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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 動物夢想転生

■2009-10-12
Pさんと写真
 先月買ったGF1だが、薄型レンズLUMIX G 20mmがようやく届いた。
 装着するとちょっとでっかいコンパクトデジカメのような風貌になる。

 なんていうかスゴいレンズだ。
 定価5万ってオイ、新しいカメラ買えるだろ!とちょっと思ったものだが、なるほど、これは新しいカメラに匹敵する変貌ぶりだ。
 これがレンズ交換型カメラの力か!

 最初についていたズームレンズと比べて、とにかく暗いところに強い。
 夜中の、蛍光灯がひとつついてるだけの薄暗い部屋だというのに……
 ふるえひとつおこしておらんッ!
 手ブレ補正以前に、正確に力強くとらえていくッ!

Pさん
目の丸さが暗さを物語る

 というわけで、実家で喜んでPさんの写真を撮っていたわけだが、
 うまれて半年になるPさんは、平然と「お手」をマスターしていた。

 なんということだ。
 これにより、「えも子が変な猫」なのではなく、
 「この家が変な家」なのだということが立証されてしまった。

 ていうかどうやって仕込んでるんだ!毎度毎度!!
 
■2009-07-17
ヒメサマ成長記
 ヒメサマはだんだん落ち着いてきた。
 名前は「ピコ」で確定したらしいが、だいたい「Pさん」と呼ばれている。
 なぜイニシャルトークなのか?
P
転がるヒメサマ
 えも子はまだこの黒いちっこい奴が怖いらしく、完全に怯えモードになっている。
 えも子よ、お前もりんりんさん相手にそうして大きくなったのだよ。


 近所に、「ふくちゃん」と呼ばれるブチの野良猫がいる。
 先日、そいつが庭先を闊歩しているのをヒメサマが見つけ、果敢にも外に飛び出していった。どうなることかと思ったが、ふくちゃんは平然としており、むしろ遊び相手になっているようだ。

 ……まだ生後2ヶ月なので避妊手術前だが……児童ポルノに対してヒステリックなまでのバッシングをしているこのご時勢だし、ふくちゃんも自重しているだろう。
 ノミや病気を貰ってこないか心配ではあるが、その程度を気にする実家ではないのだった。
 
■2009-05-24
ようこそプリンセス
 俺の実家を支配していた女王・りんりんさん。
 りんりんさんが崩御してからもう1年半が過ぎ、
 プリンセス・えも子ももう10歳になる。

 そろそろ、えも子には女王として即位してもらって、
 新たにプリンセスを迎えようという話が頻出するようになった。
 実家ではそういう決まりになっている。

 近所で餌付けしている半ノラ猫が、子猫を産んだという話が飛び込んできたのは、そんなときだった。
 様子を見に行くと、シャム系のお母さんが5匹の子猫を連れていた。
こねこたち
折り重なる子猫
 一匹だけ、黒い奴がこっちを見つめている。
 どうやらこの子はメスらしいので、この子を迎えることに決めた。
こねこたち
ヒメサマ
 親兄弟との別れは辛かろうが、シェーンブルンからヴェルサイユに嫁いできたマリー・アントワネットの気概で頑張ってほしい。

 フフフフフ。名前がほしいな。
 このシュトロハイムが名づけ親(ゴッドファーザー)になってやるッ!
 そうだな……「シャムの中にいた黒い奴!」という意味の
 「シャムシェイド」というのはどうかな!


 案の定、呼び名が安定しない。
 
■2009-01-29
自宅警備員と俺
 去年のクリスマスの日記で触れた彼について書こうと思う。

 彼の名はたかし。
 俺の同居人のクモで、職業は自宅警備員だ。
 毎日、俺の居ない間に部屋を巡回し、ダニとかその類を駆除している。

 帰宅すると「ドア周辺異常なし」と言っているたかしに会うことがある。
 足を広げたサイズはだいたい500円玉と同じくらいにとどまっている。
 動作もゆっくりしており、今のところ不快害虫にカテゴライズするつもりはない。

 連日の寒さで、ゆっくりな動作に拍車がかかっている。
 うっかり踏んだりしないか心配になるくらいだ。
 今朝など、コートを着て、いざ出勤!とドアノブに手をのばしたところ、
 たかしが「袖口異常なし」と言ってコートを巡回しているのに気づいた。

 今のところ不快害虫にカテゴライズするつもりはない。
 
■2008-10-28
練乳忌
 10月28日はりんりんさんの一周忌です。
 練乳をこよなく愛した故人にちなんで、この日を「練乳忌」と定めます。
 各自、練乳を使用したスイーツやドリンクをペロペロ舐めて、故人を忍びましょう。

 えも子には、まだりんりんさんが居るのが見えるらしく、
 ごはんを食べるときには、お皿からキャットフードを2・3粒くわえては部屋の隅に歩いていって、そこで食べます。
 遠慮しているのです。
 
■2007-10-31
喪主より
 こんな見てくれの良くない猫の葬儀に参列して下さった皆様、
 たくさんの弔問、弔辞、ありがとうございました。

 なお当サイトは7日間、喪に服したあと通常更新にもどります。
 
 りんりんさん 17歳
 28日未明、自宅で老衰にて死去。
れんにゅういんでんしゅうびんこりんたいし
戒名 蓮乳院殿 秀敏孤鈴大姉
 故人は生前、一貫して孤独を愛し、人間に媚びぬ猫らしい姿勢と賢さを保つとともに、加工食品やポップコーンを好む異風の味覚をもち、とくに他人がカップアイスを食べていると強い口調で「ニャア」と練乳を要求する一面もあった。
 晩年に発症した好酸球性肉芽腫症候群によって鼻が削げ落ち耳の折れた不便な体となったが、このたびその体から抜け出し、妖怪としての第二の人生のスタートを切った。

 さらば、見てくれは悪いが世界で一番の猫よ!
 お前がいたことは忘れはしないぞ!
最後の写真
元気でな。
 
■2007-09-02
夜の動物園
 「夜の動物園」に行ってきた。
 ヒトの檻があって風太君のお母さんのいる日本平動物園に。

 結構な人ごみではあったけれど、薄暗い中、得体の知れない鳴き声を聞きながら、獣のにおいに囲まれていると、自分がとんでもないサバイバルをしているような気分になる。

 昼間ぐったりしてる肉食の連中が、そわそわと檻のなかを歩き回っている姿はかなり不安を煽る。
 ガチったらまず即死だろう。
 人間の弱さを思い知った。

 だがモルモットの檻で大量のモルモットがドカドカ夕食を食べている姿を見たら、「何匹くらい大学の薬学部に就職するのかな」と思って、立ち直れた。
 
■2006-10-30
激しいスキンシップ
 多くの飼い主が自分のペットのことをそういうように、
 うちのえも子は変わっている。

 ねこのくせにお手お座りをマスターしているだけでもけっこうな変わり者だが、一昨年あたりからどうもおかしい。
 腰のあたりを平手でパチンパチンひっぱたくと、気持ちよさそうにゴロゴロ喉を鳴らすのだ。このコミュニケーション、パッと見は明らかに動物虐待だが、ひっぱたくのをやめると、すぐにすり寄ってきて強い口調で「ニャー」というものだから、どうやら本当に喜んでいるようだとわかる。
 なぜこんなことになってしまったのか、誰も知らない。

 ある日、台所でカラになったかつお節の袋が発見された。
 えも子のしわざだ。

 次兄がえも子の首根っこをつかみ、強い口調で叱責している。
 だが、やったのはそれだけで、あっさり次兄は引き下がった。

 「悪いことをしたんなら、ひっぱたかないとダメだろ」

 「いや、こいつひっぱたくと喜ぶんで、罰になんねぇ」

 えも子の項目に、真性マゾの一文が追加された。
 
■2006-10-19
冊子紹介
 『猫語の教科書』という本がある。
 著者はアメリカの作家ポール・ギャリコ。

 この本は、別にミャウリンガルとかの話ではなく、母猫が書いた子猫のための『人間支配術』のハウツー本という設定だ。
 猫は飼うものではなく「支配していただくもの」という、僕の猫観の大部分を形作った本である(その猫観はえも子の登場で破壊されたが)。
 この前、文庫化されてるのを本屋で見かけて思わず買ってしまった。
 ソフトカバーのも持ってるのに。
 しかしそれくらい、猫好きな人にはマストバイな本であるとオススメしたい。

 なんで突然『猫語の教科書』の話なんか思い出したかというと、
 先日の日記で触れた『ポセイドンアドベンチャー』の原作がポール・ギャリコだということがわかったからだ。
 接点ねぇー…
 
■2006-06-24
えも子の耳がー!!
 えも子の耳がー!!
けんかのあと
 改札を通っているー!!(しかも自動でないやつ)

 さては切符切りを持った梶井基次郎の霊にでも出会ったか。
 
■2005-08-02
牛かと思った
 牛かと思ったコーナー(最終回)

牛馬
ぶち馬

 牛かと思った。
 
■2005-02-03
節分インサイダー
 6巻の発売に備えて、「武装練金」の1~5巻を買ってきたよ。
 「スティール・ボール・ラン」にも動きがあるようだし、しばらくは漫画収集欲を持て余すことはなさそうだ。

 で、今年も節分ということで豆まきを担当したんだけど、内容は去年の日記と大差なかったので割愛。
 
 居候先のいぬの話だが、
 ヒマを持て余すとタオルとかを引っぱり出してきて、遊べという。

 今夜もヒマを持て余して俺に遊べと言ってきたが、
 引っぱり出してきたのはおばあさんのズロースだった。

 ハハハこやつめ!

 いぬはおばあさんに怒られています。
 
■2004-02-04
節分インフィニティ
 お年寄りと暮らしている俺でも、節分の日には豆まきくらいする。
 というか、お年寄りが動きたがらないので、代わりに俺が豆まきする。

 今年も福豆一袋が用意された。
 とはいえ、こんな小規模な豆まきに使用されるのはたかたが数粒である。
 袋を開けると、さっそく豆の袋を開ける気配を察知していぬが来やがった。

いぬぅ
チラチラこちらを伺ういぬ

 いぬには構わず数粒ひっつかんで玄関に投げる。

 「鬼は外ー!!」

 パクッ

 豆に夢中ないぬを無視してこんどは家の中へ投げる。

 「福は内ー!!」

 ペロッ

 面白いのでまた外へ投げる。いぬは大喜びで玄関と居間を行ったり来たり。
 こうして俺は目的を忘れた。
 
■2003-07-23
テンパイ気配
 昨夜、バイトから帰ってきた俺を意外な罠が待ち受けていた。

 犬が外にでないよう、庭に木戸が設置してあるのだが、この木戸に手をかけようとして異変に気付いたのだ。
 何かがくっついて、ぶら下がっている。
 暗闇の中目をこらしてみると、それは自らの抜け殻にしがみついた白いセミだった。
 なにもこんな不安定な場所でテンパらなくてもいいのに。
 木戸は立て付けが悪く、静かに開け閉めすることができない。
 彼――便宜上「おくだ セミお」と名付けるが――は、土中から出てきたと思ったらさっそく窮地に立たされたわけである。不運な奴だ。いや、俺が勢いよく木戸を開けていたら振り落とされていただろう。そういう意味では幸運な奴なのかもしれない。
 しかし、このままセミおがテンパってるのを見守っていたら夜が明けてしまう。
 なんとかそおっと扉を開け、閉めるのはあきらめて、家に入った。
 明日の朝雨が降るかなと思っていたが、セミおがわざわざ出てきたんだ。きっと明日は晴れだろう。

 よく晴れた翌朝、扉にはセミの抜け殻だけが残されていた。
空蝉の術!
行ってらっしゃい。おくだ セミお。