Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

■2009-09-30
ゼロ除算
 よく「数学は社会とかと違って、答えがきっちり1つに決まる」みたいな比較がある。
 これはある意味では正しいが、かならずしもそうとは言えない。

 小学校の段階で、すでに数学は不安定である。
 3年生の教科書で「割り算」が登場するが、当然その中には「ゼロ除算」が含まれる。
 しかし、手元の教科書には「ゼロで割ってはいけない」という内容の説明が無い。

 いったい教室ではどうやって切り抜けているのだろう。
 「0÷4=0」が示されているのに、「4÷0」について疑問を持つ子どもが一人もいない、なんてことがあるだろうか。

 数学の世界が崩壊してしまうようなバグが、小学校3年生の段階で露呈してしまう。
 これを不安定と言わずして何と言うのか。


 しかし、虚数なんかもかまわないで定義してきた数学である。
 「ゼロをゼロで割った数」みたいなものを定義した人はいなかったのだろうか。
 なんかこう、それっぽい記号をあてがって「ゼロで割るとコレが出てきちゃってすごい高度な数学になるヨ!」みたいなハッタリを効かせれば、小学生もとりあえず矛を収めてくれるのではないか。

 それっぽい記号か…
 ゼロをゼロで割ったことを示すために「%」みたいな形でどうか?
 あれ、なんですでにキーボードに刻印されてんだ、この記号。