気が狂ったと思われてしまわないだろうか。「暴太郎戦隊ドンブラザーズです」よりはだいぶマシか。
冬休みはタスクを消化しているだけで終わってしまうので儚い。
みなさんもよいお年を。