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◆不定期日記ログ◆

■2009-11-03
文化の比
 唐突に「定規とコンパスだけで正五角形を作図せよ」という問題が出された。

 ちょっと考えたがサッパリわからない。
 敵を知らずして闘いに臨むべきではなかろう。
 まずは正五角形の特徴を調べることにした。
 いきなり正五角形の作図法を調べても、理解も証明も困難だろう、という判断だ。

 まず、正多角形なので、全ての辺の長さが一緒だ。
 内角は108度。煩悩の角度である。3つの三角形に分断して証明した覚えがある。

 特筆すべきは、辺の長さと、対角線の長さの比率が「黄金比」になっている点だ。
 ややめんどくさいが、三角形の合同&相似と解の公式を使えば証明できる。
Golden ratio
 黄金比。聞いたことがあるか?
 およそ1:1.618。これは古代から最も美しい形の基本の比率とされている。
 『パルテノン神殿』『ミロのビーナス』……この世の建築・美術の傑作群には、偶然なのか?あるいは計算なのか?この黄金比が隠されている。
 自然界にもたびたび現れる比率だ、とロバート・ラングドン先生も言っていた。
 ちなみに正方形の一辺と対角線の比(1:1.41…)は「白銀比」と呼ばれ、コピー用紙とかに使われている。
 なるほど、正四角形が白銀比で、正五角形が黄金比ってわけか。

 とにかくその黄金比が得られれば、五角形の辺の長さから対角線の長さが分かるわけで、コンパスで残りの点をガチャガチャ探り当てて、この問題はゲームセットだ。

 黄金比、黄金比……

 まて……芸術家たちはどこから「黄金比」を学んだ?
 「美しさの基本」とかを、どこで?
 学者から聞いたり、定規で計ったわけじゃあないはずだ……
 それはコピーってやつで、本物じゃあない……本物があるはずだ!

 ぼくが……今!この目で見ているものでいいのか!?
 今までにも!すでに!さっきからも!見ているもので!!
 LESSON4……敬意を払え!
ソニエール館長
(イラストはイメージです)
 俺の肉体で五角形を作図するッ!
 どこかがきっと黄金比なハズだァー!!


 真面目な解答は、真面目な黄金比の作図法を調べていただければ、中学校の数学ツールだけでも辿り着けると思うので、割愛。