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◆不定期日記ログ◆

LOG 2010-05

■2010-05-03
あだ名番長
 ジャイアンの本名は剛田武。
 ジャイアンというあだ名はそれなりにカッコ良く、似合っている。

 ブタゴリラの本名は熊田かおる。
 ジャイアンと比べると悲惨なあだ名であり、もはや悪口のレベルだ。
 しかもみよちゃんにまで「ブタゴリラ君」と呼ばれるので悲惨度が高い。
 だが、これは本人が「かおる」という名前を嫌い、このあだ名を推奨しているらしい。
 まあ本人がいいのならいいか、と思う。  

 あとブタゴリラに隠れて気付かないが、「キテレツ」というあだ名も地味に酷い。

 ところで『ど根性ガエル』の番長のあだ名はゴリライモだ。
 これもブタゴリラと同じくらい悲惨だが、彼の本名を調べてみると「五利良イモ太郎」だった。
 がんばれゴリライモ……お前がナンバーワンだ!
 
■2010-05-14
取り残された言葉
 SHIFTキーはなぜシフトなのか?
 何をシフトしているのか?

 どうやらSHIFTキーは、もともとタイプライターのタイプアームを動かして大文字用・小文字用を切り替えるためのキーとして生まれたらしい。
 昔は機械的にシフトしていたのだ。
 今でもSHIFTの横に謎の矢印が残っているものがある。
 ちょっとしたノスタルジーである。

 一度普及したものは、実体を失っても消えない。
 いまや単位をこえて使われている「カロリー」は、国際単位系に含まれていない。 
 だが単位がジュールに統一されたとしても、カロリーという言葉は残るだろう。
 こうして言葉だけが時代に取り残されていく。

 子どもたちはそのうち「フリーダイヤル」の「ダイヤル」が何を意味するのかわからなくなるだろう。
 「ダイヤルって金庫に付いてるやつ?」とか、ONE-PIECEの影響で「貝」のことだと思っているかもしれない。なぜ貝。
 プレイステーションが普及したころは「週刊ファミ通」の「ファミ」が何を意味するのかわからない子どもがでてくるだろうと思っていたが、「ファミコン」はデータ配信やリメイクで生き残ったので一概には言えないなと思った。


 ソニーがフロッピーディスクの生産を打ち切った今でも、WordやExcelの「保存」のアイコンは変わっていない。
 いつまでその存在を保っていられるか、見ものである。
 
■2010-05-17
BARBARBAR
 同僚が、ふとした縁で、ベトナムには「333(バーバーバー)」というビールがあるという話を、バーでババァから聞いたらしい。
 本当ならできすぎた話だ。
 
■2010-05-25
かもしびと
 さまようよろい、メタルスライム、ベビーサタン、くさったしたい。
 がいこつけんし、アニマルゾンビ、ミイラおとこ、くさったしたい。

 「くさったしたい」というネーミングは、ひどすぎないか?

 あまりにもそのまますぎるじゃないか。
 「さまようよろい」なんかもそのままだが、これは鎧が彷徨ってる部分にすでに驚きがあるから納得できる。
 「うごくせきぞう」も、石像が動くからすごいのだ。
 そこにきて「くさったしたい」はどうだ。普通なら「動いている」「生きている」ことに驚くはずではないか。なのに「腐る」という死体にとってどうにもできない部分を抽出したこのネーミング。もはやコレ悪口だろ。

 いくら魔物とはいえ、元は誰かの遺体だぞ。
 もうちょっとこう、敬意というか、畏敬の念を払えよ。
 妻がいたかもしれぬ、子がいたかもしれぬスミスさんに対して「くさったしたい」呼ばわりは酷いだろ。
 死人にムチ打つような真似はよすんだ!グリンガム的な意味で!


 ただドラゴンクエストモンスターズシリーズの交配システムなんかを見ると、くさったしたいは誰かの屍ではなく「そういう魔物」として扱われているようだ。
 それはそれで、「犬の睾丸に似てるからイヌノフグリと名付けよう」みたいなデリカシーの無さを感じる。
 腐ってるのが常体で有益なら、それは「腐敗」ではなく「はっ酵」と呼ぶべきだ。
 はっ酵した死人……

 よろしい。ではいまから「くさったしたい」は「醸死人かもしびと」じゃ!
 さあ、ゆくがよい。