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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 謎知識

■2010-05-03
あだ名番長
 ジャイアンの本名は剛田武。
 ジャイアンというあだ名はそれなりにカッコ良く、似合っている。

 ブタゴリラの本名は熊田かおる。
 ジャイアンと比べると悲惨なあだ名であり、もはや悪口のレベルだ。
 しかもみよちゃんにまで「ブタゴリラ君」と呼ばれるので悲惨度が高い。
 だが、これは本人が「かおる」という名前を嫌い、このあだ名を推奨しているらしい。
 まあ本人がいいのならいいか、と思う。  

 あとブタゴリラに隠れて気付かないが、「キテレツ」というあだ名も地味に酷い。

 ところで『ど根性ガエル』の番長のあだ名はゴリライモだ。
 これもブタゴリラと同じくらい悲惨だが、彼の本名を調べてみると「五利良イモ太郎」だった。
 がんばれゴリライモ……お前がナンバーワンだ!
 
■2010-04-01
反パイナップル派
 パイナップルのパインは松かさ、アップルはリンゴの意。
 「松かさ」ってのはわかる。スゲーよくわかる。形が似てるからな……
 だが「リンゴ」って部分はどういう事だああ~っ!?
 味も見た目も匂いも食感も、全然リンゴと似てねえじゃねーかッ!


 13世紀、ヴェネツィアの商人マルコ・ポー口は中国へ赴き、皇帝に仕えた。
 帰国後、このときのことを口述したのが有名な「東方見聞録」である。

 マルコ・ポー口が残した記録は多岐にわたるが、中国の宮廷についての記述の中に、東南アジア諸国より献上されたパイナップルのことが出てくる。
 宮廷料理として供された「古老肉(酢豚)」の中にパイナップルが含まれているのを見たマルコ・ポー口は、これを不快に思い、「まるで母のポテトサラダに入っているリンゴのように邪魔なものだった」と記述している。
 現代においてパイナップルを「リンゴ」とするのは、この故事に端を発するというのが有力である。


 よし、これだけ嘘をついておけば今年度も安泰だな。
 
■2010-02-02
正距なんとか図法

ある地点から、南に10キロ、西に10キロ、北に10キロ進んだら、なぜかもとの地点に戻ってきてしまいました。なぜでしょう?
(答え・出発したのが北極点だったから)

 ……というクイズがあるが、フェアじゃあないね。

 我々は普段意識しないけれど、「西・東」の定義は1つじゃあない。
 日本から東へ向かって方位磁針を見ながら太平洋を渡れば、アメリカにつく。
 だが、東へ狙いを定めて人間大砲で飛び出した場合、南米大陸へ向かってしまう。
 地球は平面でも円柱でもないため、こういう違いが出てくるわけだ。

 冒頭のクイズの場合、方位磁針を見ながら歩いたなら、
 西の方向は北極を中心にした円弧になっているので、解答通りとなる。
 だが桃白白方式で柱に乗って飛んでいった場合、北極点には帰らない。


 さて、ここまでが中学校の復習。
 ここからが明日使えるムダ知識。


 明日は節分である。
 コンビニの力強い普及によって恒例となった恵方巻だが、今年の恵方は「庚」
 西南西のさらに西。8時と9時の中間の方角だ。
 その方角に何があるのか?

 前述の理由により、普通の世界地図では調べられない。
 こういう時こそ正距なんとか図法の出番だ。

メルカトル図法とモルワイデ図法は
語感が素晴らしいからきっと一生忘れない……
正距なんとか図法はもう忘れた。

(『サナギさん(5)』施川ユウキ)
EHO
 なんという偶然!
 今年の恵方、「庚」の方角にあるのは、2010年FIFAワールドカップが行われる南アフリカのヨハネスブルグではないか!
 SAMURAI BLUEのみなさんにとって、これほど心強いことはあるまい。
 恵方巻を食べる人は、是非サッカー日本代表の活躍を祈って欲しい。
 無言で。
 
 平成の前が昭和、昭和の前が大正、大正の前が明治。
 そして、歴史の教科書にはあまり出てこないが、その前が慶応である。
 慶応は3年半くらいで終わってしまったため影が薄い。

 Wikipedia先生によると、その慶応の年号を定めるとき、
 候補として「平成」が挙がっていたらしい。

 もしこれが通っていたら、坂本龍馬が平成3年没になる。
 いきなり最近の話っぽくなる。
 そればかりか、慶應義塾も平成義塾になっていたであろう。
 いきなり安っぽい印象になる。
 短いながら、意外と影響力のある年号だと思った。
 
■2009-12-18
上着物語
 「チョッキ」が死語になりつつある現在、もう「防弾チョッキ」は消滅するのでは?
 google先生ではまだ「防弾チョッキ」が優勢だが、僕の中では完全に「防弾ベスト」だ。
 たぶんこれはサガフロンティアのせいだろう。

 そもそもチョッキとは何なのか。
 広辞苑で調べたら「jack」という驚くべき綴りが記されていた。
 これをチョッキと発音するのは、いったい何語だ!?
 検索を続けると、ポルトガルかオランダあたりが有力らしいが納得いかない。

 しかしチョッキがjackだとすると、ジャケットと同語源である可能性が出てきた。
 ドイツ語ならヤッケとも読めそうだ。
 いまどきヤッケなんて登山者しか使わないが、いわゆるウィンドブレーカー。
 ウィンドブレーカーとジャケットとチョッキが全て同じものだなんて認めたくない。


 話は完全にずれるが、このヤッケという奴、なかなかくせ者のようだ。
 広辞苑によると「ウィンドヤッケ(Windjacke)の略。防風用の上着。」と書かれていた。

 「ウィンド」のほうが肝心なのにそっちを略しちゃったよ!
 ただの上着かよ!
 あと貴様は甚だしい勘違いをしている!
 「ウィンド」は英語読みで「ヤッケ」はドイツ読みだ!

 「ヴィントヤッケ」で検索すると急にミリタリーになるあたり、さすがだと思った。
 
■2009-11-21
チャイニーズ食生活
 現代中国語では、「機」は「机」と略す。
 中国でドラえもんが「机器猫」と表記されているのは、べつに机の引き出しから出てきたからではなく、機械の猫だから、という理由に過ぎない。
 「机場」といえばエアポートのことである。

 「飛行機と机以外何でも食べる」と評される中華料理の世界だが、
 評した人もまさか机=飛行機であるとは思い至らなかったであろう。
 
■2009-11-03
文化の比
 唐突に「定規とコンパスだけで正五角形を作図せよ」という問題が出された。

 ちょっと考えたがサッパリわからない。
 敵を知らずして闘いに臨むべきではなかろう。
 まずは正五角形の特徴を調べることにした。
 いきなり正五角形の作図法を調べても、理解も証明も困難だろう、という判断だ。

 まず、正多角形なので、全ての辺の長さが一緒だ。
 内角は108度。煩悩の角度である。3つの三角形に分断して証明した覚えがある。

 特筆すべきは、辺の長さと、対角線の長さの比率が「黄金比」になっている点だ。
 ややめんどくさいが、三角形の合同&相似と解の公式を使えば証明できる。
Golden ratio
 黄金比。聞いたことがあるか?
 およそ1:1.618。これは古代から最も美しい形の基本の比率とされている。
 『パルテノン神殿』『ミロのビーナス』……この世の建築・美術の傑作群には、偶然なのか?あるいは計算なのか?この黄金比が隠されている。
 自然界にもたびたび現れる比率だ、とロバート・ラングドン先生も言っていた。
 ちなみに正方形の一辺と対角線の比(1:1.41…)は「白銀比」と呼ばれ、コピー用紙とかに使われている。
 なるほど、正四角形が白銀比で、正五角形が黄金比ってわけか。

 とにかくその黄金比が得られれば、五角形の辺の長さから対角線の長さが分かるわけで、コンパスで残りの点をガチャガチャ探り当てて、この問題はゲームセットだ。

 黄金比、黄金比……

 まて……芸術家たちはどこから「黄金比」を学んだ?
 「美しさの基本」とかを、どこで?
 学者から聞いたり、定規で計ったわけじゃあないはずだ……
 それはコピーってやつで、本物じゃあない……本物があるはずだ!

 ぼくが……今!この目で見ているものでいいのか!?
 今までにも!すでに!さっきからも!見ているもので!!
 LESSON4……敬意を払え!
ソニエール館長
(イラストはイメージです)
 俺の肉体で五角形を作図するッ!
 どこかがきっと黄金比なハズだァー!!


 真面目な解答は、真面目な黄金比の作図法を調べていただければ、中学校の数学ツールだけでも辿り着けると思うので、割愛。
 
■2009-10-27
寝耳に蚯蚓
 ミミズは、漢字で書くと「蚯蚓」。

 カッコでくくって「虫」を外に出すと、虫(丘引)。
 ん?……おかひき?
 ミミズと岡っ引きに何か関係があるのか?

 いったいどんな関係だというのか。
 岡っ引きに捕らえられた悪人を拷問するときに、ミミズを使用したのか?

 「これぞ北町奉行名物・ミミズ風呂!!
  さあ、黒幕の名を吐け!
  吐かねば全身の穴という穴からミミズが入って行くぞ!」

 これくらいの恐ろしさなら、ミミズという漢字のなかに岡っ引きが入り込んでも仕方ないかな、と思う。

 真面目に漢字辞典で調べたところ、
 蚯は「からだがねじれる」、蚓は「ずるずるひっぱる」の意味があるらしい。
 なるほど、ミミズだ。

 ん?……ねじってひっぱる?
 あれ、やっぱ拷問か?
 
■2009-08-05
祈念と記念
 NHKのニュースで、頻繁に「~の試算、試みの計算、によると~」という言い回しを聞く。
 日本語には同音異義語が多すぎる。
 そのたびに、このアナウンサーのようにいちいち説明したり、「わたくしりつ/いちりつ」などの読みを作って対処しなければならない。
 もちろん対処法が確立されていない例の方が多く、日本語変換システムは大変な苦労を強いられる。たとえばこの「確立」もかなりの確率で「確率」と誤変換される。
 「保証」と「保障」など、人間でも判別困難なものも多い。

 同音異義語が増えた原因のひとつには、歴史的仮名遣いの廃止があるようだ。
 たとえば、
  • こうしょう(公称)
  • こうしゃう(工匠)
  • かうしょう(考証)
  • かうしゃう(高尚)
  • くゎうしょう(黄鐘)
  • くゎうしゃう(鉱床)
 これらは、現代仮名遣いでは全て「こうしょう」になった。
 現代仮名遣いが採用されたとき、発音の区別が失われていたのだから仕方ない。
 日本に入ってきた時点での中国語の発音はもっと細分化されていたのだろう。
 leaderとreaderの違いがわからないのと同じ理屈か。

 さて、この時期になるといつも気になるのは「記念」と「祈念」である。
 字面の感じからだいたい意味の違いはわかる。が……
 長崎は「平和祈念式典」、広島は「平和記念式典」なのだ。
 どちらも正式名称には「祈念」の文字が入っているようだが、なぜ違う漢字を使ったのだろう。memorialに主眼を置くか、prayに主眼を置くかの違いなのだろうか?

 あと、冒頭の「試算」は、いったい何と混同すると思ってるんだろうか?
 謎は尽きない。
 
■2009-07-06
七夕インフレーション
 七夕である。
 今年もいろいろなところで、よそ行きの願いを満載した笹を見る。

 この願い事の風習は、裁縫の達人である織姫に、裁縫の上達を願うことからはじまったらしい。
 いつのまにか願い事の部分がインフレーションして、なんでもアリの状態になった。
 織姫もさぞかし戸惑っているだろう。
 最初は「四六時中も好きと言って」でよかったのが、いつのまにか「めぐり逢えたときから死ぬまで好きと言って」になっていたくらい戸惑っているだろう。

 そんなことを考えながら、スーパーマーケットに掲げられた笹を見ていると、綺麗な字で書かれた一枚の短冊が目についた。

 「らいあがすくすく育ちますように」

 僕は「お子さんに英語圏の知り合いができませんように」と祈った。
 なんて酸っぱいんだ、大人のパラダイス。
 
■2009-06-11
ライフハッキンガム宮殿
 インクジェット対応のCD-Rに何かを印刷するとき、印刷できる部分の直径がわからなくって、穴の周辺に定規をあてて一番長い所を探す……なんてことが日常生活では頻繁にあるよね!
 そんなとき、簡単・正確に直径を割り出すライフハックを紹介するよ!
中心角・円周角
 やりかたは簡単。
 手近にあるコピー用紙とか封筒とか、とにかく直角な紙を用意して、その角を印刷可能な円の範囲の端(たとえば点A)に当てるだけ!
 そしたら、紙のフチと円の端が交わるところ(点Bと点C)に印をつけて、その間の距離を定規で測れば、それが直径の長さなんだ!ふしぎ!
 これで0.1ミリ単位での印刷範囲設定ができるね!


 別にライフハックでもなんでもないし、CD-R印刷なんて滅多にしないし、0.1ミリの精度で測るには定規の目盛りが足りないし、そもそもそんな精度を必要としていない。
 ただ、中学校で習う「直径に対する円周角は直角である」という定理(ターレスの定理)が、事務職でも役に立つことがある、という事例を見つけたので記録しておくだけ。
 中学生から「実生活で何の役にたつのか」という質問を受けがちな幾何学だが、将来そのような的外れな質問をうけたときの的外れなカウンターとしてとっておこうと思う。
 
■2009-06-09
ねまき旬報
 パジャマの先祖は、インド北部の民族衣装「クルター・パージャーマー」であるらしい。
 不思議な語感だと思っていたがインドとは!
 言われてみれば世界史で「パージャーマ朝」みたいな古代王朝を習った気がする。
 いや、気のせいだ。習っていない。

 しかしインドが発祥となると俄然、見る目が変わってくる。
 おそらく、仏教の発展とともに、中国の高僧がインドから持ち帰ったのであろう。
 そして就寝時に魔や鬼の類に襲われても大丈夫という意味で「破邪魔」と呼ばれ、
 日本でも平安時代に弘法大師が……

 え?
 イギリス人?東インド会社?
 ……まあ、うん、そんな気はしていた。
 
■2009-05-23
感染列島
 今回の新型インフルエンザ騒動で学んだことは多い。

・意外にも不織布マスクはウイルス対策に効果がある。
 どう頑張っても喉を保湿する効果しかないと思っていたのに、飛沫感染をガードする効果はバカにならないらしい。

・パンデミックはスゴイ。
 デミック系のじゅもんは、エンデミック→エピデミック→パンデミックの順に強くなる。
 主に攻撃範囲が広くなる。

・種族全体を指すときは、豚はPigでなくSwineという。
 黒豚はドイツ語でシュヴァルツ・シュヴァイン!
 なるほど英語にもSwineという言葉があったのか。

・いざというとき頼りになるのは政府でなく地方自治体。
 ある意味、今回の弱毒性ウイルスは、次に起こる本当の殺人ウイルスに備えるための、行政に対する予防接種だったのかもしれない。
 
■2009-04-30
流れゆく思考
 ふと、J1クラブチーム「モンテディオ山形」の名前を聞いて、
 「Monteは『山』のことだよな……となるとディオは『形』か!?」
 と思いついたのだが、全然そんなことはなく、ジョジョ紳士ならとっくにご存じの通りDioは『神』を意味する言葉だった。
 霊峰・出羽三山にちなんだ名前だということだ。

 こうなると「ニューラグーン新潟」とか「千葉サウザンドリーブス」などというチームが現れるのを期待したくなるところだが、それを差しひいても「水戸ホーリーホック」は「水戸イエローゲート」であって欲しかった。

 さらに関係のない話になるが、「リーフ」→「リーブス」の複数化は凄いと思う。
 本家英語だと「leaf」「leaves」であり、「f」と「v」の字形にはなんの関連性も見られないのに、日本語では「フ」と「ブ」という関連性の強い文字が使われている。
 濁点というギミックが普及したのはわりと最近だと思うが、これを作った奴はそうとう冴えている。表音・音節文字の特徴を生かした仕組みといえよう。

 かくして今日も思考は横道にそれていく。
 
■2009-04-23
ソース出せ
 「しょうゆ顔」「ソース顔」というカテゴライズが気になる。

 調べてみると、1988年の流行語大賞らしい。
 1988年!昭和63年!光GENJIのお兄さんたちがローラースケートを装着して、壊れそうなものばかり集めてしまっていた頃じゃないか!
 それなら「ソース=洋風」といういささか古臭い連想も頷ける。
 去年の流行語すら思い出せないこのご時世に、20年も前の流行語が生きているとは驚いた。

 それはさておき、気になるのは「ソース」のとらえかたである。
 しょうゆも立派なソースだし、サラダドレッシングもトマトケチャップもソースの一種だ。
 「ソース」と名のつくものだけでも、ここ20年で様々なものが食卓に入ってきた。
 それなのにウスターソース類のみをさして「ソース」と呼ぶのはいかがなものか?

 だが、よく考えたら「ケチャップ」といえばトマトケチャップのことをさすし、
 「ドレッシング」といえばサラダドレッシングのことをさす。
 調味料界では珍しい事象ではなかった。

 自分はとんかつにもエビフライにも目玉焼きにもソースはかけない主義だ。
 他の数々のソースの中から、ウスターソースから「ソース総称権」を奪う、新鋭のソースが頭角を現してくることを期待する。
 
■2009-04-01
ドルラル
 新年度だというのに何一つ「新生活」を感じない。
 本当に俺は勤め人なのか?

 話は変わるが、ドルという通貨は世界中で流通している。
 ときには地域名を冠して、別の通貨に派生することもある。
 ジンバブエドルのゼロの多さは世界的に有名なところだ。

 中央アメリカにエルサルバドルという国がある。
 南アメリカの太平洋側にエクアドルという国がある。
 どちらの国も、通貨は「ドル」である。
 エルサルバドルドルとかエクアドルドルとか、相当ドルドルなことになっているのだろう。

 どこからどこまでが嘘か、そこを見極めるのが4月1日の情報リテラシーである。