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◆不定期日記ログ◆

RELATION #d025

■2008-07-21
軽井沢五人男
 軽いっ…!
   ざわ…
    ざわ…

 軽井沢に避暑に行ってきました。
 男五人で。
 もうこの段階で珍道中の予感しかしない。

 最初は「蒲田☆午後九時 Don't be late」ということだったけど、らっさんが単独でレンタカーを品川駅まで回してくれることになったので、品川☆午後十時に変更。
 集合時間を夜に設定したのは、夜中に移動して渋滞を避けようという方針だ。

 品川駅のスタバには既にDS版DQ5を進めているムッシュの姿があり、
 程なくして「お前ら見える位置に座ってろよ」と文句を言いながら、短髪になったらっさんが到着し、
 じょうろ来ねぇなと話しているとタイミング良くじょうろが現れ、
 案の定セナは一番最後だった。

 よいかセナ。
 我々はインペリアルクロスという陣形で移動する。
 運転力の高いらっさんが運転席、
 後部座席をムッシュとじょうろが固める。
 お前はさらに後部座席に座る。
 お前のポジションがいちばん出入りが面倒だ。
 安心して乗り込め。
 俺?俺はBGM担当なので助手席だよ!

 こうして満月の夜、五人の男は軽井沢へと旅だった。
 しかし、この軽井沢旅行があのような惨劇を生もうとは…
 ほぼ全員が、うすうす感づいていた。

 日付の変わってしばらくしたころ、軽井沢に首尾良く侵入。
 渋滞がないと意外なほど早い。
 とりあえず軽井沢駅に車を停め、宿泊地となるムッシュの会社の別荘の位置を確認する。
 肝心のムッシュはじょうろとモンハンに興じていたため、地図を奪い取って周辺施設をカーナビにぶちこんだ。

 奪い取った地図は広域と周辺図の二枚だったが、どちらもアバウトなもので、現在地の把握には大変苦労をした。
 カーナビを頼りにだいたいの位置に向かったが、どうしても周辺図と地形が合わない。
 それもそのはず、広域地図についていた印は「このへんにオススメの温泉があるよ☆」というムッシュの上司の思いやりあふれる情報であり、肝心の別荘の位置は記されていなかったのである。
 てめー早く言えッ!モンハンやってんじゃあねえ!

 広域地図が役に立たないことがわかったので、今度は周辺図を見て、近くの神社の名前をカーナビに入力して逆方向へ発進。
 神社の前に辿り着いたがやはり周辺図と地形が合わない。
 それもそのはず、この神社は同名の神社が存在し、本命のほうはカーナビに載っていなかったのである。
 コノヤロウ!!別の目的地だ!!

 ほぼ軽井沢を一周する形になったが、どうにかこうにか別荘地に到着。
 この段階で午前3時半を回っていた。
 …が、早く長野入りしたこともあって、まあここまでは想定していた範囲の時間だ。

 さて肝心の別荘はどこか、そいつが大問題になった。
 なにしろ手がかりは公式webサイトで見た外観と表札のみ。
 深夜、街灯もロクにない山道である。
 ヘッドライトを頼りに表札を探すが、まったく手がかりなし。
 結局夜が明けた。
体育すわり
明け方、山中、途方にくれる
 完全に日が昇ったあと、記憶を頼りにケータイからwebサイトにアクセスし、手配書を作成。
 広い別荘地を一気に車で捜査すると、ようやく写真の建物が見つかった。
 頼りにしていた表札は、出てなかった。
手配書
手配書の建物だァー!
 力尽きた我々は、布団を出すことすら面倒で、そのへんでテキトーに仮眠したのだった。

 [本編に続く]
 
■2008-07-26
軽井沢五人男・内容
 軽井沢の回想。

 到着するまでの悲惨な行程で死んだように眠った五人の男たちだったが、お昼過ぎにさすがに腹が減ったらしく起床。
 俺なんぞ徹夜で歩き回ったときは、腹はへらねえ眠くならねえで
 「正直もう俺の体は生きるのを諦めたんじゃあないだろうかジョルノ」
 と思っていたがちゃんと眠くなったし腹も減った。よかった。
 「腹が減る」ってコトは「生きる」ってコトだな。

 ■ONSEN-ART
 男たちは疲れ果てた体を癒すために温泉へ行った。
 体力回復には温泉。MOTHERの鉄則を地でいく男たちである。
 メシも食って回復完了ッ!

 ■トリックアートの世界
 回復したはいいが、特に観光の目的地を決めていなかった男たちはいきなり路頭に迷う。
 仕方なくコンビニで観光案内を手に入れ直感で決めた。というか俺一人で決めた。
 目的地は旧軽井沢森ノ美術館だッ!
 ここはアホ写真のメッカ…全国各地からアホ写真を撮りに強者が集うッ!
 そんな気がしたから行ってみただけだったが完全に期待通りでマジ良かった。

 ■白糸の滝
 ここ長野にも白糸の滝があると聞いた。
しらいとのたき
白糸の滝
 なるほどこちらの白糸の滝はパノラマがスゴい。
 だが俺は静岡の白糸の滝に軍配をあげたいッ!
 たとえアウェーでも負けるわけにはいかんのだ!

 ■第2夜
 男の料理といえばバーベキューよ!
 別荘にバーベキューセットがあったのでしこたま焼いた。
 串焼きの串まで焼いた。

 ■ぉお館さまああー!!
 3日目、寝坊するムッシュを全員が寝坊させっぱなしにして、結局お昼ごろ出発。
 浅間山を横目で見ながら長野県を東に食い込む。
うえだじょう
上田城跡到着!
 ここ上田城は六文銭の勇将、真田幸村の城だ。
 神社があったので、50円を投入して「どうかCAPCOMとKOEIを許してください」と祈願した。
 あと、櫓の中に「鳩が入りますので~」という注意書きの張り紙があったが、達筆すぎて「鳩が入りますぞ」に見えた。
 真田昌幸の伝言、確かに受け取った。

 ■おね☆てい
 山をガンガン越えて木崎湖へ。明日へと続くこの道を。
 北アルプス線ののどかな駅と綺麗な湖を堪能。
 なんか昔アニメの聖地として盛り上がったそうだけど、不勉強ながら元ネタ知らず。

 ■第3夜
 ソバ食ったあと、別荘へ。
 高原でやるスマブラと麻雀は最高だぜぇーっ!
 あれ?いつもと変わらなくね?

 ■最終日
 森ノ美術館へ行ったときに旧軽井沢の観光地っぷりが気に入ったので、そこでお土産祭りを開催。
 腸詰屋の腸の詰めっぷりといったら腸サイコー。
 帰りは渋滞が心配されたが思ったほどではなく、運転担当の俺は鼻歌交じりどころか熱唱状態だったという。

 軽井沢の旅で得たものは大きい。
 とくに、この旅行中に見事ミルドラースを倒したセナのDQ5への没頭っぷりは特筆。
 
■2009-07-21
軽井沢七人男
 今年も行われた軽井沢旅行。
 今度は人数を増やし、男女混合で行くぞ!という予定だったのに、気が付いたら参加者は男7人になっていた。
 いわば白雪姫のいない小人たちである。
 どうしてこうなった!

 またしても深夜に軽井沢入りした我々だが、前回の惨状を経験したおかげで、今年はほとんど混乱なく到着することができた。


 ■ めがね橋
 軽井沢駅から近いらしい、ということで二日目の朝に観光。
 駅からまっすぐ東と聞いていたが、あまりに長くて不安になった。
めがね橋
碓氷第三橋梁
 予想以上のデカさに驚いた。こいつは登って渡る事ができる。
 行き返りの曲がりくねった道中で「加速度を積分するとスピードになる。したがって、ブレーキを入れても速度はすぐには落ちない。ブレーキは早めに入れるべき」というような話をした。


 ■ 万座温泉
 一路、ワゴンは北へ。閑散とした有料道路をスイスイと進んでいく。
 今回は主に温泉をめぐる旅だ。
 これほどの硫黄臭と、噴き出す温泉煙は、箱根の大涌谷でしか体感したことがない。
 とくに硫黄臭。まさにドS。


 ■ 鬼押し出し
 こんなところに押し出されるなんて……鬼じゃなくてよかった。
鬼押し出し園
火山岩の群れ
 別にそういう意味ではなく、浅間山の火山岩を鬼がここまで押し出した、という伝説があるらしい。
 ヒカリゴケが自生していた。別にあいつら、発光するわけじゃなくて反射板の要領で光るのな。


 ■ バーベキュー
 第一夜も第二夜もおそらく、夕飯がもっともコスパが高かっただろう。
 ひたすら炭を焼いて肉を焼いた。
 先ほどのスピードの話は「燃料の投入頻度を積分すると火力になる。従って火力を調節するときには早めの決断が必要だ」という教訓に置き換えられるかもしれない。
 前回は串までこんがり焼いてしまったので、ちゃあんと鉄串を使用した。


 ■ 核戦争
 ドクターが持ってきた「ニュークリアウォー」というカードゲームに興じる。
 ミサイルカードに核弾頭カードを搭載して相手のプレイヤーの人口を削る、どこまでもハードコアでインモラルなゲームである。
 しかし、プレイしてみると戦争よりも平和状態でのプロパガンダ攻撃で人口を奪われて滅亡するパターンのほうが総合してダメージが大きく、平和よりも核戦争のほうが安心できるという混沌とした世界であった。


 ■ 麻雀
 トイトイ好みの俺がむりやりピンフを狙うと、たいてい裏目に出る。
 やはり平和状態なんてロクなもんじゃないな。
 が、途中から矢吹が後ろについて、なかなか俺一人では思いつかない決断を提案してくれたため、イッツーなどの珍しい手を連発。
 最終的に7連荘まで辿り着いたが、別に7連勝したわけではなく、全員が精彩を欠き流局が続いただけである。すまない、ふがいない親で。
 最終的にドクターが溜まりに溜まった7局ぶんのリー棒を持っていった。


 ■ 善光寺
 三日目の長距離ドライブは善光寺。
善光寺
善光寺
 御守り売り場に「ボケ封じ」というお守りが売っていた。
 おそらく、これを買ってしまうと、出すボケ出すボケすべてマジレスで潰されるのだろう。
とても恐ろしい。


 ■ 菱野温泉常磐館
 「このへん温泉街じゃね?いいよ行ってみようぜ」
 とテキトーにカーナビに従って行ってみた菱野温泉。
 温泉街というかなんというか、梅ヶ島かと思っちゃう山の中だった。

 そんな行き当たりばったりで辿り着いた温泉だったが、なんと風呂が山の上にあり、そこまでケーブルカーで登るという、どうしてなかなか面白いところであった。


 ■ 旧軽井沢
 お土産を買うといったらやっぱりここよ!
 というわけで軽井沢で一番オサレなところでお買い物。
旧軽井沢
「猫の店」の前に横たわる犬
 どけよお前!


 ■ 帰路
 おおむね去年並みの渋滞をのりこえつつ戻る。
 去年は全力で運転していたが、今年は人数が多いため、俺のような省スペースな人間は後部座席に座らなければならないかな、と思いムッシュとらっさんに任せた。
 
■2013-07-16
軽井沢殺伐倶楽部
 初夏の連休のお約束、軽井沢殺伐旅行に今回も参加。
 天空都市カルイザワとかニンジャスレイヤーに出てきそうだな。
 サイタマの夜の光を見ながらそんなことを考えた重篤ヘッズ。
 恒例の温泉巡りを除くと、今回の目的地は主に3つ!



 目的地その1!戸隠村!

 戸隠といえば戸隠そばと戸隠流忍術でゆうめいだ。
 かなり標高の高い山奥だというのに、たくさんのソバ屋が並んでいる。
 そういえばサモンナイト2のニンジャはソバ屋を経営していた。
 さては、ソバ屋は仮の姿で、実は全員ニンジャなのでは?ニンジャの……ソバ屋!

 ……アッハイ、ニンジャはいない。もんだいありません。
戸隠民俗館
ア、アイエエエ!?
 資料館があからさまにニンジャなのだ!!
 やはり我々の社会にニンジャは実在する!
 国際的に見れば日本にニンジャがいないと主張しているのは日本だけなので、そろそろ我々はこのニンジャ真実を受け入れるべきであろう。そして外交のカードとしてニンジャを差し向けたりするべき。

 スリケン・ドージョーでスリケンを投擲して、ポイント倍点したらこんな団扇をもらった。
 なんたる禍々しい赤黒の団扇か!決断的にショドーされた「忍」の文字!そして裏側には「殺」の文字が……あるわけないだろヘッズいい加減にしろよ……。

 資料館には非人道兵器マキビシをはじめとする様々なニンジャギアを見ることができたし、からくり屋敷では出口付近で迷う小学生集団にヒントをあたえるなどのインシデントが発生してとてもタノシイでした。



 目的地その2!ぐんま天文台!

 ここはかねがね訪れたいと思っていた場所で、強い希望で実現させてもらった。
 到着したものの、駐車場から山の上の天文台まで1kmほどの遊歩道を歩かなければならないらしい。どうやら光害を最小におさえるための措置のようだ。このプチ登山は運動不足のメンバーに順次筋肉痛をひきおこしていったが自分は無事だった。「鍛えてる側」に含まれたらしい。

 天文台の中には、太陽をリアルタイムで黒点までばっちり見られる装置とか、リアル天体望遠鏡とかがある。去年の皆既日食のときはそれはそれは賑わったらしい。
 なぜかまだ七夕の笹飾りがあり、短冊に願い事が書けるようになっていた。

 「『おりひめとひこぼしがいつまでもいっしょにいられますように』……っと」
 「なんという偽善者」
 「では君は何を願う!」
 「『ここに吊った短冊の願いが全て叶いますように』だ」
 「お手本のような偽善者!とみせかけて、織姫と彦星を過労死させる気だな!?」
 「オマエのその短冊も叶うから問題ない」
 「……こいつ百点満点の偽善者だ!」

 そして何より楽しみにしていたのがこの庭!

宇宙キタ━━━!!
宇宙キタ━━━!!
 こんなの闇ユウキが儀式を行いそうだしさそり先生は宇宙へ打ち上げられそうだし伊狩くんはゴーカイセルラーを託されそうな感じじゃないですか!助けて始さん!
 始さんが戦ってたこの謎のオブジェは、よく見てみると黄道十二宮のプレートが貼られていたので、これが各星座を表しているとわかった。せっかくなので、主要な宮の前で『聖闘士聖矢』の名勝負を再現してとても充実した時間を過ごした。



 目的地その3!大理石村ロックハート城!

チュワ
ハートに着信!
 ここもかねがね訪れたいと思っていた場所で、強い希望で実現させてもらった。
 うわーもうこの絵面だけでも不思議な呪文をコールする5人組とか神に代わって剣を振るう男とか「花織ことはさんと婚約します!」とか弾丸の勇者キョウリュウブラックとか800年前のオーズとかアイム・ド・ファミーユの実家とかもうあらゆる思い出が想起されて感慨深いです。
 ……お察しの通り、目的地2と3はあからさまに特撮ロケ地巡礼なのだ。だがニチアサ要素を除いても、なかなか厨二心をくすぐる展示がそろっていて実によかった。