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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY さすらい

■2012-08-14
関西遠征日記
 お盆休みを利用して、関西のご友人のお宅を訪問してきました。
 メンバーはいつものニーサン夫妻。
 現地集合だったが、なんとか集合場所の大阪駅に到着。

 アヴドゥル…いよいよ大阪で下車するわけじゃが、その…ちと心配なんじゃ…。わしは、実は大阪という街は初めてなんだ。大阪という街は芸人とかおばちゃんばかりいて、アメちゃんばかり撒いていて、標準語なんてしゃべっていたらツッコミかなんかにすぐにでも襲われそうなイメージがある。

 「それはゆがんだ情報です。心配ないです、みんな…素朴な市民のいい街です…さあ!出発しましょう!」

 ぜんぜん心配ないしたこ焼きが異常にうまかったです。
 なんだあれ、グラタンかっていうくらい柔らかいじゃねーの。
 超良かった。


 甲子園球場を横目で見つつ兵庫へ向かうときに「甲子園球場満席」の貼り紙を見て、「そういやここんとこ甲子園で何かやってるらしいよー」みたいな話をした。何かやってるらしいぜ。何だろう?え?高校の部活?部活に5万人の観客が動員されるってすごくね?

 夕食は近所のお好み焼き屋さん。
 なにこのモダン焼き超うまいんですけど。
 やっぱ関西の粉もんは無敵だな。
 なんでこんなうまいのになんで欧米には粉もんが無いんだろう。韓国にはチヂミがあるけど。やはり見た目の問題なのか?


 インドア中心の旅だったぶん、食で関西を満喫してきました。
 
■2012-06-21
台北記
 まとめるのにかなり時間を食いましたが、6月8日から台湾に行ってきた件についてご報告。

 生きもの地球奇行・台北記

 一枚のhtmlにおさめてしまったので、ちょっと容量多めでお送りします。
 それにしてもまとめるのに時間を食ったことだなあ。
 
■2012-04-28
宇・宙・上・等
 新東名を使って月まで行ってきた。
moon
宇宙キターッ!!(クリックで縮小)
 東静岡からだと、流通どおりを北上するだけで新東名のインターにつく。
 そのまま西へ向かえば、浜松のインターは浜北なので、まことに都合がよい。
 途中でお昼を食べても、2時間ちょっとで月に行けるとは便利になった。

 べ、べつに新東名を使いたかったわけじゃないんだからね!
 
■2012-03-24
みちのくぶらり旅
 先週末、世界遺産・平泉と日本三景・松島を見てきた。

 東北新幹線で北へ向かう間、福島の町や畑を見て、こんなに普通の生活が営まれているのに、福島県というだけで差別の対象になってしまうのだろうなあ、というようなことを考えた。
 それもこれもすべて原発が「福島」などという広域の名前を名乗ったせいである。
 このような深刻な事故に限らず、身の丈よりも広い名前を名乗るものには注意が必要だ。
 たとえば、万が一「伊豆市」で何か不祥事があった場合、「伊豆」というだけで熱海市や下田市が被るダメージについて、伊豆市はどう責任をとるというのだろうか?



 そんな福島をあっという間に通過して、一ノ関に到着。
 そこからはバスで平泉へ向かう。

 世界遺産に登録されただけあって、景観条例があるらしい。
 セブンイレブンはグレーと白で看板を掲げていた。
 なんだか喪中のようで違和感がある。



 平泉で真っ先に出てくる場所はやっぱりここだろう。
Golden Hall
中尊寺金色堂
 ただのガワであるにもかかわらずとても有名なロケーション。
 実際の金色堂はこのコンクリートの覆堂の中にある。
 『おくのほそ道』で芭蕉が言っているように、もともとは野ざらしだったようだ。たまたま五月雨が降り残したので保全が間に合ったのだろうか。よくもまあ略奪もされずに残ったものだと思うと感慨深い。

 英語対応のエリアマップには「金色堂 Golden Hall」と書かれていた。
 ゴールデンホール……この身も蓋もない感じ、わりと嫌いじゃない。


ネコネコカワイイ
看板娘
 お守り売り場にいたチーコさん。
 つながれているわけでもないのにおとなしくしていた。



 中尊寺から下山すると、正面に小高い丘が見える。
 これが『奥のほそ道』で芭蕉が真っ先に登った「高館」である。


 先、高館にのぼれば、北上川南部より流るゝ大河也。衣川は、和泉が城をめぐりて、高館の下にて大河に落入。


(おくのほそ道 平泉)

北上川
芭蕉の見た眺め
 あれ……北上川って北から流れてね?
 ひょっとして「南部より流るる」って、南部鉄器の南部のこと?
 ええー芭蕉オマエ騙したな!

 ここは源義経が壮絶な最期を遂げた場所である。
 ここにはデッサンが著しく狂った仁王像があった。
 実物を見に行けない人ばかりだと思って……!



 仙台まで南下して、翌日は松島へ。
 まったく雪対策のできていない静岡県民は、この程度の積雪でもテンションがあがり、最悪の場合死に至る。要注意だ。

松島
日本三景・松島
 松島は震災の直撃をくらいながらも、このたくさんの島々に守られて、津波での大破壊を免れた。それでも船着所には、俺の身長より高い位置に津波到達マークが示されていたので、ここまで立て直すのはかなりの苦労があったと想像できる。
 遠くの島々に家が並んでいるのが見えたが、どうやらアレはギリギリ建っているだけで、解体の順番を待っている瓦礫らしい。我が家が瓦礫と名前を変えてしまう気持ちはどのようなものであろうか。

 遊覧船の中では特産品のほか、かっぱえびせんが販売されている。
 船に寄ってくるウミネコを餌付けするためのものらしい。
 さきほどの写真に、出港する遊覧船が何隻か写っているが、出港直後はハチの巣をつついたかの如くウミネコの大群にたかられている。
 正直遊覧船では島より鳥ばかり見ていた気がする。


Zuigan-ji
瑞巌寺
 雪解け水が樹上からポタポタ降ってくる杉並木。
 ここもいちばん奥までギリギリ津波が到達したらしい。
 海水を食らって、いまいち元気のない杉だった。



 松島から仙台に帰る途中、車窓から塩竃の街を見た。
 パッと見は片付いているものの、ときおり瓦礫の山があったり、線路沿いの空き地にボートや乗用車がひっくり返っていたりするところを見ると、津波の凄惨さがよくわかる。
 ただ、ものすごい古い木造の一軒家が何事もなかったように残っていたりして、ああ、津波のパワーも決して一律ではないのだな、と理解した。

 それにしても、津波で荒野になってしまったと思われる一角に、住宅会社の真新しいモデルルームがぽつんとあったのは何だったんだろう。誰か買うのかアレ。
 
■2011-12-25
登呂と休日
 クリスマスの連休、何かクリスマスらしいことをしようと考えた僕は、とりあえず登呂遺跡に向かった。
 キリストは弥生時代に生まれたのだ。
 その時代を感じるために登呂遺跡を訪れるのは間違っていないはずだ。


 登呂遺跡は、大部分が普通に公園として出入りできる。
 夜は治安が悪くなると聞く。弥生人が活動しているのだろうか。
 そういうわけなので、復元した竪穴住居が、こういう状態になっていることも多々ある。
 そこはお前の家じゃあないぞ!

恋のドキドキ土器地獄
火焔土器!
 ミュージアムショップでガチャを回したら、縄文土器と弥生土器が出てきた。
 後ろにうっすら写っているのは、登呂遺跡のキャラクター・トロベーのポストカード。

 ははぁなるほど、委細承知した。
 ハサミとセロハンテープを用意だ!

トロベー
合体!
 どきどき ぼく わるい土器じゃないよ!
 
■2011-09-07
ヤバイ『交差点』にIN!
矢場居

 こいつはやべえッー!
 ヤバイにおいが
  プンプンするぜッ────ッ!!
 こんなヤバイのには出会ったことが
  ヤバイほどなァ────ッ
 ヤバイせいでヤバくなっただと?
 ヤバイねッ!!
 こいつは生まれついてやべえッ!
 ジョースターさん、
  早えとこずらかっちまいな!


 なおここから北に進むとすぐに
 「ヤバイ橋」を渡るハメになり、
 その後「ヤバイ交差点」に着く。

 あまりのヤバさにブルっちまって、
 写真が撮れなかったのが残念だ。
 
■2011-07-07
イタリア記
 編集に時間がかかってますが、イタリア旅行記を順次掲載していきます。
 月末までには完成予定。
 
 生きもの地球奇行・イタリア

 関係者の皆様にこの場を借りてグラッツェします。
 
■2011-05-16
ハシビロコウ先生
 ハシビロコウ先生に会いに行ってきた。
 場所は伊東のシャボテン公園。
 日本に4つしかないハシビロコウポイントの1つだ。


 園内の一角に、網で囲まれたバードパラダイスがある。
 どうやらそこにハシビロコウのビルじいさんがいるらしい。
 足を踏み入れてしばらく進むと、うわ、いた。

邂逅。
 まったく何食わぬ顔で直立している。
 何か枝を食ってたけど。
 なぜだ、なぜ枝をくわえて静止しているのだ。

 バードパラダイスは網で囲まれた巨大な鳥かごである。
 したがって、ハシビロコウ先生も普通に通路のわきにいる。
 接近してもまったく動じる様子がない。

接写。
 おおっと、だがここまでだ。
 ここより先はハシビロコウ先生の間合い。
 迂闊に踏み入れたら「メコッ」だぜ。
 この間合いは「世界で最も危険な場所」とコメット翔会長も語っている。
 ……たぶんそんなことはないだろうけど。


 ビルじいさんは俺が生まれた年に日本に来たらしい。
 それから今まで、ずっとこうして立っているのだ。
 自分より年上の鳥がいる、という事実に愕然として、俺も立ち尽くした。
 
■2010-03-20
特攻平和会館へ行ったこと
 鹿児島は知覧、特攻平和会館へ行ってきた。
 ここには1000人を超える特攻隊員の、遺影・遺品・遺書が展示されている。

 若くして国から死ねと命じられた人間の叫びを目の当たりにして、反戦の思いを新たにする……予定だったが、戦争とは関係のないところで、人間に絶望してしまった。

 1000人超「しか」いないのだ。
 ……こんな事を言うと各所から怒られるだろう。
 特攻基地はここだけではない、全国にはもっといる。
 だがそれでも、南の島で、特攻同然の作戦で玉砕させられた人の方が圧倒的に多い。

 その人たちは、遺書も残せず死んでいったはずだ。
 特攻隊の若者よりも、こちらのほうがはるかに悲劇で、人数も多い。
 にもかかわらず、僕らはその人たちの事を知らない。
 その人たちが生きた道のり、死んだ顛末が記録されていないからだ。

 つまり、僕らは、悲劇というストーリーを通してしか、他人の死を理解できないのだ。
 いくら「何人死んだ」と言っても「何人殺された」と言っても、数字でしかない。
 人の命は等価なはずなのに、より悲劇的なストーリーが残っている人の死がクローズアップされる。
 そうしなければ僕らは他人の死を理解できないのだ。
 それじゃそれが、生身の人間の実話である必要はないじゃないか。
 なんという浅い理解!
 特攻平和会館にあふれる悲劇を見てこのことに気付かされ、人類に絶望した。


 せめて、逆に考えよう。
 フィクションにも、命の重さを表現できる可能性があると考えよう。
 それが、娯楽作品として成立するかどうかはわからないが。
 
■2009-07-21
軽井沢七人男
 今年も行われた軽井沢旅行。
 今度は人数を増やし、男女混合で行くぞ!という予定だったのに、気が付いたら参加者は男7人になっていた。
 いわば白雪姫のいない小人たちである。
 どうしてこうなった!

 またしても深夜に軽井沢入りした我々だが、前回の惨状を経験したおかげで、今年はほとんど混乱なく到着することができた。


 ■ めがね橋
 軽井沢駅から近いらしい、ということで二日目の朝に観光。
 駅からまっすぐ東と聞いていたが、あまりに長くて不安になった。
めがね橋
碓氷第三橋梁
 予想以上のデカさに驚いた。こいつは登って渡る事ができる。
 行き返りの曲がりくねった道中で「加速度を積分するとスピードになる。したがって、ブレーキを入れても速度はすぐには落ちない。ブレーキは早めに入れるべき」というような話をした。


 ■ 万座温泉
 一路、ワゴンは北へ。閑散とした有料道路をスイスイと進んでいく。
 今回は主に温泉をめぐる旅だ。
 これほどの硫黄臭と、噴き出す温泉煙は、箱根の大涌谷でしか体感したことがない。
 とくに硫黄臭。まさにドS。


 ■ 鬼押し出し
 こんなところに押し出されるなんて……鬼じゃなくてよかった。
鬼押し出し園
火山岩の群れ
 別にそういう意味ではなく、浅間山の火山岩を鬼がここまで押し出した、という伝説があるらしい。
 ヒカリゴケが自生していた。別にあいつら、発光するわけじゃなくて反射板の要領で光るのな。


 ■ バーベキュー
 第一夜も第二夜もおそらく、夕飯がもっともコスパが高かっただろう。
 ひたすら炭を焼いて肉を焼いた。
 先ほどのスピードの話は「燃料の投入頻度を積分すると火力になる。従って火力を調節するときには早めの決断が必要だ」という教訓に置き換えられるかもしれない。
 前回は串までこんがり焼いてしまったので、ちゃあんと鉄串を使用した。


 ■ 核戦争
 ドクターが持ってきた「ニュークリアウォー」というカードゲームに興じる。
 ミサイルカードに核弾頭カードを搭載して相手のプレイヤーの人口を削る、どこまでもハードコアでインモラルなゲームである。
 しかし、プレイしてみると戦争よりも平和状態でのプロパガンダ攻撃で人口を奪われて滅亡するパターンのほうが総合してダメージが大きく、平和よりも核戦争のほうが安心できるという混沌とした世界であった。


 ■ 麻雀
 トイトイ好みの俺がむりやりピンフを狙うと、たいてい裏目に出る。
 やはり平和状態なんてロクなもんじゃないな。
 が、途中から矢吹が後ろについて、なかなか俺一人では思いつかない決断を提案してくれたため、イッツーなどの珍しい手を連発。
 最終的に7連荘まで辿り着いたが、別に7連勝したわけではなく、全員が精彩を欠き流局が続いただけである。すまない、ふがいない親で。
 最終的にドクターが溜まりに溜まった7局ぶんのリー棒を持っていった。


 ■ 善光寺
 三日目の長距離ドライブは善光寺。
善光寺
善光寺
 御守り売り場に「ボケ封じ」というお守りが売っていた。
 おそらく、これを買ってしまうと、出すボケ出すボケすべてマジレスで潰されるのだろう。
とても恐ろしい。


 ■ 菱野温泉常磐館
 「このへん温泉街じゃね?いいよ行ってみようぜ」
 とテキトーにカーナビに従って行ってみた菱野温泉。
 温泉街というかなんというか、梅ヶ島かと思っちゃう山の中だった。

 そんな行き当たりばったりで辿り着いた温泉だったが、なんと風呂が山の上にあり、そこまでケーブルカーで登るという、どうしてなかなか面白いところであった。


 ■ 旧軽井沢
 お土産を買うといったらやっぱりここよ!
 というわけで軽井沢で一番オサレなところでお買い物。
旧軽井沢
「猫の店」の前に横たわる犬
 どけよお前!


 ■ 帰路
 おおむね去年並みの渋滞をのりこえつつ戻る。
 去年は全力で運転していたが、今年は人数が多いため、俺のような省スペースな人間は後部座席に座らなければならないかな、と思いムッシュとらっさんに任せた。
 
■2009-06-15
富士急排卵度
 関東の連中と、富士急ハイランドに行ってきたよ!現地集合で。

 前回の来訪では、主にフジヤマと戦慄迷宮を攻略した。
 未経験のメンバのため、やはりまず!フジヤマと戦慄迷宮を片付けるべきだろう。

 79メートルの高さで得た位置エネルギーを運動エネルギーに変換するフジヤマ。
 僕はすでに、最初の落差さえ耐えればあとは存分にGを楽しめることを知っている。

 全長700メートルの巨大お化け屋敷である戦慄迷宮。
 僕はすでに「5人がかりなら怖くない」ということを予測できている。
 よいかジェラール。我々はインペリアルクロスという陣形で進む。
 お前は私の後ろに立つ。
 お前のポジションが一番安全と見せかけて、実はゾンビ遭遇率が最も高い。
 覚悟して進め。


 ここからは個人的に未知のエリアに挑戦。
 前回未完成だった「ええじゃないか」は、もう見た感じからして怖すぎるので攻略をあきらめた。
 したがって今回のチャレンジは「ドドンパ」になる。

 園内からコースを見上げると、とても絶叫マシンには見えないほど緩やかだ。
 一部、垂直上昇+垂直降下があって凄いプレッシャーだが、このマシンの恐ろしい点はこの落差ではない。

 カタパルトみたいなスタート地点から発射されると、すぐに速度は172km/hに達する。
 意外にも一番恐ろしいのはこのスタートの加速度だった。
 アインシュタインは「慣性と重力って一緒じゃね」と言ったことで有名だが、なるほど急加速だけでも絶叫マシンは成立するんだな。なんか違う気がするが納得した。

 フジヤマとどちらが怖い?といえばフジヤマに軍配を上げる。
 「絶叫マシンは足を踏ん張って耐えろ」というのが自分の絶叫哲学だが、ドドンパはその点、安全バーで体をガッチリ固定されており、踏ん張ることが容易であるぶん余裕がある。
 そしてこの絶叫哲学に従うと「ええじゃないか」は攻略できないことになる。


 しかし富士急は姑息なマネをする。
 ドドンパの順番待ちの列で見かけた自販機をご覧いただきたい。
桃白白
「ドドンパ」の列に「白桃」!
 誰もが桃白白のことを思い出してつい買い求めてしまうに違いない。
 現に、これだけが売り切れである。
 これはもはやサブリミナルではないだろうか?
 
■2009-05-04
富士花鳥園
 ゴール田ウィークの渋滞にも負けず、富士花鳥園へ行って来たよ!

 圧倒的な量のベゴニア類と、多種多様な猛禽さんの集うパラダイス。
 なんでもベゴニアの品種についてはかなりの量を保持しているそうで、その著作権みたいなもので資金を得ているという話を聞いた。
 噂にたがわぬ花々の陳列っぷりだ。

 花のほうはオフィシャルを見ていただくとして、鳥のほう。
 やはり花鳥園のメインは、大量の鳥にたかられる「ロリなんとか・ランディング」というオリだろう。
 小さなカップに入った餌を持って、でっかいオリに入ると、たちまち南国なカラーリングの鳥が腕や肩にのっかってくる。
ロリキート
南国なカラーリング
 左手に餌を持っていたら、左腕に順番待ちの列ができる。
 ひらひらしたものやキラキラしたものも気になるらしく、肩にのって襟のあたりを執拗につついてくる奴もいる。
 ただたかられているだけでは面白くないので、餌を持ち替えてみた。
グーグー・ドールズ
 飛んでみなよ……さ!あんたならできる。
 信頼があればできない事はないはずよ……やってみせて。
 あの腕だよ!ピョンって行くんだッ!フルーツいっぱいあげるよ!
 どーした!やんなさいよッ!!二人の関係はおしまいなのかァ―――ッ!

 ……などといってグーグー・ドールズごっこをして遊べる。
 とってもとってもきゃわイイねェェェピーちゃん!よく出来たッ!
 
■2009-03-29
プリン祭り
 北海道旅行の途中、小樽で吹きガラスを吹いた。
 気泡の入ったオレンジ色のガラスだ。
 その完成品が送られてきた。
ピューと吹く!ガラス
完成品
 こういうものの類の例にもれず、何に使おうか迷う。
 食卓で使うにはやや大きいし、模様もモノを選ぶ。
 どうしようかな……

 あ、そうだ。
2人前
プリンを作ろう。
 さすがにおなかいっぱいです。
 
■2009-03-14
試される大地へ
 話は小学生のころまでさかのぼる。

 その年、珍しくインフルエンザの予防接種を受けた僕は、
 油断しきって逆にインフルエンザに倒れた。
 よくある話だ。
 そして、僕と次兄とが参加するはずだった、家族での北海道旅行は、
 次兄と末弟とで予定通り遂行されたのだった。

 病床の電話から聞こえた「バターコーンラーメン おいしかった です」という報告は、僕の心をするどくえぐり取った。
 それ以来、毎年冬がやってくると、家族の間では北海道を連想させる言葉はタブーとなった。
 僕が纏う負のエネルギーはすさまじく、その圧力はその後の人生において一切のインフルエンザウイルスを寄せ付けないほどであった。

 地獄が見えたあの日から、俺の心を吹く風は、復讐の風熱い風。
 そんな北海道に、ついに復讐を果たすときがやってきた!
 トラウマは克服するために設定されるのだ!


 まず到着したのは函館。
 さっそく、空港にあったきれいな写真を写メしてあんどう君に送る。
はこだてー
送った写メ
 すぐに返信がやってきた。

 【本文】ひゃあー!?夜!?

 あんどう君のこういうときのノリのよさは至高である。
 そうそう、時差が、ね。
 心配していたほど気温は低くなく、雪もほとんど残っていなかった。


 函館では圧倒的破壊力のカニイクラ丼を食べたあと、
 メインイベントである五稜郭へと向かった。

 五稜郭……それは幕末の戦いの最後の舞台となった城であり、『ジョジョの奇妙な冒険』の作者として有名な荒木飛呂彦が「土方歳三」としての人生に幕を下ろした場所でもある。(参考画像 http://images.uncyc.org/ja/0/0d/Araki2.jpg)
アオリ視点で
五稜郭のとなりにそびえるタワー
 このタワー、高さは100mちょっとと控えめだが、函館には高い建物をたてちゃいかんという条例があるらしく、申し分ない絶景を思う存分楽しめる。
 弱点があるとすれば、五稜郭があまりに近すぎてカメラに収まりきらない点と、鎮座している土方像が例外なく逆光の位置にあって記念写真が撮りにくい点だ。

 函館から高速道路で登別へ。
 硫黄の匂いのする温泉に、お肌てゅるてゅるになるまで入浴した。


 翌日、高速道路で札幌方面へ。
 札幌をスルーして小樽まで走りぬける。
 さすがにこちらは雪が残っているところが多い。
 「雪解け」は決して美しいものではないということをよく学んだ。
オタる
運河!
 天気予報は芳しくなかったが、なんとか晴れ。
 ひとしきりガラスを吹いたあと、そこらじゅうにある古い建物や、オルゴール館などをひやかして回った。
そんな餌に
やらないか
 やらないよ!


 夕方、札幌へ。
 いよいよ過去に決着をつけるときが来た。

 時計台、旧道庁など夜景が綺麗なポイントをぐるぐる回りつつ、
 北海道マスター・サチコ様のオススメしたラーメン屋へ粛々と向かった。
 注文は迷わずバターコーンラーメンだ。
味の時計台
ご注文の品
 さっそくこの画像を末弟に送りつけてやった。
 バターコーンラーメン おいしい です。
 見たか末弟、俺はついに克服してやったぞ。


 見事トラウマを完食した僕は、最後の絶景ポイント、JRタワー展望室へと昇った。
 ここの夜景はスゴイともっぱらの噂だ。

 スゴイスゴイってどんだけスゴイか見て……ってすげぇー!
100万ドル未満
クリックで拡大
 360度全部ごらんのありさま。
 函館から世界三大夜景を奪いかねない勢いだ。
 恐るべし札幌……ここまでのポテンシャルを秘めているとは……
男子トイレ
 そしてトイレもごらんのありさまだよ!!
 フフ……真のいくさ人は戦場でも決してアレが縮み上がらない、と前田慶次が言っておったのはまことの事じゃな……
 トラウマを乗り越えた今なら、この札幌の夜景と相対してもまったく問題ないわ!
 ほーれ末森城城主・奥村助右衛門の小便鉄砲、くらいやがれー!!


 こうして僕は完全にトラウマを克服した。
 
■2008-10-13
ユネッサン~神々のエーゲ海~
 ユネッサンとは、箱根小涌園にある巨大温泉リゾートである!
 内部は水着ゾーンと裸ゾーンに別れている。
 なんか嫌な響きだな、裸ゾーン。

 その水着ゾーンで我々(ちり・セバ・セナ・ムッシュ・エロい人・俺)は地獄巡りの旅をしてきた!
 デジカメもケータイも防水ではないので画像は無い!
 ユネッサン公式サイトを参照なされい!(時期によってない地獄もあります)


 地獄めぐりNo1!本格コーヒー地獄!
 なんと温泉でコーヒーを淹れ、それに浸かるという、
 どっちの方面に謝ったらいいのかわからん珍風呂!
 しかし我々が入ったときは、豆の補給前で湯が薄く、
 なんか微妙に麦茶っぽい色と香りであった。あれ…麦茶かこれ?

 地獄めぐりNo2!露天ワイン地獄!
 でかいワインボトルのオブジェが不快!
 だがこの色この香りまさしく…
 …ファンタグレープ?
 あ、ファンタグレープだこれ、炭酸の抜けた。
 このへんで「白い水着で来たらいろいろ染まりそう」という致命的な懸念が。

 地獄めぐりNo3!炭地獄!
 湯船のなかにカゴがあり、そのなかにびんちょうタンが!
 黒い!湯が黒い!
 水中の肌の色が、まるでブラックライトを浴びたようになっている!
 炭焼き小屋を模した(とあとで気づいた)建物の中にあるため、
 ここだけは露天ではなく、炭パワーを差し引いても大変ぬくとかった。
 肌寒い季節の露天風呂群において大変ありがたい地獄。

 地獄めぐりNo4!激辛唐辛子地獄!
 なんか湯気をくらっただけで目に染みた!
 長時間浸かっていたら、おしりの穴がアッー!ってなりそうなくらいだ。
 でかい五右衛門風呂にたまったお湯は綺麗なオレンジ色であった。

 地獄めぐりNo5!緑茶地獄!
 でかいきゅうすのオブジェが不快!
 そして湯の色は…なんていうか…
 すごく…ハネケイソウです…
 あとボルボックスとか、ミジンコとかゾウリムシとか。

 地獄めぐりNo6!死海地獄!
 なんの努力もなしに浮く、恐怖の浮力!
 横になって気をつけの姿勢をとるだけで浮かんでしまう!
 座禅の姿勢をとって尊師ごっこができる!
 だが湯が顔にかかったらピリピリした。苦ぇ!こ、これ毒だ!

 地獄めぐりNo7!ロデオマウンテン地獄!
 セナの滑りっぷりがすごくおもしろかったです。

 地獄めぐりNo8!カボチャ地獄…
 …はあんまりカボチャっぽくなかったので、薔薇地獄!
 ホンモノの薔薇の花と、薔薇のエキスが注がれた温泉だ。
 あとで効能を見てみたら、堂々と「異性に対する催淫作用」と堂々と書かれていた。
 俺はこれほどのポイント数で写植された「淫」の字を見た事がない。

 地獄めぐりNo9!豆乳地獄!
 みるからにお肌がてゅるてゅるになりそうな、白い泡風呂!
 泡を集めて半身に塗りたくりアワアワ人間になった。
 なお他の地獄と同様、ホンモノの豆乳を定期的に流し込む。
 案内板には「次の豆乳投入時間」が書かれていた。豆乳だけに。
 生乳は「なまちち」、豆乳は「まめちち」と読むのがジャスティス。


 5時間に渡る入浴の帰り道、1時間にわたる渋滞。
 居眠り確定かと思われたので歌って凌いだ。
 
■2008-09-01
上・洛・物・語
 翔ぶが如く!翔ぶが如く!
 なんとなく京都へ行ってきたんだぜ。

 なあに、わしももう27、信長公が今川義元の上洛を阻止したのも27じゃ。
 東海道を一気に京まで駆け上ってやるさあ!鈍行で。

 そんなこんなで昼過ぎに上洛した僕らは、にしんそばなどで腹を満たしたあと、なんとなく嵐山へ向かった。
 アラシヤマといえば友達がいないというイメージしかない。

 紅葉に備えて色彩をチャージしている木々を見ながら、八つ橋ソフトを食べる。
 あんこ&シナモン風味のソフトクリームであった。

 雨が降ってきたのでお寺に逃げ込む計画を立てる。
 だが乗るバスを微妙に間違えて徒歩が増えたため、ギリギリ本降りに間に合わず、車軸を流すような大雨の中を息も絶え絶えに逃げ込んだ。
勅使門
大覚寺
 だいたいこういうときに逃げ込むお寺は呪われているのが相場だが、
 幸い、ここは由緒あるお寺であった。
 すばらしい池があるのだが、なにしろ雨なのでお寺から見るだけにした。

 日も暮れたので、京都駅方面に戻る。
 だがアラシヤマといえば祇園仮面ということを思い出し、途中で降りて徒歩で祇園方面に向かうことにした。
 ごめんウソだ。祇園四条に行けばうまい飯が食えると思っただけだ。

 実際狙いは間違っておらず、雰囲気のいいパスタ屋で飯を食うことができた。
 店員はイケメン揃いで調子にのっていた。
塔こそタワー!
そびえる京都タワー
 駅周辺のホテルで、カマンベールチーズをつまみながら一晩を明かした。


 翌日、今度はなんとなく逆方向へ足を伸ばすことに。
 電車で一気に宇治へ向かう。
 目的地はもちろんあそこだ。
平等院鳳凰堂
10円玉の建物(クリックで拡大)
 平等院鳳凰堂ッ!
 そう、祇園仮面の必殺技といえば平等院鳳凰堂 極楽鳥の舞ッ!友情パワー!

 あれ?
 パプワ巡りするつもりなんて微塵もなかったのに…!
 なんでこんなことになってんだ…?

 僕らはこの流れを断ち切るべく、残された時間で、定番である清水寺へ向かった。
清水の舞台
清水寺
 ああシーズン前に来てよかった。
 この絶景が全力で紅葉してたらおもらし警報じゃ済まないぜ。
 しかしこのような舞台からついたて二枚で飛ぶとは、昔のもののふはスゴイなあ。

 なんか修学旅行以来の京都だったけど、案外覚えてるもんだな!
 京都は何も変わっちゃいない。変わったのは僕のほうだ。
 満足して帰りの列車に乗り込んだ。

 右手に広大な琵琶湖が見えてきた。

 あれ?
 …右手?

 うおぉーいコレ北に向かっとるー!!!