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◆不定期日記ログ◆

CATEGORY 悲惨な日常

■2010-12-16
天の道を往き総てを司る男
 水嶋ヒロ先生の『KAGEROU』をちょっと見せてもらった。
 なんでも初日に43万部を売り上げたとは聞いていたが、実際見て、泣けた。
 これほど泣ける小説は初めてだ。
 
 本文中になにか貼り付いてると思ったら、
 それは誤植部分をカバーする訂正シールだった。 
 編集者として最も見たくないモノである。

 訂正シール貼りのエース(褒め言葉ではない)の異名をもつ俺でも、
 2万冊に訂正シールを貼る仕事をしたときは相当凹んだ。
 それが43万冊積んであると思ったら相当泣ける。 
 43万……やっとベジータを退けたところにフリーザクラスかよ……

 えっと、他のページについては読んでないのでよくわかりません。


 しかしこの売り上げ、日本中で相当な額のお金が動いたことになる。
 初日の動きだから、話題だけでもこれだけのお金を動かせるのだ。
 まぎれもないスターである。

 「大きくなったら仮面ライダーになりたい」っていう子、今でも結構いるみたいだけれど、水嶋ヒロ先生を見てると意味合いが随分変わってくるな。
 
■2010-09-30
代理業務
 職場のサーバーが不具合を訴えていたので、発注先に連絡し、エンジニアに来てもらった。
 今日は担当者が不在なので、こういう連絡は僕がやることになる。

 原因はすぐに取り除かれたが、その調査の途中、それとは別のサーバーに繋がっている2枚構成のハードディスクのうち、片方が死んでいることが明らかになった。
 しかも死んだのは一ヶ月前のことらしい。孤独死である。
 外側からはサッパリわからなかったが、ずっとバックアップの片輪が欠けた状態で働いていたことになる。恐ろしいことだ。

 保証期間内なのでさっそく取り替えてもらいたいと思ったが、なにぶん今日は担当者が不在なのと、サポートセンターの人が調教前の初音ミクみたいなしゃべり方をする外国人だったのとで、二重に状況がつかめなかったので明日にしてもらった。
 すまん、ハードディスクと熱心な外国人のひと!
 
■2010-08-21
出世街道邁進中
ぼく「あ、ボス、なんですか話って」
ボス「さっき心理テストの話になったんだが」
ぼく「はあ、どんな」
ボス「”あなたは牛・虎・馬・羊・猿をつれて砂漠を旅しています。
    途中で道に迷い、一匹ずつ動物を捨てなければならなくなりました。
    どの動物を最初に手放しますか”……っていう奴だ」
ぼく「猿ですかね」
ボス「なぜ」
ぼく「サルものは追わず……ってね」
ボス「……」
ぼく「(ドヤ顔)」
ボス「猿は、『配偶者・恋人』の暗示だそうだ」
ぼく「えっ」
ボス「……大丈夫、ビッグボスも猿を選んだ」
 
■2010-08-15
なつやすみ
男女4人で潮風の吹く夜道をアイスを食いながら歩いた。
自分のリア充ぶりに気づき体がばくはつしそうになった。
 
■2010-08-11
涙の乗車券
 先週から、頻繁に右足の親指をぶつける。
 気付いたらささくれのような傷口ができていて、膿んでいた。
 おととい、机の角に親指をぶつけ、ついに出血した。
 痛いので絆創膏を貼っているが、そこをさらにぶつけて奇声を上げている。 
 そのうち、親指をぶつけて転倒し、頭を打って死亡するのかもしれない。
 冬のナマズのようにおとなしく生活するしかない。
 
■2010-06-23
かかあ転嫁
 微妙に「嫁」という言い方に抵抗感がある。

 「○○は俺の嫁」というのはキャラに対する愛情表現だが、そのイメージが強くなりすぎて実生活で使うことに抵抗が生まれたのかもしれない。
 また、「嫁」という言葉には「○○家の嫁」というようなニュアンスが感じられ、この核家族時代にはややそぐわないような気もする。
 そもそも「嫁」は、親などが子どもの配偶者のことをさして使うものであり、当事者自身が使うものではない、というような印象もある。

 「奥さん」は完全に当事者ではなく他人の配偶者について使うものだ。
 関係ないけど微妙に苗字っぽくて困惑する。

 では「妻」か?
 これについては「父」「祖母」のように公式な場で使うものであり、日常会話の中で使うのには抵抗感がある。

 「カミさん」は使えそうだが、これを使用するにはもう一息、人生経験が足りないような気がする。
 刑事コロンボばりのシブさを身につけてこそ効果的に使用できるであろう。

 「家内」「女房」などはもう、字面からして時代遅れすぎる。
 「愚妻」のようなへりくだり文化も、徐々にすたれつつある。
 時代に即した呼び方を考えていくべきではないだろうか。


 女たちは美しいボディラインを目指し、夢を追いつづける。
 世はまさに……ダイエット時代。(ONEPIECE風に)

 こんな時代だからこそ「細君」を復活させようじゃないか。
 この場合の「細」は謙譲表現ではなく褒め言葉だ。
 もうそういう時代がやってきたのだ。

 夏目漱石クラスの文豪でないと使えない気もするが、そのへんはもう一周回って大丈夫だろう。気にせず「細君」という呼び方を推奨したい。
 
■2010-06-02
青い目のサムライ
 昨日は、英語の先生とALTの人を招いての会議を行った。
 ALTの人は一般的なブロンド美女のイメージにおおむね合致する感じの人だった。
 日本語堪能だったので助かったが、英語の先生と英語について英語で会話しはじめると凄い勢いで置いていかれるので怖い。

 ふと、ALTの先生が机上に置いている、私物らしきボトルマグに目が行った。
 派手な色合いである。
 なにか英語がいろいろ書いてある。
 こーゆーのってネイティヴの人が持つとどーなんだろう。
 どうせたいして意味もない単語が並んで……

 えっと……ボン…ゴ…レ?


 うおおコレ『リボーン』のキャラグッズだー!!


 そんなバカな、中学校での生徒ウケを狙っているのか?
 ここは大人しかいない会議室だぞッ!
 鞄をよく見たらキャラクターピンズがびっしり付いていた。
 あげく、雑談の中に「ェァニメイトゥで買った」みたいな会話が出てきた。
 中学校レベルのやさしい構文で。

 この人……OTAKUなんだ……!
 ジャパニメーション・イズ・クールな価値観の持ち主なんだ……!
 俺は会議室に青い目のサムライを見た。
 
■2010-04-18
ザ・ニュー新車
 若者のクルマ離れなんていう俗流若者論が発生して随分たつが、まったくもって当然のことだと思う。
 クルマはランニングコストが高すぎる。
 ガソリン代を除いても、駐車場代や保険料などで一月あたり1万円はかかる。
 走らなくてもこのランニングコスト!走ってないのに!
 一月に1万円分タクシーに乗ってると考えれば、かなりの贅沢と言えよう。
 首都圏ならなおさらである。

 もはやクルマは不要。
 俺みたいなド田舎出身のヤツ以外にはな!


 というわけで、クルマを買いました。
 中古車ではなく新車。
 大丈夫か俺。

 今まで乗っていたのは親戚から譲り受けた古いクルマだった。
 集中ロックもなく、後部座席はパワーウィンドウすらなかった。
 ところが新型は、いきなりインテリジェントキーとかいうのが付いている。
 えっなにこれ、鍵ささなくても開くし走る。すげーインテリジェンスじゃん。
 これを体内に埋め込めば、もう出かける前に鍵が無くて遅刻、なんてことが無くなるな。
 人類の夜明けを見た感じだ。


 あとカーナビを持つのも初体験だ。
 今まで「羅針盤なんて渋滞の元」とばかりに、目的地周辺のグーグルマップのプリントアウト1枚だけ持って出かけ、野生の嗅覚でそこまでたどり着くという無謀なドライブをしてきたが、これで安心感が増した。

 カーナビはいいものだな。
 グーグルマップを見てるだけで満たされるタイプの人間にはたまらない。
 そうこう(走行)しているうちに家に到着だ。
 クルマを止めたら、ナビが突然しゃべった。

 「盗難被害多発地域です。ご注意下さい。」

 この子、人の家の前でなんて失礼なことを……!
 
■2010-04-04
ザ・ニュー新居
 引っ越し完了した!

 年度末の厳しいスケジュールの中で荷物をまとめるのは決して楽ではなかったが、なんとかなるもんだな。
 荷物運びと後片付けの手伝いに来た母者に「あんた昨日掃除したって言ったわりに全然綺麗になってないじゃん」と文句を言われたが、俺が掃除をしたからこうして他人の入る隙間ができたのだ。そして我が夫となる者はさらにおぞましき物を見るであろう。

 今回の引っ越しでNTTのネット手続きを初めて利用したが、思いのほか便利だった。
 この時期、NTTやOCNは電話がほぼつながらず、インターネットの申し込みをしようとすると大変手間取るのだ。
 だがネット手続きを試みたら、お返事がe-mailで来て、何通かやりとりをしただけであっさり開通した。いい時代になったものだ。

 転居先は東静岡。
 ガンダムが来るとウワサのナイスな土地だ。
 有事の際には是非乗り込みたい。
 
■2010-03-23
俺の日常
 おはよう、きょうはゴミの日だ
  ↓
 出がけにゴミ袋を出そう
  ↓
 あれ、部屋の鍵がない
  ↓
 なんか鼻水が出るな、鼻をかもう
  ↓
 鍵はかばんの中から見つかった
  ↓
 さあ出勤だ
  ↓
 あれ、ゴミ袋を持っていない
  ↓
 なぜか部屋の真ん中に放置されている
  ↓
 ちゃんと持っていこう
  ↓
 あれ、部屋の鍵がない

 ミューミュー主任……俺を攻撃してくれ……
 その無敵のスタンド……『ジェイル・ハウス・ロック』で……
 そうすりゃ……「3つ」までは記憶できるようになるだろ……
 
■2010-03-08
やせた
 [ワシントン 7日 口イ夕一] ベン・バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は7日、今週の議会証言で、100ポンドの基準とされていた俺の体重が約96ポンドへ落ち込んだことについて、輸出産業への悪影響が経済の停滞を招くとの見方を示し、日本政府に原因の解決に当たるよう、強く申し出た。この発言で米超低金利の長期化を意識したユーロ買い・ドル売りが入った。
 これを受けて日本の鳩山首相は、記者団の質問に対し「トラスト・ミー(わたしを信じて)」と発言し、俺の仕事が一段落する4月半ばまで問題の解決を先送りにすることを明らかにした。
 
■2010-01-05
親不知掃討作戦
 仕事始めと同時に、三不知さんしらずの最後の一本を抜歯してきた。
 これにて親不知掃討作戦は完了である。

 右上を倒した時は、真っ赤な唾液が気持ち悪くてオロオロしていた。
 左上を倒した時は、ふくれあがる口内のカサブタが気持ち悪くてオロオロしていた。
 右下を倒した今、わりと平然とウィダーインゼリーを飲んでいる。

 慣れって奴は凄いな。こんな状況にも慣れてしまう。
 眠れる獅子である左下が悪さをしない限り、もう使うこともない慣れだが。

 あとは睡眠中に無意識にヨダレを溜めてしまい、朝、布団に乾いた血痕を発見して、「かあさん赤飯ッ!!赤飯だッ!!」とうろたえないように気をつけるだけだ。

 ここに ねむるは ネスの ゆうき。よくたたかい きずつきたおれた。ここにねむるは さらなる ネスの ゆうき。じゃあくなるものに おおきなだげきをあたえ ついに たおれた。ここにねむるは・・・・いそがしくて はかにもじを きざむひまもなかった。

 だれかの はか。
 歯か。
 
 バッ謹賀ム新年!

 スゲーッ爽やかな気分だぜ。
 噴上裕也を病室からブッ飛ばしたばかりの東方仗助のよーによォ~~ッ!
ぼくはタイガー!
今年の年賀状
 今年はタイガーボードのように、堅牢な体と生活を目指したいです。
 
 アクセントは地方によってかなり違う。
 以下、俺(長兄)と末弟と、東京からきた学生(以下、東京)の会話である。

 長兄「つ(靴)、でしょ?」
 末弟「つだよね」
 東京「…くですね」
 長兄「えっ」
 末弟「えっ」

 長兄「じゃあ、く(服)、でしょ?」
 末弟「くだよね」
 東京「…ふですね」
 長兄「えっ」
 末弟「えっ」

 長兄「じゃあ、じゃあ、タテ(帆立)、でしょ?」
 末弟「いや、ホタテだろ」
 東京「それはホタテですね」
 長兄「えっ」
 母者「ホタテでしょ」
 祖母「ホタテだねえ」
 長兄「えっ」

 俺の故郷はどこにあるんだ……!!
 
■2009-12-24
ガンダム静岡に発つ
 今年の夏、お台場を沸かせた等身大ガンダムが、静岡に来るらしい。
 あまり知られていないが、静岡市はサッカーの町である以上に、プラモの町だ。

 移設は、日本最大のプラモデル生産地である静岡市が、同社側に働きかけて実現した。ガンダムは現在、解体された状態だが、静岡に運ばれ、再度組み立てられる。

(MSN産経ニュース)
 新幹線から見えるよう、東静岡駅の前に設置されるとのこと。
 最近、外壁が落下してニュースになったお隣のグランシップも、外壁を白く貼り替えて、ホワイトベースにしてしまえばいいのに。

 ガンダムは、しばらく設置されたのち他県へ出て、最終的には市内にあるバンダイの工場内に移設されるとのこと。
 こちらもなかなかいいロケーションだと思う。
 この工場の隣には、最近新しく高校ができたのだ。
 その名も「静岡県立科学技術高校」である。

 おそらくここの高校生が中身の開発を行うのだろう。頑張って欲しい。
 
■2009-12-03
中二病的地図
 仕事で、地図を描いていた。
 アバウトで良いのでフォトショップの出番だ。
 取り込んだ地図の上に次々とレイヤを作り、なぞっていく。

 まず「遙かなる大海原」というレイヤに、海岸線を描き込んだ。
 つぎに「母なる大地」レイヤを作り、陸地を塗った。
 それを透過しつつ、「断絶の境界」レイヤに県境を描き、
 「希望の轍」レイヤに道路をなぞり、
 「鋼鉄の車輪」レイヤに鉄道を描きこんだ。
 さらに「孤高の山脈」レイヤに山地を塗り、
 学校の地図記号を乗せるレイヤは「ちゃんと学舎」とジョークで決めた。



 そして、うっかりそのままのpsdファイルを、印刷所へ流した。