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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 悲惨な日常

■2021-01-01
カノ・トウシ
 バッ謹賀ム新年!
 
 2020年は大変な年でしたね……
 まさかねずみ年だからってねずみが5倍に増えるとはね……
ねずみ兄弟

 いやしかしよく考えると確かにねずみって疫病のイメージありますよね……まあコロナ発生したのはおととしなのでねずみに罪はないんですが。
 そういう意味では天然痘のワクチンも牛からできましたしね、うし年は縁起がいいですよね。2021年が明るい年になるとよいですね。
 
■2020-08-26
境界のLINE
 39歳にもなって、LINEを始めた。

 別段避けていたわけではないが、連絡を取る相手がAndroidユーザーばかりだったので、完全にハングアウトで事足りていた。ハングアウトならAndroidユーザー全員がアカウントを持っているし、長文を送りたいときに職場のブラウザから送れるなどPCとの連携も素晴らしかった。

 しかし将来に不安がないわけではなかった。Google社はGoogle+など意外とイケてなかったサービスを容赦なく殺すことで有名であり、ハングアウトもなんかよくわからんサービスに分割移行するという噂がある。何より、ブラウザでハングアウトを利用しようと「hangout」で検索するたびにこういうふうになる。
たむろう
 たむろうって誰よ……このことからもGoogle社がハングアウトを冷遇していることが伝わってくる。
 そして、Androidユーザーなら標準で使えるという利点も、このたび親父がAndroidデビューしたその端末にハングアウトがインストールされていなかったことで、確信寄りの疑惑に変わった。

 今のうちに連絡手段を分散させておく必要がある。こうして俺は通常の連絡ツールをLINEに乗り換えることにしたのであった。
 メッセージ送信ツールとして使う分には本当に何一つハングアウトと変わらないので、特に移行で困ったことはなかった。この時期になって新しいツールに参加するのはあまりに周回遅れだが、ここまで周回遅れだともはや誰も周回遅れとは認識するまい。


 あっ恒例の「39歳のキャラクター」ですが、ジョジョのプッチ神父とるろ剣の佐渡島方治がいました。大蛇。
 
■2020-01-19
活劇 陶芸乱舞
 先日オーブン陶芸をした話をしたが、実は先月、伊豆にあるリアル窯元に出かけて陶芸体験をしてきた。
 まさか5歳児でも満足に陶芸ができるとは思っていなかったので本当によかった。

 ろくろで形を作るところまでを自力でやって、乾燥させたりうわぐすりを塗ったりするのは窯元にお任せ。後日、指定した色で塗られた作品が送られてくる仕組みだ。

無事完成品が届きました


 ところで陶芸といえば壺のイメージがあるが、なんでそんなに壺が必要だったんだ? いったい日常生活で壺を何に使うんだ?
 ……とワイフに聞いてみたら「やくそうとか入れる」と完全に見解が一致したので本当に結婚してよかったと思った。やくそうとか小さなメダルとかを入れるんだよな。もしくはおにぎりとか巻物。

 真面目に想像すると、「中が広くて口が狭い陶器」というのは、できるだけ空気に触れさせたくない食材や液体の保管に使われたのだろう。弥生土器の壺もたいてい上が平らになっており、なんらかのフタをされていたものと推測できる。

 釉薬(うわぐすり)が発明される前はどうやって耐水性を得ていたのだろう。土器といえば「食べ物の貯蔵や煮炊きに利用した」というのが定説だが、素焼きの壺で煮炊きなんてしたら土が溶け出すんじゃあないか?
 気になって調べてみると、中国では紀元前から釉薬を利用していたらしい。いったいどうやってそんなもんを発見したんだ!?

古代人「どうって……薪や藁を燃料として1000度以上で長時間焼成したら土器の一部に降灰したものが長時間の高温により溶けてガラス質の膜を形成しただけだが?」

 大したやつだ……そこに気づくとは……やはり天才か……
 いやマジかよすげえな文明!
 
■2020-01-06
陶芸乱舞
 冬休みなんて年末年始のタスクを消化するだけであっという間に終わってしまう。まったく休んだ感じもしない。同じように今年度もあっという間に終わってしまうのだろう。諸行は無常。万物は流転。

 しかしそんな年末のある日、突然ワイフが陶土を買ってきた。
 なぜ突然の陶土なのかはわからないが、この年末年始に何かしたという実績を残すにはうってつけではないか。
 「では陶芸をするか」「うむ」「やろう」「やろう」
 そういうことになった。
ヤコの「オーブン陶土」
http://www.yako.co.jp
 このオーブン陶土ってやつはご家庭のオーブンで焼成できるらしい。つまりご自宅ですべての作業が完結する。我々はさっそく粘土をこねながら何を作るか考えた。
 とりあえず箸置きやらアロマストーンやらの小物が作り出されていったが、それだけではとうてい400gの粘土は使いきれない。なので皿を作ることで大量の粘土を消費した。
 既存の丸皿に粘土を押しつけつつ、そこに模様を刻んでいく。とりあえず今回は娘氏のだいすきな十二宮の記号を刻むことにした。あとは2~7日という曖昧な時間をかけて乾燥させる。


オーブン陶土
 というわけで2~7日乾燥させたものがこちら。丸皿が僕のだが、ダンボールの上で伸ばしたため当然ダンボールみたいな模様がついた。色もダンボールっぽくて面白いのでそのままダンボールの風合いを活かすことにした。これをオーブンでブンしていく。

 オーブン陶土は、僅か2400秒で焼成を完了する。ではその原理を説明しよう!

「焼成ッ!」

 オーブン陶土は、オーブンレンジから発射されるインフラレッドエネルギーを浴びて、わずか2400秒で焼成を完了するのだ! あんまり説明してねえな原理。

 焼いた陶土は多少割れやすい(らしい)がもう実用的な硬度をもっている。これに付属の耐水耐油ニスを塗って乾かし、再度焼くことで食器として使用可能になる。
 ニスを塗る前に、アクリル絵の具で色をつけることもできる。RGBでもCMYKでない彩色は久しぶりなので多少手こずったものの、まあまあいい感じにイカの箸置きを着色できた。


オーブン陶土
 こうして初めてのオーブン陶芸は完了した。

 現代においては海のプラスチックが分解されるまでに数千年かかるとかで大騒ぎをしているが、粘土をこねて焼いたものは一万年と二千年たっても出土するので強い。うっかり割ったら庭に埋めて「まじないに使っていた遺物」としての発掘を狙おう。僕が消え遠い未来で化石になったら、人は僕に何を見るだろう。粘土板に刻んでおけば何かを伝えることができる。次は何を刻もうか。
 
■2019-08-26
38歳になるということ
 38歳になるのがどういうことかを調べるため、去年のように「38歳のキャラクター」を元に日記を書こうとしていたが、絶対数が少なくなってしまってもはや語るべきキャラクターがいなくなってしまった。
 なので視点を変えて、偉人の年表から38歳の偉業を探し出して並べてみよう。レッツゴー覚悟!

 ざっと調べてみると「あの人たちは何歳で何を」 「年齢データベース kogu-age」など上手くまとめてくださっているものがあるとわかった。これを元にまとめると、38歳とは以下のような感じである。

  • ベートーヴェン(1818)
    交響曲「田園」「運命」を同時初演。
  • 夏目漱石(1905)
    雑誌「ホトトギス」に「吾輩は猫である」を連載開始し作家デビュー。
  • ジョン・F・ケネディ(1956)
    『勇気ある人々』でピューリツァー賞を受賞。5年後に大統領就任。
  • タモリ(1983)
    第34回NHK紅白歌合戦の総合司会を務める。
  • 村上春樹(1987)
    5作目の長編小説『ノルウェイの森』を発表。上下巻あわせて400万部を超えるヒットとなる。
  • ビル・ゲイツ(1994)
    フォーブスの世界長者番付で世界一になる。
  • 毛利小五郎(1994?)
    名探偵「眠りの小五郎」として名をはせる。
  • 荻野明夫(2001?)
    神々の食べ物に勝手に手をつけ豚になる。

 ああ~~やっぱ架空のキャラクターが入ってくると安心するなァ~~!!
 
■2019-07-31
好き嫌いをしないということ
 実は今年度よりワイフがお弁当を作ってくれるようになり、これがもうすごく助かっている。夜の貴重な時間を使ってお弁当を詰めてくれることには感謝しかない。
 なにしろカイシャで食う飯ほど面倒なものはない。正確には自分で食べるものを選ぶことが面倒で仕方ない。ここがあまりご理解頂けないので今回ご説明したい部分だ。


 俺は食べ物の好き嫌いをしないことが信条で、幼少のころより出された料理は何でも美味しく食べるよう教育されてきた。給食は毎日完食していたし、日々の食事も個人の割り当て分を残すことはなかった。

 しかし家を出て一人暮らしを始めた俺は困り果ててしまった。
 食事は用意されるものではなく、自分で調達するものとなった。しかし、自炊もしくは弁当を購入しようにも、まず「食べたい」と思うものがない。食欲はある。腹は満たしたい。しかし積極的に食べたいと思う食べ物がない。

 これは俺の周囲に劣悪な弁当屋しかないという意味でも、俺の好き嫌いが開花したという意味でもない。むしろ逆だ。何を選んでも美味しく食べることができ腹も完全に満たされるので、決断のための決定打がなく、減点法で選択することになる。
 幼少より身に付けた「食べ物の好き嫌いをしない」という姿勢がこの事態を招いてしまったのだ。

 あれは別に食べたくない、あれも別に食べたくない、ならば安い弁当にするか、いや最低限の野菜がないと即座に口内炎ができるので野菜が含まれない安物はだめだ、これは野菜がしっかり入っているが高い……減点法で選ぶ食事にはネガティブな要素しかない。
 そのうち選ぼうという気力も萎えてくるが、仮に完全栄養食であっても3食同じものを食べるのは体に悪い。「前回と同じ」という選択肢すら封じられ、ただただ「選びたくない」という膿んだ思考のみが頭を支配する。


 以前書いたように、本当に厳密に食べ物の好き嫌いを排除すると、「食べ物に一切執着しない」という無味乾燥な姿勢だけが残る。
 「なんでも美味しく食べる」といえば聞こえはいいが、好きも嫌いもないということは端的に言えば「なんでもいい」ということであり、いざ自分で食べるものを決めようというときに「何を食べたいのか本当にわからない」という状態に陥る。

 結局、人間の判断力の根っこは「好き嫌い」なのだ。ある判断を下すとき、どんなにデータを集めても、人間は最終的には自分が好ましいと思う方を選ぶ。「好ましさ」の指標がなければデータばかりが増大しオーバーフローするだけだ。AI社会の到来で、「好き嫌い」は人間固有の能力として重宝されることになるかもしれない。


 結婚し、ワイフが食事を担当してくれるようになって、この苦悩からようやく自由になれた。選択を他者に委ねて「自由になった」というのも変な話だが、決断力の消耗から解放されたのは確かだ。
 そして朝はそもそも決断力とか言っていられる状態ではない(参考)ので、このたび昼食がワイフの手で作られるようになって、俺は完全に自由になることができ、改めて決断力を消耗していたことを自覚したのである。


 そして話は突然かっぱ寿司のことになる。
 久しぶりにかっぱ寿司に行ったところ、そこではもはやスシは回っていなかった。席の端末で注文したネタがコンベアで運ばれてくるだけになっていた。
 確かに理にかなっている。大幅に廃棄を減らす事に繋がるだろう。しかし上記のような性質を持つ俺には過酷なディナーとなった。
 定番のネタと物珍しいネタを一通り発注すると、あとは圧倒的な「選べなさ」が俺を襲う。回っているスシは無駄ではなかったのだ。今しか取れないスシが提示されなければ決断できない人間がいるのだ。俺は結局満腹になるまでワイフが注文した皿を半分貰って過ごすことになった。

 おそらく俺はもうかっぱ寿司に行こうとは思わないだろう。だが家族が行こうと提案したら喜んで同行するだろう。俺は何でも美味しく食べられるのだから。
 
■2019-07-20
ゆめにっき
 今朝こんな夢を見たんです。


 俺は仕事でHAL研を取材することになったんです。HAL研というのはあの『糸井重里のバス釣りNo.1』『ジャンボ尾崎のホールインワン』を手掛けたハル研究所のことです。すみません例を間違えました。カービィやスマブラを生み出したことで有名なハル研究所です。

 HAL研はいまでは東京都千代田区という立派な場所に本社を構えていますが、もともと山梨県にありました。俺が取材に行ったのはそこです。電車を降りて、坂の多い住宅街を登っていきます。日差しのきつい日でした。山梨は盆地なのでとても暑いのです。

 そうしてようやく指定の住所にたどり着きました。そこには築120年くらいの堂々とした日本家屋がありました。よく市の文化財に指定されている○○邸みたいな建物です。しかし俺はそこがHAL研であることを確信しており、ためらわずに敷居をまたぎました。

 庭園の石畳を進むと、まずひなびたサービスエリアのようなお土産コーナーがありました。あまり見ませんでしたが、カービィのストラップとかが並んでいました。そして入場口には、小中学生くらいの子が列をなしてチケットを買い求めていました。ここには日本中からゲームデザイナーを目指す子どもが見学に来るのです。

 俺はチケットを買って中に入りました。書院造の立派なお部屋がいくつか並んでおり、古い畳の上には戦前のゲーム開発の様子を示したパネルが立てられていました。今と比べたら極めて牧歌的な、しかし過酷な開発でした。残念ながらどんなゲームを作っていたのかは記憶に残っていません。

 数段の階段を上り、やや低い鴨居をくぐるようにして次の部屋に進みます。どうやらこの屋敷は傾斜地に建てられているらしく、ときどきこういった不自然な造りが見られます。その先は広間になっていて、開発者たちを支えたおかみさんの写真が俺を出迎えました。

 このおかみさんは快活な性格で徹夜続きのプログラマーたちを励まし、太陽のような存在であったと書かれています。そしてこの人こそがあのカービィを生んだ桜井政博氏の実母だということでした。俺は「これは次のNHK朝ドラの主役は間違いないな」と思いました。


 そこで目が覚めました。いったいどうしてこんなことになっちまったんだと俺は思いました。
 
■2019-04-11
マイクロソフトPDF印刷との戦い
 仕事で使っているExcelが、なぜか規定のプリンタをガン無視して毎回 Print to PDF で印刷させようとしてくる。カカッと印刷コマンドを打つとすぐPDF保存のダイアログが出てくるのでおれの怒りが有頂天になった。この怒りはしばらくおさまる事を知らない。


 こんなあからさまなバグ、しかも天下のOffice2016ともなれば、インターネットに解決方法はゴロゴロ掲載されているだろう……そんな甘ったれた考えはたちまち粉砕された。

 ちょっと検索しただけで出てくる出てくる、「設定の『Windowsで通常使うプリンターを管理する』のチェックを外しましょう」という記事の数々。それはもうイヤというほど承知している。そんな邪悪な項目はインストール直後に秒速で外した。
 だいたい何が「管理する」だ。ただ前回使ったプリンターを規定にするだけの雑魚がデフォルトでONになってるほうがどうかしている。ここまででかい顔をしているのなら、最低でも俺が写真を印刷するときと文書を印刷するときでプリンターを使い分けていることを学習し、それを自動選択してくれる程度の知能を搭載していなければ許されないんだよ。
 それで誰もがこのクソ機能の外しかたを調べるだろ? それでその方法を示す記事がネット上に増殖し、無尽蔵のデコイと化しておれの検索を妨げるというファックな状況だ。なんと卑劣な煙幕であろうか。


 それでもなんとか検索を工夫して、同じ症状にぶちあたったこちらのサイトにたどり着いた。これに従って「Windowsの機能の有効化または無効化」で「マイクロソフトPDF印刷」のチェックを外して再起動、またチェックを入れて再起動、という手順を踏んだところ、無事に Print to PDF のデフォルト設定は消滅した。

 ……が、今度は毎回OneNoteに保存させようとしてくるようになった。


 なんたる邪悪……想像を絶する悲しみがおれを襲った。そしてMS社のあまりの粘着ぶりに完全な怒りとなった。
 もはや後にどんな禍根を残そうが関係ない。おれは怒りの炎でプリンター一覧にあるMS社の息のかかったデバイスをすべて焼き尽くした。このハルマゲドンにより、ようやくOfficeの印刷設定は物理プリンタに変わった。もうPDFは作れなくなったが、そのときはまた復活のさせ方を検索すればいい。だいじょうぶだドラゴンボールで生きかえれる。
 
■2019-04-03
沼津どんぐり
 ワイフの発案で、沼津のレトロな喫茶店「どんぐり」に甘味を食べに行ってきた。

 ここはリバーカウンターという特徴的なシステムを採用しており、一度見たら忘れないインパクトがある。俺はこの喫茶店がテレビで紹介されていたのを覚えている。……そう認識している。
 というのもワイフが「前に一緒に行ったことがある」と言うからだ。ワイフが誰か他の人と間違えている可能性と、俺が記憶に欺かれている可能性を天秤にかければ、俺の脳味噌のほうが容易に持ち上がるのは明白。おそらく俺は行ったのだろう。この日記に記録されていない記憶は全てを疑う必要がある。

 現地に行ってみると、「行ったことがある」のは確かなようで、俺は近くにあったゲーセンに寄ったことを思い出した。おそらくその時であろう。pop'nmusic に移植されたばかりの Blind Justice をプレイした記憶まである。つまりポップンのナンバリングは16。ここからおそらく2008年頃の出来事だと推定できるが、記憶はたやすく俺を欺くので信用してはいけない。

沼津どんぐり
 そんなわけで入店してもいまいち実感はなかった。リバーカウンターをどんぶらこっこと流れてくる甘味を見ながら、俺は「わぁーテレビでやってたのと同じだー」と思っていた。きっとテレビでも取り上げられていたのだろう。問題は俺がその手の番組をめったにを観ないことだが。

FIRE
 娘氏は店内に飾られたレトロおもちゃを興味深げに見て、「ゲームアンドウォッチだ」と言っていた。スマッシュブラザーズはゲームの歴史を4歳児に伝えている。
 
■2019-03-04
ヘイフィーバー事始め
 花粉症になった。(パワプロの例の効果音)


 それは周囲360度をスギとヒノキに囲まれた土地で生まれ育ち、もはやスギ花粉で産湯をつかったといっても過言ではない俺にとっては認めたくない事実であった。
 しかし目のかゆみはとどまるところを知らず、涙袋のあたりが異常に腫れ出し、ワイフに「直ちに耳鼻科へ行くように」と言われるレベルに達したことで、俺はようやく医者へ行く決心をした。なにしろひさかたの光のどけき春の日に花粉を避けて室内にいる(三十一文字)など、我が家の4歳児が許すはずがないのだ。

 診察は一瞬で済み、「これは朝夕の食後に飲む薬」「これは寝る前に飲む薬」「これはつらいときに使う薬」「これは目の下に塗る」「これは鼻に噴霧」など笑える量の薬が処方された。正直覚えられない。
 それに……しょせん花粉症の薬など気休めではないのか? 薬でなんとかなるのなら世の花粉症ガチ勢の苦しみの叫びがこんなにネット上にあふれるはずがないではないか。俺はそんなふうに考えていた。

 だがこれがめちゃめちゃ効いた。正直「つらいときに使う薬」を一度も触ることなく症状が消えるとは思っていなかった。完全に日本の医学をナメていたといえる。
 考えてみればこれが効かないレベルのガチ勢だけが「薬なんて効かない」と発信できるわけで、そこには生存バイアスの逆……逆ってなんだ? 死亡バイアスじゃないし……まあとにかく逆生存バイアスがかかっていて当然なのだ。
 
 なので俺はあえて「花粉症の薬を飲んだら効いた」という頭の悪い感じのエントリを放流するのである。みんなも理不尽な目のかゆみと鼻づまりに悩んだら耳鼻科へ行こう! 何当たり前のこと書いてんだ。
 
■2019-02-18
鼻毛真剣
 娘氏がカイシャのビンゴで当ててウッキウキで開けたらこれが出てきて真顔になった商品。
gosso
GOSSO
 「レンジで温めて鼻に入れるだけ!超簡単鼻毛脱毛ワックス!」

 ああ超簡単だろうよ……鼻に入れる「だけ」ならな……
 ※どうあがいても見苦しいシーンしかないので画像はありません

  • STEP1:ワックスが入った耐熱カップをレンジで加熱します。
  • STEP2:レンジから取り出して最低1分は専用スティックでクルクル混ぜてワックスの状態を確認してください。
  • STEP3:スティックを回転させながらワックスを巻き付けます。
  • STEP4:ワックスをつけたスティックを鼻孔に差し込み、鼻毛によく絡むよう、軽く回転させます。
  • STEP5:ワックスが固まったらイッキに引き抜きます。

 ちょっと待ってほしい。固まらせてから言うのもなんだけど、これ抜こうとしたら鼻が取れるわ。
 いやうすうすそんな予感はしてたけどさ、なんかこうワックスの熱とかで毛穴が広がって不思議な力で抜けやすくなるとかさ、そういうのを期待してたんだよね。
 あたしってほんとバカ。

 「小鼻をかるく上に持ち上げるようにつまみ、真下に一気に引き抜くとキレイに抜けます」

 「キレイに抜けます」じゃあないんだよ。もう抜かないとこの棒が取れないでしょ。中で鼻毛ごとがっちりロウで固まってるんだからさ。「ここまできたら抜かないと社会復帰できません」だろうが。都合よくごまかすんじゃあない。
 試しに一気に引き抜こうとしたら顔が半分もってかれるかと思った。クソ痛いしなんだこれ拷問か? なけなしの勇気をふりしぼってこれはひどい。

 結局涙をこぼしながら少しずつ奥の毛を抜き、最後に鼻がめくりかえる覚悟で力一杯引き抜いた。鼻の入り口が恐ろしくツルツルになった。だがツルツルになったからなんだというのだろう。こんなに苦しい思いをして得たものが「鼻毛が飛び出さない生活」だけだというならあまりにも救いがなさすぎる。

 そして……つまり……それは現段階では「片方だけ鼻毛が飛び出さない生活」ということで、もう片方から飛び出していたらここまでの苦労と涙は水泡に帰すということを意味する。


 俺はこの世のすべてを憎みながらもう片方の鼻にロウをつっこんだ。
 
■2019-02-11
はじめてのETCレーン
 E-E-E.T.C.
 E-E-E.T.C.

 C'-C'-C'-C'-C'-C'-C'-C'mon, baby

 E.T.C. オールドスタイルなクルマ
 E.T.C. カードリーダー取り付けた
 E.T.C. ブレーキかけてた料金所
 E.T.C. 通過がスムーズだった

 数十年で高速料金 だいぶ変化したようだ
 だけれど僕らはDriving 同じ道路(みち)の旅人さ

 C'mon, baby ETCレーン
 マイルの貯め方を inspired
 C'mon, baby ETCレーン
 進化するルート 新東名(2020年度全線開通予定)
 C'mon, baby ETCレーン
 憧れてたスマートインターが
 C'mon, baby ETCレーン
 開業してく 地元で(静岡東SIC今秋供用予定)


(これは初めてETCカードを搭載して東名高速道路を利用した喜びで舞い踊りながら書かれた日記です。)
 
■2019-01-01
年始日記
 はい明けましたよーっと……
 年賀状には猪と家族の写真を使えばいいんでしょう!?
 ハイ!おわり!!
オルディン大橋
賀正
 2015年から何一つ成長していない……。


 実家の猫模様ですが、去年はストーブ前をずうずうしく独占するPさんにえも子が遺憾の意を表明し、すごすごとおこたに戻る姿が見られましたが、今年は解決してました。
えもちゃん
雛壇かよ
 えも子はもはや近くにPが寄ろうがアイリチャンが寄ろうがカメラが寄ろうが、以前のように警戒する様子をまったくみせません。後期高齢者となり何も気にならなくなってしまったのでしょう。元気でいて欲しいものです。
 
■2018-11-21
パスポート狂騒曲
 パスポートをつくらねばならぬ。以前台湾に行ってから5年経過しているので、更新でなく新たに申請しなければならぬ。

 ていうかね、俺はマイナンバーカードを持ってるんですよ。もう国から番号を振られてるんですよ。
 で、パスポートをつくるときに必要なのが、
  • 申請書
  • 本人確認書類
  • 写真
  • 戸籍抄本または謄本
 の4つで、うち「本人確認書類」はマイナンバーカードを使い、マイナンバーカードには写真が登録されていて、マイナンバーカードがあればコンビニでも戸籍謄本が出せる。
 ということは、申請書とマイナンバーカードを携えた本人が窓口で「これでヨロシクやってくれ」と言えばパスポートができちゃう、そういう未来に俺たちはコミットしたはずなんですよ。俺そっくりに整形した悪しき者にナンバーを盗まれたらとんでもない被害が出るところまで含めて、危険と利便性を天秤にかけて選んだサイバーパンクSFな未来なんですよ。人を番号で管理するっていうのはそういうことでしょう!?


 ところが実際今生きているこの世界はなんだ。
 まず戸籍謄本がコンビニで出ない。どうやら本籍と住民票のある自治体が異なる場合は、別に利用登録申請が必要らしい。そして俺は本籍も居住地もその申請に対応していなかった。俺はすべてを諦めて物理肉体を役所へと移動させた。
 これはどういうことだ。そもそもなぜ自治体の区別がある? 俺の個人情報は番号を打たれてサイバー空間に格納されたのではなかったのか? ドラクエの冒険の書ですらどの町の教会からでも読み書きできるというのになんだこのザマは。俺はマイナンバー制度でSFの世界に足を踏み入れたと思ったのに実際は中世ファンタジー以下の暗黒時代だった。

 次に写真だ。俺が証明写真ボックスに800円を投入して撮った写真は「背景がグラデーションなので使えない」と突き返された。
 確かに外務省のサイトには「背景は均一無地」と書いてある。それを見落とした俺が無知蒙昧な情報弱者であることは認めよう。しかし俺はこれを「パスポート用」というモードで撮影しており、にも関わらず背景を「単色」と「グラデ」で選択させられたのだ。この選択肢はつまり、外務省の説明をロクに読まずにノコノコやってくる馬鹿を国外に出さないための罠……文盲をあぶりだすリトマス試験紙……富士フイルムさんが外務省の要請で実装した適性チェックということか……。

 俺は深い絶望に包まれた。俺が無知蒙昧だったという事実にではない。せっかく無人で写真が出力できるシステムを作り上げておきながら、このような卑劣な罠を仕込む人間に対してである。
 機械化の進展は、撮影・現像の経験がない人間でもひとりで証明写真を出力できるだけの技術を生み出した。そしてAIの進化がもたらす次の社会では、知識や情報の共有が進み、専門知識のない人間でも新たな価値を生み出せるようになる。それなのにこれはなんだ。わざわざ書類を頭に入れておかなければいけないようなシステムを組む国に未来はあるのか?

 これでは将来的にAI市役所が開発されても、結局電子化前と同じ手順を踏まされ、したがって俺のような血の巡りの悪いアホには何の利便性も与えられないことは目に見えている。そして真の電子政府化が進む諸外国に蹴り落とされ我が国は世界の最貧国に転落するのだ。一刻も早くこんな国から脱出しなくては……しかし俺のような凡愚にはパスポートを手に入れることすらままならない……。


 最終的に、このようなまったく生産性のない作業のすえ揃えた書類は「あんたパスポートの期限10年でつくっとるから期限切れてないぞ」というお達しとともに突き返された。
 さすがの外務省も自分のパスポートの期限を把握せずに申請しようとするアホに事前警告するシステムは思いつかなかったらしい。見たかエリート官僚ども! これがアホだッ! お前たちは「自国民に馬鹿は一人もいない」と信じて馬鹿には見えない服でパレードする裸の王様だァーッ!

 ……俺のような記憶力の欠片もない人間でも無事に社会生活が送れる、パーソナルAIアシスタントの開発……待ってますGoogleさん……
 
■2018-10-03
ゆるゆる減災計画
 我々静岡県民(あえてのクソデカ主語)はもう40年近く「東海地震が来る」と脅され続けており、その危機感は東海地震が東南海地震に進化しても変わらない。その恐怖があまりに長期にわたったため、静岡県民はついに発狂し全知全能の神の幻を見て「神様、東海地震はいつ起こるんですか!?」と問い詰め「ンー、ワッカンナイネー」と返されて逆上する始末である。

 なので我々静岡県民は、東海地震が来れば生活の全てが破壊されてしまう、という諦めにも似た恐怖とともに暮らしている。海は枯れ、地は裂け、全てのインフラが死滅し、太平洋ベルトとともに日本のGDPは爆発炎上、千羽鶴どころか支援物資の送り手すらいない、万人の万人に対する闘争状態……そんなマッドマックスやFalloutのようなポストアポカリプスに対しての、物理的・心理的備えを強いられているのが我々なのだ。

 そんな環境にいるので、いつしか俺は「災害への備え」というのを悲観的に捉えすぎていた。食糧の備蓄はする、耐震はする、しかしそれらは気休めで、本当に安心できる備えなどというのものはこの現実世界にはないのだろうと。東海地震の後に本当に必要になるのは水平二連ソードオフショットガンと肩パッド入りの皮ジャンであろうと。そんなふうに考えてしまっていた。



 だが俺は今回の北海道の地震および列島をブチ抜いた台風によりようやく気付きを得た。なにも東海地震の直撃ばかりが災害ではない。ライフラインの一部が3日くらい止まる程度の災害だって当然あり得ることであり、そういったものを想定した備えは決して無駄ではない。

 それはつまり「もっとユルい備えも必要」ということでもある。たとえば停電して何もすることがない避難所においてボードゲームで気晴らしができた、とか、何のために買ったかわからない Minecraft ライトアップトーチがまるでゲームのように部屋を照らしてくれた、とか、そういったユルめの備えが役に立つ局面も起こりうるということに気付くことができた。



 たとえば音楽だ。停電時でもカーステレオなどは意外と聴く機会があるかもしれない。
 したがって……俺はいつでもこれが聴けるように、購入してダウンロードしておくべきなのだ……これも災害への備えなのだ……。

ダイヤモンドシティラジオ
Diamond City Radio - Music Inspired by Fallout 4

 やっぱポストアポカリプスを想定してんじゃねえかよーッ!
 
■2018-08-29
めぐりゆくもの
 去る8月18日、ハムスターのマンソンがおよそ2.5歳で永眠いたしました。
 なお葬儀は身内のみで執り行いました。
 娘氏は「ながいきしたね、いっしょにあそんでくれてありがとう」とお手紙を書き(読めない)、お人形で焼香の列を作っていました。
マンソン
老マンソン
 ハムスターのスケールで考えると、だいたい10~11日が我々の一年にあたる計算になるため、これをもって一周忌のご報告になります。
 しばらく喪に服していましたが、娘氏が時折「マンソンに会いたいよう」とシクシク泣くので、本日を喪明けとして二代目のハムスターをご紹介します。

トト神
 2018年6月生まれ、キンクマハムスターのトト君です。
 マンソンと違って容易にピントが合うのでピント君にしようと提案したのですが、娘氏が「とと君」と呼び出したのでそれに習うことになりました。頬袋にいろいろな物をとっとくのでそれにちなんだのでしょう(たぶん違う)。
 今後ともよろしくお願いいたします。