◆不定期日記ログ◆
RELATION #392e
- ■2020-04-25
- 人間とハムスターの日々
3月31日、我々は新しいハムスターをお迎えした。
3代目が短命だったのでこれが4代目のハムスターとなる。
やってきたのはパールホワイトのジャンガリアンで、マロンちゃんと名付けられた。
4月8日、マロンちゃんは最初からあった木の巣箱を捨て、トイレで暮らすことを決意した。
ここまではハムスターあるあるなので、「別にそれおもろないで」とあしらっていたが、かなり本格的にみっちりと床材を詰め込んで営巣を始めたので向こうも意地になっているものと思われた。
尿はケージの隅でしているので、そこの床材をこまめに変えればよい。それだけの問題だ。そう思っていた。
4月10日夜、さすがにそろそろ巣箱と化したトイレを掃除するべきと判断した我々は、トイレのケースを開け、中身を改めた。
うっうわああああ!! なんだッ!? 「何か」おかしいッ! 増えてるッ! 増えてるぞこいつッ!! 「ハムスター」ってのは単為生殖する動物だったのかァ―――ッ!?? いや違う……「最初から」だ……こいつは最初から「妊娠」していたッ! そしておそらく昨日! 誰にも知られずに「出産」したんだ! そんなッ! できるわけがないッ!! そんな事がッ!!
トイレハウスが崩壊したため、大慌てで木の巣箱に仔を移す母。
しかし当然、狭い巣箱に一家が入り切るはずがない。我々は出産など想定していない。想定しているわけがない。
急遽、段ボールで広めの巣箱をつくり設置するが、母はそれを無視して床材を掘り緊急のシェルターをつくるのであった。なんでそんなに産後の肥立ちがいいのよ!
翌日すぐにペットショップに連絡したが、引き取ってもらうにしても当然離乳してからでないといけないため、我々は当面げっ歯類の子育てを支援しなければならなくなった。一晩にして人間よりもげっ歯類のほうが多い家になってしまい、何の準備もなく信頼関係も築いていない状態での壮絶な子育てが始まる。
■11日(生後2日)
本日ひと回り大きい衣装ケースを2つ調達したので、ゆくゆくはこれにオス2とメス2に分けて飼育していく予定。ただハムスターは同じ血をわけた兄弟であっても最強を求めて闘いあう種族だと聞く。ケンカするタイプだった場合はさらに間仕切りを入れねばならない。
というかそもそもオスメスの分配をミスった場合、また命が増えてしまうことになる。ペットショップですらミスったようなのでこれは素人判断では厳しいかもしれない。有識者の判断を仰がなければ……。
翌月に続く。
3代目が短命だったのでこれが4代目のハムスターとなる。
やってきたのはパールホワイトのジャンガリアンで、マロンちゃんと名付けられた。
4月8日、マロンちゃんは最初からあった木の巣箱を捨て、トイレで暮らすことを決意した。
ここまではハムスターあるあるなので、「別にそれおもろないで」とあしらっていたが、かなり本格的にみっちりと床材を詰め込んで営巣を始めたので向こうも意地になっているものと思われた。
尿はケージの隅でしているので、そこの床材をこまめに変えればよい。それだけの問題だ。そう思っていた。
4月10日夜、さすがにそろそろ巣箱と化したトイレを掃除するべきと判断した我々は、トイレのケースを開け、中身を改めた。
うっうわああああ!! なんだッ!? 「何か」おかしいッ! 増えてるッ! 増えてるぞこいつッ!! 「ハムスター」ってのは単為生殖する動物だったのかァ―――ッ!?? いや違う……「最初から」だ……こいつは最初から「妊娠」していたッ! そしておそらく昨日! 誰にも知られずに「出産」したんだ! そんなッ! できるわけがないッ!! そんな事がッ!!
トイレハウスが崩壊したため、大慌てで木の巣箱に仔を移す母。
しかし当然、狭い巣箱に一家が入り切るはずがない。我々は出産など想定していない。想定しているわけがない。
急遽、段ボールで広めの巣箱をつくり設置するが、母はそれを無視して床材を掘り緊急のシェルターをつくるのであった。なんでそんなに産後の肥立ちがいいのよ!
翌日すぐにペットショップに連絡したが、引き取ってもらうにしても当然離乳してからでないといけないため、我々は当面げっ歯類の子育てを支援しなければならなくなった。一晩にして人間よりもげっ歯類のほうが多い家になってしまい、何の準備もなく信頼関係も築いていない状態での壮絶な子育てが始まる。
■11日(生後2日)
- 改めてトイレに床材を押し込み巣をつくる
- 5匹いたはずの仔が4匹になっている ダメだったか
- たんぱく質は多めに与えるべき
- トイレが狭すぎたか段ボールハウスのほうに改めて引っ越す 最初からそうしろ
- もはや誰もマロンちゃんと呼んでいない それは圧倒的に「母」であった
- 遠くで窓を拭いているかのような小さく高い「キュッキュッ」って音がよく聞こえるので何かと思ったら増えたハムスターだった回
- 母を餌で釣ると飛び出してくるがその際授乳中の仔が腹にくっついてズルーッとまろび出てくるのでウケる
- あまり環境を変えないほうがいいかと思ったがもう使ってないようなのでトイレを取り出し掃除
- 砂を入れていつも尿をしているあたりに設置する
- 猛烈な勢いで砂浴びをしていた やはり我慢していたのか ところでそこはトイレです
- 環境が変わるというのは動物にとって半端ないストレス
- 人間もそう しょせん人間もちょっと賢いと思ってるだけの哺乳類にすぎない 人類は愚か
- 水を飲む量が目に見えて増えた
- 30分に1回くらいトイレに砂浴びしに出てくる
- そのつど仔4匹が転がり出てきてウケる
- 仔がだいぶ遠くまで引きずりだされたあとそのまま母が巣に帰ったりする
- 手を出さないほうがいいとは思うけどついスプーンで掬って巣の前まで運んでしまう
- しっかりしてくれげっ歯類
- トイレをトイレとして認識したようだがそれはそれとして砂浴びはする
- まめにトイレの砂を変えるしかない
- 朝、巣箱の隣に床材をあつめて穴を掘りそこに引っ越しているのが確認される
- 仔が3匹しか見当たらないので巣箱の中の床材をかきまわして捜索したところ案の定1匹埋もれていた
- しっかりしてくれげっ歯類
- 仔は母に引きずり出されても短距離なら自力で巣に這い戻るのでガッツがある
- 昼になぜか巣箱に再引っ越し 覗きすぎたか
- とはいえ様子を見ないわけにはいかない すまんな
- にぼしをかじる母の真似をして隣でにぼしをかじる仔
- なぜ我々は小さきものが飯を食べていると満足するのか
- 巣箱の天井を開け、ふやかしたペレットを投下 集まって食べる仔ら
- その後ふやけたペレットを持って母が外に顔を出す 没収するな
- 哺乳類永遠の課題:授乳中ひま
- 母が何かとトイレに食べ物を持ち込んで食べる トイレは母の最後の聖域
- 母がトイレに籠もっている間に仔らが巣箱から這い出てきて入口付近の餌を齧っていた
- 朝なぜか巣箱から巣箱の隣に引っ越し
- すまんな 信頼関係を築く前にこんな状況になっててすまんな
- 仔らは床材に埋もれているが、うっかり母に引きずり出されてもオートで群れに這い戻るのですごい
- にんじんスティックを投下 集まって食べる仔ら
- その後母が巣穴に突入しにんじんスティックを咥えて出てきた 没収するな
- 巣箱に引っ越し もういいや好きなようにしてくれ
- 母がオヤツに夢中になっている隙に仔らが巣箱から這い出てきて結構な距離を探索していた
- オヤツで母を釣って軍手を装着した手に乗せて撫でる
- 最初に出産があってそこから関係性を深めていくとか斬新すぎるラブコメだな
- ブロッコリーのゆでたのを投下
- なぜ我々は小さきものが飯を食べていると満足するのか
- 巣箱から巣箱の隣に引っ越し 趣味なのか
- 毛並みがわかる程度に毛が伸びてきた
- 巣穴にちらばる母の食べこぼし?を仔らが極小の手で持って食べている
- ワイフ決死の観察によりオス2メス2っぽい
- 巣箱に引っ越し 今日も平常運転
- 母が巣箱から顔を出して眠りこけている隙に仔らが横から這い出てきて結構な距離を探索していた
- 仔がジャイアンみたいに耳を引っ張られて回収されていくのウケる
- 仔らの動きはもうかなりハムスターと言える
- 巣箱から巣箱の隣に引っ越し
- 今度は母が巣穴を掘って満足しているところに仔らが勝手に移動していったらしい
- これは……親離れを促しているのか?
- 母子が離れているところに別々にキャベツを投下
- 仔が回し車で歩いているのが目撃される なんなのその本能?
- こいつら何行くらいのコードで実装されてんのやろ
- そろそろ慣れてきたようなので大掃除を決断
- 古い床材をほぼ一掃し大きめの木の巣箱に差し替え
- 母がおやつを回収しにきたら仔が一匹出てきて頬袋にいくつかしまって帰っていった
- もはや母はいちいち仔を巣に回収したりしない
本日ひと回り大きい衣装ケースを2つ調達したので、ゆくゆくはこれにオス2とメス2に分けて飼育していく予定。ただハムスターは同じ血をわけた兄弟であっても最強を求めて闘いあう種族だと聞く。ケンカするタイプだった場合はさらに間仕切りを入れねばならない。
というかそもそもオスメスの分配をミスった場合、また命が増えてしまうことになる。ペットショップですらミスったようなのでこれは素人判断では厳しいかもしれない。有識者の判断を仰がなければ……。
翌月に続く。
- ■2020-05-03
- アイをキャッチしろ
今年のゴール田ウィークはがまんウィークだということでどこにも行かないことにしたんだが、かといって何もしないのも充実感がないのでまた日記のシステムに手を加えることにした。
具体的にはTwitterなどで記事を共有したときに日記に貼られている画像がアイキャッチとして読み込まれるようになった。最近は画像を貼り付けたエントリが多いのでいつかやろうとは思っていた。
仕様としては機械的に最初に出てくる画像を渡すだけである。したがって大きさや縦横比はまったく考慮されておらず、どのような形で表示されるかまでは責任を負っていない。アイキャッチだけを目的として画像を使うことはほぼないので、画像がオチになっている日記はちょっと残念な形になるだろう(実際そういうblogを何度か見たことがある)。
OGPなのでTwitter以外にもFacebookなどで共有したときに働いてくれるはずだ。Twitterしかやってないのでよくわからないが。
仔ハムスター とりあえず試験的にアイをキャッチしそうな写真を貼っておこう。仔ハムスターは3Bの法則のうちビーストとベイビーを満たすので最高に目を引きやすい。あとはビューティであれば非の打ちどころがないが、この子がメスかどうかはこのとき確認しなかったのでもうわからない。
具体的にはTwitterなどで記事を共有したときに日記に貼られている画像がアイキャッチとして読み込まれるようになった。最近は画像を貼り付けたエントリが多いのでいつかやろうとは思っていた。
仕様としては機械的に最初に出てくる画像を渡すだけである。したがって大きさや縦横比はまったく考慮されておらず、どのような形で表示されるかまでは責任を負っていない。アイキャッチだけを目的として画像を使うことはほぼないので、画像がオチになっている日記はちょっと残念な形になるだろう(実際そういうblogを何度か見たことがある)。
OGPなのでTwitter以外にもFacebookなどで共有したときに働いてくれるはずだ。Twitterしかやってないのでよくわからないが。
仔ハムスター
- ■2020-05-16
- 続・人間とハムスターの日々
ハムスターが増えた経緯については前回を参照してください。
■4月26日(生後17日)
……ということで、生後30日をもって、雄雌でケージを分けた。
飼い主サイドとしてはできるだけ長い間いっしょに暮らしてもらい、積み重なって寝ている姿を眺めていたい。ケージが1つの方が世話が楽というのも大きい。
しかしマロンちゃんがペットショップも想定していない早さで妊娠していたことを考えると、離乳していつでも分離できるようになったのであれば分離すべきであろう。引き延ばしの末にまた増殖するようなことがあったらもう対処できない。このねずみたちに乗っている遺伝子はここで確実に終わらせるのだ、という強い気持ちで臨まなければならない。
そしてときどきケージからキュッキュッとうぐいす張りの床のような音が聞こえる。兄弟どうし、姉妹どうしで小競り合いをしているのだ。
寝ているときなどは常にくっついているが、何かの拍子でこのような攻撃ルーチンに入る。このままこの程度の小競り合いで仲良くしていてくれればよいが、そもそも親子愛や兄弟愛を人間ベースで考えるのが危うい。
ハムスターは単独で暮らすねずみであり、多頭飼いができるのは子どものころのほんの僅かな期間しかない。成長にともなって縄張り意識が芽生えれば、そこにあるのはKILLかFUCKのみ……そういうアルゴリズムで繁殖してきた生き物なのだ……。
小型のハムスターであれば縄張り意識があいまいなまま成長することもある……らしいが、それは稀な個体だと思っていたほうが良いだろう。
闘争が本格化する前に、次はこのケージに間仕切りを入れて個室に分ける計画を立てている。そのときには母には元のケージに戻ってもらおうと思っていたが、どうやら巨大ハムスターである母が食料をガバーッと持っていってしまうため、娘たちが残された食料を取り合ってケンカをしていることがあるようだ。まさか親離れより先にダイエットという目的で親子を分離することになるのだろうか。そんなしょうもない理由で離別させないでくれ。
■4月26日(生後17日)
- 2匹の仔がトイレでキュッキュッと声を上げながら転がりまわっている
- ワイフが調べたところオス同士だった
- その後またトイレでケンカしている2匹がいた 今度はメス同士
- やはりハムスターは闘争に逆らえないのか
- どうやら仔らのトイレトレーニングは完了したらしい
- 水飲み器も把握しているようだがまだ舐める程度
- 仔らはふやかしてないペレットも巣に持ち帰っているようだ
- だいぶ自立のめどが立ってきた
- 仔3匹と母+仔1匹で寝ていることが多い
- 甘えん坊の個体がいるのか交代制なのか
- あきらかに母が太ってきているためオヤツ減量
- さてはおまえもう授乳してないな
- ペレットを食べてるところに仔らが集まってくるとそっぽを向いて自分のペレットを死守する母
- もはや親子でなく対等なげっ歯類として付き合っているのか
- 仔らが自立してきたので隙あらば拉致して人間の手に慣らす作戦を始める
- 仔がシルバニアサイズのくせにもう完全にハムスターの動きをしているので相対的に母が巨大ハムスターに見えてきた回
- 仔らが集まっているところにオヤツを投下したところ、巨大ハムスターが横からやってきて全部頬内に回収して去っていった 没収するな
- 最初に母が使っていた一人用の箱を再設置したら圧倒的支持を集め「げっ歯類の匣」が顕現した回
- なめるだけだった水飲み機から水を飲んでいる様子が確認される
- 母のあまりの巨大さに体重を計ってみたところ45グラムあった
- ジャンガリアンとしての資格を失うレベルの巨躯であることが明らかになった
- 仔がトイレを覚える中、母がトイレを無視して尿をするようになる やめてくれ
- ふたまわりほど大きなケージに引っ越す
- 来たるべき離別に備えてたくさんの巣箱を並べるが、選ばれたのはいつものやつでした そりゃそうだ
- 母はいつもの巣箱の裏に挟まるようにして床材に埋まっていた 勝手にしてくれ
- ケージを変えてからというものトイレ砂の消費が明らかに少ない
- したがってどこか別の場所にトイレが発生したと考えられるが床材が濡れている場所がない
- 尿はどこへ消えた?
- いつもの巣箱の奥で尿をしていたことが判明したので取り出して消毒する
- ケージが大きくなったことで巣箱からトイレが遠くなったのが問題か
- 将来ケージを分けたときに使う予定だったトイレを投入し二便所体制にして冗長性を確保する
- 木の巣箱の代わりにきまぐれに作った段ボールのトンネルを入れたところ圧倒的支持を集める
- 二便所体制によって母がトイレを思い出す
- ペットショップに連絡し,雄雌の判別をしてもらえるよう来店予約をする
- たぶんオス2メス2で間違っていないと思うがここでミスるとまた増える
- 家族会議で子どもたちの名前を4つ用意するが、単騎で来られるとまったく区別がつかない
- 段ボールのトンネルを持ち上げたら一家全員が顔を出した回
- 仔4匹をペットショップに連れて行き、雄雌を組み分け
- ワイフの見立てどおりオス2メス2だった
- 小さい雌を「ラテ」、でかい雌を「ユキ」、小さい雄を「キヌ」、でかい雄を「モロッコ」とする
- 全員「白いもの」にちなんでいるよ
- モロッコはモロッコヨーグルだよ
……ということで、生後30日をもって、雄雌でケージを分けた。
飼い主サイドとしてはできるだけ長い間いっしょに暮らしてもらい、積み重なって寝ている姿を眺めていたい。ケージが1つの方が世話が楽というのも大きい。
しかしマロンちゃんがペットショップも想定していない早さで妊娠していたことを考えると、離乳していつでも分離できるようになったのであれば分離すべきであろう。引き延ばしの末にまた増殖するようなことがあったらもう対処できない。このねずみたちに乗っている遺伝子はここで確実に終わらせるのだ、という強い気持ちで臨まなければならない。
そしてときどきケージからキュッキュッとうぐいす張りの床のような音が聞こえる。兄弟どうし、姉妹どうしで小競り合いをしているのだ。
寝ているときなどは常にくっついているが、何かの拍子でこのような攻撃ルーチンに入る。このままこの程度の小競り合いで仲良くしていてくれればよいが、そもそも親子愛や兄弟愛を人間ベースで考えるのが危うい。
ハムスターは単独で暮らすねずみであり、多頭飼いができるのは子どものころのほんの僅かな期間しかない。成長にともなって縄張り意識が芽生えれば、そこにあるのはKILLかFUCKのみ……そういうアルゴリズムで繁殖してきた生き物なのだ……。
小型のハムスターであれば縄張り意識があいまいなまま成長することもある……らしいが、それは稀な個体だと思っていたほうが良いだろう。
闘争が本格化する前に、次はこのケージに間仕切りを入れて個室に分ける計画を立てている。そのときには母には元のケージに戻ってもらおうと思っていたが、どうやら巨大ハムスターである母が食料をガバーッと持っていってしまうため、娘たちが残された食料を取り合ってケンカをしていることがあるようだ。まさか親離れより先にダイエットという目的で親子を分離することになるのだろうか。そんなしょうもない理由で離別させないでくれ。
- ■2020-10-12
- 人間とハムスターの秋
秋……それはねずみの巣作りの季節……。
そして、我が家で暮らす5匹のねずみたちにも初めての冬が訪れようとしている。
なんで5匹もハムスター飼ってんだよ!?
……という話はこちらをご覧ください。[前編][後編]
季節が変わった関係からか、女子部屋の母娘3匹の関係が不穏な感じになってきた。
マウントを取り合ってチュッチュッと転がっているうちは平和でよかったが、そのうち叫び声をあげながらケージの中で取っ組み合いからの逃走・追跡をするようになり、ケガをする個体も出てきたのである。
ハムスターは単独で暮らすねずみであり、集団生活をするようにはできていない。
縄張り内に兄弟姉妹がいる環境は完全に想定されていない事態であろう。ねずみたちは『ぼくのなつやすみ』の8月32日のようなバグめいた挙動で集団生活を送ってきたのだ。
いつかは闘争本能に負けるのではないかと思って備えてはいたが、ここまでの半年間、あいまいにふわふわと折り重なって生きてきたので、実際そうなってしまうのはとても寂しい。
まずラテ氏が別荘へ避難させられた。最初は動きが活発になる夜間のみ隔離という措置であったが、隔離していないときに抗争が起こり負傷したため完全に別居となった。
ねずみ関係という器は……ひとたび……ひとたびヒビが入れば二度とは……二度とは……。
誰にも邪魔されなくなったことで、ラテ氏は意気揚々と巣箱に床材を盛っていた。
次に、ユキ氏がマロンちゃんを襲うようになったため、女子部屋に軍事境界線・段ボール板門店を建造した。マロンちゃんはユキ氏やラテ氏を見ると完全に怯えてしまって、頬袋の中のものを全部ポイポイ出して身軽になったうえでホイールを全速力で回して逃げようとするのでかわいそうでかわいい。
なお隔壁はしょせん段ボールなので、ねずみたちの牙で容易に破壊されてしまう。当面の処置としてヒノキの板を段ボールと同じ幅に削り出して挟んである。
いやマロンちゃんさあ……さっそくあなた側から破壊し始めるのはおかしいよねえ……。
一方、男子部屋のキヌ氏とモロッコ氏はいまのところあいまいに暮らしている。
闘争しなければ広い広い共有地で暮らすことができるのに、どちらが生存 るか死滅 るかの戦いを繰り広げるから狭い空間に押し込められることになる。人類だってそう……地球には全人口が食べていけるだけの土地と食料があるというのに……なぜ争い合わなければならないのでしょう……。
そして、我が家で暮らす5匹のねずみたちにも初めての冬が訪れようとしている。
なんで5匹もハムスター飼ってんだよ!?
……という話はこちらをご覧ください。[前編][後編]
季節が変わった関係からか、女子部屋の母娘3匹の関係が不穏な感じになってきた。
マウントを取り合ってチュッチュッと転がっているうちは平和でよかったが、そのうち叫び声をあげながらケージの中で取っ組み合いからの逃走・追跡をするようになり、ケガをする個体も出てきたのである。
ハムスターは単独で暮らすねずみであり、集団生活をするようにはできていない。
縄張り内に兄弟姉妹がいる環境は完全に想定されていない事態であろう。ねずみたちは『ぼくのなつやすみ』の8月32日のようなバグめいた挙動で集団生活を送ってきたのだ。
いつかは闘争本能に負けるのではないかと思って備えてはいたが、ここまでの半年間、あいまいにふわふわと折り重なって生きてきたので、実際そうなってしまうのはとても寂しい。
まずラテ氏が別荘へ避難させられた。最初は動きが活発になる夜間のみ隔離という措置であったが、隔離していないときに抗争が起こり負傷したため完全に別居となった。
ねずみ関係という器は……ひとたび……ひとたびヒビが入れば二度とは……二度とは……。
誰にも邪魔されなくなったことで、ラテ氏は意気揚々と巣箱に床材を盛っていた。
次に、ユキ氏がマロンちゃんを襲うようになったため、女子部屋に軍事境界線・段ボール板門店を建造した。マロンちゃんはユキ氏やラテ氏を見ると完全に怯えてしまって、頬袋の中のものを全部ポイポイ出して身軽になったうえでホイールを全速力で回して逃げようとするのでかわいそうでかわいい。
なお隔壁はしょせん段ボールなので、ねずみたちの牙で容易に破壊されてしまう。当面の処置としてヒノキの板を段ボールと同じ幅に削り出して挟んである。
いやマロンちゃんさあ……さっそくあなた側から破壊し始めるのはおかしいよねえ……。
一方、男子部屋のキヌ氏とモロッコ氏はいまのところあいまいに暮らしている。
闘争しなければ広い広い共有地で暮らすことができるのに、どちらが
- ■2021-01-01
- カノ・トウシ
バッ謹賀ム新年!
2020年は大変な年でしたね……
まさかねずみ年だからってねずみが5倍に増えるとはね……
いやしかしよく考えると確かにねずみって疫病のイメージありますよね……まあコロナ発生したのはおととしなのでねずみに罪はないんですが。
そういう意味では天然痘のワクチンも牛からできましたしね、うし年は縁起がいいですよね。2021年が明るい年になるとよいですね。
2020年は大変な年でしたね……
まさかねずみ年だからってねずみが5倍に増えるとはね……
いやしかしよく考えると確かにねずみって疫病のイメージありますよね……まあコロナ発生したのはおととしなのでねずみに罪はないんですが。
そういう意味では天然痘のワクチンも牛からできましたしね、うし年は縁起がいいですよね。2021年が明るい年になるとよいですね。
- ■2023-01-01
- ミズノ・トノウ
バッ謹賀ム新年2023ッ!
スゲーッ爽やかな気分だぜ。
正月元旦に新しいパンツをはいたばかりの噴上裕也を病室からブッ飛ばした東方仗助のよーによォ~~ッ!
なんで今年とり年でもねずみ年でもないの? ウサギもネズミもげっ歯類だし、
ウサギも文鳥も「一羽・二羽」で数えるから、
もう合わせて今年の干支ってことで
いいんじゃないでしょうか。
調べてみると厳密にはネズミは単歯類でウサギは重歯類であり「げっ歯類」として括ってよいかというと怪しいものがある。今では「げっ歯目」「兎形目」として分離されているようだ。新年から勉強になった。
スゲーッ爽やかな気分だぜ。
正月元旦に新しいパンツをはいたばかりの噴上裕也を病室からブッ飛ばした東方仗助のよーによォ~~ッ!
なんで今年とり年でもねずみ年でもないの?
ウサギも文鳥も「一羽・二羽」で数えるから、
もう合わせて今年の干支ってことで
いいんじゃないでしょうか。
調べてみると厳密にはネズミは単歯類でウサギは重歯類であり「げっ歯類」として括ってよいかというと怪しいものがある。今では「げっ歯目」「兎形目」として分離されているようだ。新年から勉強になった。
- ■2023-01-27
- ねずみのキャラクターに告ぐ
うちで暮らす最後のハムスターであったモロッコは、今年の年賀更新を飾ったのち、静かに天寿を全うした。これによって、我が家に旋風を巻き起こした「突然ねずみが5匹に増えた事件」は幕を閉じた。
この記録のあと、全てのねずみは独立したスペースで暮らすことになり、したがって回し車や水飲み器などの設備は当初の5倍に達した。ねずみは原則として単独で暮らす生き物なので仕方ない。ハムスターヴァルハラに逝っても仲良くケンカしていることだろう。
そして、ねずみと暮らしたことで俺は深刻な後遺症を抱えることになった。
ねすみの可愛さとはすなわちそのくびれのないフォルムであり、したがって世の中にあふれる「首があるねずみのキャラクター」をねずみと認識できなくなったのである。
たとえばこれは我が地元の誇るオリジナルキャラクター「ポンキッキ」であるが、このポンキッキ氏はだいぶ擬人化が進んでいるので仕方ない部分はある。
だがもう一匹の世界的なねずみはそうはいかない。ピカチュウのことである。
ピカチュウには首がない。れっきとしたねずみのキャラクターだ。だが一部グッズではかなりハッキリと首……つまり頭と胴の境目が描かれている。ちょっと公式のイラストを引用させてもらおう。
ねずみと暮らした後遺症で、俺はこのポケセンでよく見る「首があるタイプのピカチュウ」を許容できなくなってしまったのだ。これはもうねずみポケモンではない……なにか別種のポケモンなのではないだろうか。
後遺症が先鋭化した俺は、ピカチュウの進化ツリーにすら疑問を抱いてしまうに至った。
こうでは? だいたいオーキド博士はピカチュウの進化前の個体を発見していなかったし、そのわりにカントー地方にもともとピチューがいたことが2019年のアニメで明らかになったし、ピカチュウにはわりと謎がある。デデンネがピカチュウに進化する可能性がまだあるのではないだろうか。
これがねずみと暮らした男が見いだした狂気である。これを読んでしまったからには、あなたもピカチュウを見かけるたびに首があるかどうか確認してしまうことだろう。
この記録のあと、全てのねずみは独立したスペースで暮らすことになり、したがって回し車や水飲み器などの設備は当初の5倍に達した。ねずみは原則として単独で暮らす生き物なので仕方ない。ハムスターヴァルハラに逝っても仲良くケンカしていることだろう。
そして、ねずみと暮らしたことで俺は深刻な後遺症を抱えることになった。
ねすみの可愛さとはすなわちそのくびれのないフォルムであり、したがって世の中にあふれる「首があるねずみのキャラクター」をねずみと認識できなくなったのである。
たとえばこれは我が地元の誇るオリジナルキャラクター「ポンキッキ」であるが、このポンキッキ氏はだいぶ擬人化が進んでいるので仕方ない部分はある。
だがもう一匹の世界的なねずみはそうはいかない。ピカチュウのことである。
ピカチュウには首がない。れっきとしたねずみのキャラクターだ。だが一部グッズではかなりハッキリと首……つまり頭と胴の境目が描かれている。ちょっと公式のイラストを引用させてもらおう。
ねずみと暮らした後遺症で、俺はこのポケセンでよく見る「首があるタイプのピカチュウ」を許容できなくなってしまったのだ。これはもうねずみポケモンではない……なにか別種のポケモンなのではないだろうか。
後遺症が先鋭化した俺は、ピカチュウの進化ツリーにすら疑問を抱いてしまうに至った。
こうでは?
これがねずみと暮らした男が見いだした狂気である。これを読んでしまったからには、あなたもピカチュウを見かけるたびに首があるかどうか確認してしまうことだろう。