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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 悲惨な日常

■2011-07-21
土用の丑
 土用の丑の日なので、焼肉屋でスゴイいっぱい牛を食べた。
 もう内臓までじっくり牛を食べ尽くした。
 うおォン、俺はまるで人間火力発電所だ。
 この得たエネルギーで夏を乗り越えてやる。

 平賀源内は牛を食べたことがなかったんだろう。
 あったなら、ストレートに牛を食べる日にしていたはずだ。
 僕らは文明開化したのだから、こっちに移行してもいいころだ。
 
■2011-07-08
ドメスティックレポート
 図書館の本棚で一ヶ月前の貸出レシートを拾う
  ↓
 借りた本の内容が一ヶ月前に妻が読んでいたモノに酷似
  ↓
 帰宅して確認したところやっぱり妻


 こういう運命的な出会いは結婚前に頼む。
 
■2011-05-06
連休日記
 「その壮大過ぎる連休の合間にある金曜日が背負うことになる呪いの量が分かるかい?」「一つの宇宙を作り出すに等しい連休が遂げられた。それは即ち、一つの宇宙を終わらせるほどの絶望をもたらすことを意味する」


 連休を利用してニーサン夫妻となーせさんがやってきたので、もてなした。
 とはいえどこに行っても道路が混んでるので、徹底的にインドアに楽しむことにした。
 静岡を満喫していただくのは、まあ、料理でなんとか。

 いい天気だったがお外に出ないで、一日中トランプとボードゲームを行う。
「日曜朝」の気分を演出するために、torneに録りためていた特撮を流しっぱなしにしてみたところ、想像以上の効果を発揮した。
 夕方5時になろうというのにまだ朝8時の気分だッ!!

 「もう夕方か…」というショックがでかくなるので、あまりお勧めできない祝日消費法ではある。
 
■2011-04-04
新人歓迎会
 飲み会の結果、体内から基準値を上回る濃度のアルコールが検出された。
 ただちに人体には影響のないレベルであるとしている。
 
■2011-03-26
Wedding!
 ~これまでのあらすじ~ 
 2010年4月に新居へ引っ越した俺たち特攻部隊は、
 6月に入籍し、8月に式場を決めたが挙式は2011年の3月になった。
 しかし、新婚旅行のプランを平行させるような俺たちじゃあない。
 筋さえ通りゃ一個ずつ順番にやってのけるメモリ足らず、
 手順を分割し、巨大な作業量を粉砕する、俺たち結婚野郎Aチーム!


 というわけで、ひさかたの光のどけき春の日に結婚式を挙げてきました。
 フランス旅行の思い出にひっかけてフランス風の式場を選び、シンプルで落ち着いた式を作り上げてきたはずなのにどうしてこうなった。

席次表
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 フランス的演出のために作成した古地図風席次表。
 表紙・クリップと用紙だけ式場で買って、中身は自作。
 他のページには参加者全員へのコメントを掲載して、それだけだと恥ずかしいので各都市周辺の説明を書き込んだ。
 席次表に奥付までつけたのは俺くらいなものだろう。
 力を入れるべきところを完全に間違えている。

 ふだん関東に会いに行く仲間がこちらに集まってくれるということで、負担となるスピーチや余興はことごとく省き、メシを食ってもらう時間を最大限に設定。
 我々二人をダシに酒を飲んでくれればいいや、程度の気持ちである。
 そのため、食事やオリジナルカクテル作成などにはこだわりを見せ、逆に装花などは記録に残るところ以外は控えめにした。
 会場イメージが「フランスの田舎」なので、あまり派手にしないほうがよさそうだ、というのもあるし。


 記録は写真か、動画か?という点も悩みどころ……かと思いきや、アルバムの素晴らしいサンプルを見て「写真しかない」と確信。
 記念写真ナシというわけにはいかないから、どうせ撮るなら予算は写真に集中して投下することにした。
 ただでさえ逆光だったり薄暗かったりする時間帯なので、プロがどのように撮るのか見てみたいのも理由の一つ。


 そんなこんなでいよいよ当日、会場入りは3時。
 電車とタクシーを使ったため時間が読めず、2時半についてしまった…が、ちょうど新婦実家のご一家が到着したところだった。
 おい早すぎるぞみんな。

 着替えの間、スタッフから「緊張してますよね」って言われたので、「俺はスター、俺はスター…」とぶつぶつ呟いて自己暗示をかけた。

 受付をお願いしているご夫妻に、到着したかどうかメールしたところ、「そばとあんみつうめぇ」という謎の返答があった。
 うまいんなら仕方ない。
 ヘアメイクの隙を見て、ロビーに到着していた末弟に受付用アイテムを預けに行く。

「お前と一緒に受付をするご夫妻の顔をおそらく君は知らない。
 だが向こうが君を見つけるだろう。幸運を祈る」

 もくろみ通り、「小さい俺」こと末弟は無事受付に保護されたようだった。
 連絡のつかなかったゲストが当日突然来たりして大変だったと思う。
 受付のご夫妻には改めて感謝である。末弟は働け。


 続いて挙式のリハーサル。
 「とりあえず指示通り動けば間違いないな、間違っても自信満々のフリをしてれば間違いないな」という印象。
 自信満々のフリをしながら指示を待つことにした。
 ええ、ええ、もうちょい左ですよね、わかってます。

 牧師さん(クリス)の片言ぶりが、今日はやけにツボに入る。
 こんなことなら前夜にカブトボーグ動画なんて観るんじゃなかった。

 その後、本番まで控え室で二人だけだったので、
 「あ、これはよくある『綺麗だよ』とかいうシーンだな?」と思い、
 二言目には「綺麗だよ」と言うプレイに興じた。


 なんかすごい声量の聖歌が始まり、いよいよ挙式本番。
 入場するとまず友人たちが見えるはず。
 たぶんニヤニヤしているので、まともに見たらこちらもニヤニヤしてしまうだろう。
 吹いてはいけないと思うと笑いが堪えられなくなるものだ。
 すまないが今は前だけ見て進もうと思う。すたすた。

 新婦をひきつぎ、ふと前を見ると、3本のろうそくが目に入った。
 外側の2本は細長く、火がついている。これを中央の太いろうそくに移す。
 リハのときは気にも留めなかったが、どうやら「ふたりの人生がひとつになる」的な意味があるらしい。
 つまりこのすごい細長いのが今の我々というわけだ。
 なるほど、細長い。


 式は終始、おごそかに執り行われた。
 クリスチャンでもないのになぜキリスト教式なのか、という疑問はある。
 しかし日本には八百万の神がおり、結婚を祝福する神もその1柱に過ぎないのだ。
 あらゆる神々しいモノを崇めることができる我々は幸せだと思う。


 式が終わると、教会広場でバルーンリリース。
 大丈夫、これは土に還るタイプの風船だ。
 新郎の合図でいっせいに……という事だが、そもそも披露宴のウェルカムスピーチを頭に詰め込んでたところなので、いったいどの程度挨拶したらいいのか困惑した。
 とりあえずノリでカウントダウンしてもらった。
 まあいいか、ちゃんと挨拶するのはこの後で。

 そしてフラワーシャワーとブーケトス。
 フラワーシャワーのときにようやくゲストの顔をちゃんと見ることができた。
 5~6年ぶりに合った竹凸君があまりに変わってなくて吹いた。
 やはり入場のとき目撃しなくてよかった。

 計画の段階では、新婦がブーケを投げたあと新郎も何か投げますか?という持ちかけがあったけど、やめた。
 次兄はこのときドラゴンボールを投げている。
 アレに勝てるわけがないし、寒そうだし、一発で決めよう。


 そして舞台は、南仏コートダジュールの別荘(という設定の披露宴会場)へと移る……。


 ■迎賓
 いったん控え室にひっこむ。
 実は控え室は、会場ロビーの吹き抜けになっているところの2階にあり、窓から下の様子が垣間見える。

 耳を澄ますと、うっすらと平井堅のカバーした『ABC』が聞こえてくる。
 ゲストの皆様をお迎えするBGMは、
 「迎賓だけに品のあるゲイの曲を使うのはどうだろう」
 「じゃあ平井堅で」
 「マッキーも是非」
 という投げやりな流れで決定されたものだったが、上品な曲を集めたためそれほど違和感はなかったと思われる。
 最近テレビで見るゲイはみんな下品なので、品のあるゲイの皆さんにはもっと頑張っていただきたい。

 ■入場
 セッティングも終わり、いよいよ入場だ。
 当初はわりと本気でロマサガのオープニングタイトルでの入場を検討していた(新婦父は初代ロマサガをクリアした剛の者である)が、やはり入場は全方面にわかる有名な曲にしよう、と思い直した。
 幸い『シェリーに口づけ』のかっこいいセルフカバーを見つけたのでそれにした。
 本当に思い直して良かった。

 ■ウェルカムスピーチ
 いつからか新郎の挨拶は●REC、という掟ができており、まちがいなく動画で撮られているであろう挨拶。
 緊張していないといえば嘘になるが、ニーサンの披露宴で司会をしたときに比べれば余裕もいいとこである。
 カンニングペーパーなしでしゃべらなければならないときは、出だしとキーワードとシメだけ決めておけば、だいたい間はつながるものだ。
 キーワードとして「フランス各地からお越しいただいたという設定」をさらっとお伝えし、席次表デザインとの整合をとる。

 ■乾杯
 「オリジナルカクテルが作れますがどうします」
 「わかりました、実家の緑茶を使って何かできますか」
 という流れで開発されたノンアルコールカクテルを用意。
 名前は、注文するのが最高に恥ずかしいものにしよう、と思い悩んだ結果、最初に浮上して却下した「あいつこそが緑茶の王子様」がゾンビのようによみがえり、採用されてしまったという経緯がある。
 使用した緑茶は俺が午前中に水出ししたモノ。加えたのはキウィのシロップ。意外と甘くなく、さっぱり飲める。

 ご発声は安心のクオリティを誇るらっさんに依頼。
 恩返ししたいから披露宴やってよ。
 音楽は「いきなりクライマックス」「お酒のCM曲」という条件で、『ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』。フレディの声が熱すぎる。

 ■歓談~お色直し退場
 さきほどの「緑茶の王子様」を勧めまくることでアルコール漬けを回避。
 バケツは使わずに済んだ。

 料理は和風とフレンチの選択ができるグレードに設定したが、集計してみると意外とフレンチが人気無かった。
 まあ清水まで来たらお魚食べたいよね。

 新婦退場は幼なじみのご友人と。
 音楽はいきものがかりの『きまぐれロマンティック』。
 でかいドラムマニアでやると面白い。
 ギリギリまで『INSCRUTABLE BATTLE(ビフォーアフターのアレ)』と迷ってたけど、なんかみんなやってそうで却下した。

 新郎退場の音楽は竹凸君の力を借りて、タッキー&翼の『夢物語』。
 打ち合わせのとき、司会の人から「軽くご紹介しますので、竹凸君について教えて下さい」と聞かれ、「あだ名はタッキーでした。よくコンビを組んで歌ったものです。まあ全部嘘ですけど」みたいな感じで答えてうまいこと捏造してもらった。
 一番遠くから来てくれたわけだし、なにかしら出番を作りたかったが、まさかこんな形になるとは。

 ■DVDスライドショウ
 新しいムービーメーカーってホントにマイクロソフトだな。
 Excel2007と一緒だ。
 誰でも簡単に見栄え良く作れるが、どう作ってもMS風にしかならない。

 幼少時から高校くらいまでの写真で作るつもりが、お互いに中高のアルバムを紛失しているという致命的な事実が明らかになり計画倒れ。
 小学校までだと尺が足りないので、大学以降の写真を追加し、間の空白地帯が目立たないように時間を超加速させてごまかした。
 ていうかどこにいったんだよ、俺のアルバム。
 そして一度も見たことないぞ、新婦のアルバム。

MGM LOGO
MGえも子
 MGMロゴのパロディはyoutubeとか見るといっぱいある。
 可能なら鳴いてるところを動画で撮りたかったが、時間も技術もないので静止画で我慢した。

 ■再入場
 さて、お色直しを終えてDVDの終了を物陰で待っていた新郎新婦が、 ついにあのおこがましいBGMで再入場する……!

 「あの階段から入場となると、この音楽使う人はたくさんいるんじゃないですか?」
 「いえ、今まで一人もいません」

 ♪#1090 Thousand Dreams

 意外と階段が急勾配で、それほどスタイリッシュな入場はできなかったが、皆の目には完全に大物アーティストに見えていたに違いない。
 音楽補正ってすごい。

 ■テーブルラウンド(キャンドルサービス)
 照明が落とされ、テーブル中央に謎キャンドルがセットされる。
 手渡されたトーチはすごく長くて、キャンドルの芯を狙うのが大変だった。
 周囲が暗いため視力の低下も著しく、なかなか点火できない。
 が、それが逆にスローシャッターのカメラでも狙いやすかったようだ。

 テーブルごとの集合写真もここで撮る。
 打ち合わせで「暗いですよね!?大丈夫なんですか!?」と確認したが問題ないとのこと。いったいプロがどんな写真に仕上げてくるのか楽しみだ。

 メインキャンドル点火のテーマ曲は『TO FEEL THE FIRE』。
 安直すぎるだろうと思っていたが、意外にも皆ノリノリで嬉しい。

 ■再歓談~ガーデン移動
 席で待っていても注がれるだけなので自らホイホイ移動。
 くそう、主賓でなかったらテキトーに隅っこでだべってるのになぁ。
 ゲストが良い感じにバラけはじめ、理想の雰囲気である。

 そのうちアナウンスが入り、ガーデンへ移動。
 BGMはまた安直に『Garden of Love』。
 ドリフの『盆回り』はどうかな?って提案したら一蹴された。

 ガーデンにはすでにケーキがセットされている。
 ケーキのデザインについては何度か打ち合わせをしたが、実物を見るのはこれが初めてだ。
 案の段階では、モンサンミッシェル風とか、チョコレートでパリの地図を描くとか、そういうむちゃくちゃなアイデアもあったけれど、結局シンプルに「おいしそうに見えること」を重視して作ってもらった。

ウェディングケーキ
完成したケーキ
 互いの実家の犬と猫を、オリジナル要素として配置。
 親父のテンションのあがりっぷりがすごかったので、大正解だと思った。
 ……この段階では。

 ■ケーキカット~ファーストバイト
 ケーキカットのテーマは『ジョニー・B・グッド』。
 同時に花火があがったが背後なので当然見えない。
 火薬の匂いとロックンロールが流れる中、司会から両親へアナウンス。

 実は式場側から出た「ファーストバイトの前にそれぞれの両親がお手本を見せる」というアイデアが即座に採用されており、一応両親には「ケーキカットのところで出番があるから覚悟しといて」とだけ伝えてあったのだ。
 両親の若い頃を演出するといえばバックトゥザフューチャー。だから音楽は『ジョニー・B・グッド』。
 きっと親戚一同、面白い写真が撮れただろう。

 それが済んだら我々の番。
 どう考えてもさっきの4人のほうが絵的に面白いので、まあさっさと済ませてしまおうぜ……というもくろみだったのだが。

 「君たちは当然、もっと盛れるよね」というギャラリーからの圧力!
 バカなッ!こんなはずではッ!!
 あげく新婦父から「犬ぜんぶ行こう」という声!
 どう見ても俺の顔が一番面白いです、本当にありがとうございました。

 ■デザートタイム
 ちょっとアメリカすぎたBGMを一転して、クレモンティーヌのフレンチボッサに。
 ここのデザートタイムはすごいと噂には聞いていたがホントにすごかった。
 是非呼ばれる側で参加したい。

 新婦をロビーのソファーに置き去りにして、ちょっとあっちこっち回ってみる。
 喫煙所でなぜかふやが親父と話し込んでいた。
 こういうときスモーカーはうらやましいと思う。
 反対側では末弟が集団でいじられていたような気がするが、見なかったことにした。

 ■新婦からの手紙~プレゼント
 ここの音楽は重要なだけに、ぜんぜん決まらなかった。
 手紙の間は静かで、プレゼントの時には豪華にいきたい。
 新婦父の趣味でゲーム系を使いたかったが、『ファイアーエムブレムのテーマ(ピアノソロ)』→『ファイアーエムブレムのテーマ(錦織健)』とかをわりと真面目に検討するくらい追い詰められていた。
 最終的にゼノギアスのオーケストラサントラになった。
 あまり変わらない気がする。

 新郎父へのプレゼントを何にするかも悩みどころだった。
 新婦側がジョギングシューズを用意したのに対して、同じくらいの値段のものを探さなければならない。
 実家にこっそり聞いたら「あの人はねこに鰹節をやるのだけが趣味だから鰹節でいい」とか言われてどうしようもない。
 最終的に「仕立券つきYシャツ」をギリギリ入手した。
 ごくまれにスーツで壇上に立つことがあるので、いいYシャツは必要だろう。

 ■謝辞
 まず親父の挨拶。親父が奇想天外なことを話し出すのは次兄の式のときと同じなので、すでに覚悟している。
 なぜか新婦父のコメントまでいただいたあと、新郎からシメのご挨拶。
 とりあえず、白々しくポケットから紙を取り出す。
 かつて、ここで「こんなものは要らないんですねッ!!」といって紙を放り投げた猛者がいたため、残念ながらこの紙は投棄しなければならない。
 どうせならと思って、最初からシチューの作り方メモを書いた紙をポケットに入れておいた。
 お守りでもあり気休めでもある。

 実は、挙式の前日は会社の送別会であり、そこで俺はなぜか上司への送別の言葉を任されていた。
 このときにも、はるかに緊張する中、自ら「こんなものは要らないんですね」という作戦に挑み、なんとかこれを乗り切ったのだ。
 アレができたのだからコレもできないわけがないのだ!

 ■退場
 余韻を重視して感動的にいくのが王道だとは思うけど、雰囲気を一転して元気に退場するのが我々らしいだろう。
 というわけで、坂本真綾がカバーした『DOWN TOWN』で退場。
 風もなんだか涼しげ。
 土曜日の夜はにぎやか。
 ダウンタウンに繰りだそう。(※繰りだしません)

 ■送賓
 「送賓だけに品のある躁な曲で」
 「意味がわかりません」
 という流れでまったく決まっていなかったBGMは、最後の最後で高野寛の『All over,Starting over』に決定。
 初めて知ったんだけど、新婦のおじさんにあたる人らしい。
 うわあ「俺の母の友人の息子がラブサイケデリコの目立たない方」とか言ってた自分が恥ずかしい。

 なお一定時間経過すると、一部地域の人しかわからない日曜日終了のお知らせBGM(日産自動車社歌)が流れる仕組みだったが、その前に無事撤収できた模様。

 出口でのサンクスギフトの手渡しも終了して、これまでお世話になったスタッフの皆さんにお礼とご挨拶を済ませる。
 ここでスタッフから「席次表を今後のサンプルとして使わせてほしい」という信じられない申し出。
 新郎冥利に尽きます。なんだその冥利。初めて聞いた。
 ……しかしサンプルとして提案されても、業者でもあんなもん作ろうとしないと思うんだが大丈夫だろうか……。



 予想外の嬉しいお知らせがたくさんあった一大イベントもこれでおしまい。
 来てくれた人も、来れなかった人も、たくさんのお祝いの言葉をありがとう。
 新婚旅行のことはもちろんまだ何も考えてません!
 
■2011-03-16
おやかたさまー!!
 ラジオから緊急地震速報!と思ったら強めの揺れが来た。
 俺の部屋には俺の座高より高いモノはないので、揺れるPCのモニタを眺めていた。
 震源地は富士宮らしい。

 富士市からメールが来たので、「そっちのほうが震源に近いぞ!」と返そうとしたところ、「そっちのほうが信玄に近いぞ!」と誤変換した。
 甲州的な意味では合っているなと思った。
 
■2011-03-02
すくいきれないもの
 同僚のPCが、Windowsにログインできなくなったとのこと。
 見てみると「ワークステーションと信頼関係が結ばれていない」というエラー。
 サーバーの管理者は不在。

 とりあえず、かわりに管理者権限のあるアカウントでログインしてみようと試みたが、パスワードが通らない。
 変更されたのかな、と思っていくつか試したものの、やはり失敗。
 ログインできないとなると、俺には原因のつかみようがない。
 おとなしく管理者が戻るまで待つことになった。

 
 が、数分後、何事もなかったかのようにログインできたとの報告。 
 俺がしたことといったら、間違ったパスワードで管理者ログインしようとしたことだけだ。

 なるほど、俺のハッキングまがいの行動が、パソコンとワークステーションの間に「今はお互い争っている場合じゃない!戦うべき相手は他にいるッ!」という連帯感を生み出し、信頼関係を作り出したのか!
 ずいぶん少年誌的なシステムで動いてたんだな! 
 
■2011-01-20
これだから田舎は
 3時に早退した僕と、5時に退社した先輩と、8時まで残業した上司が、
 9時にファミレスで顔を合わせるという事件が起こりました。

 何がファミリーレストランだ、これじゃ職場じゃねーか。
 
■2011-01-04
出勤したが職場が開いてなかった件
┌────────────┐
.| 4日から             |
└────────────┘
 [ オプション(O) ]   [ 検索(S) ]

 もしかして: 4日まで
 
■2010-12-16
天の道を往き総てを司る男
 水嶋ヒロ先生の『KAGEROU』をちょっと見せてもらった。
 なんでも初日に43万部を売り上げたとは聞いていたが、実際見て、泣けた。
 これほど泣ける小説は初めてだ。
 
 本文中になにか貼り付いてると思ったら、
 それは誤植部分をカバーする訂正シールだった。 
 編集者として最も見たくないモノである。

 訂正シール貼りのエース(褒め言葉ではない)の異名をもつ俺でも、
 2万冊に訂正シールを貼る仕事をしたときは相当凹んだ。
 それが43万冊積んであると思ったら相当泣ける。 
 43万……やっとベジータを退けたところにフリーザクラスかよ……

 えっと、他のページについては読んでないのでよくわかりません。


 しかしこの売り上げ、日本中で相当な額のお金が動いたことになる。
 初日の動きだから、話題だけでもこれだけのお金を動かせるのだ。
 まぎれもないスターである。

 「大きくなったら仮面ライダーになりたい」っていう子、今でも結構いるみたいだけれど、水嶋ヒロ先生を見てると意味合いが随分変わってくるな。
 
■2010-09-30
代理業務
 職場のサーバーが不具合を訴えていたので、発注先に連絡し、エンジニアに来てもらった。
 今日は担当者が不在なので、こういう連絡は僕がやることになる。

 原因はすぐに取り除かれたが、その調査の途中、それとは別のサーバーに繋がっている2枚構成のハードディスクのうち、片方が死んでいることが明らかになった。
 しかも死んだのは一ヶ月前のことらしい。孤独死である。
 外側からはサッパリわからなかったが、ずっとバックアップの片輪が欠けた状態で働いていたことになる。恐ろしいことだ。

 保証期間内なのでさっそく取り替えてもらいたいと思ったが、なにぶん今日は担当者が不在なのと、サポートセンターの人が調教前の初音ミクみたいなしゃべり方をする外国人だったのとで、二重に状況がつかめなかったので明日にしてもらった。
 すまん、ハードディスクと熱心な外国人のひと!
 
■2010-08-21
出世街道邁進中
ぼく「あ、ボス、なんですか話って」
ボス「さっき心理テストの話になったんだが」
ぼく「はあ、どんな」
ボス「”あなたは牛・虎・馬・羊・猿をつれて砂漠を旅しています。
    途中で道に迷い、一匹ずつ動物を捨てなければならなくなりました。
    どの動物を最初に手放しますか”……っていう奴だ」
ぼく「猿ですかね」
ボス「なぜ」
ぼく「サルものは追わず……ってね」
ボス「……」
ぼく「(ドヤ顔)」
ボス「猿は、『配偶者・恋人』の暗示だそうだ」
ぼく「えっ」
ボス「……大丈夫、ビッグボスも猿を選んだ」
 
■2010-08-15
なつやすみ
男女4人で潮風の吹く夜道をアイスを食いながら歩いた。
自分のリア充ぶりに気づき体がばくはつしそうになった。
 
■2010-08-11
涙の乗車券
 先週から、頻繁に右足の親指をぶつける。
 気付いたらささくれのような傷口ができていて、膿んでいた。
 おととい、机の角に親指をぶつけ、ついに出血した。
 痛いので絆創膏を貼っているが、そこをさらにぶつけて奇声を上げている。 
 そのうち、親指をぶつけて転倒し、頭を打って死亡するのかもしれない。
 冬のナマズのようにおとなしく生活するしかない。
 
■2010-06-23
かかあ転嫁
 微妙に「嫁」という言い方に抵抗感がある。

 「○○は俺の嫁」というのはキャラに対する愛情表現だが、そのイメージが強くなりすぎて実生活で使うことに抵抗が生まれたのかもしれない。
 また、「嫁」という言葉には「○○家の嫁」というようなニュアンスが感じられ、この核家族時代にはややそぐわないような気もする。
 そもそも「嫁」は、親などが子どもの配偶者のことをさして使うものであり、当事者自身が使うものではない、というような印象もある。

 「奥さん」は完全に当事者ではなく他人の配偶者について使うものだ。
 関係ないけど微妙に苗字っぽくて困惑する。

 では「妻」か?
 これについては「父」「祖母」のように公式な場で使うものであり、日常会話の中で使うのには抵抗感がある。

 「カミさん」は使えそうだが、これを使用するにはもう一息、人生経験が足りないような気がする。
 刑事コロンボばりのシブさを身につけてこそ効果的に使用できるであろう。

 「家内」「女房」などはもう、字面からして時代遅れすぎる。
 「愚妻」のようなへりくだり文化も、徐々にすたれつつある。
 時代に即した呼び方を考えていくべきではないだろうか。


 女たちは美しいボディラインを目指し、夢を追いつづける。
 世はまさに……ダイエット時代。(ONEPIECE風に)

 こんな時代だからこそ「細君」を復活させようじゃないか。
 この場合の「細」は謙譲表現ではなく褒め言葉だ。
 もうそういう時代がやってきたのだ。

 夏目漱石クラスの文豪でないと使えない気もするが、そのへんはもう一周回って大丈夫だろう。気にせず「細君」という呼び方を推奨したい。
 
■2010-06-02
青い目のサムライ
 昨日は、英語の先生とALTの人を招いての会議を行った。
 ALTの人は一般的なブロンド美女のイメージにおおむね合致する感じの人だった。
 日本語堪能だったので助かったが、英語の先生と英語について英語で会話しはじめると凄い勢いで置いていかれるので怖い。

 ふと、ALTの先生が机上に置いている、私物らしきボトルマグに目が行った。
 派手な色合いである。
 なにか英語がいろいろ書いてある。
 こーゆーのってネイティヴの人が持つとどーなんだろう。
 どうせたいして意味もない単語が並んで……

 えっと……ボン…ゴ…レ?


 うおおコレ『リボーン』のキャラグッズだー!!


 そんなバカな、中学校での生徒ウケを狙っているのか?
 ここは大人しかいない会議室だぞッ!
 鞄をよく見たらキャラクターピンズがびっしり付いていた。
 あげく、雑談の中に「ェァニメイトゥで買った」みたいな会話が出てきた。
 中学校レベルのやさしい構文で。

 この人……OTAKUなんだ……!
 ジャパニメーション・イズ・クールな価値観の持ち主なんだ……!
 俺は会議室に青い目のサムライを見た。