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◆不定期日記ログ◆

LOG 2014-08

■2014-08-05
生命の神秘・夏
 7月末に貰ったスイカの種をペッペしたらめちゃくちゃ生えてきたんだが?
スイカ栽培
画面右は夏を謳歌しているサツマイモオブジェ
 俺たちはこんなにエネルギーのあるもんを捨ててたのか。

 まじめに食べられるスイカを作ろうとすると、接ぎ木とかめんどくさそうなのでやらない。
 かつて似たような経緯でスイカをグリーンカーテンにしようと試みて、実ったスイカの自重でグリーンカーテンがえらいことになった茶農家の噂を聞いているので、このままツルをのばしてもいいのかどうか……。
 とりあえず夏休みの観察日記という名目で、伸ばせるだけ伸ばしてみようと思う。
 
■2014-08-16
下水道
 お盆で実家に戻ったところ、Pさんが家の前の排水溝の網の上で尿をしているところを目撃した。
 ここですれば砂で埋める必要がない!ということに気づいたらしい。
 うちの黒猫がこんなにかしこいわけがない。まさかコイツに上下水道の概念があるとは思わなかった。それだけで中世ヨーロッパの市民より上等な生物ということになる。中世ヨーロッパの市民はPさんを見習うべき。
 
■2014-08-18
ワンピと鰤
 漫画『ONE PIECE』は「ワンピ」と略される。
 洋服のワンピースも「ワンピ」と略される。

 漫画『BLEACH』は「鰤」と略される。
 ではヘアカラーのブリーチも「ブリ」と略してはどうなのか?


「昨日ブリしたんだけどー、綺麗な茶色にならなくてー……みたいな感じで」
「ブリするっていう響きがもう、うんこしか連想できないよね」


 あいりさんがうんこしたときの幼児語が決定した瞬間であった。
 
■2014-08-26
むすんでひらいて
(日米和親条約を)むすんで
(下田と函館の2港を)ひらいて
(食料などの補給をするという条件で)手を打って
(日米修好通商条約を)むすんで
(追加で5港を)またひらいて
(不平等な内容だったが)手を打って
 その「手(内容)」を「上(朝廷)」に……


 朝廷の許可を得ずに条約を結んだ井伊直弼は、尊王派の激しい怒りを買い、最終的に桜田門外の変で暗殺されてしまうのであった。この政治の混乱はこのように童謡として今に歌いつがれているのである(真顔)。
 
■2014-08-29
8月のあいりさん
 あいりさんは夜寝る前にめちゃくちゃ泣き散らすようになった。

 寝かしつけるにはとにかく抱っこし続けるしか正解はないのだが、まあそう簡単には寝てはくれない。あいりさんは抱きかかえられた腕の中で、必死に寝るまいと暴れ叫ぶのだ。

「坊や 何におののくか」
「お父さん そこに見えないの 魔王がいる 怖いよ」
「坊や それは睡魔じゃ」

 あいりさんの不安はもっともである。むしろ我々はなぜためらいもなく毎夜毎晩睡魔に魂を売れるのか。明日の朝ちゃんと意識が戻る保証もないのに。我々はすっかり慣れてしまったけれど、意識が遠のいていく恐怖はいかほどのものか。
 でもね、誰かが言っていたけれど、何でも気の持ちようじゃないの。感情の波をクロールで横切っていこう永遠の河をゆく睡魔よ!!
 そう言ってなだめすかして、ときにはおしゃぶりなどをくわえさせつつ、抱っこし続けてようやく寝かすのである。

 ただ、寝たと思ってもフートンに降ろせば背中スイッチで覚醒してしまうので、徹底的なオーバーキルが必要となる。抱っこでHPを削ったあとは、スリングなどを使って徹底的に眠りに落とす。あいりさんが意識を失ってもやめない。首と腰が悲鳴を上げ始めたころ、ようやくたたいてもつねっても起きない完全睡眠が訪れるのだ。



 あいりさんは相変わらずミルクを嫌がる。
 最近は明確な拒絶の意志を持って、ほ乳瓶を払いのけようとしたり、こちらの手を押し返そうとしたりするようになった。
 仕方ないのでこちらも「これキメるとラクになるよ〜」「みんな飲んでるよ〜」と危険ドラッグの売人のごとき売り込みを見せたり、「ミルクは飲み物じゃ」「ミルクを飲むと空腹がやわらぐぞい」と天才博士botみたいなことを言い聞かせながら、ほ乳瓶をねじ込んでいる。
 この世界の事がまるでわからぬあいりさんには、我々が天才博士botになってやらねばならんのだ。



 喃語も相変わらず活発である。
 我々の会話に割り込んだりもしてくるが、残念ながら通信プロトコルが違うので全く意図は伝わらない。
 別に何か喋ろうとしているわけではないのでは?と個人的に思い始めてきた。あいりさんが何かを伝えたいときには「泣く」コマンドしか選択肢がない。喃語を使っているときは、たぶん観察の結果、人間とはこういう感じの鳴き声をときどき出すものだ、と判断してその真似をしているに過ぎないのだろう。
 とか思ってるとそのまま号泣しはじめたりするのでやっぱりよくわからん。



 8月初頭に、あいりさんの予防接種に同行した。
 あいりさんは非常に泣いた。あんな細い腕に針ぶっさして大丈夫なのか?と思ったが大丈夫らしい。あいりさんはしばらく「なんちゅうところに連れてきてくれたんや……」と恨みがましい目で俺を見ていた。
 そういえばこの予防接種って奴、非常に難解なのだ。「予防接種スケジュール」で検索して頂ければその煩雑さはなんとなく伝わると思うが、「こいつとこいつは同時に打っちゃだめ」「こいつはひと月あけて3回打つ」みたいなワクチンどもが並んでおり、「さあ何歳までにこれを全部打てるようにスケジュール組んで下さい」と言われるのだ。
 パワプロかときメモでも攻略しているような気分になるが、いつしか攻略wikiが当たり前の世界になってしまった我々にとっては非常に面倒な案件だった。なんとかスケジュールは立てたが、どうせ発熱などのランダムイベントでめちゃくちゃにされるであろう。げんなりした。



 以上、生後4か月のあいりさんの記録。