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◆不定期日記ログ◆

LOG 2019-08

■2019-08-04
娘氏語録
 もはや俺が記録・編集する速度より娘氏の成長速度の方が早い。ヨーイドンの合図を待たずして娘氏は大人になっていく。

  • ピアノ教室は個人レッスンからヤマハの集団レッスンに移った。見学に行ったらヤマハの人に「お父様もヤマハ出身なんですか!」と食いつかれて苦笑いするしかなかった。
  • 娘氏はピアノに向かって「見たことのない宝石」「愛のビリーエ」など叙情的な曲名を宣言したあと、おごそかにランダムに鍵盤をひいています。
  • 娘氏「わたし大人だったころいっぱいすねげ生えてたんだけど」
    ぼく「??」
    娘氏「それがすっごい伸びて、いまの髪の毛になったってわけさ」
    ぼく「すごい」
  • ワイフ「アイチャンおはよう。お腹すいた?」
    娘氏「わたしがねずみだったら『チーズがたべたい』って言ってるとこ」
    ぼく「すいたのか」
    娘氏「(なぜか正座し)ねずみはまろやかに前を向いています」
    ご両親「??」
  • 突然「アイチャンのプロフィームは5つある」と謎の概念を宣言してくるので詳しく聞いたところ、「ねこ語がとくい」「プリンセスになること」「こうさくをすること」「ようちえんごっこをすること」「カードをつくること」の5つであると説明された。プロフィームとは一体。
  • 「パパチャンはなにがとくい?」と聞いてきたので、これは幼稚園の先生に報告されちゃうやつ!! と瞬間的に判断した俺は「木下(『ピューと吹く!ジャガー』1巻に登場する架空の競技)かなぁ……」と答えプライバシーを守った。
  • 浦島太郎の話を知らないというのでおはなししたんだけど、肝心の玉手箱をGETしたあと「ここからはアイチャンがおはなしするね」と言われて乗っ取られた。
  • 娘氏「浦島太郎はお家にかえってこっそり玉手箱を開けました。そしたら中から宝石が出てきました。なんとそれはエメラルドでした。おしまい。」
    ワイフ「やさしい世界」
  • シュガーロールを食べた娘氏は「毎日食べたい。よっぽどおいしい。」と言っていたが、翌週にはもう飽きた模様。
  • ぼく「これはなんの絵を描いたの?」
    娘氏「ねこといぬとりすさんのおうち。あとかいぬし」
    ぼく「それは飼い主さんのおうちでは??」
  • パパチャンがお腹を壊すたびにスポンジボブの歌を歌うせいで、パパチャンのトイレが長いともうあらかじめ「スポンジボブなのかなあ?」と心配する娘氏。
  • お山の実家で夏祭りに参加した娘氏、なんと金魚すくいでさらっと2匹の金魚をゲットする。「いつ覚えたのその動き!?」と聞いたら「たいわんで練習した」とのこと。確かに台北の夜市で、網ですくえる金魚すくいを無限に遊んだけどさぁ! 紙だよこれは!?
  • ご両親が仮面ライダーオーズを再視聴し始めたところなぜか娘氏がハマる。いったい何が面白いのか聞いたら「へんしんする歌がたのしい」とのこと。歌は気にするな……
  • 娘氏「ひなちゃんはいつオーズに変身する?」
  • そしてパパチャンのために折り紙でメダル入れ(オーズドライバーとタジャスピナー)を自作する娘氏。
  • ポケモンのアニメを見た娘氏「わたしポケモントレーナーにあこがれちゃった。サトシは明るいし」
  • 娘氏「アイチャンが今朝みた夢は、おかあさんが結婚する夢」
    ワイフ「そう……どんな人と結婚していた?」
    ぼく「それはこんな人でしたァー!」
    娘氏「あなたはもう結婚したでしょ!」
    ぼく「おかしくない?」
  • 娘氏「おかあさんはアイチャンが生まれたお祝いに結婚式したんだよね?」
    ワイフ「ちがうよ、生まれる前に結婚式してるよ」
    娘氏「だって結婚するってお祝いにもなるんだよ?」
    ご両親「???」
  • ぼく「さて、洗濯物をやっつけますか!」
    娘氏「やっつけちゃだめだよ。着るものがなくなっちゃうから。全裸になっちゃうから。全裸教室になっちゃうから。」
    ぼく「全裸教室……」

ゴーカイチェンジ!
 娘氏がアイロンビーズで変身アイテムを作った。「かぎをここにいれるとすごいパワーが出る。そしてこのボタンをおすともっとすごいパワーが出る。」とのこと。変身ポーズも自分で考えていた。プリキュアに戦隊をちょっと足したかのようなポーズだった。
 
■2019-08-07
ベルサイユの記憶
 今年4月に起こったノートルダム大聖堂の火災はとても悲しいものだった。
 そのときUBIソフトは寄付金を出し、パリを舞台にしたアサシンクリードを無料公開した。
 我々はそのゲームをあえて買うことで間接寄付を行った。
 ……間接寄付って間接キッスみたいだな。
ノートルダム
 というわけでじわじわ進めていた『アサシンクリードユニティ』をクリアしました。


 アサシンクリードシリーズはエツィオさんの奴のあとバエクさんの奴をやって、このアルノさんの奴に逆流してきたわけなんだけど、時間が空いてるのでそれでもって違和感を感じるようなことは特になかった。

 最初はとにかく革命期パリをお散歩できるという点に惹かれてプレイを始めた。あのオスカル様やアンドレの暮らした革命期パリをこの目で見られる……と思ったら、パリ散策が可能になる直前にバスティーユ襲撃に巻き込まれて泣いた。これ1789年7月14日じゃん……オスカル様死んでるわそのへんで……! フ…ランス……ばんざ…い…!

ワイフ「どっちみちオスカル様はいないんじゃ……」
ぼく「いるんだよ俺の宇宙には」

 その後すぐに自由行動できるようになったので、メインミッションを放置して存分にパリ観光を行った。市内で絡んでくる赤い人々はなぜか殺害しても咎められない。殺害していい理由を聞いていないので釈然としない顔で、だが鮮やかに、通りすがりに顔面を刺しつつ観光を続けていった。
広場
 オスカル様は故人だが、オスカル様の見た暮らし、特にロザリーにショコラを要求してしまうくだりの庶民のみすぼらしい暮らしが鮮やかに表現されている。革命期パリ、うすぎたない。そのうえ2分に1回くらいの割合で犯罪に遭遇する。
 あととにかく人が多い。PS4が火を噴かんばかりにファンを回すくらい人が多い。別にイベントシーンでないのに人の波。そりゃパンも足りなくなるわと思う。これだけ人がいれば人ごみに紛れて暗殺に及ぶシチュエーションも多く、今までプレイした中でいちばんソーシャルステルスのコンセプトが発揮されているなと感じた。


 パリ中に点在する「コンパニオンミッション」というのが序盤に破格の報酬を出してくれるので、観光がてらまずはそれを潰していった。
 これを受諾すると何の説明もなく殺害対象が近隣にPOPするので、それを刺すだけという簡単なお仕事である。いったいこいつは誰で、俺はなぜこいつの命を奪わなければならなかったのかは一切説明されない。調べてみるとアプリ連動の仕掛けがあったらしいが、今となっては「カネのためだけに知らない相手を殺す」というプリミティヴな殺し屋となっている。

 そんなロールプレイを最初にしてしまったため、俺はメインミッションを進めていく間もずっと「俺はなんでこいつを殺すんだっけ……」と思いながらテンプル騎士団を殺害していった。だがこれは俺のせいだけではなく、実際アルノ君はけっこうスナック感覚で敵を殺すところがある。
 泥酔して酒場でハデな喧嘩をして追い出されても、アンドレのように「星がきれいだ このまま朝までおまえを抱いて歩くぞ」みたいなロマンチックなことにはならず、普通に酒場の倉庫に忍び込んで赤い人を数人殺害してワインを盗むようなやつだ。赤い人たちはたぶん革命期パリでは赤いというだけで命の価値がなかったんだろう。

 結局最後まで「俺はなんでこいつを殺すんだっけ……」感は抜けなかった。その点バエクさんは復讐リストにババーンってキルマークつけていくのでわかりやすかった。ラスボスについては攻略法もよくわからず、煙幕と回復薬を連打しながら殴りかかるという無様なアサシネートをしてしまった。

ルイ16世
 総合的には、発売されたばかりのときの悪評からは信じられないくらい立派なアサシンクリードになっていたと思う。
 とはいえ革命期のパリというだけでかなりの加点が入っていることは否めない。たんなるモブだがルイ16世の首を落としている以上こいつがシャルル=アンリ・サンソンなんだな、みたいな勝手な思い入れが次々出てくる。
 そのうえ「パリなのにエッフェル塔がないんですかッ!?」みたいな層にもちゃんとオマケを用意してある贅沢仕様だ。今回もいい旅行をさせてもらった。
 
■2019-08-16
猫になりたい
 娘氏、ねこになるの巻。


 なんとですね、俺の友人であるドクターの友人で、隔月ねこ漫画雑誌『ねことも』で『2200年ねこの国ニッポン』というねこ漫画を描いていらっしゃる猫葉りて先生より弊サイトに連絡をいただきまして。
 不定期に記録している娘氏語録がたいへん良いものなので、是非漫画に使わせて頂きたいと。まじですか。そういうことってあるんですか。あったんです。
 自由奔放な幼児の発想と謎の語彙力が、創作をする人のインスピレーションになったというのならばこれほどありがたいことはありません。我々はふたつ返事でオーケーをしました。(そして俺は弊サイトのコメント欄を大改修しました。)


 そして『ねことも』10月号にてその結果が明らかになりました。
『ねことも』2019年10月号
『ねことも』2019年10月号 P27より引用
 完璧に語録を使いこなしている……。「やかましいけど暴れたりはしない」というキャラ付けも娘氏っぽい。猫葉りて先生はリアル娘氏に会ったことはありませんので、完全にこれを読んでいる皆さんと同じ情報量でこのキャラクターを生み出しています。それなのに納得の娘氏ぶりであります。すごくよく読んでくださっている。娘氏も意味が解らないなりに「カワイイ」と言っている。圧倒的感謝……!

 これが子育て漫画だと子育てクラスタにしかリーチしないんですよ。しかも子育てクラスタは幼児の奇行に慣れていてハードルが高い。しかしそれを擬猫化することによって猫クラスタに届けることができるんですよ。極端な話、語録を再現しなくとも幼児の奇行のフレーバーをお届けできたら勝ちなわけです。これは発明では? 何の発明だ。少し取り乱しました。


 そういうわけで弊サイトの読者で猫クラスタの人は決断的にお店やさん行為しよう! そして猫葉りて先生をおうえんしよう! 私からはいじょうです。
 
■2019-08-26
38歳になるということ
 38歳になるのがどういうことかを調べるため、去年のように「38歳のキャラクター」を元に日記を書こうとしていたが、絶対数が少なくなってしまってもはや語るべきキャラクターがいなくなってしまった。
 なので視点を変えて、偉人の年表から38歳の偉業を探し出して並べてみよう。レッツゴー覚悟!

 ざっと調べてみると「あの人たちは何歳で何を」 「年齢データベース kogu-age」など上手くまとめてくださっているものがあるとわかった。これを元にまとめると、38歳とは以下のような感じである。

  • ベートーヴェン(1818)
    交響曲「田園」「運命」を同時初演。
  • 夏目漱石(1905)
    雑誌「ホトトギス」に「吾輩は猫である」を連載開始し作家デビュー。
  • ジョン・F・ケネディ(1956)
    『勇気ある人々』でピューリツァー賞を受賞。5年後に大統領就任。
  • タモリ(1983)
    第34回NHK紅白歌合戦の総合司会を務める。
  • 村上春樹(1987)
    5作目の長編小説『ノルウェイの森』を発表。上下巻あわせて400万部を超えるヒットとなる。
  • ビル・ゲイツ(1994)
    フォーブスの世界長者番付で世界一になる。
  • 毛利小五郎(1994?)
    名探偵「眠りの小五郎」として名をはせる。
  • 荻野明夫(2001?)
    神々の食べ物に勝手に手をつけ豚になる。

 ああ~~やっぱ架空のキャラクターが入ってくると安心するなァ~~!!
 
■2019-08-27
東伊豆記
 静岡県のかなり南東のほうまで一泊旅行に行ってきた。行ったのは伊豆白浜海岸、伊豆ぐらんぱる公園、河津バガテル公園、体感型動物園iZoo、河津七滝。


 下田市の伊豆白浜海岸はとにかく砂が美しかった。もはや砂浜全体が俺たちのキネティックサンドと化しており、我々一家は砂まみれとなった。
 ここには海の家も何もないので行くならテントが必要である。あいにくの曇天だったが逆にそれが過ごしやすくてよかった。

 伊豆ぐらんぱる公園は夜のグランイルミを見に行った。
 これは夏と冬の時期にやっているLEDの暴力である。
グランイルミ
グランイルミ
 
 ここで威力を発揮したのが新スマホンであるGoogle Pixel 3aで、特別な設定をせずともこのような暗い環境でバシバシ写真が撮れてしまう。Pixel 3aはレンズはただのスマホンと大差ないが、Google社の脅威のAIが撮った画をいい感じに勝手に補正するのだ。
 一部のアトラクションと無料の遊具は昼間と同様に稼働しているため、娘氏は夜の公園で最高になった。
 夜の遊園地でゴーカート乗ったらすごく楽しいと思いません? すごく楽しかったです。あと伊豆高原は超涼しい。


 河津バガテル公園は夏は完全にシーズンオフであり、なんとローズガーデン入場料が破格の7割引き。
 公式blog自ら「思っているより花の数はあると思いますので、海が荒れて泳げないときにお立ち寄りください」というくらいシーズンオフだったが、思っているより花の数はあった。


 伊豆アンディランド(現・体感型動物園iZoo)については娘氏が強い意志で行くと主張するのでおそるおそる向かった。
 何度も「ヘビとトカゲとカメしかいないよ??」と念を押したが娘氏はニチアサCMで全て承知の上のようだった。
 ここには夥しい数のカメが暮らす池があり、一般のご家庭で飼えなくなったカメを受け入れていたらこのありさまなんだそうだ。カメは長寿なので責任をもって飼おう!


 河津七滝かわづななだるは完全にアドリブで立ち寄ったんだけど、ここはでかい滝を拝みに行くというよりは、複数の滝がある渓流の遊歩道を散策する感じのスポットであった。訪れてみて初めて知った。
 とても涼しくてマイナスイオンにあふれ、地球の裏側に大量のプラスイオンが投棄されてしまうのではないかというレベルの快適さだった。
初景滝
初景滝
 
 当初は、駐車場から平坦な道(500mほど)で行ける初景滝までを見て引き返すつもりだったが、娘氏が強い意志で「階段のぼる」と言うので、その先の山道に足を踏み入れることになった。
 山道は傾斜は厳しいものの、実際はほとんどコンクリで固められているため快適に進めた。


 帰りは開通したばかりの天城北道路(無料区間)をぶっ飛ばした。
 この調子で伊豆縦貫自動車道が早く完成するといいのにな。