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◆不定期日記ログ◆

LOG 2019-06

■2019-06-09
いろんな娘氏
 もはや日常会話全体が語録となりつつあるため、網羅的に収録することが困難なシーンが増えてきた。

  • 絵本でテントウムシがひっくり返って「ううう」とうめいているのを「ラララ」と読む娘氏。それは我々が「はだしのゲン」を読むときの作法ではないかッ!!
  • ごまのマカロンを食べて「ううっなんてヘルシーなおいしさ! ごまとマカロンのかおり!」と五体投地して賞賛する娘氏。
  • お風呂上がりに保湿クリームを塗りたいのに「ぐるぐる回転アイリチャン」という回転防御でそれを阻む娘氏。
  • 帰宅したパパチャンのネクタイ部分に折り紙のリボンを貼ってご満悦の娘氏。「DSAせんようのリボンだよ」「DSAってなあに?」「DSAはつくった人のなまえを言葉にしたの」「??」「これテープでくっついてるってしくみなんで、テープ取れちゃったらつけかえますね」「アッハイ」
  • 起床して「アイチャン怖い夢みた」というので詳しく聞いたところ「敵に撃たれちゃった。でも言うほど痛くなかったよ」とのこと。パパチャンがよくイカで敵に撃たれてるのに影響を受けたか?
  • 以前からよく風呂でパパチャンの脇毛を気にするので「これは脇毛の三兄弟。名前はキテとレツとヒャッカ。」と適当なことを言い含めていたが、最近は「ほかのいっぱいあるのは?」「なんでいっぱいあるのに三兄弟?」と追求してくるようになった。マサルさんを読めとしかいえない。
  • 公園に行くといつも一人で遊んでいる子を捕まえてはフルネームと年齢を明かしたうえで「お名前何ですか!」「いっしょにあそぼ!」と言って引っ張り出すコミュ力の鬼。
  • 娘氏「ったく……あなた厄介だわよ」
    ぼく「突然何だ」
    娘氏「この厄介にならないメガネをかけなさい?」
    ぼく「突然何だ」
  • 娘氏は、最近なっとうを食べたり食べなかったりしているから美人になったりならなかったりしているらしい。
  • パパチャンのきもいらせに対し「心をもてあそんではダメーッダメーッダメーッ」と言う娘氏。なんとセリフにエコーがかかった。
  • 娘氏のプリキュアグッズをパパチャンが使うと「男の子はプリキュアのおもちゃで遊ばない!」と言うので、「でもアンリ君はプリキュアになったよ」と返してみたところ「それはバンダイさんの考えです」と丁寧語で謎の反論を受けた。
  • 娘氏「こうえんで男の子が悪いことをしていたから、アイチャンはレディーなので『だめよ』って言った」
    ぼく「男の子は何をしていたの?」
    娘氏「よわいよわい女の子に、水道の水をかけていた」
    ぼく「それは悪い……その女の子はどうしたの?」
    娘氏「それはアイリチャンでした」
    ぼく「???」
  • 幼稚園で、お友達と一緒にダンゴムシを採取し、バケツにいれたあと台車に乗せて園庭じゅうを引き回す「だんごむしのおさんぽ」という遊びを行っているらしい。平和だ。ダンゴムシをどこで採取したのか聞いたら「うえきばちをどかしたら100こいた。」と言っていた。引き回したあとは元の植木鉢の下に戻すらしい。平和だ。
  • 小雨が降り始めた庭で、ブロック塀に張り付いているダンゴムシ数匹を見つけた娘氏は「だんごむしをとりこまなきゃ!!」と言って捕獲しようと懸命に主張したがなにしろ雨なのでお引き取り願った。

 最近になってねんね前の「おはなしげきじょう」が復刻してきた。ただ「パパチャン桃太郎のおはなしして」と自分の知っている話を指定し、パパチャンが大きなアドリブを加えると間違いを指摘したうえで自分で勝手に最後までお話してしまう。楽ちんなので黙って聞いていたが、どうやらイヌ・サル・キジの三種がいまいち曖昧なようだ。
 
■2019-06-13
18周年
 弊サイトは18周年を迎えた。すなわち俺がこの記録をつけはじめたころ生まれた赤子が、もう立派に選挙権を持つ年齢になったということだ。選挙権にともなってそのうち成人年齢も18になっていくだろう。変わりゆく街は明日なき無情の世界。弊サイトも変化しなければならない。

■docページの改装

 これはたいしたことではない。[Doc]ページの内容がだんだん無駄に縦長になってきたので CSS Flexbox でまとめた。レスポンシブ対応がめんどくさくて消し去っていた一部のテキストも、昔のスタイルシートのまま復活させている。
 そもそもこういう「日記とは別枠の長文テキスト」をまとめておくという習性がブログ世代にはあるまい。いわんやTwitter世代をや。まとまったコンテンツは分離しておくという古のテキストサイトのおくゆかしいインターネットしぐさである。

■カテゴリー表示の実装

 弊サイトの各日記エントリにはタグがつけられており、検索窓から検索することでそのタグのついた日記を抽出することはできた。
 しかし各種ブログシステムでは「そのカテゴリーの記事のみを新しい順に表示する」という機能が当たり前であり、それで件数が増えれば2ページ目3ページ目が生成されるのが一般的な処理である。今回[育成記]タグのエントリ数がいつのまにか日記検索に表示される件数をブッチぎっていることに気づいたため、この機能を実装した。
 どうせページめくりのUIを作るのならいまの検索結果につけるだけでいいんじゃない? とも思ったが、やはり日記全文を表示させないとカテゴリー表示っぽくないだろう。

■コメント装置のバージョンアップ

 正直SNSの発達したこの令和の時代に、ブログのコメント欄を解放するメリットはほとんどない。どう考えてもリスクのほうが上回る。こんなクイズシステムを搭載したのも海外botの広告爆撃を受けたからだし、仮にガチで行儀の悪い奴が現れたら不毛な対応に追われることになるだろう。
 しかし掲示板を設置するのは古の個人サイト運営者の基本スキルだし、それを改造掲示板にすることから俺のWebプログラミングは始まっている。その歴史を大切にしたい。そういう想いだけで双方向性コンテンツを設置している。
 そういう割にはいままで「記事へのツッコミ」しかできず、サイト全体についてのコメント、要は本来の掲示板のような使い方はできなかった。なので記事を特定しないジェネラルな投稿ができるようにした。

 [Com]から総合投稿フォームに行けるようになっている。クイズも地味に増えているので試験的に何か書き込んで行って欲しい。特に書くことない人は好きな武器の名前でも書いてくれ。
 
■2019-06-15
SQUARE'S PREVIEW
 聖剣伝説3のリメイク! そしてロマンシングサガ3のリマスター! それに加えてファイナルファンタジー7リメイク(Disc1)の発売日が来年3月に決定! そのニュースはあっという間にタイムラインを埋め尽くした。

 そしておっさんたちはみな一様に同じことを考えた。
 「FF7が発売されるなら、当然トバルNo.1をリメイクした上で体験版をつけるべきでは??」
 まったくその通りである。だがもしFF7体験版がついたトバルNo.1リメイクが存在するのなら、今年の10月にはそれは発売されていなければならない。
 俺は速やかに関連する情報を調べた。

  • 95年9月 聖剣伝説3発売
  • 95年11月 ロマンシングサガ3発売
  • 96年8月 トバルNo.1発売
     (ファイナルファンタジー7体験版)
  • 97年1月 ファイナルファンタジー7発売
  • 97年6月 ファイナルファンタジータクティクス発売
     (サガフロンティア体験版)
  • 97年7月 サガフロンティア発売
  • 98年7月 ブレイヴフェンサー武蔵伝発売
     (ファイナルファンタジー8・エアガイツ体験版)
  • 98年12月 エアガイツ発売
  • 99年2月 ファイナルファンタジー8発売
  • 99年4月 サガフロンティア2発売
     (レーシングラグーン・聖剣伝説レジェンドオブマナ体験版)
  • 99年6月 レーシングラグーン発売
  • 99年7月 聖剣伝説レジェンドオブマナ発売
     (クロノクロス・フロントミッション3・デュープリズム体験版)
  • 99年9月 フロントミッション3発売
  • 99年10月 デュープリズム発売
  • 99年11月 クロノクロス発売

 体験版に関係するソフトだけを抽出してもこのありさま。このころのスクウェアの多産ぶりには驚かされるばかりだ。

 ここで俺の悲願である「聖剣LoMのリメイク」をゴールに設定し、逆算していく。
 聖剣LoMをリメイクするためには、サガフロ2のリメイクが発売されなければならない。
 サガフロ2リメイクが発売されるためには当然、サガフロリメイクが出ている必要がある。
 そしてサガフロをリメイクするためには、FFタクティクスのリメイクにつく体験版がカギとなる。

 しかしここで問題が発生した。なんと今俺がいる世界線ではFFタクティクスのリメイク版が2007年に出てしまっているらしい。ここをなんとかしないと俺は聖剣LoMリメイク時空にたどり着けないってわけだ。

 というわけでこれを読んでいる時間遡行者にお願いがある。すぐに2007年以前に飛んで、獅子戦争の発売を食い止めるか、サガフロのリメイク体験版つきで発売するようにスクエニ上層部に働きかけて欲しい。聖剣LoMのリメイクが出れば自動的にクロノクロス・フロントミッション3・デュープリズムのリメイク体験版が収録されてくるので、君にとっても悪い取引ではないはずだ。君だけが頼りだ。頼んだぞ。
 
■2019-06-18
キッザニア入国記
 ハイそういうわけで今回は常夜の国キッザニアに入国してみたいと思うんですけれども。
キッザニア
キッザニア東京
 キッザニアは子ども向けにチューニングされたお仕事に挑戦できるテーマパークです。
 お仕事のパビリオンは職業は科学者・医者・警察・ダンサー・時の王者など多岐にわたるので、事前にワイフがガイドブックを入手し、娘氏に「やってみたいお仕事にふせんをつけてみて」といって渡しました。
 ガイドブックはすぐに帰ってきました。

るるぶ
ぎっしり
 さすがにそれは無理。

 実際のところ、お仕事自体は30~40分で終わるんですが、パビリオンに行って予約して予約時間を待って……というムーブを繰り返すので1時間に1つがいいとこだと思いました。



 キッザニアガチ勢や都会野郎は、人気のお仕事を確実にゲットするため開園時間前に列をなすと聞きます……だが高速ブッとばして片道2時間半かかる我々には関係のない話。スパッと割り切って開園1時間後に余裕の到着です。

 娘氏はまず銀行へ行って口座を作りました。原則としてお店や職場には大人が入店できないので、それらすべての手続きは娘氏がソロで戦わなければなりません。とはいえあっちもプロなので滞りなく手続きできました。いったいどうやったんだ。
 口座は別に最初に作る必要はありませんが、やるとおさいふが貰えるのでやったほうがいいです。予約の待ち時間とかにやるといいんじゃないでしょうか。

 娘氏は最初、警官か警備員がやりたいという珍しい要望を出していましたが、結局目の前に現れたDOLEのバナナハウスに吸い込まれていき、バナナをもぐなどの研修を受けている間に優先順位などどうでもよくなってしまったようです。その後、ヤクルトの研究員やら消防士やら外科医やら発明工房やらを満喫して、稼いだぺリカでカワイイなシールを買ってニッコニコでおうちに帰りました。



 そしてパパチャンは帰りの車で考えました。
 ……キッザニアのお仕事受付システムは、単純なようでなかなか難しい。Webサイトの「ご利用ガイド」の記述と、実際の運用を見たのを合わせると、だいたい以下のような感じだ。

  • JOBスケジュールカードを持った子ども本人が、目的のお仕事のパビリオンへ行って受付をする。
  • 次の体験開始時間の定員に空きがある場合は、指定の位置に並んで体験開始時間を待つ。
  • 空きがない場合、もしくは次の体験開始まで時間がある場合は予約を入れることができる。予約を入れた場合は列に並ぶ必要はなく、スケジュールカードに記入された集合時間までに戻ってくればよい。
  • お仕事を1つ予約すると、それが終わるまで他のお仕事を予約できない。定員に空きのあるお仕事は受けられるが、集合時間までに終わるものに限られる。
  • 予約時間は指定できない。直近の空きがある体験開始時間に予約される。

 以上のルールを、各パビリオンの受付の人が子どものスケジュールカードを見て適用する。

 したがって、親御さんが気にかかるのは「今待たずに入れるお仕事は何か」という情報となる。
 しかしそれは各パビリオンに行って、次の体験開始時間(正確には直近の空きがある体験開始時間)の示された札を確認しなければならない。
 そのため、頻繁に予定を確認できる大通りに面したパビリオンは予約が埋まりやすくなる……と思われる。園内はたいして広くないが、この仕様によって立地格差が生まれている。

 なんかちょっとした電子化でこの問題はすぐに解決しそうな気がするけれど、それをやってないということは、あえてアナログにしているのだろう。紙のカードに集約することにより、子どもが常に自分の状況を把握できるようになっているとか、そういう何らかの意図があるに違いない。
 それでも予約状況くらいはどっかで一覧できても……。



 これはアレだな、15分ごとぐらいに子どもが全パビリオンを回って、看板に書かれた体験開始時間を端末に入力して回る「データ入力者」というアルバイトアクティビティを開設すればちょうどいい塩梅になるのでは? 「半端な電子化をしたせいで逆に現場の仕事が増える」みたいなことは我々大人の世界でもよくある話だし。
 
■2019-06-25
レモン太郎
娘氏「桃太郎のおはなししてほしい」
ぼく「えー桃太郎は昨日もやったから別のフルーツがいい」
娘氏「じゃあレモン太郎がいい」
ぼく「わかった」


 『レモン太郎』

 むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。

 おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から、巨大なレモンが流れてきました。
 おばあさんは夢でも見ているのかと思いましたが、それは現実でした。夢ならばどれほどよかったでしょう。
 おばあさんは思わずそのレモンを拾いあげて、胸に残り離れない苦いレモンの匂いを感じながら、家に持ち帰りました。

 おじいさんとおばあさんがレモンを切ると、なんと中から元気の良い男の子が出てきました。
 子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、レモンから生まれた男の子を、レモン太郎と名付けて育てることにしました。
 レモン太郎はすくすく育って、やがて立派なTEENAGE RIOTになりました。

 そしてある日、レモン太郎が言いました。
 「もう一度遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌うので、僕は鬼ヶ島へ行って、悪い鬼を退治してきます」
 レモン太郎のために、おばあさんはクランベリーとパンケーキを作り、おじいさんは「LOSER」と書かれた旗を作りました。
 そうして、レモン太郎は鬼ヶ島へと出発しました。

 旅の途中で、レモン太郎は三匹の動物に出会いました。
 それはイヌ、サル、そしてFlamingoでした。
 レモン太郎は三匹を仲間に加え、鬼ヶ島を目指しました。

 苦しい旅の末、レモン太郎の一行は、ついに鬼ヶ島へ辿りつきました。
 そこはまさに今後千年草も生えない砂の惑星でした。
 「みんな! かかれ!」
 レモン太郎の号令で、鬼たちとの激しい戦いが始まりました。
 イヌは鬼にかみつき、サルは鬼をひっかき、Flamingoは踊るままふらふら笑ってもう帰らない。

 雷雨の中、レモン太郎は鬼の親分と激しく剣を交えました。
 そのうちレモン太郎ははっと気づきました。

 「その声は、我が友、菅田将暉ではないか?」

 なんと鬼ちゃんの正体は、かつてともにひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った竹馬の友、菅田将暉だったのです。
 どれだけ背丈が変わろうとも、そこには変わらない何かがあったのでした。
 しかし、今更悲しいと叫ぶにはあまりに全てが遅すぎました。
 レモン太郎と鬼ちゃんは互いに最後の力をぶつけ合いました。
 あたりは激しい光に包まれました。

 パッと花火が
 夜に咲いた
 夜に咲いて
 静かに消えた


 こうしてレモン太郎は鬼を退治し、おじいさんとおばあさんの元に帰ったのでした。
 手にはいっぱいの宝を抱えて。
 らるらりら。

 ※実際に物語った内容を盛りに盛ってお送りしています