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◆不定期日記ログ◆

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■2005-08-15
思い出の後先
 「後にも先にもこれっきり」という言葉が気になる。
 「後にも先にも」っていう部分が特に腑に落ちない。

 まず「後」の反対が「先」というのがあやしいものだ。
 確かに「後払い」の反対は「先払い」。これはわかる。スゲーわかる。「後」は事象の起こったあと、「先」は事象が起きるまえの話だ。でも、「ここから後は任せろ」「ここから先は任せろ」といった場合、どちらも未来の話になる。
 同じ単語なのにまったく逆の意味でまかり通ってるではないかッ!
 クソッ!クソッ!どっちだよ!
 「後先考えず」って過去のことは考えに入ってるのかよ!

 当然この日記は後先考えずに書かれたものなので、オチなどない!
 
■2005-07-12
サクセス・ストーリィ
 初めて電車男のスレを見たときからずっとひっかかっていたモヤモヤの原因が、このブームの最中にようやくわかった。
 ありゃ、あの「電」の最後のニョロリとした部分が要らないんだ。

 (´-`).。oO(雷車男)

 ほら、なんか「田」が順を追って高みを目指していくサクセス・ストーリィになったじゃん?

 (´-`).。oO(雷電車勇男)

 これはちょっと順を追いすぎじゃないかな。
 ちょっとオリジナルストーリィ多すぎじゃないかな。

 (´-`).。oO(雷電車勇男甲田)

 あっ、広がって制圧したよー!!
 
■2005-06-30
ケース3
「それじゃあよォーッ、まるで那須与一だよなァ~~ッ…」
「こいつ、なに言ってんだ?『ナスノヨイチ』って何だよ?」
「…おまえ、那須与一知らねえのか?
 グレート!本当かよ、信じられねーやつだぜ…育った文化が違うっつーかよ…ビスコ食ったことあんのか?BBクイーンズ知ってっか?おめーっ」
「おっと会話の成り立たないアホがひとり登場~
 質問文に対し質問文で答えるとテスト0点なの知ってたか?マヌケ」
「すわってろ!いいかJOJO、那須与一は源氏方の武将だ…源平合戦のときは様々な武将が戦場で活躍した。そのエネルギーが琵琶法師のバイブレーション!軍記物のほとばしり『平家物語』なのだ!わかったか、スカタン!」
「知ってんだよオオォォッ!!国語の教師か…おっおっオメーはよォォォォ!!
 よいちのゆみの与一ぐらいよォーッ!!」
「オメーがよいちのゆみで理解『可』能とはよぉ~~っ
 まさか…『まさか』って感じだがグッときたぜ!!」

 や、やったッ!荒木飛呂彦風は平然とやってのけたぞッ!!
 
■2005-06-29
ケース2
 それは、まるでゆっくりと揺れる船の上に掲げられた扇の的のようだった。
「それじゃ、まるで那須与一だ」
「ナスノヨイチ?」と彼女はおおげさに首をかしげてみせた。「それって、なんなのかしら?」
 僕は彼女の質問に答えるために、頭の中の教科書をめくった。
「那須与一は平家物語に出てくる源氏方の武者なんだ。彼は義経に命じられて平家方が用意した扇の的を射抜く。そして最後には、的を用意した平家方の人間も射ってしまう」
「ふうん」と彼女が言った。「それって、よいちのゆみの与一?」
「そう、よいちのゆみの与一」

 オーケー、正直に認めよう。おそらく僕は村上春樹風テキストに失敗しているのだ。
 
■2005-06-28
僕達のジェネレーション
「それじゃ、まるで那須与一じゃあないか。」
「ナスノヨイチ?それって何ですか?」
「知らないの?ほら、平家物語の『扇の的』。中学で習わなかった?」
「覚えてないです。」
「えーとほら、平氏が船の上に扇をおいて、それを源氏方の那須与一が弓矢で落とした話。那須与一は弓の名手で…」
「あ、よいちのゆみの?」
「あーそう、よいちのゆみの。」
 
 米国で2頭目のBSE牛が確認されたということですが…

 BSE牛って書くとなんか「牛」っていう漢字までアルファベットに見えないか。

 見えないな。
 
■2005-06-21
四字熟語シンパシー
 「跳梁跋扈チョウリョウバッコ」という言葉の荒々しさが好きだ。

 曖昧模糊の「もこ」も好きだし、
 魑魅魍魎の「チミ」も魅力的だが、
 やはり跳梁跋扈は完成度が高い。

 梁を跳び越え、わくを無視して自由勝手にはびこる。
 「チョーリョー」という響きはなんだかすごく軽やかに飛び跳ねている感じがする。そのうえ、そこに「バッコ」である。「バコン」でも「バコッ」でもなく「バッコ」。すごい勢いで踏みつけたような音である。
 イメージとしてはノコノコを踏みまくるマリオだ。しかしマリオの奴では「ピョーンピョーンポコッ」くらいが関の山だろう。「チョーリョーバッコ」にはそれをはるかに凌駕する勢いがある。
 曖昧模糊とした魑魅魍魎が跳梁跋扈する世界など心がおどるようだ。

 あとどうでもいいけど魑魅魍魎は「鬼」の部分が無駄なのでカッコでくくって外に出して計算したくなるよね。
 
■2005-06-16
進化する言葉
 先日の日記で「情けは人のためならず」について触れた。
 もはや「意味を間違えやすいことわざ」の代名詞といってもよいほどの扱いをうけているこのことわざだが、今日はこれについて考えてみたい。

 「情けはひとのためならず」というのは、「情けはひとのためではない(自分のためなのよ、どんどんしなさい)」という意味のことわざであるが、たいてい「情けはそのひとのためにならない」と誤解しやすい、と注意書きがされている。
 しかし、やはりことわざは実生活で使われてこそ生きてくるもの。現代社会の風潮においては後者のほうが使える場面がダンゼン多かろう。「いや日常生活でことわざとか使わねーよ」という意見は、ええい、この際無視する。とにかく、人を助けて「いえ自分のためですからコレ」という機会にはなかなかお目にかかれない。「情けをかけても相手のためにならない、容赦しないで行け!」という機会のほうが多いし、時代に即しているのではないか。

 言葉は生き物である、と言われるように、その意味が変化するのはごく自然なことである。それ自体は否定しない。
 しかし「情けは人のためならず」というのはよーするに「人のためなり」の否定なのであって、「人のためにならず」ととるにはちょっと違和感がある。よって、新しく「情けは人のためにならず」ということわざを作り、時代の流れのなかに放り込んでみるのがよいのではなかろうか。

 「渡る世間に鬼はなし」という言葉がある。しかしいまや橋田壽賀子の力で「渡る世間は鬼ばかり」のほうが広く定着した。時代に即した新しいことわざを作ることは不可能ではないはずだ。僕は日本語のそういう力を信じている。
 力こそパワー!
 言葉こそランゲージ!
 
■2005-06-01
ありがとラ
 幼少の頃「ラーメン」を「うーメン」と誤記。
 漫画「はだしのゲン」の全ての「ううう」を真顔で「ラララ」と読む。
 ジョジョ5部・ペッシの「ラララララ」という誤植も自然にスルー。
 モーニングメールの件名は「おはよラ」。

 そんな壮絶な人生を送ってきたWing23歳が、
 ついに「日替わりランチ」に過剰反応するようになった。

 いつまでも、少年の心を、忘れない。
 
■2005-05-31
「学者」と「詩人」
 僕は、心に「学者」と「詩人」を育ててゆきたい。

 今回は真面目な日記だ。最近当サイトに意外な読者層(主に家族がらみ)があることがわかったので、突然真面目なことを書き始めて「何かあったのか!」と心配させてはよくないから、あらかじめ断っておかねばなるまい。今回は真面目な日記だ。

 最近僕は、言葉を用いて他人の理解を得るには「学者」と「詩人」の心が必要だと思うのだ。
 この場合における「学者」とは「物事を論理的に考える力」だと思っていただきたい。同様に「詩人」とは「物事を感情的に過不足なく表す力」のこととする。

 例えば人を説得する場合、まず堅牢な理論が必要だ。感情だけでは万人を説得することはできないだろう。かといって、理論が完璧であっても、理屈そのものに心を打たれて行動する人はなかなかいない。それゆえ、説得者はその理論を相手にあわせて受け入れやすく伝えるための言葉や言い回しを探す事になる。ここで、理論を感情的に咀嚼して伝えるという工程がはいるわけである。

 説得する相手が一人ならまだしも、複数人、あるいは大衆に理論を受け入れてもらいたい場合、その工程ははるかに困難なものになる。その結果、淘汰された理論は詩的な響きを持つようになり、中でも究極まで過不足なく洗練されたものが、様々な名言・名文・ことわざ等の中に残っているのではあるまいか。

 僕は、言葉を使って何かしようというときに、このことを意識していきたい。
 その決意表明を実践的な例として示したのが冒頭の一文であるのだが、現状ではまだまだ精進する必要がありそうである。
 しかも精進した結果は、当サイトの不真面目な文章の中ではあまり表には出てこないだろう。世の中うまくいかぬものである。
 
 なお、例によって、次回から不真面目な日記で心のバランスをとる。
 
■2005-04-20
言葉ハンティング
 「ジョジョの奇妙な冒険」第5部のブチギレクールガイ、パンナコッタ・フーゴの名セリフ「この……ド低能がァ――ッ」が文庫版で修正を受けていたというニュースは、瞬く間に全国のジョジョ紳士のハートをズキュウゥゥンと貫いた。(参考:@JOJO

 名セリフが失われることは悲しいことだが、手元の記者ハンドブックによると「知恵遅れ・低能」はしっかりと不快用語・差別用語に指定されているのでやむをえまい。
 だがこの調子で規制が厳密になってくるとジョジョはヤバいことだらけだ。
 ヤバいのは何も差別用語だけではない。
 「登録商標だからダメ」とか言われたりしたら大変だ。

 ブチャラティが「開けッ!ファスナーッ!」とか言うハメになる。
 魅力激減。
 
■2005-01-28
お前は次に「書き順違う!」と言う
 
 一 ナ 大 天
 
 
■2004-09-28
エロスのエース
 世の中の「エース」という単語を全て「エロス」に置換してみる。

 ベンザエロスA
 トライエロス
 エロスコンバット
 エロスをねらえ!
 ハートのエロスが出てこない
 少年エロス
 エロス桃組
 子供のころからエロスで4番


 これぞ来たるべき時代の幕開け!
 飛び交わすエロスで合い言葉はコミュニケーション!
 ごらん、この世界は交差する。
 
■2004-09-03
エロい話で恐縮ですが
 古今東西、男女の性行為を示す隠語というものは数多く存在する。
 隠語だけではなく、遠まわしに「抱く」などの当り障りのない単語で示したりもする。
 こういった研究は、小説や歌詞の分野で日々進んでいるが、それらは使い古されて生々しい表現になってしまっていたり、詩的すぎて実生活には適用できなかったりするものが多い。

 そこで私は、直接的なニュアンスを残しつつ、下品な響きを避けた言い回しを開発した。

 「エロスをたしなむ」

 「エロス」という直接的な淫靡さと、「たしなむ」という上品な響きが一体となる!
 若いカップルから熟年の夫婦まで、上品にお使いいただける言い回しだ。
 もう田園調布のマダムたちも、

 「エロスはどの程度たしなまれますの?」
 「最近、主人が忙しくて…月に一回たしなむ程度ですわ」


 などとストレートな会話をしているに違いなし!
 とたんにセレブリティな話題にみえよう!

 …「たしなむ」には「慎む」の意味もあるようだけど、この際なので無視します。
 
■2004-04-27
就職活動って面倒だ
 
 「ドラゴンクエストがなかったら、日本人の何割が『ほこら』という単語を知っていただろう?」
 
 とか考えながら、就職活動の旅に出かけます。
 探さないで下さい。
 
■2003-12-24
イヴの鐘
 「ぬかにしん」を、「メカにしん」と読んでしまう。