◆ワンサイドフラットウェブ◆
~ さこくのパズル 門司ぴったん ~
- ■2025-12-12
- 鳥、バグる
当サイトのマジレス担当として勝手に便利に使われていることでゆうめいなオカメインコのピピチャンだが、なんか先日バグったのでその話をする。
ピピチャンにはなぜか布を近づけると「ピピチャン!」と自己紹介をする習性がある。
これを利用して、そのへんの布を手に忍ばせてから肩に乗ってる鳥に同意を求め、タイミングよく布を見せることで「ピピチャン!」という返事を得るという裏技が活用されていた。
ぼく「鳥もそう思うよな!」

PIPI でも、それがよくなかった。
ある日突然、放鳥したときにやたらと荒れるようになった。
荒ぶるオカメインコは顔に向かって飛んできて、下唇の柔らかいところを狙ってついばんでくるのでとても痛い。換羽の時期で気が立っているのかとも思ったが、今までの荒れ方とは違う迫力があり、そもそも換羽期ではない。
人間のところに来ることもないし、ケージに帰すときにもめちゃくちゃ抵抗する。疲れ果てるまで抵抗を繰り返し、ケージに戻っても延々と呼び鳴きを繰り返す。
なぜピピチャンは不良になっちまっただか?

ハンカチをじっと見つめるピピチャン
ここで我々は気が付いた。
まさか、昨日「ピピチャン!」って言わせるために使ったそのハンカチが……関係あるのかい?
人間のところに来ないでじっとその位置にいるのは、そこが暖かいからではなくて……そこにあるハンカチを「俺の嫁」と認識してしまったから……なのかい!?
めちゃめちゃに呼び鳴きを繰り返していたのは、荒れているからではなく、ハンカチの姿が見えないから呼んでいたのかい!??
文鳥であるウメチャンはわりといろんな物体に対して求愛ダンスをしているし、オカメインコもそういうもんなのかなと思ったんだけど、断固としてハンカチのそばを離れない。
俺がハンカチを自分の頭に乗せてみたらいつも通り肩にとまるものの、俺がピピチャンのほうを向くと「お前ごときハンカチ台が深淵なるわたしとハンカチの砦に踏み込んで来るんじゃあないッ!!」という勢いで顔を攻撃してくる。本気だ。ピピチャンは本気なのだ。
その後、ワイフが日中にハンカチを少しずつフェードアウトさせていき、最終的に仕舞っても大丈夫な形にもっていった。元に戻るまで3日かかった。
なんの変哲もないただの布がここまでの執着心を生むとは予想していなかったので驚いたが、まあ人間でもただの布にすごい執着する人は別に珍しくない。しょせん我々も万物の霊長ぶっているヒト科のヒト属にすぎないのだ。謙虚に生きていきましょう。
ピピチャンにはなぜか布を近づけると「ピピチャン!」と自己紹介をする習性がある。
これを利用して、そのへんの布を手に忍ばせてから肩に乗ってる鳥に同意を求め、タイミングよく布を見せることで「ピピチャン!」という返事を得るという裏技が活用されていた。
ぼく「鳥もそう思うよな!」

PIPI
ピピチャン!
ある日突然、放鳥したときにやたらと荒れるようになった。
荒ぶるオカメインコは顔に向かって飛んできて、下唇の柔らかいところを狙ってついばんでくるのでとても痛い。換羽の時期で気が立っているのかとも思ったが、今までの荒れ方とは違う迫力があり、そもそも換羽期ではない。
人間のところに来ることもないし、ケージに帰すときにもめちゃくちゃ抵抗する。疲れ果てるまで抵抗を繰り返し、ケージに戻っても延々と呼び鳴きを繰り返す。
なぜピピチャンは不良になっちまっただか?

ハンカチをじっと見つめるピピチャン
ここで我々は気が付いた。
まさか、昨日「ピピチャン!」って言わせるために使ったそのハンカチが……関係あるのかい?
人間のところに来ないでじっとその位置にいるのは、そこが暖かいからではなくて……そこにあるハンカチを「俺の嫁」と認識してしまったから……なのかい!?
めちゃめちゃに呼び鳴きを繰り返していたのは、荒れているからではなく、ハンカチの姿が見えないから呼んでいたのかい!??
文鳥であるウメチャンはわりといろんな物体に対して求愛ダンスをしているし、オカメインコもそういうもんなのかなと思ったんだけど、断固としてハンカチのそばを離れない。
俺がハンカチを自分の頭に乗せてみたらいつも通り肩にとまるものの、俺がピピチャンのほうを向くと「お前ごときハンカチ台が深淵なるわたしとハンカチの砦に踏み込んで来るんじゃあないッ!!」という勢いで顔を攻撃してくる。本気だ。ピピチャンは本気なのだ。
その後、ワイフが日中にハンカチを少しずつフェードアウトさせていき、最終的に仕舞っても大丈夫な形にもっていった。元に戻るまで3日かかった。
なんの変哲もないただの布がここまでの執着心を生むとは予想していなかったので驚いたが、まあ人間でもただの布にすごい執着する人は別に珍しくない。しょせん我々も万物の霊長ぶっているヒト科のヒト属にすぎないのだ。謙虚に生きていきましょう。
- ■2025-12-03
- 俺とスーパー戦隊
いよいよスーパー戦隊がおよそ50年の歴史に区切りをつけようとしているが、そもそも俺はなんでスーパー戦隊を観ているんだ? という話をしたいと思う。
なぜそんな自分語りを急に始めるのか? 需要がカケラもないのでは? と自分でも思うのだが、意外とこれを記録しておくことは大事なのではないか。
だって我々は日々SNSなどで、なんか沼に落ちて狂っている人を見てニッコリしているが、その人がなぜその沼に落ちたのかは知らないことが多い。こういうことをちゃんと表明しておくと、「その沼……ひょっとして俺も入れるのか?」という気持ちになる希少種が出てくるかもしれない。まあ出てきたところでシリーズは終わろうとしているんだが……今は配信が豊富にある。なので自分語りしていい? するね。
実はリアタイ世代であった幼少期には、戦隊はおろか全く特撮に触れていない少年であった。機動刑事ジバンや仮面ライダーBLACKの時代であったことはギリギリ覚えているが、観てはいなかった。
代わりに観ていたのが毎週の『水戸黄門』や、夕方再放送されていた『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』などの東映時代劇で、大学生活まで含めて年寄りと暮らすことが多かった俺は、ここで1話完結型のパターンシナリオの良さを刷り込まれていった。
『水戸黄門』のようなパターンシナリオの良さは、ある程度の予測可能性を持っていて、時にそれをハズしてくるという点にある。
音楽を聴いているとき、人間の脳は常に展開を予想し続け、それが的中すると喜び、予想を超えた展開が来るとさらに喜ぶという話は聞いたことがあるでしょう? パターンシナリオを摂取しているときもそれは同様であることが、弊サイトの20年以上前のログから明らかになっている。俺がエビデンスだ!
そしてそれとは別枠に「特撮主題歌」という大きなコンテンツがある。
大学時代、バイト仲間と月イチで徹カラをするという無茶苦茶な生活を送っていた時期があった。メンバーが同じなのに毎月5時間も6時間もカラオケをすれば当然レパートリーが枯れてくる。そこで目を付けたのが前世紀の戦隊主題歌であった。
前世紀の戦隊主題歌はどれも覚えやすく、歌いやすく、本人映像もついていて飽きにくい。『科学戦隊ダイナマン』で「必殺必殺スーパースーパーダイナマイト」って全力で歌うのは最高なんですよ。力強いアニソンは数あれど、それがこれだけ揃っているセットは他になかなかないんですよ。こうして俺は芋づる式に知らないヒーローの主題歌を覚えていったのだった。
ということで、俺にはスーパー戦隊にハマる下地が完全に準備されていたことがわかる。だがそれは昔の戦隊にであり、最新の戦隊のことは何も知らなかった。そのきっかけとは何だったのか。
今こそすべての日本国民に問います。なぜ、俺が毎週早起きしてスーパー戦隊を視聴するようになったのか。チコちゃんは知っています。
俺がスーパー戦隊を観るようになったのは、『ハートキャッチプリキュア!』が名作だったから~~。
さすがチコちゃんよく知っていますね。でもお前はすぐ過程を飛ばして要因の話をしがちだから困る。戦隊の話をしてるのにいきなりプリキュアの話まで始めるんじゃあないよ。時系列でちゃんと説明すると以下のようになる。
ゴーカイジャーは過去の戦隊の力を「海賊版」として行使するド派手なやつらである。1話完結で毎回パターンがある戦隊のフォーマットは案の定俺によくなじんだし、カラオケのせいで名前だけ知っていた過去の戦隊が次々と登場するのも知的好奇心を満たしてくれた。
一度習慣ができてしまうとあとは流れである。翌年の『ゴーバスターズ』はシンプルにカッコ良かった。それに続いた『キョウリュウジャー』が少年誌的三条脚本で毎週めちゃくちゃなことをやってくれて、同期の『ドキドキ!プリキュア』も破天荒な話が多かったこともあり、このあたりでリアタイ視聴&SNS実況の楽しみ方が確立されたと思う。
キョウリュウジャーについては今でも「戦隊」という枠の中でできる最高のエンタメだと思っていて、「戦隊を知りたいからどれか1作観ようと思うんだけど」っていう人がいたらノータイムでオススメしたい。みんなも腰を痛めて変身できなくなった千葉繁の代わりに変身する飯豊まりえを観よう!
何年も戦隊を追っていると、1話完結のパターンシナリオだけでなく、1年という枠組みの中でのパターンも楽しめるようになった。
昔の人が花鳥風月から時の移り変わりを感じ詩を詠んだように、追加戦士の登場から初夏の風を感じ、年末の大決戦や総集編からクリスマス販促の息吹を感じるのである。1話完結でないライダーにも年間のパターンはあり、ニチアサが風物詩となり歳時記となっていった。
そのうち娘氏が生まれ、育ち、共にニチアサを観るようになった。プリキュアの対象年齢を越えてからもプリキュアと戦隊はわりと楽しんで観てくれているようだ。
特に2020年の『キラメイジャー』は「戦隊でここまで面白い話ができるんだ!」って感じの快作だし、2021年の『ゼンカイジャー』は「戦隊をここまでオモチャにしていいんだ!」っていう怪作だし、2022年の『ドンブラザーズ』に至っては「ここまで戦隊じゃなくってもいいんだ!」という何かであり、毎週戦々恐々としながら観ていた。
しかし……こんなに面白いのに、ずっとオモチャの売り上げが芳しくないという話は聞いていた。
バンダイさんの2025年のIP別売上を見ると、ドラゴンボール1906億、ガンダム1535億、ワンピース1395億に対してライダー307億、プリキュア79億、戦隊64億と文字通りケタが違う。芳しくないどころか誤差だ。俺たちが一喜一憂していたのは誤差にすぎなかった。もうこの国ではオッサンしかオモチャを買っていない!
こういう状況で現状の枠組みを堅持しても、ただ滅びを先延ばしにするだけになる。我が国全体がもうそうなのではないかという悲壮感すら漂う。枠組みの大幅な改訂もやむを得ない話だ。人口減を前提とした効率化をしなければならない。それはこの国のあらゆるところで行われていることだ。
だから……娘氏に水戸黄門の話をしてもピンとこないように、そのうち世に溢れるパロディなどの「戦隊あるあるコンテンツ」が全滅してしまう日が来てしまうかもしれない。そうならないよう、過去作品へのアプローチは続けて、文化を継承して欲しいなあと願う。
ところで、最初のほうで「音楽を聴くとき脳は展開を予想して快感を得る」というたとえ話を出したけど、それが人類普遍の事実であるならば、戦隊やプリキュアを観て快感を得る機能が全人類に備わっているということではないか!? あまねくすべての人類はすべからくニチアサを観てドーパミンを出すべきと考える次第である。
いつか書いておくべきだろうなあと思いながら、スーパー戦隊のシリーズ終了の報を受けて慌てて脳内から掃き出した形になります。これも立派なクリーンアップと言えるでしょう。俺は脳内を大掃除して戦隊の終焉を見届ける。お前はどうする?
なぜそんな自分語りを急に始めるのか? 需要がカケラもないのでは? と自分でも思うのだが、意外とこれを記録しておくことは大事なのではないか。
だって我々は日々SNSなどで、なんか沼に落ちて狂っている人を見てニッコリしているが、その人がなぜその沼に落ちたのかは知らないことが多い。こういうことをちゃんと表明しておくと、「その沼……ひょっとして俺も入れるのか?」という気持ちになる希少種が出てくるかもしれない。まあ出てきたところでシリーズは終わろうとしているんだが……今は配信が豊富にある。なので自分語りしていい? するね。
実はリアタイ世代であった幼少期には、戦隊はおろか全く特撮に触れていない少年であった。機動刑事ジバンや仮面ライダーBLACKの時代であったことはギリギリ覚えているが、観てはいなかった。
代わりに観ていたのが毎週の『水戸黄門』や、夕方再放送されていた『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』などの東映時代劇で、大学生活まで含めて年寄りと暮らすことが多かった俺は、ここで1話完結型のパターンシナリオの良さを刷り込まれていった。
『水戸黄門』のようなパターンシナリオの良さは、ある程度の予測可能性を持っていて、時にそれをハズしてくるという点にある。
音楽を聴いているとき、人間の脳は常に展開を予想し続け、それが的中すると喜び、予想を超えた展開が来るとさらに喜ぶという話は聞いたことがあるでしょう? パターンシナリオを摂取しているときもそれは同様であることが、弊サイトの20年以上前のログから明らかになっている。俺がエビデンスだ!
そしてそれとは別枠に「特撮主題歌」という大きなコンテンツがある。
大学時代、バイト仲間と月イチで徹カラをするという無茶苦茶な生活を送っていた時期があった。メンバーが同じなのに毎月5時間も6時間もカラオケをすれば当然レパートリーが枯れてくる。そこで目を付けたのが前世紀の戦隊主題歌であった。
前世紀の戦隊主題歌はどれも覚えやすく、歌いやすく、本人映像もついていて飽きにくい。『科学戦隊ダイナマン』で「必殺必殺スーパースーパーダイナマイト」って全力で歌うのは最高なんですよ。力強いアニソンは数あれど、それがこれだけ揃っているセットは他になかなかないんですよ。こうして俺は芋づる式に知らないヒーローの主題歌を覚えていったのだった。
ということで、俺にはスーパー戦隊にハマる下地が完全に準備されていたことがわかる。だがそれは昔の戦隊にであり、最新の戦隊のことは何も知らなかった。そのきっかけとは何だったのか。
今こそすべての日本国民に問います。なぜ、俺が毎週早起きしてスーパー戦隊を視聴するようになったのか。チコちゃんは知っています。
俺がスーパー戦隊を観るようになったのは、『ハートキャッチプリキュア!』が名作だったから~~。
さすがチコちゃんよく知っていますね。でもお前はすぐ過程を飛ばして要因の話をしがちだから困る。戦隊の話をしてるのにいきなりプリキュアの話まで始めるんじゃあないよ。時系列でちゃんと説明すると以下のようになる。
彼女(現:ワイフ)が『ハートキャッチプリキュア!』の視聴を始める(2010年2月)
↓
ニチアサ民に足を踏み入れる
↓
30分前の『仮面ライダーオーズ』が気になり視聴を始める(2010年9月)
↓
さらに30分前の戦隊が終わってなんか記念作品が始まることを知る
↓
『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第1話を観て度肝を抜かれる(2011年2月)
↓
ニチアサ民の完成
このようにして起床時間が30分ずつ早まっていったのだった。当時は戦隊はニチアサのトップバッターだったのだ。『ハートキャッチ』と『オーズ』が両方名作でなかったら戦隊までは辿り着かなかったであろう。奇跡のリレーに感謝したい。↓
ニチアサ民に足を踏み入れる
↓
30分前の『仮面ライダーオーズ』が気になり視聴を始める(2010年9月)
↓
さらに30分前の戦隊が終わってなんか記念作品が始まることを知る
↓
『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第1話を観て度肝を抜かれる(2011年2月)
↓
ニチアサ民の完成
ゴーカイジャーは過去の戦隊の力を「海賊版」として行使するド派手なやつらである。1話完結で毎回パターンがある戦隊のフォーマットは案の定俺によくなじんだし、カラオケのせいで名前だけ知っていた過去の戦隊が次々と登場するのも知的好奇心を満たしてくれた。
一度習慣ができてしまうとあとは流れである。翌年の『ゴーバスターズ』はシンプルにカッコ良かった。それに続いた『キョウリュウジャー』が少年誌的三条脚本で毎週めちゃくちゃなことをやってくれて、同期の『ドキドキ!プリキュア』も破天荒な話が多かったこともあり、このあたりでリアタイ視聴&SNS実況の楽しみ方が確立されたと思う。
キョウリュウジャーについては今でも「戦隊」という枠の中でできる最高のエンタメだと思っていて、「戦隊を知りたいからどれか1作観ようと思うんだけど」っていう人がいたらノータイムでオススメしたい。みんなも腰を痛めて変身できなくなった千葉繁の代わりに変身する飯豊まりえを観よう!
何年も戦隊を追っていると、1話完結のパターンシナリオだけでなく、1年という枠組みの中でのパターンも楽しめるようになった。
昔の人が花鳥風月から時の移り変わりを感じ詩を詠んだように、追加戦士の登場から初夏の風を感じ、年末の大決戦や総集編からクリスマス販促の息吹を感じるのである。1話完結でないライダーにも年間のパターンはあり、ニチアサが風物詩となり歳時記となっていった。
そのうち娘氏が生まれ、育ち、共にニチアサを観るようになった。プリキュアの対象年齢を越えてからもプリキュアと戦隊はわりと楽しんで観てくれているようだ。
特に2020年の『キラメイジャー』は「戦隊でここまで面白い話ができるんだ!」って感じの快作だし、2021年の『ゼンカイジャー』は「戦隊をここまでオモチャにしていいんだ!」っていう怪作だし、2022年の『ドンブラザーズ』に至っては「ここまで戦隊じゃなくってもいいんだ!」という何かであり、毎週戦々恐々としながら観ていた。
しかし……こんなに面白いのに、ずっとオモチャの売り上げが芳しくないという話は聞いていた。
バンダイさんの2025年のIP別売上を見ると、ドラゴンボール1906億、ガンダム1535億、ワンピース1395億に対してライダー307億、プリキュア79億、戦隊64億と文字通りケタが違う。芳しくないどころか誤差だ。俺たちが一喜一憂していたのは誤差にすぎなかった。もうこの国ではオッサンしかオモチャを買っていない!
こういう状況で現状の枠組みを堅持しても、ただ滅びを先延ばしにするだけになる。我が国全体がもうそうなのではないかという悲壮感すら漂う。枠組みの大幅な改訂もやむを得ない話だ。人口減を前提とした効率化をしなければならない。それはこの国のあらゆるところで行われていることだ。
だから……娘氏に水戸黄門の話をしてもピンとこないように、そのうち世に溢れるパロディなどの「戦隊あるあるコンテンツ」が全滅してしまう日が来てしまうかもしれない。そうならないよう、過去作品へのアプローチは続けて、文化を継承して欲しいなあと願う。
ところで、最初のほうで「音楽を聴くとき脳は展開を予想して快感を得る」というたとえ話を出したけど、それが人類普遍の事実であるならば、戦隊やプリキュアを観て快感を得る機能が全人類に備わっているということではないか!? あまねくすべての人類はすべからくニチアサを観てドーパミンを出すべきと考える次第である。
■ブロクリ Advent Calendar 2025!!
12月といえばアドベントカレンダー。今年も木本さんとこの企画「ブログクリーンアップアドベントカレンダー」への参加を表明しまして、去年はギターの話を書いたんですけど、今年はこれをもって3日目の記事として占拠しようという魂胆です。いつか書いておくべきだろうなあと思いながら、スーパー戦隊のシリーズ終了の報を受けて慌てて脳内から掃き出した形になります。これも立派なクリーンアップと言えるでしょう。俺は脳内を大掃除して戦隊の終焉を見届ける。お前はどうする?
- ■2025-11-30
- マンスリーレポート:11月
ネアンデルタール人は発掘地ネアンデル谷にちなむ名前で、ネアンデルは17世紀の聖職者ヨアヒム・ネアンダーにちなむ。ネアンダーはノイマン(Neumann:新しい人)のギリシャ読み。
ネアンデルタール人!
ここまでお膳立てされておきながら!
どうしてお前は「新人」でなく「旧人」なのよォォーッ!!
そこは新人であれよ! 地元の人はみんな「新人谷で発掘されたのになあ」って言ってるぞ!!
では11月に遊んだもの、やったこと、観たものの記録だよ。
ロードトリップの第一報を聞いたときは、サイド・オーダーのようなローグライクなのかと思ったが、ステージは周回で固定なので、どちらかというと計画性を求められるゲームである印象を受けている。
1周目はノーマルで、カービィ+ヴァンパイアスターを中心に攻略し、2周目はメタナイト+デビルスターを中心にイージーでパネルを回収し、3周目はバンダナワドルディ+ヘンシンスターを軸に、オール27を目指して育成していった。バンダナワドルディが単独で世界を救うの、絵面がかわいい。
デビルスター、じっくり使ってみると攻撃力のわりに装甲がペラッペラだし、最後のレースに普通に負けるくらいに馬力がない。
攻撃力がめちゃ高く、最軽量級で飛行が得意。つまりデビルというよりは文鳥と言える。

文鳥と言える。
なんかヤグラでラピッドブラスターが大爆発して1901とか出たのでビビった。気を取り直して1敗したら1809まで下がったので、やはり盛れるかどうかは初動にかかっている。
総計では25種で40150.4点となった。25種で40000点に乗せることを目指して無事達成できたのでよかった。気の迷いで竹を担ぎ出して1200とか出さなければもっと簡単に達成できたのにね!
あれだけ男×男のねっとりとした絡みを見せつけておきながら、最後に「推し」という言葉でそれを脱臭していくしぐさ、顔面が国宝級に良いから許されているが本来許してはいけないぞ。
「辛子明太子があるので明太子スパゲッティを作りたい。ニンニクがないがなんとかならないか。」と聞けば、バターと醤油と牛乳でなんとかする方法を教えてくれるし、「サクラエビを使ったスパゲッティを作りたい。ベーコン、ニンニクはある。何かいい手はないか。」と聞けばペペロンチーノベースに白だしを加えたレシピを提案してくれる。とても助かる。
生成AIがない頃は主要な材料で検索して出てきたレシピに従うほかなかったが、AIなら「ところでしめじがあるんだが……」と言えばレシピを都度修正し投入タイミングを教えてくれたりするのが強い。
なお食べ終わったあと毎回「美味かったぜ!ごちそうさん!」とクエリを投げて、OpenAIの電力資源と水資源を無駄遣いしている。無駄なのはわかっているがなんか気持ち悪くてな……。
東洲斎写楽の正体は化政文化最大のミステリーだと思うんだけど、そこに平賀源内を被せてきたか。これなら短期大量生産だったのも、1年で消えたのも「そういう企画だった」で通るので強い。あと一か月で終わるにはちょっとラスボスが弱い感じがするが果たして……?
シリーズ終了のリークで騒然となる中、ゴジュウユニコーン役の子が複数のスキャンダルで途中降板。これまでも「取り返しのつかない不幸に見舞われたヒーロー」はいたが、令和の時代にいきなり殉職させるのは厳しい。数年前もコロナ禍での撮影不能を鮮やかに切り抜けた東映特撮ではあるが、本当に今月から全部「消す」つもりなのか……!?
ファンが固唾を呑んで見守る中、おそらく無茶苦茶なデスマーチによって可能な限り自然にフレームアウトさせた37話・38話が放送され、そして急遽招聘されたと思われる関智一が無双していった総集編の39話を経て、40話でもうオニシスターこと志田こはく様による代役撮り直しが実現したのであった。オープニングのダンスまで撮りなおすとは……これをおよそ50年にわたる歴史の厚みと言わずして何だというのか。
来年からは戦隊を「赤いヒーロー」として拡張し、赤いギャバン『超宇宙刑事ギャバンインフィニティ』が始まることも発表された。ということは、これまで戦隊やライダーにゲスト出演してきた過去の作品が虎視眈々とその座を狙っている可能性がある。超怪傑ズバットインフィニティとか、超人造人間キカイダーインフィニティとか、超世界忍者戦ジライヤインフィニティなどが考えられる。怖い。
ユニコーン交代騒動も一段落つき、来年のPROJECT R.E.D.も明らかになったということで、あとはこれらの情報をリークした奴をR.E.D.に染めて白子川沿いの橋桁に吊るせば一件落着だな。
ネアンデルタール人!
ここまでお膳立てされておきながら!
どうしてお前は「新人」でなく「旧人」なのよォォーッ!!
そこは新人であれよ! 地元の人はみんな「新人谷で発掘されたのになあ」って言ってるぞ!!
では11月に遊んだもの、やったこと、観たものの記録だよ。
■カービィのエアライダー
シナリオモードであるロードトリップを3周し、真エンディングに到達した。ロードトリップの第一報を聞いたときは、サイド・オーダーのようなローグライクなのかと思ったが、ステージは周回で固定なので、どちらかというと計画性を求められるゲームである印象を受けている。
1周目はノーマルで、カービィ+ヴァンパイアスターを中心に攻略し、2周目はメタナイト+デビルスターを中心にイージーでパネルを回収し、3周目はバンダナワドルディ+ヘンシンスターを軸に、オール27を目指して育成していった。バンダナワドルディが単独で世界を救うの、絵面がかわいい。
デビルスター、じっくり使ってみると攻撃力のわりに装甲がペラッペラだし、最後のレースに普通に負けるくらいに馬力がない。
攻撃力がめちゃ高く、最軽量級で飛行が得意。つまりデビルというよりは文鳥と言える。

文鳥と言える。
■Splatoon3
今シーズンのブキチPは以下のようになった。
総計では25種で40150.4点となった。25種で40000点に乗せることを目指して無事達成できたのでよかった。気の迷いで竹を担ぎ出して1200とか出さなければもっと簡単に達成できたのにね!
■ババンババンバンバンパイア
吉沢亮を摂取するためアマプラで観ました。展開が早くて無駄がねえ嵐のような話だった。特に前半の、人物相関図の矢印が高速で組み上がっていくかのような流れは笑ってしまった。たぶん原作5巻くらいを圧縮再構成してるんだろうな。あれだけ男×男のねっとりとした絡みを見せつけておきながら、最後に「推し」という言葉でそれを脱臭していくしぐさ、顔面が国宝級に良いから許されているが本来許してはいけないぞ。
■生成AI
ChatGTPくんを使役して、冷蔵庫の余り物から昼飯のネタを生成してもらっている。「辛子明太子があるので明太子スパゲッティを作りたい。ニンニクがないがなんとかならないか。」と聞けば、バターと醤油と牛乳でなんとかする方法を教えてくれるし、「サクラエビを使ったスパゲッティを作りたい。ベーコン、ニンニクはある。何かいい手はないか。」と聞けばペペロンチーノベースに白だしを加えたレシピを提案してくれる。とても助かる。
生成AIがない頃は主要な材料で検索して出てきたレシピに従うほかなかったが、AIなら「ところでしめじがあるんだが……」と言えばレシピを都度修正し投入タイミングを教えてくれたりするのが強い。
なお食べ終わったあと毎回「美味かったぜ!ごちそうさん!」とクエリを投げて、OpenAIの電力資源と水資源を無駄遣いしている。無駄なのはわかっているがなんか気持ち悪くてな……。
■大河べらぼう
終盤に向けてやっぱり田沼殿と源内さんの無念を晴らしに行きたいな~~でも生存説を採るのはちょっとアクロバットすぎるな~~そうだ! という流れで堂々再登場する原田泰造ッ! まさか原田泰造が亡き田沼意次の遺志を継ぐ者になるとは……毎週ナニコレ珍百景まで観て大河リアタイしなくってごめんね原田委員長……でも続けて観てたらきっと頭がバグったと思うから……。東洲斎写楽の正体は化政文化最大のミステリーだと思うんだけど、そこに平賀源内を被せてきたか。これなら短期大量生産だったのも、1年で消えたのも「そういう企画だった」で通るので強い。あと一か月で終わるにはちょっとラスボスが弱い感じがするが果たして……?
■ニチアサ百景
今月はスーパー戦隊50年の歴史でもかなりの激動の月であったと言って良いだろう。シリーズ終了のリークで騒然となる中、ゴジュウユニコーン役の子が複数のスキャンダルで途中降板。これまでも「取り返しのつかない不幸に見舞われたヒーロー」はいたが、令和の時代にいきなり殉職させるのは厳しい。数年前もコロナ禍での撮影不能を鮮やかに切り抜けた東映特撮ではあるが、本当に今月から全部「消す」つもりなのか……!?
ファンが固唾を呑んで見守る中、おそらく無茶苦茶なデスマーチによって可能な限り自然にフレームアウトさせた37話・38話が放送され、そして急遽招聘されたと思われる関智一が無双していった総集編の39話を経て、40話でもうオニシスターこと志田こはく様による代役撮り直しが実現したのであった。オープニングのダンスまで撮りなおすとは……これをおよそ50年にわたる歴史の厚みと言わずして何だというのか。
来年からは戦隊を「赤いヒーロー」として拡張し、赤いギャバン『超宇宙刑事ギャバンインフィニティ』が始まることも発表された。ということは、これまで戦隊やライダーにゲスト出演してきた過去の作品が虎視眈々とその座を狙っている可能性がある。超怪傑ズバットインフィニティとか、超人造人間キカイダーインフィニティとか、超世界忍者戦ジライヤインフィニティなどが考えられる。怖い。
ユニコーン交代騒動も一段落つき、来年のPROJECT R.E.D.も明らかになったということで、あとはこれらの情報をリークした奴をR.E.D.に染めて白子川沿いの橋桁に吊るせば一件落着だな。
- ■2025-11-22
- ダービィの奇妙なエアライダー
カービィのッ! エアライダーッ!
『カービィのエアライダー』はシンプル操作で走って戦うライドアクションゲームッ!
「フフフ まずマシンを選んで下さい」
「ウィングスター」
「同じく」
ウィング・スタァァッ!!
地上ではにぶいが 空中では
優れた飛行性能で 宙を舞う
「次はコースを選ぶ」
「フラリア」
フラリア!
スタート後2つのカーブを抜けるとヘアピンカーブ!
最後の直線前には「加速レール」がある!
「加速レール」に乗ることができれば最大170キロまで加速可能になる!
「用意はいいですか?」
「22年前のネタを掘り返してないでさっさとやればいい!」
ズズズズ……
「!?」
「自分で飼っている鳥の姿をマシンにインプットできます」
「なんじゃとッ!!」
「これはピピチャン」

「そしてこれは概念と化したウメチャン」

ババーン!!
「敗北を認めるんじゃあない! 花京院!!」

……という勢いで『カービィのエアライダー』を遊び倒している。
最初はナメていた。かつて俺がエアライドの移植に期待していたのは「娘氏も遊べるワンボタンのかんたんレース」という点であって、『マリオカート』が十分簡単になった今はもう役目を終えたのだと。
だが違った。『エアライド』を令和の時代に遊び倒させるための施策を山盛りにしてコイツは帰ってきた。
Directにおける「こりゃあ『マリオカート』でよいですね」というパワーワードが汎用的に使われているが、『エアライダー』をプレイしていると逆にさまざまなところで「むしろマリオカートはそれでいいのか?」と問いかけたくなる。
スピードメーターが常に表示されていて、減速ポイントがわかる。タイムアタックはあくまで自己満足で、ワールドレコードは表示しない。ステッカーをマシンに貼りまくって、ガレージに飾れる。オンラインでゴールしたあと、後続を待たずに次のレースにエントリーできる。ゲームの方向性の違いを考慮してもマリオカートに搭載してほしかったものがたくさんお出しされてくる。
特に「攻撃を受けて減速」よりも「攻撃を当てて加速」のほうが重視されるバランスにまた触れられてとても懐かしい。マリオカートは首位を走っていると防御のことばかり考えるが、エアライドはその辺にいる罪のないワドルディを攻撃して加速することが大事なのだ。なぜ無実のワドルディがその辺にいるんだ。
ただ……まあ、攻撃を当てて加速!を互いに繰り返していく関係でゲームスピードがとんでもなく早く、もはやかんたんレースゲームではないことも事実。
それでも娘氏はコントローラーを握り時々パパに勝利している。そんな……俺は22年前からこのゲームをやっているのに……いや22年ぶりというのが正確だが……。
マシンのクセがめちゃめちゃに強いゲームなので、この情報化社会でオンライン環境がどのようにバランスしていくのか、そもそもバランスできるのか心配だが、まあDLCも予定されてないって話なのでマイペースに遊んでくれってコトなのだろう。冒頭のオレマシンも含め、そのためのおびただしい量の材料が含まれている。
ところでこのゲーム、ダウンロード版7980円・パッケージ版8980円で値段が1000円違う。最近こういうのアリなんだ。
桜井DがDirectで「前作比10倍以上の工数になった」って言ってたけど、前作が5800円なのに今作が58000円にならないのはゲーム業界のスゴイところだね。
『カービィのエアライダー』はシンプル操作で走って戦うライドアクションゲームッ!

「ウィングスター」
「同じく」
ウィング・スタァァッ!!
地上ではにぶいが 空中では
優れた飛行性能で 宙を舞う
「次はコースを選ぶ」
「フラリア」
フラリア!
スタート後2つのカーブを抜けるとヘアピンカーブ!
最後の直線前には「加速レール」がある!
「加速レール」に乗ることができれば最大170キロまで加速可能になる!
「用意はいいですか?」
「22年前のネタを掘り返してないでさっさとやればいい!」
ズズズズ……
「!?」
「自分で飼っている鳥の姿をマシンにインプットできます」
「なんじゃとッ!!」
「これはピピチャン」

「そしてこれは概念と化したウメチャン」

ババーン!!
「敗北を認めるんじゃあない! 花京院!!」

……という勢いで『カービィのエアライダー』を遊び倒している。
最初はナメていた。かつて俺がエアライドの移植に期待していたのは「娘氏も遊べるワンボタンのかんたんレース」という点であって、『マリオカート』が十分簡単になった今はもう役目を終えたのだと。
だが違った。『エアライド』を令和の時代に遊び倒させるための施策を山盛りにしてコイツは帰ってきた。
Directにおける「こりゃあ『マリオカート』でよいですね」というパワーワードが汎用的に使われているが、『エアライダー』をプレイしていると逆にさまざまなところで「むしろマリオカートはそれでいいのか?」と問いかけたくなる。
スピードメーターが常に表示されていて、減速ポイントがわかる。タイムアタックはあくまで自己満足で、ワールドレコードは表示しない。ステッカーをマシンに貼りまくって、ガレージに飾れる。オンラインでゴールしたあと、後続を待たずに次のレースにエントリーできる。ゲームの方向性の違いを考慮してもマリオカートに搭載してほしかったものがたくさんお出しされてくる。
特に「攻撃を受けて減速」よりも「攻撃を当てて加速」のほうが重視されるバランスにまた触れられてとても懐かしい。マリオカートは首位を走っていると防御のことばかり考えるが、エアライドはその辺にいる罪のないワドルディを攻撃して加速することが大事なのだ。なぜ無実のワドルディがその辺にいるんだ。
ただ……まあ、攻撃を当てて加速!を互いに繰り返していく関係でゲームスピードがとんでもなく早く、もはやかんたんレースゲームではないことも事実。
それでも娘氏はコントローラーを握り時々パパに勝利している。そんな……俺は22年前からこのゲームをやっているのに……いや22年ぶりというのが正確だが……。
マシンのクセがめちゃめちゃに強いゲームなので、この情報化社会でオンライン環境がどのようにバランスしていくのか、そもそもバランスできるのか心配だが、まあDLCも予定されてないって話なのでマイペースに遊んでくれってコトなのだろう。冒頭のオレマシンも含め、そのためのおびただしい量の材料が含まれている。
ところでこのゲーム、ダウンロード版7980円・パッケージ版8980円で値段が1000円違う。最近こういうのアリなんだ。
桜井DがDirectで「前作比10倍以上の工数になった」って言ってたけど、前作が5800円なのに今作が58000円にならないのはゲーム業界のスゴイところだね。