Oneside Flat Web

◆ワンサイドフラットウェブ◆

~  人生楽あ(略)もあるさ  ~

■2026-10-09
ナスネバッファロー!
 PS5に接続しているnasneから「最期の音」が聞こえてきた。
 このnasneはPS4を買ったときに、地デジ録画用に購入したものなので、もう10年も使っていることになる。
 そいつが、時々ウィンカーのような規則的な音を出すようになった。

 確認するまでもない。10年使っているのだ。ハードディスクがその天命を全うしようとしている。
 nasneのHDD換装は調べてみるとだいぶ面倒だ。
 さらに言うと、SONYはすでに生産を終了し、現在販売されているのはバッファロー製のnasneであるらしい。
 そのためSONY製のnasneは2027年には一部機能が停止する。
 どのみちこのnasneを使い続けることはできない。

 なのでバッファロー製のnasneに買い替えよう――と思ったのだが、本当にそれでいいのだろうか。
 プレステのパワーを利用してtorne経由でサクサク録画を観られるのがnasneの魅力。
 SONYはすでにnasneを切り捨てたわけで、PS6にtorneが搭載されるかどうか、もうわからないのではないか。そのころにはもう、プレステそのものが日本市場を切り捨てている可能性すらある。
 置き去りにされる前に他社のHDDレコーダーに乗り換えたほうが良いのでは……?

PIPI
ピピチャン!(仮にそうでもPS5はまだまだ稼働すると思うよ)
 それはそうだな、鳥!

nasne
 ということでバッファロー製nasneです。
 トルネフ、お前は裏切らないよな……?

 さてここからが問題だ。
 バッファロー社は、SONY製のnasneからの「お引越しダビング」を用意している。
 torneは観て消す運用をしているため録画資産をあまり必要としていないのだが、年度途中でニチアサの録画が切れてしまうのは痛く、録画を引き継げるなら乗らないテはない。


 まずは旧nasneをアンテナに繋げたまま、新nasneをLANに繋ぎ、torne(PS5)とのペアリングを行う。
 その後、旧nasneをアンテナとLANから外して、新nasneにアンテナを繋いだところ、チャンネルスキャンはできたのになぜか「旧nasneで録画予約していた番組」だけ空白になっていて、新たに録画予約をすることができない。旧nasneに繋ぎ直したら番組表は正常で、録画予約を全部キャンセルして新nasneに戻しても状況が改善しない。何かがおかしい――

 症状から察するに、torneが「旧nasneに紐づいた録画予約情報」をまだ持っていて、新nasne側の番組表と予約情報の対応がおかしくなっているのではないか。
 だとすると、これを解決するには、旧nasneをtorneから登録削除するしかないのではないか。
 登録解除したら「お引越しダビング」ができないのではないか。
 ……正常動作が確認できないままやるしかない!

 PCを立ち上げ、バッファロー公式からお引越しダビング用のアプリをインストールする。
 地デジ番組のデータ移動はただのコピーではない。クソ利権による時代遅れのクソコピーガードがあるためだ。コピーコントロールCDが滅亡してもう20年だぞ。正気なのか。みんなAbemaやTVerで地上波番組を観ているこの時代に、いまだに「ダビング回数」とか寝言を言ってるのである。この一点のみでオールドメディアの蔑称は免れない。
 そういったアンシャン・レジームによって、1TBの録画データの移動には72時間を要する。ウチは600GB程度なので2日とちょっとで済むようだ。録画予約ができない状態で2日か……向こう2日間に録画予定の番組がないので、今しかないと踏み切った。
 
 そして2日後!
nasne
 お引越しダビングは予告時間どおりに完了した。やはりLANの転送速度やHDDの書き込み速度には左右されないのだな。
 なんか1件だけ失敗してて草が生える。でもまあ無いなら無いで別にいい。そのくらいのスタンスで地上波録画と向き合っているので600GBしかないのだ。

 データの移動が終わったので、旧nasneをLANから外し、torne側から登録解除を行う。
 博打ではあったが読みが当たり、録画すべき番組が番組表に復活した。録画予約を手動で復元し、録画環境が元通りになった。
 
 その後、「録画予約は通ったのに録画されていない」「そもそもtorneから地上波が観れない」などの不具合が押し寄せ、もうダメかと思ったが、これは単純に俺がアンテナの出力端子と入力端子を間違っただけの凡ミスだった。えへへ。
 バッファロー製nasne、10年は使いたいところだが、それはPS5次第だろう。難しいところだ。
 
■2026-10-06
熾烈なる歯列矯正生活10
 歯列矯正の日々、2年と2か月が経過。

 7月に下のワイヤーを外したが、今回ついに上の歯のワイヤーが外され、上下リテーナー常時装着のフェーズに移行した。
 もう毎月ワイヤーの締め具合を調整する作業がないので、来院は隔月となる。

 上下あわせて50000円の装置と、脱着可能な状態で暮らすのは緊張する。
 リテーナーの衛生レベルは入れ歯とほぼ同等であり、ちゃんと毎日殺菌しなければたちまち悪臭の元となる。ポリデントめいた洗浄用のタブレットが120個入ったお徳用のやつを買い、ほぼ毎日使っている。
 ただ毎日殺菌したところで、お茶やコーヒーの着色は免れないのが悲しいところだ。

 前回書いたとおり、気軽にオヤツを食べることができないため、先月はベースブレッドとメイバランスを試してカロリーの補給を試みた。
 ベースブレッドはまとめ買いすると賞味期限に追われるということがわかった。
 メイバランスは腹には溜まらないが、一瞬でおにぎり1つ分のカロリーを摂取できるため助かる。コーラは一瞬で飲むことができないし、こいつは栄養バランスが良い。コストがかかるのだけが難点だ。

 ワイヤーが口内から無くなったことで、歯磨きのときに2年ぶりにフロスが使えるようになった。
 これで歯間ブラシを買い足さなくて済む。今後も爪楊枝LV99として携帯し続けてもいいかもしれないな。
 やはり変な方向に傾いた歯がないというだけで格段に歯磨きはしやすい。

 上下の歯の裏に両方リテーナーがハマるとどうなるか。
 口腔内の空間が減り、舌の移動に制限が生じ、活舌が悪くなるのである。
 具体例を挙げると、「さ行」の発音のとき、常に舌が「上の前歯の裏に軽く当たる」状態になる。これは英語の授業で習った「th」の発音法と一致する。リピートアフタミー! They think that those three things are theirs.(流暢な発音で)
 まあ下のリテーナーもすぐ慣れたので、上下でもそのうち慣れるであろう。まずは食事のときに邪魔なものが何もない状態を楽しみたい。
 
■2026-09-30
九月録フリュクティドール
 「神の存在は信じているが、神の行動は信用していない」という人は無神論者なのだろうか?

PIPI
ピピチャン!(反神論者、という言葉があるらしいぞ。)
 なるほどね、善なる神が全知全能であられるなら、この世から争いや苦しみはなくなっているはず、というコトだな。全知全能でない神が複数出てくる神話のほうが面白いしな。

 では9月に遊んだもの、観たものの記録だよ。

■スーパーバニーマン

 ワイフが見つけてきたバカゲー。ローカルマルチプレイでゲラゲラ笑えるゲームなんてなんぼあってもいいですからね。
 ただニンテンドーストアで検索するとき「バニー」まで入力すると、バニーガーデンが引っかかってくるので間違えないように注意が必要だ。
#nintendoswitch
Super Bunny Man
 このゲームのキモは操作の不自由さと、それが生み出す混沌である。
 スティックで移動、ボタンでジャンプと言えば簡単に見えるが、その実態としては、スティックでは体を回転させて転がるのみ、ジャンプは力強いキックのベクトルを発生させるのみで、あとは物理エンジンの挙動にすべてお任せとなる。
 あらぬ方向に飛んでいく。2Pを蹴っ飛ばしてしまう。その結果針に刺さってしぬなどのカオスが容赦なくプレイヤーの腹筋を刺激してくる。針についてはちょっとだけなら耐えることもあり、さらに笑いを誘う。
 メインのステージクリア型のモードが、2人までしか参加できないのは残念なところ。そして2人でやってもどっちか死ぬと終わりで、クリア率が乗算で減少するだけであり、後半はキツい。生存者のほうに復活する仕組みがあったらもうちょっとマルチプレイのしがいもあったんだけど……。

■ロマンシング サガ 3 デスティニーユナイテッド発表

 ミンサガ、リベサガに続いてデスサガの発表。略称それでいいんだ。
 奇をてらうことなくリベサガの書式でそのままロマサガ3をやろうという方向性、サガらしくはないが安心感はある。
 ロマサガ3は「音楽:伊藤賢治」がブランドとして確立したうえで作られたゲームという印象があり、BGMのアレンジにも期待している。オーケストラにすべきかロックにすべきか迷っている様子が「バトル1」からすでに漂っていて、かなり困難な仕事であろうことが見て取れる。
 そしてイベントフルボイス化により、「きょ・う・じゅのテーマ」の7か国語翻訳で担当者が死にかけているだろう。驚天動地の五里霧中。我田引水自画自賛。どうしろというのだ。

■題名のない音楽会

 「すぎやまこういちが指揮するドラゴンクエストの音楽会」が放送された。
 モチーフとなる短いメロディを積み重ねて曲を作るという話で、何度も同じ曲を流して刷り込めるゲーム音楽においてはコレが非常に有効に働くことを再確認した。[実例]
 もう亡くなって5年が経つのだな。損失が大きい。この日本に「ゲーム音楽の作曲家の名前を挙げて」と言われてすぎやまこういち先生以外の名前を挙げられる人はどのくらいいるのだろうか。「植松イトケン光田古代下村ァ!」などと即答する我々は奇特なのではないか。家族と話をしているだろうか。

■魔法少女まどか☆マギカ

 映画の話ではない。なんと日曜のすべてを費やして、TV版全12話をぶっ続けで観てしまった。2011年の放送、2012年の映画で2回観ている物語に対して、このようなイッキ観ができるのは、そうとうシナリオぢからの強い作品であると言えるだろう。

 俺はこの2011年から今までニチアサを摂取し続けており、それゆえこの作品が描こうとしたヒーロー性についての理解が当時よりも深まったことを感じた。全てを救って最後に世界を去る仮面ライダーを何人か観てきたし、なんなら同じ脚本家のライダーもそうだった。本作では上位存在に成ることで、問題の解決だけでなく「わたしの最高の友達」を理解できるという意義もあり美しい。
 娘氏は「誰かが死ぬって誰かが言ってた」という極めて曖昧なネタバレ知識を持ってこの作品に挑んだが、これがプリキュアのガワを被った仮面ライダーであることは容易に理解できたようだ。

 仮面ライダーとしての視点が加わると、美樹さやかは本当に惜しいやつだったということがわかる。
 「大切な人を治したい」という動機は周りが言うほどヒーロー性を損なうものではないし、殴り合うことでわかり合えた2号ライダーもいる。
 守る価値もないこの世界を、それでも守るという覚悟があればあの状況から生還して最強フォームに変身できたはず。残念ながら美樹さやかは1号ライダーではないのでかなわぬ話だが。

■天幕のジャードゥーガル

 すごい美術だった。2期を期待したいが、EDアニメをアナログ水彩でやるくらい美術にこだわっている作品なので、やるとしても時間がかかるだろう。
 知恵があって頭の回転が速いキャラクターの復讐譚なのに、本人の性格がまったく復讐に向いていないためたびたびガバるという展開は珍しく、モンゴル文化もあいまって新鮮な気持ちで観ることができた。
 オゴタイ・カアンが皇帝として魅力的な人物として描かれているのもあり、本人も復讐に意味があるのか迷ってしまうんだけど、毎回「思い出がまだ煌めいている わたしは此処では笑えない」って言ってるのでそういうことなんだろう。
 ファーティマ・ハトゥンも歴史上、魔女として最期を迎えた魔法少女だったのかもしれない。アルティメットまどか神は彼女も救ってくれたんだろうか。

■地面師たち

 去年話題になった『地面師たち』を観た。え!? 話題になったのは一昨年!? ウソだろオイ、絶対去年の話題だったよこれ。エッ……たしかに2024年の流行語大賞に「もうええでしょう」がある……なにこれ??
 その程度の解像度なので観るつもりはなかったんだけど、ワイフの勧めと「実は1時間弱×7話しかない」という情報が決め手となり、観た。

 『地面師たち』は不動産詐欺を描いたクライムサスペンスであり、主人公側の詐欺グループはもちろん、詐欺被害者もみんなわりとクズ寄りなので、「速やかに綾野剛以外の人は破滅してくれ~~」という気持ちで観ることができる。
 しかしこれ、元ネタになった実在の事件の段階で凄まじく手が込んでいてドラマ性があるのに、そこに「殺人でエクスタシーを得る変態」が追加されて成立してるの、いったいどういうことなんだ。電話一本で「死」をお届けできる奴が詐欺なんかやってんじゃないよ。これを成立させて緊張感を持たせるトヨエツの演技が凄いという話ではある。
 大事なのは後ろ暗いコンプラ違反とかをせずに生きていきましょうねということと、社内で煽りあってると外から刺されますよということですかね……。このレベルの役者から振り込め詐欺を食らったら誰も抵抗できないだろうな。そういう気持ちで生きていきましょう。

■プレバト 才能アリ展

 『プレバト!!』の芸能人が作った芸術品が清水にやってきたので、観に行った。最近わりと観ているのだ。
 俳句の夏井いつき先生の講演もあったらしいんだけど、そちらは存在を知ったときにはすでにSold Outであった。すごい人気だ。
 やはり俳句が頭抜けて面白い。芸能人にしか詠めない句というのは確かにあり、「これはドラマ撮影中のことかな」「これは楽屋の話だな」というイメージが想起される。できればどのような添削を食らったかも展示してほしかった。それはもう夏井先生の個展になっちまうか。

■ニチアサ百景

 プリキュアはキュアアルカナ贖罪の月であった。これまでも敵組織から光上がりしてきた先輩方はいるが、自分の気持ちにも過去の被害者の気持ちにも整理をつけ、あまつさえ敵幹部から卒業と訣別のイベントを起こされるなど、異様に丁寧な贖罪パートが繰り広げられた。
 どうせ販促期間なのだから丁寧にやろうというコトなのだろう。しかし合体技の主導役までキュアアルカナなのはどうなんだ? 主人公2人、いらなくなっちゃうじゃん? ここからの巻き返しに期待したい。

 『仮面ライダーマイス』は久しぶりの多人数ライダーで心が躍る。
 十二支同盟のライダーたちは「変身」はしない。「形質転換(メタモルフォシス)」する。十二支同盟が活動していた大正時代には、「変身」は仏教用語だったのではないかと思って調べたが、明治の後期には欧州の童話の翻訳などで「変身」という語彙はあったようだ。
 ゼッツのCODEの人たちが「変身」でなく「擬装」していた意味は結局わからなかった。今回はバックルの機構を使わずに「変身」するマイスはやべー奴だというリアクションが早めに出てきたので助かる。オタクは疑似ライダーの疑似性について人一倍敏感であった。

 『オメガホーン』は本当に安心して観ていられる。
 キャプテン・オメガホーンの英雄譚と、失踪したギャバンインフィニティの謎という2つの柱があり、それを平行していくためかキャプテン側のお話はシンプルかつ明快。誰も通ったことのない道を行くならクルマは安全運転するべきということなのだろう。手堅さを感じる。現状「どう見てもオープニングの映像がエンディングで流れている」くらいしか疑問点がない。
 いよいよギャバンインフィニティの乱入も近いようだ。PROJECT R.E.D.の真価をリアルタイムで味わいたい。
 
■2026-09-21
不思議な島と2人の秘密
 映画ちいかわの入場者特典が、全52ページの冊子になったと聞いた。
 しかも原案ラフが掲載されているらしい。
 特典のために同じ映画を複数回観るという行為は今までやったことがなかったが、今回はちょっとスルーできない。
 あの「変」がどの段階から「変」だったのか……是非知りたい!
 
 そしてなにより、ランダム封入で転売屋にエサを与えずとも興行収入ブーストはできるということを公式に伝えたい。
 このクソみてえな資本主義にまみれた世界を良くするには、一人一人の消費者が「正しいと思うもの」にカネを払うしかない。
 俺は自分の消費を正しいと信じて、ちいかわの興行収入に端数を積み増す!


 夜に近隣の映画館のTwitter(自称X)を確認したところ、まだちいかわの特典冊子は終わっていないようだった。
 朝イチのちいかわは10:45。混雑を見越して早めにチケットを買っておきたい。
 そんな思いで上映スケジュールを確認していると……。

 おや……?

 映画名探偵プリキュア!不思議な庭と2人の秘密[9:00-10:25]……!?

 娘氏が劇場版プリキュアを卒業して以来スルーしていたが……なんか……タイミングがいいな??

 こうして休日の朝から単独、映画館でプリキュアとちいかわをハシゴする怪物が生まれた。
 幸いプリキュアの席はそこそこ空いており、最後列でミラクルライトが振られるさまを見届けることができた。娘氏が映画を観られるようになってすぐミラクルライトが廃止されたんだよな。やはりヒーローは応援によって強くなってほしい。
 
 ネタバレというほどのものでもないが、公開直後の作品の話が入るので畳もう。
 プリキュアに毎年テーマが設定されるようになってから、「プリキュアがそのテーマをやることの意味」を叩きつけてくる回がとても好きなんですけど、今回はそれを映画でやったんだなという感じがしました。探偵として謎を解くだけでなく、依頼人の心に寄り添ってこそ名探偵であるということなんですね。罪を告発した結果、依頼人や犯人を追い詰めるだけの結果になってしまったらそれはキュアット解決ではないんですね。その壁にぶつかる明智と、それを鼓舞する小林の関係性、良かったですね……ちょうどいま本編に不足しているところだったので。それはそれとして「なにをやってもダメで自己肯定感最悪の依頼人を、一芸に秀でてキラキラした日常を送っているプリキュアが救えるのか?」という問題については、ぜんぜんやらかしてしまっている先輩方がたくさんいるので全然問題ないと言いたいところです。直近3年であんまりやらかしてないだけだよ。平光ひなた、何か言ってやれ。かりんちゃんは妖精が見えているというだけでかなりのアドがあり、キャラデザの良さもあいまって「お前はもう来年のプリキュアになれ」とすら思います。落ち込んだ人を笑顔にさせたいキミプリ勢と、声なきものに耳を傾けるわんぷり勢の客演もハマっていました。プリキュアネームまで名乗ったのに不参加なレジェンドアイドルの人はキュア悟くんとキュア大福の爪の垢を煎じて飲め。現場からは以上です。(一息で)
 映画館を出たあと出入口で待機していたらすぐに『ちいかわ』のほうの入場が始まり、無事に特典冊子を獲得することができた。
 ちいかわは自力で事件の謎を「解いた」が、「解き明かす」ことはしなかった。ちいかわはセイレーンとヒトフタの心を救える強いヒーローではないから……。ヒーローのいないこの世界では、飲み込むしかない不条理が多すぎる。「ちいさくてかわいいやつ」の話でなんでこんな落差を感じなければならないんだ。

 特典冊子のラフ画は本当に凄く、この当初の構成からヒトフタの表情とセリフを全部カットして行ける!という判断に踏み切った勇気にシビれた。あと「当初の構成では島二郎の影も形もなかった」ということが確認できて、良かった。島二郎、お前は本当に150億の男になったんだな……。