◆不定期日記ログ◆
RELATION #f29c
- ■2017-03-04
- ねんね伝説
最近、消灯後に娘に寝物語をしている。
ぼく「じゃあ最初にガチャを回そうか。アイチャンは何のお話をしてほしい?」
娘氏「さんかっけい!」
ワイフ「最初にガチャあるんだ……」
ぼく「では三角形の話をするとしよう。昔々あるところに三角形がいました……」
(中略。完全アドリブなのでクオリティは推して知るべし)
ぼく「……こうして三角形は荒野へ旅立ったのでした。つづく」
ワイフ「えっ終わり? 続きは?」
ぼく「明日またログインボーナスをもらってガチャを回さないとシナリオが進まないんやで」
ワイフ「酷いシステム」
―――翌日―――
ぼく「昨日は三角形が旅立ったところまで話したね。ではまたガチャを回そう。今夜は何の話をしてほしい?」
娘氏「のこぎり!」
ぼく「のこぎりが仲間になりました。出会いの物語が解放されました」
ワイフ「そのアナウンス要る?」
ぼく「三角形が歩いていると大きなのこぎりがやってきました……」
(中略)
ぼく「……こうして三角形はふたたび荒野へ旅立ったのでした。つづく」
ワイフ「終わり?」
ぼく「明日またログインボーナスをもらうんやで」
ワイフ「課金しよ?」
―――翌日―――
(娘氏泣き寝入りにつきおやすみ)
―――翌日―――
ぼく「きのう連続ログインボーナスが途切れたから今夜はガチャ回せんのやで」
ワイフ「酷いシステム」
ぼく「せやから再インスコして最初からやで。さあアイチャン何の話をしてほしい?」
娘氏「さんかっけい!」
ぼく「三角形はあまり強くなかったからリセットして別のにしたほうがいいぞ」
ワイフ「リセマラあるんだ」
ぼく「さあアイチャン何の話をしてほしい?」
娘氏「おんせんたまご!」
ぼく「ではおんせんたまごの話をするとしよう。昔々あるところにおんせんたまごが……」
(中略)
ぼく「……こうしておんせんたまごの冒険が始まったのでした。つづく」
ワイフ「ねえ課金しよ?」
レア度が低いキャラを引くと完全にモブだったり、連続ログインボーナスがたまるとSR以上確定のガチャが引けたりと激アツな仕様なのだが、肝心の娘氏は単語を投げてくるだけで別段何も反応してくれないのであった。
ぼく「じゃあ最初にガチャを回そうか。アイチャンは何のお話をしてほしい?」
娘氏「さんかっけい!」
ワイフ「最初にガチャあるんだ……」
ぼく「では三角形の話をするとしよう。昔々あるところに三角形がいました……」
(中略。完全アドリブなのでクオリティは推して知るべし)
ぼく「……こうして三角形は荒野へ旅立ったのでした。つづく」
ワイフ「えっ終わり? 続きは?」
ぼく「明日またログインボーナスをもらってガチャを回さないとシナリオが進まないんやで」
ワイフ「酷いシステム」
―――翌日―――
ぼく「昨日は三角形が旅立ったところまで話したね。ではまたガチャを回そう。今夜は何の話をしてほしい?」
娘氏「のこぎり!」
ぼく「のこぎりが仲間になりました。出会いの物語が解放されました」
ワイフ「そのアナウンス要る?」
ぼく「三角形が歩いていると大きなのこぎりがやってきました……」
(中略)
ぼく「……こうして三角形はふたたび荒野へ旅立ったのでした。つづく」
ワイフ「終わり?」
ぼく「明日またログインボーナスをもらうんやで」
ワイフ「課金しよ?」
―――翌日―――
(娘氏泣き寝入りにつきおやすみ)
―――翌日―――
ぼく「きのう連続ログインボーナスが途切れたから今夜はガチャ回せんのやで」
ワイフ「酷いシステム」
ぼく「せやから再インスコして最初からやで。さあアイチャン何の話をしてほしい?」
娘氏「さんかっけい!」
ぼく「三角形はあまり強くなかったからリセットして別のにしたほうがいいぞ」
ワイフ「リセマラあるんだ」
ぼく「さあアイチャン何の話をしてほしい?」
娘氏「おんせんたまご!」
ぼく「ではおんせんたまごの話をするとしよう。昔々あるところにおんせんたまごが……」
(中略)
ぼく「……こうしておんせんたまごの冒険が始まったのでした。つづく」
ワイフ「ねえ課金しよ?」
レア度が低いキャラを引くと完全にモブだったり、連続ログインボーナスがたまるとSR以上確定のガチャが引けたりと激アツな仕様なのだが、肝心の娘氏は単語を投げてくるだけで別段何も反応してくれないのであった。
- ■2017-04-20
- 続・ねんね伝説
相変わらず就寝時に寝物語をしている。むしろ娘氏のほうから要求してくるようになった。前回の経緯はこちら。
以下はそんな娘氏の奔放なガチャによってドロップしたキャラクターたちである。
■おんたマン
温泉たまご。最初のガチャでリセマラを繰り返し引き当てた主人公。温泉街を抜け出して人助けの旅に出た。第4夜のガチャで「てって」が出たので立派な腕が生えた。
■高橋
サバンナちほー出身の椅子。第2夜のレジェンドガチャで仲間になった。必殺技は四連続キック。おんたマンによって投擲されることでさらに威力の高いキックを繰り出すことができる。
■アイチャン
幼児。サービス開始一週間を記念した最初のイベント「アイチャン救出作戦」で登場したが、イベント期間終了まではパーティメンバーとしてアンロックされなかった。登場したときにお腹が痛かったので、たびたびお腹が痛くなる。
■早撃ちマック
ガチャで娘氏が言った単語がよくわからなかったので、一部がこう聞こえたという理由で登場した悪役。たびたび偽物のコックさんに変装して現れ、アイチャンに偽物の料理を食べさせる。アイチャンはお腹が痛くなり、高橋のキックによって懲らしめられる。
途中からガチャの排出率がおかしくなって、「何の話が聞きたいかな?」と聞いても「かいじゅう!」としか答えなくなったので、ガチャのシステムを変えた。
お話の中で「箱の中にあったのは何でしょう?ガチャ」や「家の中から出てきたのは誰でしょう?ガチャ」に細分化したところ、排出されるキャラがうまいこと偏るようになった。
――――――
「そのうち牧場につきました。牧場で飼われていたのは何でしょう?」
「う〜ん……バナナ!」
「そうバナ……バナナ!? ええと……そこにはたくさんのバナナが草をはみ、牧場内をパカパカと歩いていました……この地方ではバナナをお刺身にして食べるバサシという料理がゆうめいで……」
――――――
「大きな桃がパッカーンと割れて、中から何が出てきたでしょう?」
「もよう!」
「えぇ……割れた桃から……きれいな模様が飛び出して……アイチャンの乗っていたバナナにくるくると巻き付いて……きれいな模様つきのバナナになりました……」
――――――
どんどん破天荒な展開になっていくが、娘氏はこの形式がお気に入りで、前の事前にガチャを引くパターンに戻すと、終わったあとに「なんでしょう?って聞いて?」とやりなおしを要求してくる。あげく勝手によく聞き取れないおんたマンの話を紡ぎだし「~~は何でしょう?」と不明瞭な質問を投げてくる。
娘氏「غامض غريب はなんでしょう?」
ぼく「??……わんわん」
娘氏「わんわんがやってきました。わんわんがキャベツがたべたいよ〜〜ごはんがたべたいよ~~といいました」
いったいどんなシーンなんだ。
以下はそんな娘氏の奔放なガチャによってドロップしたキャラクターたちである。
■おんたマン
温泉たまご。最初のガチャでリセマラを繰り返し引き当てた主人公。温泉街を抜け出して人助けの旅に出た。第4夜のガチャで「てって」が出たので立派な腕が生えた。
■高橋
サバンナちほー出身の椅子。第2夜のレジェンドガチャで仲間になった。必殺技は四連続キック。おんたマンによって投擲されることでさらに威力の高いキックを繰り出すことができる。
■アイチャン
幼児。サービス開始一週間を記念した最初のイベント「アイチャン救出作戦」で登場したが、イベント期間終了まではパーティメンバーとしてアンロックされなかった。登場したときにお腹が痛かったので、たびたびお腹が痛くなる。
■早撃ちマック
ガチャで娘氏が言った単語がよくわからなかったので、一部がこう聞こえたという理由で登場した悪役。たびたび偽物のコックさんに変装して現れ、アイチャンに偽物の料理を食べさせる。アイチャンはお腹が痛くなり、高橋のキックによって懲らしめられる。
途中からガチャの排出率がおかしくなって、「何の話が聞きたいかな?」と聞いても「かいじゅう!」としか答えなくなったので、ガチャのシステムを変えた。
お話の中で「箱の中にあったのは何でしょう?ガチャ」や「家の中から出てきたのは誰でしょう?ガチャ」に細分化したところ、排出されるキャラがうまいこと偏るようになった。
――――――
「そのうち牧場につきました。牧場で飼われていたのは何でしょう?」
「う〜ん……バナナ!」
「そうバナ……バナナ!? ええと……そこにはたくさんのバナナが草をはみ、牧場内をパカパカと歩いていました……この地方ではバナナをお刺身にして食べるバサシという料理がゆうめいで……」
――――――
「大きな桃がパッカーンと割れて、中から何が出てきたでしょう?」
「もよう!」
「えぇ……割れた桃から……きれいな模様が飛び出して……アイチャンの乗っていたバナナにくるくると巻き付いて……きれいな模様つきのバナナになりました……」
――――――
どんどん破天荒な展開になっていくが、娘氏はこの形式がお気に入りで、前の事前にガチャを引くパターンに戻すと、終わったあとに「なんでしょう?って聞いて?」とやりなおしを要求してくる。あげく勝手によく聞き取れないおんたマンの話を紡ぎだし「~~は何でしょう?」と不明瞭な質問を投げてくる。
娘氏「غامض غريب はなんでしょう?」
ぼく「??……わんわん」
娘氏「わんわんがやってきました。わんわんがキャベツがたべたいよ〜〜ごはんがたべたいよ~~といいました」
いったいどんなシーンなんだ。
- ■2019-06-25
- レモン太郎
娘氏「桃太郎のおはなししてほしい」
ぼく「えー桃太郎は昨日もやったから別のフルーツがいい」
娘氏「じゃあレモン太郎がいい」
ぼく「わかった」
『レモン太郎』
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から、巨大なレモンが流れてきました。
おばあさんは夢でも見ているのかと思いましたが、それは現実でした。夢ならばどれほどよかったでしょう。
おばあさんは思わずそのレモンを拾いあげて、胸に残り離れない苦いレモンの匂いを感じながら、家に持ち帰りました。
おじいさんとおばあさんがレモンを切ると、なんと中から元気の良い男の子が出てきました。
子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、レモンから生まれた男の子を、レモン太郎と名付けて育てることにしました。
レモン太郎はすくすく育って、やがて立派なTEENAGE RIOTになりました。
そしてある日、レモン太郎が言いました。
「もう一度遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌うので、僕は鬼ヶ島へ行って、悪い鬼を退治してきます」
レモン太郎のために、おばあさんはクランベリーとパンケーキを作り、おじいさんは「LOSER」と書かれた旗を作りました。
そうして、レモン太郎は鬼ヶ島へと出発しました。
旅の途中で、レモン太郎は三匹の動物に出会いました。
それはイヌ、サル、そしてFlamingoでした。
レモン太郎は三匹を仲間に加え、鬼ヶ島を目指しました。
苦しい旅の末、レモン太郎の一行は、ついに鬼ヶ島へ辿りつきました。
そこはまさに今後千年草も生えない砂の惑星でした。
「みんな! かかれ!」
レモン太郎の号令で、鬼たちとの激しい戦いが始まりました。
イヌは鬼にかみつき、サルは鬼をひっかき、Flamingoは踊るままふらふら笑ってもう帰らない。
雷雨の中、レモン太郎は鬼の親分と激しく剣を交えました。
そのうちレモン太郎ははっと気づきました。
「その声は、我が友、菅田将暉ではないか?」
なんと鬼ちゃんの正体は、かつてともにひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った竹馬の友、菅田将暉だったのです。
どれだけ背丈が変わろうとも、そこには変わらない何かがあったのでした。
しかし、今更悲しいと叫ぶにはあまりに全てが遅すぎました。
レモン太郎と鬼ちゃんは互いに最後の力をぶつけ合いました。
あたりは激しい光に包まれました。
パッと花火が
夜に咲いた
夜に咲いて
静かに消えた
こうしてレモン太郎は鬼を退治し、おじいさんとおばあさんの元に帰ったのでした。
手にはいっぱいの宝を抱えて。
らるらりら。
※実際に物語った内容を盛りに盛ってお送りしています
ぼく「えー桃太郎は昨日もやったから別のフルーツがいい」
娘氏「じゃあレモン太郎がいい」
ぼく「わかった」
『レモン太郎』
むかしむかしあるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは山へしばかりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、川の上流から、巨大なレモンが流れてきました。
おばあさんは夢でも見ているのかと思いましたが、それは現実でした。夢ならばどれほどよかったでしょう。
おばあさんは思わずそのレモンを拾いあげて、胸に残り離れない苦いレモンの匂いを感じながら、家に持ち帰りました。
おじいさんとおばあさんがレモンを切ると、なんと中から元気の良い男の子が出てきました。
子どものいなかったおじいさんとおばあさんは、レモンから生まれた男の子を、レモン太郎と名付けて育てることにしました。
レモン太郎はすくすく育って、やがて立派なTEENAGE RIOTになりました。
そしてある日、レモン太郎が言いました。
「もう一度遠くへ行け遠くへ行けと僕の中で誰かが歌うので、僕は鬼ヶ島へ行って、悪い鬼を退治してきます」
レモン太郎のために、おばあさんはクランベリーとパンケーキを作り、おじいさんは「LOSER」と書かれた旗を作りました。
そうして、レモン太郎は鬼ヶ島へと出発しました。
旅の途中で、レモン太郎は三匹の動物に出会いました。
それはイヌ、サル、そしてFlamingoでした。
レモン太郎は三匹を仲間に加え、鬼ヶ島を目指しました。
苦しい旅の末、レモン太郎の一行は、ついに鬼ヶ島へ辿りつきました。
そこはまさに今後千年草も生えない砂の惑星でした。
「みんな! かかれ!」
レモン太郎の号令で、鬼たちとの激しい戦いが始まりました。
イヌは鬼にかみつき、サルは鬼をひっかき、Flamingoは踊るままふらふら笑ってもう帰らない。
雷雨の中、レモン太郎は鬼の親分と激しく剣を交えました。
そのうちレモン太郎ははっと気づきました。
「その声は、我が友、菅田将暉ではないか?」
なんと鬼ちゃんの正体は、かつてともにひしゃげて曲がったあの自転車で走り回った竹馬の友、菅田将暉だったのです。
どれだけ背丈が変わろうとも、そこには変わらない何かがあったのでした。
しかし、今更悲しいと叫ぶにはあまりに全てが遅すぎました。
レモン太郎と鬼ちゃんは互いに最後の力をぶつけ合いました。
あたりは激しい光に包まれました。
パッと花火が
夜に咲いた
夜に咲いて
静かに消えた
こうしてレモン太郎は鬼を退治し、おじいさんとおばあさんの元に帰ったのでした。
手にはいっぱいの宝を抱えて。
らるらりら。
※実際に物語った内容を盛りに盛ってお送りしています