Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

LOG 2023-05

■2023-05-03
トリの限凸系大富豪
 最近、娘氏の鳥意識の高まりを感じているので、誕生日プレゼントとして『ナナトリドリ』を購入しました。
ナナトリドリ
鳥が多い!
 突然ですが……暴力って……いいですよね。
 抵抗できない相手を圧倒的パワーでねじ伏せる、そんな暴力に誰しも憧れを抱いているものと思います。

 で、トランプの大富豪ってあるじゃないですか。
 あれで、最後に「2!」「Aの2枚出し!」「8切り!」「3!あがり!」って連打するの、めちゃめちゃ気持ちいいですよね。
 そんな、大富豪における圧倒的暴力要素をぎゅっと濃縮したのが、こちらの『ナナトリドリ』になります。

 基本的には大富豪のように、場に出ているカードより強いカードを出していき、最も強まったら流してリスタート……とやって手札を減らしていくゲームです。
 いちばん違うのは、カードを出したときとパスのときに「カードを拾う」という要素があり、手札をどんどん育てていけるという点です。

 カードの強さは1から7まであり、同じカードを複数枚重ねることで限界突破して威力のケタをあげることができます。ソシャゲみてえだな。
 3凸、4凸すればそのパワーは111倍、1111倍と過剰にインフレしていくので、かなり刺激的な大富豪になります。
ナナトリドリ
鳥も来た!
 その爽快感の制約として、このゲームでは手札の並び替えを行うことができません。配られた順番で勝負するしかないのさ。
 つまり上記の手札においては[5][6][2][1]のほかに[22][66]を行使することができます。[66]が出せれば[55]が生まれますし、うまく[1]を出すことができれば[222]も行使できるようになります。
 しかし……大富豪プレイヤーならお分かりのとおり、[1]はなかなか出せるものではありません。そこでうまく捨て札か山札から[1]を拾ってこれれば、[11]にして出せる可能性が出てきます。
 カードを加えるときには任意の場所に挿入できますので、こうして手札を育てていくわけです。

 しかし手札が限界突破して育ったということは……つまり相手の手札も育ってきているということです。
 このゲームにおいては終盤にカードをたくさん持ってるやつこそ注意しなければなりません。相手が何のカードを拾ったか、そういった情報に目を光らせて、より強力な暴力で打ち倒しましょう。

 大富豪だと最低4人は欲しいところですが、ナナトリドリにはデュエルルールが存在するため、いつでも娘氏と決闘できる利点があります。デュエルで思うままに暴力をふるおう!
 
■2023-05-17
おまえは今すぐハイラルで伝説を紡げ
 よくきたな。おれは手羽崎聡一郎だ。おれは毎日ものすごい量のゼルダプレイ日記を書いているが、まだだれにも読ませるつもりはない。

 つまり、おれは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をプレイしながらその行動を記録しているものの、それを公開していないということだ。
 なぜ読ませないでおこうと思ったのか? おまえが6年前の時点で真のゲーマーであり、かつ真のウエッブ市民であったのであればおのずとわかるだろう……。6年前に前作『ブレスオブザワイルド』をプレイした者たちが繰り返し「願わくば……もう一度記憶を消してこのゲームをやりたい……」とうわごとのように繰り返しており、そしてこの『ティアーズオブザキングダム』が、その願いに応える真のゲームであることが完全に照明されているからだ。
 どんな些細な情報であれ、『ブレスオブザワイルド』をプレイしたときの衝撃を再び味わえるという驚きをスポイルしてしまうのは……おれの望むところではない。

 だが……それならいつまで我慢すればいい? 『ティアーズオブザキングダム』は自由であり、プレイヤーごとに進捗が異なる。このままではこの素晴らしい体験を誰にも伝えることができないし、またおれ自身もエンディングに到達して一段落するまで誰の記録も見ることができない。そしてもちろん、この至福のゲーム体験をいそいでエンディングまで持っていくという……愚かな行為はするべきではない。


 なのでおれは考えた。ひとまず「はじまりの空島」を終えたが、ここは発売前のプロモーションとして、任天堂公式チャンネルで青沼プロデューサーがいくらかプレイしている。このあたりの内容は大丈夫だろう。
#nintendoswitch
 ほぼ全裸で空島に放り出されたおれは、新しいギミックを試しながら島々をめぐり、そして青沼Pがカッチョイイいかだを製作した場所にたどり着いた。
 そしておれはおれなりのいかだを作り上げた……だが最後に手が滑って、妙なところに扇風機を装着してしまった。些細なミスだ。これは取り外さないといけない。
#nintendoswitch
 幸い画面には「外すにはRスティックをガチャガチャ」というような案内が表示されている。なのでおれはガチャガチャした……だが外れない。どんなに頑張っても外れないため、俺はその失敗作のいかだで湖に漕ぎ出し……そして案の定迷走を始め……諦めて湖に飛び込んで自力で泳ぎ、そして……溺死した。


 なぜおれは死ななければならなかったのか。なぜ部品は外れなかったのか。その答えはすぐに明らかになった。おれがRスティックだと思ってでガチャガチャしていたのは……Lスティックだったのだ。
 左右盲であるがゆえに英傑を無駄死にさなせなければならなかった、この事実を重く受け止め、おれはハイラルの大地に降り立った。この続きについてはいつか語るときがくるだろう。それまでおまえはおまえだけの伝説を紡げ。ゼルダなんかに伝説をくれてやるな。おれから言いたいことは以上だ。

■7/25追記
 というわけで旅日記、はっじまっるよー!
ゼルダティアキン日記
https://onesideflat.net/docs/TotK.html
 
■2023-05-25
およぐぜ沖縄2023
 沖縄に泳ぎに行ってきたので記録したぞ。
およぐぜ沖縄2023
https://onesideflat.net/docs/o978_23.html
 帰りのANAは鬼滅ジェットだった。乗るまで気が付かなかった。
 副操縦士の挨拶として炭治郎くんが頑張っていた。というか竈門少年と煉獄さんと宇髄天元が乗ってる飛行機がド派手に爆発せずに目的地に着くパターンってあるんだ。
 煉獄さんの「ANAがあったら、入りたい!」が炸裂するかと思ったがしなかった。よもやよもやだ。
 
■2023-05-27
岸辺露伴がルーヴルに行ったこと
 映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』を観てきました。

 年末に岸辺露伴ドラマの新作が来るたびに「来年は俺たちの受信料でルーヴルへ行け!もしくはアワビを密漁しろ」と言われ続けてきた露伴ちゃん。まさか製作委員会方式でルーヴルに行くとはね……
 そもそもNHKのドラマが映画になるっていうのが特異な例なんじゃないの?

「タイムスクープハンターとか……」
「タイムスクープハンターはドラマにカウントしないでしょ!」
「ドキュメンタリー……ってコト!?」
「要潤は実際にタイムトラベルしていた……ってコト!?」
「ピュアNHK民きたな」

 この作品はNHK発というだけでなく「ジョジョのスピンオフの漫画の実写ドラマの映画化」ということで、もうフィルターが何重にもかかっていて、いったいどんな層が劇場に来るんだって思ってたんですが、老若男女でほぼ満席でした。


 ところで満を持して映画館に来たんですけど、朝から謎の腹痛に襲われていて、上映前にトイレに籠もるはめになりました。
 変なもん食べてないのに……なんだか急にムカついてきたッ!

 なぜ下痢腹のためにぼくがビクビク後悔して『お願い神様助けて』って感じに公衆トイレを探さなくっちゃあならないんだ?
 『逆』じゃあないか?

 どうして『上映中に腹痛に襲われるならシアーハートアタックに襲われるほうがズッと幸せ』って願わなくちゃあならないんだ………?
 ちがうんじゃあないか?

 おびえて逃げ回るのは『下痢腹』ッ!
 きさまの方だァ――ッ!


 こうして俺は『黄金の精神』で腹痛をねじふせ、無事に時間前に指定席につくことができました。以下、あまり多くは語ってませんが、まだ観てなくて観る予定のある人のために畳んでおきます。
 ドラマシリーズ同様、安心と信頼の小林靖子脚本なので、とうぜん原作漫画に肉付けをするだけじゃあなくって、そこに謎の犯罪組織を生やしてサスペンスとしてなじませる。その手腕に舌を巻きました。
 そして俺は原作をぼんやりとしか理解していなかったことを知りました。奈々瀬さんから生活感をまるごと剥奪することでものすごいわかりやすくなっている。奈々瀬さんの生活感がなくなると露伴ちゃんの慕情の味が薄くなるんですけど、そのへんはトレードオフですよね。離婚の話とかするとわけわかんなくなるからね。

 そしてやっぱりルーヴルは美しい。せっかくのルーヴルなんだから、大画面で観たいじゃない……と思って映画館に行く決断をしたんですけどとても良かった。特にいちいち編集の泉さんのリアクションがうるさいのが良かったです。テレビで観たらただの世界ふしぎ発見になってしまうのではないかというくらいうるさいし、それが原作の犠牲者を一人救う形になってるのは「真面目!」って思いました。泉編集の怪異耐性が高すぎる。あとタイトル回収が雑過ぎる。

 さすがに露伴ちゃんが「自分が黒い絵を見たらどうなるんだ」って自分で試しにいくのは笑いました。露伴ちゃんが怪異に首を突っ込んで酷い目にあう姿を毎年観てきたので、もう伝統芸能のような安心感で見守ることができます。そのうちアワビを密漁してほしい。

 これ、岸部露伴を知らない人でも万全に楽しめる作品だと思うんですけどどうなんでしょう。露伴ちゃんはもうジョジョというより「世にも奇妙な物語」みたいなポジションになっているので、ジョジョや原作漫画、テレビドラマシリーズについての知識はまったく必要ありません。
 この映画化がゴールではなく、今後も年末恒例イベントとして末永く展開していって頂きたい。紅白の幕間に寸劇が入るレベルまで行ってほしいです。