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◆不定期日記ログ◆

LOG 2024-01

■2024-01-01 キ・ノエタ・ツ
 バッ謹賀ム新年2024ッ!
 スゲーッ爽やかな気分だぜ。
 正月元旦に噴上裕也を病室からブッ飛ばしたあと新しいパンツに履き替えた東方仗助のよーによォ~~ッ!
ume pipi
平常運転の鳥たち
 
 2023年はひどい目に遭いましたね……。まさかレンタルサーバー業者の応答が無くなってイチから出直しになるとはね……。
 そのうえ、twitterの挙動がヤバくなったと思ったらなんか金持ちのオモチャになってしまうという悲しい事件も起きましたね。まあXになる前からヤバいにはヤバかったわけで、かつては災害時の情報インフラとして信頼されていたのが嘘のようです。
【一月一日夜追記】
 とか書いていたら、早くもその災害時の情報インフラが必要な事態になってしまった。長年かけてウカツ者を排除してきたXのタイムラインはともかくとして、「トレンド」や「おすすめ」には青バッジによる真偽不明の動画・画像・救助要請が飛び交っており、当事者になったときのことを考えると暗澹たる気持ちになる。そもそも重くてそのフェイクくせえ画像が読み込まれてねえんだよ!
 南海トラフを控えた身として、さしあたりmisskeyとタイッツーで信頼できる一次情報を発信するアカウントをいくつかフォローし、ウカツな拡散を行うアカウントのフォローを外すなどの自衛措置を行ったが、長年それを繰り返してきたtwitterのタイムラインに及ぶものではない。現状、日本のことなんか知ったこっちゃない金持ちの道楽に非常時の情報源を握られているという状況を再確認した。
 予告なく閲覧制限がかかるような前例があれば企業もプロモーションを打ちにくくなるでしょうし、我々はこれからSNS大戦争時代に生きていかなければなりません。

 さしあたって企業はインスタのアカウントに切り替えていくのではないかと思い、去年アカウントを作ろうとしたのですが、平然と電話番号を要求されたせいで側頭部に強い打撃をうけて卒倒しそのまま心肺停止してしまいました。META社のリアルもネットも誰でも彼でも繋げようとする思想には全く賛同できません。
 こうなると当然threadsにも登録できません。まあFediverse構想によって、ひとつの運営に縛られない分散型SNSが実現すれば、ほかのSNSからthreadsの人をフォローすることも可能になるんでしょう? なら無理に登録しなくていいや。


 そういうわけで去年はMisskey.ioとタイッツーのアカウントを作成して、SNS大戦争時代に備えることにしました。そうなると当然、弊サイトの「ツイートする!」のボタンも多種多様にしていかなければなりません。とはいえあらゆるSNSのシェアボタンを用意するのは、メンテナンスコストの面で現実的ではありません。

 なので「URLをコピー!」のボタンで、タイトルとURLの文字列をクリップボードに送れるようにしました。ツイートボタンは語呂が似ているタイーツボタンになっています。
 古いブラウザだとどうなるかわかりませんが、さしあたりPCでもスマホンでも稼働はしているようです。今年はこれで行きたいと思いますので変わらぬご愛顧をお願いいたします。
 
■2024-01-23 追憶の箱
 ねずみがいなくなってもう1年もたつのに、今でもバレンタインチョコ売り場に並ぶかわいい箱を見るとねずみの家にしたくなってしまうことだなあ。
ユキ
在りし日のねずみ
 そうだAI! 「ねずみがいなくなってもう1年もたつのに、今でもバレンタインチョコ売り場に並ぶかわいい箱を見るとねずみの家にしたくなってしまうことだなあ」という心情をうたった詩を作って!

GPT3
バレンタインの夜、甘い誘惑に満ちた売り場
チョコの香りが漂い、心を踊らせる

一年前にさよなら告げたはずのねずみの面影
しかし、かわいらしい箱が目に入ると心は揺れ動く

死んでしまったはずの小さな友、ねずみの家
思い出の中で輝く、温かな影が蘇る

バレンタインのチョコが語る物語
愛と別れ、そして未練が交錯する心の中

 よし、ではこれをsunoAIに投げてねずみへの鎮魂歌を生成……

PIPI
ピピチャン キタヨ!(感情をAIに外注するんじゃないよ)
 それはその通りだな、ピピ助!


 そんなに懐かしいならまたハムスターを飼えばいいじゃない、と思われるところだが、マロンちゃんは「増える」という唯一無二の衝撃的エクスペリエンスを我々に提供しており、これを狙って再現するにはブリーダーになるしかない。マロンちゃん一家の替わりになるものはないので、まったく違うものをぶつけていくべきなのだ。鳥とか。
ウメチャン
平常運転のウメセンパイ
 そんな鳥たちだが、ウメセンパイなどは全長はハムスターと大差ないのに、健康に気をつければ3倍以上生きるらしい。ピピ助はさらに長い。
 おかしいぞ、俺たちは「ゾウの時間 ネズミの時間」でサイズの生物学を学んだはず。なんでこんなに小さくて軽いのに寿命が長いんだ? 見た目より心拍数がゆっくりなのか? でもピピ助とか部屋を一周飛び回って俺の肩に戻ってくるとスゲェ息が上がってるぞ。……飛ばずに済むから長寿になるのか……?
ピピチャン
人間の食べ物を見つめるピピ助
 ところでピピ助もウメセンパイも本来は群れで暮らす生き物であり、さし餌によって我々人間を「群れ」と認識させたため、とても人間を求めてくる。
 一方、ねずみやねこは基本的には人間を求めてこない。俺が犬か猫かの択一を求められた場合に猫派である理由の一つがここで、飼い主との適度な距離感が好きだから猫派なのだ。なので犬のように人間を求めてくる鳥たちの愛が重い。俺は四六時中お前たちの愛に応えることはできない。

 とはいえ、ウメセンパイは最近俺の顔面に向けて弾丸のように飛んできて上唇にくちばしを突き刺してくるし、ピピ助も頭を下げて俺の手のひらにくちばしをつけているから「ナデナデシテアゲルヨ!(裏声)」って言いながら手を出したらめちゃめちゃ攻撃してくるし、あまり求められていないのかもしれない。そう、俺は都合のいい枝 兼 リフト……。
 
■2024-01-31 火曜日のよふかし
 『よふかしのうた』が最終回を迎えた。
 すまんな、サンデーうぇぶりで追っていたのでみんなから話題が一週間遅れているんだ。ゆるせ。
『よふかしのうた』 コトヤマ | サンデーうぇぶり
https://www.sunday-webry.com/episode/3269754496548997902
 去年の11月、クライマックスを前に全話無料……あのゴールデンカムイがやった最強のサービスを、この作品がやっていると聞いた。作品の名前はサンデーうぇぶり内でちょくちょく見ていたので、俺は試しに読み始めた。

 以前、ネットの片隅で誰かが「最終目的が『人間関係』であるお話に興味が持てない」と言っていた。俺はその思想に深くコミットした。主人公と誰かが深い絆を築く、誰かとの溝を修復する、それはとても感動的なことだが、それは何らかの目的を果たした結果そうなっていて欲しくて、それ自身がゴールになっていそうな話には俺はハマることはないだろう。そういう自覚がある。

 で、このお話はもう最初っから「僕が七草ナズナに恋をするための物語だ」って言っちゃってる。にも関わらず読むのを止められなかったのは、ここに吸血鬼の要素がからんでくるからだ。

 モンスターの中で最も魅力的だったのは自分の場合、やはり“吸血鬼”だった。ダークな貴族の背景とファッション的にカッコイイのが吸血鬼入門のきっかけ。そして何といっても彼らはルールに従って生きている所が、知的な美学につながっていてシビれると感じたのだ。

荒木飛呂彦 ジョジョの奇妙な冒険3(集英社文庫) あとがき
 この作品の吸血鬼には独自設定が多い。吸血で眷属を作るには相手を惚れさせる必要があったりとか、逆に惚れてしまった人間から吸血してはいけないとか、そういうルールが出てくる。本編で明言されているわけではないが、総じて「吸血鬼は恋愛強者でなければいけない」という美学で暮らしている種族のように思えた。

 そこに恋愛をめんどくさがってる吸血鬼のナズナちゃんと、LikeとLoveの違いが全くわからないけど吸血鬼になりたいコウ君が置かれて、ほかの吸血鬼の皆さんと関わりながら徐々に「吸血鬼って何?」という謎に迫っていく。
 お話は基本的に吸血鬼のみなさんが起こす事件を軸に進むので、サスペンスの文脈で読んでいくと、「吸血鬼って何?」っていう謎がシームレスに「恋愛って何?」っていう話に繋がっている、というか、重なっているのに気付かされる。恋はスリル・ショック・サスペンスが真であるとき、その逆もまた真か? 真なのである。
 このコトヤマ先生の発明により、俺のような読者でもラブストーリーを摂取することが可能になったというわけだ。

 お話のテンポもサックサクで、高速でボケが応酬されるコメディパートとか、誤解からスタートする敵対関係がもう次の話で解消しているカラッとした感じとか、令和って感じがする。すれ違わないし、話せばわかる。気持ちが良い。
 あと全編にわたって「退廃的なお姉さんから『少年』って呼ばれて面倒ごとに巻き込まれてぇ~~」という性癖に満たされているのもよかった。探偵さんの登場から末路まで完璧だったな……。探偵さん編からグッと面白くなったと思うので、アニメ2期やってほしいですね。YOASOBI「夜遊び」のタイトル回収をするならココやで!