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◆不定期日記ログ◆

LOG 2013-11

■2013-11-01
スタア街道
 可愛くないことに定評がある実家のPさんが、広報誌に載った。というか、ペット紹介のコーナーを立ち上げるにあたって、最初のネタとして身内から選ばれた。
 最初がこんな可愛くない奴でいいのだろうかと思ったが、可愛くないからこそ投稿のハードルが下がるのだ、と思い直した。
 写真はいつもどおりねじれてる奴を選んだ。

 それから半月後。
 後日届いた感想のおハガキの中に、そのコーナーに触れたものがあった。
 曰く、「可愛い猫ちゃんが載っていて癒されました」と。

 騙されるな!可愛くないぞ!


 さっそく親父に、そのおハガキを写メールで送ったところ、
 「今日眼科を受診します。目がおかしい」
 と珍しくハイブロウな返信が来た。
 ここまでかたくなに可愛くないと思われているPさんがやや不憫だ。

 ……と思ったら、後日、親父はガチで眼科を受診していた。
 本当に目がおかしくてメールがよく見えなかったらしい。
 なんだよ紛らわしいタイミングで報告するなよな。
 
■2013-11-14
危機管理システム
 夜、布団に入って消灯したあと、けたたましいサイレンの音が近づいてきた。
 パトカーか、消防車か。しかもその数はどんどん増えている。どうやら近所だ。
 だが俺はもう安らぎフートンにくるまっている。野次馬に出る根性はない。

 俺は暗い部屋でtwitterにアクセスし、最寄り駅の名前と「パトカー」「消防車」などの単語を組み合わせて検索を行った。
 すると案の定、「火事を見つけて通報した!」という内容のツイートを発見。ウカツ者め、このアカウントはまちがいなく近隣住民!どうやら近所で火事らしい。いまや寝ながらにして野次馬ができる時代である。俺は好奇心が満たされたので安らぎフートンにくるまって寝た。


 ……結果的に延焼はくい止められたようだったけど、これがもう数軒となりだったらヘタすると俺、フートンにくるまりながら焼死してたかもしんない。
 
■2013-11-15
東映とバンダイがAEDを作ったら
 とりあえず一年でモデルチェンジする。つらい。
  • 蓋を開けると「シャバドゥビタッチヘンシーン シャバドゥビタッチヘンシーン」と待機音が鳴る
  • 電極を取り外すと「ソイヤッ!」と威勢のいいかけ声が出る
  • 「3!2!1!ズッオーン!」と千葉繁の極まったシャウトで通電
  • 別売りの獣電池を3本直列でセット可能!
  • 別売りのソウガンブレードと合体させることでマシンガン形態に!
  • 別売りの(以下略

 女の子向けもあって、そっちは「心拍をなくした悲しい患者さん!このキュアAEDが、音声ガイダンスに従って、あなたのドキドキ取り戻してあげる!」とか言われる。
 
■2013-11-24
はじめての大規模オンラインRPG
 夏の終わりに、ひょんなことからオンラインRPGに手を出した。
 いつのまにかワイフがPS3にファイナルファンタジー14をインストールしていたからである。


 MMORPGのたぐいは、えらい時間がかかるとか、辞めどきがないとか、そういう印象を持っていたのでいままで触れたことはなかった。したがって、FFの中でもMMOであるFF11はFFとしてカウントしていなかった。……まあどのみち10のラストダンジョン前で投げたっきり、僕のFF歴はそこで止まっているわけだけど。
 まあインストールしてしまったものは仕方ないので、ワイフがプレイしてない時間に話の種にやってみるか、とキャラクターを作成した。

FFXIV
 冒険の拠点となる街に初めて降り立ったとき、大勢のキャラクターが大通りを全力でスプリントしている光景に驚かされた。もちろんその一人一人が、隣町へ行くためにチョコボ留へ向かっていたり、依頼された品を届ける最中だったりするわけだけど……ひょっとしたら、RPGでただ歩いているだけの村人も、こうやって何か用事をこなしている最中なのかもしれない。
 そう考えると、MMORPGこそがむしろ、古き良き時代のRPGの正しい進化なのかもしれない、と思えてきた。ドット絵で描かれたRPGのモブが伝えたかったのは、こういう光景だったのだろうか。

FFXIV
 シナリオは基本的にクエストの受領という形で行われる。冒険者ギルドで「問題が起こったらしいから○○の町の××に詳しく聞いてくれ」というクエストを受けて現地に赴き、現地で雑用クエストを受けて住民の信頼を得ながら、事件を解決してまた冒険者ギルドへ戻る、の繰り返しだ。
 つまりシナリオを進める手段は大量のおつかいである。やれ敵を倒してこいだの、やれアイテムを届けてくれだの。しかし、「やらされてる感」はあまりない。主人公が勝手にしゃべるタイプのJRPGでこれをやられるととたんに「やらされてる感」がつきまとうわけだけど、あくまで自分が依頼を探して、自分の意志でクエストを受領していることがそれを緩和しているのかもしてない。いわば「はいしか選べない選択肢」みたいなものだ。クエスト報酬は主に経験値なので、レベル上げの作業をするよりはおつかいをしてたほうがいい、という判断もある。

FFXIV
 冒険の舞台は小さな大陸で、RPGのスケールとしては決して広くはない。しかし、「冒険している」という充実感は他のFFとは比較にならない。
 たとえばFF10はかなり広い世界を旅するけれど、あまり冒険している感じはしなかった。矢印を追っていくだけで後戻りできないからだ。エオルゼアの冒険者は自由である。中盤にさしかかって国家間の移動が解禁されると、もうラストダンジョンの前まで行けてしまう。……最高レベルの敵に追いかけられて囲まれて棒で叩かれて死ぬから、行かないけど。
 このきわめてファジイな移動制限が、たとえクエストの目的地を追っているだけだとしても、自分で旅をしている感覚を生み出している。

 基本的にはソロプレイを貫いた。主要ダンジョンと主要ボス戦はソロではプレイできないが、出撃申請を出せばランダムマッチングで即席のパーティを作って突入させてくれるシステムがあるので、不都合はなかった。即席パーティ以外にも、道ばたで死亡したときに通りすがりのヒーラーにレイズを貰ったり、誰かの作った装備をマーケットで買ったり、そういうゆるいオンラインのつながりはたくさんあるけど、別に抵抗感はない。



 こうしてまとめてみると、自分が抱いていたMMORPGのイメージ……例えばプレイ時間がすげえかかるとか、止めどきが無く延々課金してしまうとか、依存性があるとか、そういうのはすべて「社会的なもの」だということがわかる。オンライン上に人間関係が構築されることのデメリットが強調されているだけで、これは他のオンラインなもの全てに言えることだろう。

FFXIV
 メインクエストには終わりがある。8人で突入するラストダンジョンがあり、ラスボスがいる。FFらしく、エンディングムービーもみっちりとある。当然、引き延ばし策として追加ボスや追加ダンジョンが次々と実装されているけれど、DLCが普通になった今では、MMORPG特有のものという感じはしない。
 終わってみれば、別にオンラインだからといってFFシリーズの中で特別扱いする必要のない、りっぱなFFであったと思う。また季節のイベントごとにちょくちょくエオルゼアを訪れたい。
 
■2013-11-25
二次元殺法
 「○○の点から考える」「○○の面から考える」と比べて「○○のセンで考える」の俗っぽさは何なのだろう。
 二次元はそんなにダメだというのか。

 主に刑事ドラマで使用されている言葉だからだろうな、とは思う。
 刑事さんたちはよく怨恨のセンで調べていく。このときの「線」には、ガイシャを恨んでいた奴がゴールだ、というおぼろげな方向がある。
 つまりこの線は、線というよりはベクトルに近く、方向を持っているという意味で他の2つとは異なる使い方をされるのだろう。
 二次元だけ馬鹿にされているわけではなかったのだ。