FF15日記 その1
Chapter 01 - 04
■はじめに
2021年1月、どういうわけかこれを始めました。
始めてしまったからには、プレイして思ったことを記録していこうと思います。したがってこの先ネタバレしかありません。
予備知識は(ネットでの様々な評判を除けば)3年前にやった体験版と、ノクト君が最終的につれぇわすることと、プロローグ映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV
[PV]」になります。映画の方はガチンコでフルCGムービーをお出ししてきたので驚きました。Spirit dreams inside から15年経っているという重みを感じさせます。
幸い体験版をやっていたので、この映画が体験版の最後に突然差し込まれる「王都陥落」の話であることは理解していました。ノクト君たちが楽しくキャンプ生活している裏でこんな凄惨な戦いが繰り広げられていたという事実に、驚きを通り越して「なぜそんな設定に……?」とひたすら戸惑いました。
■Chapter 01 - 旅立ち
そんな予備知識を元に旅立った我が王子は、とにかく脇目も振らずに体験版の最後のイベントを目指しました。
そもそも「結婚式の会場に向かう」という話なのに、なぜ道中でモブハントやら魚釣りやらをするヒマがあるのでしょう。すべて無視して進みます。
「いや、それはおかしい。おまえは
2287年のアメリカで息子が攫われたときも息子捜しより村の発展を優先していたし、
ハイラル城でゼルダ姫が厄災を押さえ込んでいる間ものんびりと料理をしていたではないか。」と脳内からツッコミが巻き起こりますが、それらより事態が具体的に切迫しているのは明らかです。結婚式に遅れるんだぞ!
さらに言えば俺は映画を観ているので、こうしている間にも王都では大変な陰謀が始まっているし、そもそも新婦のルーナ様が実は結婚式会場でなく王都にいて、戦闘に巻き込まれようとしているのがわかっているのです。……いやそれは連絡しろよ……すれ違ってるじゃねえか……おまえらが持ってるスマホはただの板か!?
そして体験版のとおり、帝国の侵攻による王都陥落です。ここで挟まるムービーは映画を有効に使い回しています。そして父の死の知らせを聞いたノクト君がめちゃめちゃ取り乱し、他のメンバーがフォローに当たります。
俺は映画を観ているので「王の盾」であるグラディオラスの父が瞬殺されたことを知っているのですが、肝心のグラディオは父の安否を気にするそぶりをまったく見せません。きっとお父さんとの関係がよくないのでしょう。それかシナリオ担当者どうしのほうれんそうができてなかったか。
さあノクティス王子はすぐに来た道を引き返します。そして帝国兵とエンカウントしたので殺します。初めて……人をやっちまったァ~~~♪ でも想像してたよりなんて事はないな……みたいなリアクションもなく殺していきます。
それもそのはず、こいつらは便利な機械兵なので人権がありません。よかった。でも鎧着て人間と同じ見た目してるから、殺してみるまでわからないんじゃない? 怖いよね。こういうことはFF6の頃は特に気にしなかったので、RPGの解像度の問題だと思われます。
そして興味のない人にはどうでもいいですが、ここで通常バトルBGMが「Veiled in black」に変わります。アガる。
破壊された王都を見て、王と自分とルーナ様の死亡報道を聞いて、第1章は終了です。お疲れ様でした。
■Chapter 02 - 再起
絶望の淵にいるノクティス王子ですが、王都の生き残りの人から普通に電話が入ります。スマホって便利。ルーナ様もムービーで生存が明らかになってるんだから電話してあげたほうがいいよ。
王都から生きて脱出したコル将軍という人と合流し、今後のことを相談することになりました。とはいえ、移動してるだけでもうすっかり夜なのでトレーラーハウスで宿泊します。親をはじめ故郷の多くの人が殺戮された翌日なので比喩でなくお通夜モードになり……
いやめちゃめちゃスマホゲーで対戦してるなこいつら……メンタル強すぎてこっちが引くわ……
翌朝合流したコル将軍からは「真の王」を受け継ぐために歴代王の墓所を巡ることを要請されました。国が滅びたのに今更王になってどうすんだとは思いますが、俺は映画を観ているのでこの「真の王」がただの国家主席ではなく星の命運を握っていることを理解しています。大丈夫です。
墓所に到達すると歴代の王からファントムソードというメチャ強い武器を受け継ぐことができます。ただこれ自分のHPを吸うので不用意に使うと即HPがゼロになります。まあゼロになってもすぐポーションという名のエナジードリンクをガブ飲みすれば復帰できるのですが、健康と財布によくありません。なおここまでサブイベントを無視しているので、所持金はレガリア修理時からほぼ変わっていません。
近場にある王の墓所2つを攻略し、続いてお隣のダスカ地方の墓所へ……というわけにもいかないようです。どうやら帝国軍が道路封鎖をしているとのこと。またしても帝国兵狩りに向かうノクティス王子一行なのでした。
ていうか王子、せっかく死を偽装できたんだからもうちょっと忍んではどうか? それとも誰もこんなホストめいた集団を王子だと認識していないのか?
うわあ凄い! フロントミッションみたい! 二足歩行の乗用戦闘メカが出てきて音楽が下村陽子ならそれはもうフロントミッションなのではないでしょうか?(判定がガバすぎる)
こんな兵器を生身4人で倒せるのおかしくないですか? ……というような感覚もFF6とか7とかでは考えたことありませんでした。とにかくこのバカでかい魔導アーマーに乗った帝国の准将をぶっ倒せば第2章は終了です。お疲れ様でした。
■Chapter 03 - 広がる世界
車でダスカ地方に入った瞬間プロンプト君が「新しいエリアだ~」って言ってたのあまりにメタくて笑いました。「キタッ! チョコボ!」じゃあないんだよ。こいつ少なくとも「ファイナルファンタジーのファンファーレ」を知っているし、実は別次元にネットゲームとしてこの世界で遊んでいるプレイヤーがいるんじゃないのか?
「ダスカ地方って何が有名なの?」「湿地帯だな」みたいな会話もありましたがこういうのどんどん入れてほしい。水戸黄門の導入でよくあるやつです。「そろそろ(任意の町)に入りますな」「(任意の町)と言えば(任意の伝統工芸)が盛んなことで有名」「そんなことより(任意の郷土料理)ですよご隠居!」「お前は食べ物のことばっかりだな」っていうアレです。俺はそういうゲームをやりたかった。
チョコボに乗りたがるプロンプトをガン無視して、グラディオの妹が待つレスタルムへ。妹を待たせてるんだぞ遊んでる場合か。……と思ったけど、もうお昼過ぎなのでこのへんをキャンプ地に定め、サービスエリアでモブハントを受注してこなすノクティス王子であります。
現在の目的が「世界を旅して王墓を巡る」なのでようやくこういうことをやる余裕が出てきました。「メインクエストを盛り上げるとサブクエストが軒並み空気が読めてないものになる問題」はあらゆるオープンワールドゲームが抱えていて、これをクリアしてみせたのはゼルダBotWだけというていたらくなのです。
しかし敵が強い。常に瀕死です。まあ武器もシドんとこで買ったやつからまったく更新してないし、ここまでのサブクエをほぼやってないので当然です。シナリオの緊急度が減ってきたここらで、多少は庶民の願いにも耳を傾けるべきでしょうか……。
とりあえず今は人を待たせているので、速やかにレスタルムの街に向かいます。ウワッ日清のカップヌードルが売っている! 日清製粉株式会社があるということは、この世界にはかつて日本と中国(清)が戦争をした歴史があるということで、深みがあります。
アレフガルドのハンバーガーどころの話じゃねえぞ。
レスタルムのホテルでグラディオの妹イリス(あざとい)と会い、情報共有を行います。イリス(あざとい)とのデートを足早に済ませて、次の王墓の位置をつかみました。とはいえ、戦闘力不足が深刻なので、ここらで武器を更新するためのカネを稼いでおくべきでしょう。いくらかサブイベントを消化します。
やたら金払いのいいオラフみたいなしゃべり方をするオッサンの仕事を受けたりなんかして、なんとか武器をそろえました。というか武器屋のクエストを受注すると武器の価格3割引になるのかよ。全部買ったあとに受けちゃったよ。金返せ。
成長要素として、装備品のステータスアップのほかにアビリティコールという、要はスキルツリーがあるんですが、今のところ仲間のリミット技的なものを解禁したもののほかはあまり効果を実感できません。まあHPアップと力アップは縁の下の力持ちなんでしょうが、これまでプレイしたオープンワールドではこういうスキルツリーの先にはアホみたいなチート能力があるのが常なので、それと比べるとあってもなくても変わらない印象です。エアステップって何?
これはプロンプトに「イグニスをもっと撮ってやれ」って言ったら写真がイグニスだらけになった日。素直か。
王墓につながるグレイシャー洞窟は比較的苦労せずに見つかりました。入り口付近にでかい蛇がうろうろしている場所があって、案の定ミドガルズオルムでした。今は無視し、そのうち戻ってきてベータをラーニングさせてもらいましょう(青魔法なんてあんの?)。FF7リメイクでの扱いが気になります。
洞窟内はやたら氷で滑落するやっかいなマップでしたが、新装備のおかげか苦戦せずに抜けられました。○ボタン押しっぱなしで攻撃、「ガード」の表示が出たら□ボタンに移し、その後「パリィ」の表示が出るようなら○に戻す、というQTEめいた戦いに徐々に慣れてきた感じがあります。本当はジャンプやエアステップを織り交ぜてコンボを稼ぐのが腕の見せ所なのでしょう。実戦ではまったく対応できませんが。
ファントムソード「獅子王の双剣」を手に入れ、なんか「ファントムソード召喚」とかいう無双乱舞みたいな技?が解禁されました。洞窟に手こずったのでもう時間は深夜12時を回っています。ホテルに戻って経験値を精算します(最後に宿泊した場所へはファストトラベルが可能です)。
朝起きて広場へ行き、アーデンと名乗るうさんくさい藤原啓治に出会ったら第3章は終了です。お疲れ様でした。
■CHAPTER 04 - 神話の再来
アーデンと名乗るうさんくさい藤原啓治に巨神タイタンのところへ行くよう促されます。俺はすでに「EPISODE ARDYN」というDLCがあることを知っているので、この男のうさんくささは完全に理解しているのですが、「ヤバければ戻る」を合い言葉にアーデンの車を追います。
目的地近くのサービスエリアに入ると突然アーデンが「キャンプは嫌だ、モービルキャビンに泊まる」とか言い出します。まだ時間は朝の9時です。何を言っているのかわからない。イカれてるのか?
おそらくこれを了承すると一泊ののちイベントマップに連れ出されるやつでしょう。宿泊時に経験値が精算されるので、無駄に連泊するのはもったいない。いったん宿泊を断り、周囲を探索して時間を潰します。
新しいサービスエリアを見つけたとき、真っ先にチェックすべきは道具屋です。道具屋のカー用品の欄には「○○のおもいで」というアイテムが売られており、○○の部分はエリアによって違います。ここではFF9のおもいでを売っていたので即買いました。これで、レガリア走行中にFF9のサントラを流すことができます。これが最重要事項です。あとはどうでもいい。(さきほどの運転中の写真の右下に小さく「戦闘シーン」と書かれているのがそれです。私は初代戦闘BGMで気分をアゲていました。)
周辺にはたいしてサブイベントがないようなので、夕方まで適当に野生動物を狩って戦闘の練習をしてアーデンのところに戻りました。するとこの男、もう日が落ちかけているというのにタイタンのいる「カーテスの大皿」に車を飛ばし始めました。あほなのか? しかしついて行かないとゲームオーバーになるのでついて行くしかありません。
そういうわけですっかり日が暮れてしまいましたが、巨神タイタンの前に無造作にさらされている王墓から「夜叉王の刀剣」を獲得しました。その後、足場が崩れ、グラディオと二人でタイタンに続く道へと放り出されます。イグニスが引き上げることを提案しますが「先に行ってるわ!」とパーティ分割して崩れまくる足場を進んでいきます。もう夜なのに。「ヤバければ戻る」とは一体。
しばらく進むとなぜかグラディオが突然キレ始め「少しは忠告を聞け!」と怒鳴ります。いやそれパーティ分割のときにキレてほしかったわ。というか臣下から王子に「忠告」はおかしいでしょ「進言」でしょ。ていうか何か言ったっけマジで……そして「俺は王の盾としてお前を守る任務に誇りを持っているから命を大事にしろ(要約)」みたいなことを言われます。顔が近い。ここのキレるタイミングがあまりに唐突なので何かイベントスイッチを踏み損ねたのかもしれない。
その後タイタンが脈絡なく襲ってくるのでそれをいなしつつ、帝国兵もやってきて訳のわからないバトルに突入し、結局効いてるのかよくわからない攻撃を繰り返しているうちにタイタンが倒れ、何に使うのかわからない「巨神の証」を手に入れました。これ何? 結局タイタンは何をノクト君に伝えたかったんだ? 日本語しゃべれよお。
タイタンを失い崩壊するカーテスの大皿にアーデンが迎えに来て、「帝国の宰相」という身分を明かしたところで第4章は終了です。ちなみに時計は朝の5時を指しています。お疲れ様でした。