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◆不定期日記ログ◆

LOG 2012-08

■2012-08-03
Syriana
 大腸内視鏡検査を受けてきた。
 結果は大方の予想通り健康。
 以下に検査の顛末を示す。



 健康診断と同じように、前夜から食事制限が行われる。
 それに加えて、前日は日中も消化に良い物しか食べてはいけないため、卵かけごはんや薬味なしのそうめん、きつねうどんなどで過ごさなければならない。

 当日は徹底的に体内をカラッポにする。
 就寝前に飲んだ下剤でうんこを出しきったうえで、病院で腸管洗浄液を飲みまくる。
 この洗浄液、2時間かけて2リットルも飲まなければならない。かなりの量だ。わりとすぐ出ていくとはいえ、あまり美味いもんでもないし苦行である。

 ひたすら胃袋に洗浄液を流し込み、体内に貯めて、すぐに出す。流し込み、貯めて、出す。
 うおォン、俺はまるで人間水力発電所だ。
 人間ってのは結局管なんだな。ちくわ同然。
 2リットルの終わりが見える頃には、ほぼ無色透明な液体が排出されるに至った。

 考えてみれば、いま俺の体内にはゲロもうんこも入っていないわけだ。
 実に30年ぶり、この腐敗した世界に産み落とされて以来の出来事である。
 つまり I am GOD'S CHILD であり悟りを開いたがすぐ閉じた。



 尻に穴のあいた検査着をまとい、いよいよ内視鏡がインするときがきた。
 ご存知の通り大腸は?形に折れ曲がっている。
 すごい不快感とともに肛門から内視鏡が挿入されたが、この曲がり角のところでグイグイひっかかるのがツライ。当たってる!腸の奥に当たってるのおおおッ!攻撃的な腹痛!今でも思い出すと脇腹が痛くなる。だが反射的に腹を押さえたり、息を止めてはいけない。こうしているあいだも直腸は侵入を続ける内視鏡に犯され続けているのだ。なんたる恥辱!なんたる汚辱!

 3回くらい(つまり曲がり角のたびに)医師から「麻酔で眠りますか?」と聞かれたが耐えた。
 寝ている間に肛門を犯されるなど絶対に勘弁だったし、ちゃんと痛みを申告しないとどんな強引な挿入をされるかわかったもんじゃない。そんなこと絶対無いと思うけど、恐怖心の問題から痛みに向き合うことにしたのだ。

 かくして内視鏡は、大腸のいちばん奥まで到達した。
 あとは撮影しながら戻るだけ。これで安心……と思いきやまだ陵辱は続く。撮影のためには腸内を膨らませなければならず、医師は手元の装置で空気を入れたり抜いたりしながら内視鏡を抜いていく。空気が入ったときの腹痛がまた一味ちがう。俺は便秘になったことはないが、大腸がパンパンになるという恐ろしさを痛感した。凄まじいエア便意!しかし直腸は内視鏡で埋まっている!苦しい!誰だ!アナルプラグとか考えた奴は誰だ!SMってレベルじゃねえ!これ拷問じゃねーか!変態!変態!変態!
 医師の手によって激しく内視鏡のコードが前後される。空気が入ればエア便意、抜かれれば不快な排泄感と戦わねばならない。も、もうちょっとゆっくりやるわけにはいかんのか……!俺はこの世の地獄を見た。

 そんな肛虐が終わりを迎えたのは、検査開始から25分後だった。25分!そんなに長い間陵辱されていたのか。
 最後、出口間近のところではもう括約筋のすべてを動員して内視鏡を全部排泄してやろうという本能との戦いだった。
 いろいろブチまけたような感覚があったが、検査台はちょっとローションがついているくらいで綺麗なものだった。どうせ俺の体はカラッポなのだ。
 次にこの検査を受けるハメになったときはおとなしく麻酔してもらおう。そう決意して俺は検査台を降りた。



 撮影した写真は検査後にまとめて見せてもらえる。異常なし。
 本当に大腸はモツだな。逆にモツが食べたくなるくらい健康的な大腸だった。

 ――と、こんなわけで、俺の初めての大腸内視鏡体験は健康な結果に終わったのでした。しーましェーン!
 アナルファックとか浣腸プレイとか考案した奴らは全員地獄に落ちろ。
 
■2012-08-04
邪悪なお兄さん
 ニュースで、「国民の生活が第一 小沢代表」というテロップが出るのを見ると、「遅れてきたルーキー」とか「電光石火の三重殺」とかの党名もアリかなって思ってしまう。
 
■2012-08-08
ECOLOGICAL DASH
 電気自動車の普及が始まっている。
 いつか乗用車が完全に電気自動車になる日が来るのだろうか。

 あたりまえのことだけど、電気自動車にはガソリンが使われていない。
 つまり、派手にクラッシュしたときに、爆発炎上することはない。
 (バッテリーが爆発することはあるかもしれない、らしい)
 もし全ての乗用車が電気自動車になったら、ハリウッドの人とか、刑事ドラマの人とか、東映さんとかが、ちょっと寂しい思いをするかもしれない。

 見た目の派手さを追求するあまり、「ロードローラーだッ!」を「タンクローリーだッ!」にしたアニメ版のDIO様のことを思い出した。
 
■2012-08-09
おおかみこども
 『おおかみこどもの雨と雪』を観てきた。
 若干ネタバレ気味に感想を記す。



 序盤の雰囲気が醸し出すバッドエンドの予感が凄い。
 出産→孤立無援→引っ越しの流れでもうバッドエンドの要素しかなかったのに、いつの間にか何とかなってて困惑した。何とかなっててよかった。

 普通、いくら特殊な状況でも、最悪の結末を迎えるよりは誰かを頼る。
 しかしこのお話の序盤はそれをしない。あえての孤立無援。不安ばかりが募る。

 物語が、成長した娘の口から語られている設定なのでやむを得ないのだろう。
 ワーウルフであることは先祖代々の秘密だとお父さんがさらっと言っていた。
 お母さんはこれを決死の覚悟で守ったのだ。
 子どもがワーウルフであることを明かせば、簡単に支援は得られるだろう。
 だが先祖代々続いてきたものは守らねばならない。スティールボールランで言っていたので最重点項目だ。

 だからきっとお母さん視点での物語だったら、「この伝統を受け継ぐかどうか」で悩み抜く姿が延々と描かれただろう。そして娘の語りにその描写がほとんどないということは、まだ娘にはその話をしていない、娘はその決断を迫られていない、ということだ。
 個体数的に考えると、狼の一族の未来はあまり明るいものではなさそうだ。お母さんの覚悟は、きっと次代には引き継がれないのだろう。
 ところで狼と娘って似てるな。『サーキットの娘』を作った奥田民生は天才だな。
 
■2012-08-14
関西遠征日記
 お盆休みを利用して、関西のご友人のお宅を訪問してきました。
 メンバーはいつものニーサン夫妻。
 現地集合だったが、なんとか集合場所の大阪駅に到着。

 アヴドゥル…いよいよ大阪で下車するわけじゃが、その…ちと心配なんじゃ…。わしは、実は大阪という街は初めてなんだ。大阪という街は芸人とかおばちゃんばかりいて、アメちゃんばかり撒いていて、標準語なんてしゃべっていたらツッコミかなんかにすぐにでも襲われそうなイメージがある。

 「それはゆがんだ情報です。心配ないです、みんな…素朴な市民のいい街です…さあ!出発しましょう!」

 ぜんぜん心配ないしたこ焼きが異常にうまかったです。
 なんだあれ、グラタンかっていうくらい柔らかいじゃねーの。
 超良かった。


 甲子園球場を横目で見つつ兵庫へ向かうときに「甲子園球場満席」の貼り紙を見て、「そういやここんとこ甲子園で何かやってるらしいよー」みたいな話をした。何かやってるらしいぜ。何だろう?え?高校の部活?部活に5万人の観客が動員されるってすごくね?

 夕食は近所のお好み焼き屋さん。
 なにこのモダン焼き超うまいんですけど。
 やっぱ関西の粉もんは無敵だな。
 なんでこんなうまいのになんで欧米には粉もんが無いんだろう。韓国にはチヂミがあるけど。やはり見た目の問題なのか?


 インドア中心の旅だったぶん、食で関西を満喫してきました。
 
■2012-08-22
夏休みの作文
 ぼくは、夏休みに、海へ行きました。なぜかというと、夏休みなのにまだ夏らしいことをぜんぜんしていなかったからです。
 海岸は人でいっぱいでした。ぼくは「すごいな。」と思いました。
 はじめに、海の家に行きました。かばんを置いて、更衣室で着替えをしました。そしたら、ドアの内側の取っ手がこわれていて、更衣室の中に閉じ込められてしまいました。ぼくは「困ったな。」と思いました。
 ノックしてみたけど、まわりの人はおしゃべりをしていて気付いてくれませんでした。ぼくはしかたなく、となりの更衣室の人が出た瞬間に、大きな声で「すみません。開けてください。」と言って、助けを求めました。
 こうして、ぼくは無事に助け出されました。となりの人は、「わあ、何日も閉じ込められていたから、こんなにやせてしまったのだな。」と思いました。とても楽しかったです。
 
■2012-08-25
花のハダケ組
 なぜかアニメ『少女革命ウテナ』を観終わった。なるほど、これはたしかに「革命少女」じゃなくて「少女革命」だな。



 ウテナは名前しか知らないアニメで、聞きかじりの知識すらほとんどなかった。
 なのでのっけから「ウテナが男装していることに特に理由はない」という事実を知って衝撃を受けた。

 オスカル様がどんな犠牲を払って男装していたか!
 当然それは戦いに赴くため女を捨てる、という覚悟ゆえ!
 それをオマエ、なんの設定もなく何となく男装を……

 ……とかツッコんでいたら、
 「赤スパッツ生足フトモモのどこが男装だ!?」
 という本当に根本的なツッコミを落としている自分に気づいた。
 少女革命ウテナ、恐ろしいアニメであった。
 
■2012-08-26
ぱそこんつくった顛末
 HDD&OS代だけで手に入れたPC「たわば」がその名の通り絶命しかかっている。
 もうそろそろ原因不明なブルースクリーンを喰らって
_人人人人人人_
> 突然の死 <
 ̄^Y^Y^Y^Y^ ̄
 と叫ぶ生活は卒業したい。そうだ、マシンを換えよう。



 もとからメーカー製のPCには興味が無い。
 いつものようにBTOで注文するか。
 心が迷ったらセナに相談するに限る。
 だがセナに相談するともれなくBTO→自作へレベルアップする罠。



 というわけでセナ先生監修のもと、仕様を模索する。
 以前からやってみたかったSSD・HDD二枚差しのマシンを作ろう。

 コストパフォーマンスを考えると、CPUはCore i5くらいで良いらしい。
 それとセットになってるMicroATXサイズのマザーボードを選ぶ。

 マザーボードが決まったので、次にメモリを選ぶ。
 一昔前より驚くほど安くなっているので贅沢に16GB積むことにした。
 DDR3-1600MHzとやらに対応してたほうが良いらしい。
 マザボのほうで動作確認されてるメーカーのメモリを選択。

 続いてMicroATXサイズでいい感じのケースを模索。
 こればかりはお店で現物を見たいのでいろいろ回ってみた。
 最終的にSilverStoneのTJ08 Evolutionというケースに惚れたが、こいつはいろいろ逆さまにセットする特殊なレイアウトらしく、初心者でも組めるか不安。

 電源は省エネ度によってGOLDとかSILVERとかランク付けされている。
 いままで意識してなかったけど、電源ってパソコンの心臓部だよな。
 さきほどのケースはあまり長い電源は積めないようなので、奥行きにも気をつけなければならない。
 この程度の構成だと定格で400W程度の出力があれば問題ないらしいので、80PLUS認証GOLD、400W、奥行き140mmっていうやつを選んでみた。

 HDDは現マシンから引っ越す。OSもそのまま再インストールする。
 キーボード、マウス、ディスプレイはもちろん全流用。
 SSDもずいぶん安くなってるので、128GBのものを購入。
 今回のマシンは黒いから、DVDドライブも新調したほうがいいかな。

 構・成・決・定!
  • CPU:Core i5 3570K 18,501円
  • マザボ:P8Z77-M PRO 12,980円
  • メモリ:CORSAIR CMZ16GX3M2A1600C10  8,780円
  • ケース:TJ08 Evolution(SST-TJ08B-E) 7,600円
  • 電源:AURUM SERIES AU-400 6,527円
  • SSD:PX-128M5P 11,615円
  • DVDドライブ:BUFFALO 2,480円
 7万円に収まった!

 メモリが(値段的な意味ではなく)高すぎて、3.5インチベイに干渉してしまってHDDが入らない!などのトラブルはあったものの、なんとか5インチベイにねじ込んで事なきを得た。
 ニューマシンの名前は、マザボと電源が天地リバースしてるのにちなんで「birth5103」に決定。

TJ08 Evolution 辛味噌
 ハッピーバースデー!!新しいマシンの誕生だよ!!
 (HDDを強引にねじこんだためフタがしまらなくなった5インチベイは、このあと金属加工してむりやり塞ぎました)

 OS入れるのをSSDにして、データは今までのHDDに保存していく。
 驚くほど起動が早くなった、が、クリーンインストールしたばっかのWindowsなんてみんなそんなもんなので様子見。
 それよりむしろ、ブラウザキャッシュをメモリ上に置いたことのほうが体感速度が速い。RAMDiskまじすげー。「笑ったら○○」系の画像スレまとめblogとかで大変な威力を発揮した。
 あとデータを保存しないかぎり、ブラウザ立ち上げてるだけだとHDDが回転しないので、とても静かだ。
 こうしてなんとか初自作完了。よろしく5103!