◆ワンサイドフラットウェブ◆
~ さこくのパズル 門司ぴったん ~
- ■2025-09-30
- マンスリーレポート:9月
おや、この風の音にぞおどろかれぬる感じは……まさか秋?
ここんとこ9月はずっと焦熱地獄だったような印象があり、久しぶりの秋に意識がついていっていない感じがある。
そして過ごしやすい気候になったと思ったらゴキブリやら蚊やらカメムシやらが元気に活動を始めるのだ。なんで蚊がいるんだよ。ボウフラはこの災害的気温で一匹残らず煮えちまったんじゃあなかったのか?
では9月に遊んだもの、読んだもの、観たものの記録だよ。
やってない人には何のことかわからないと思うので説明すると、今まではプーだのリフトンだのといったマニアックなキャラたちは、レース中に激レアアイテム「カメック」を後ろの奴が引いて、その魔法を食らって変身することでしか解禁できなかった。
しかも特定のキャラに変身できるエリアが決まっているため、「2Pモードで目的のキャラが出るエリアへ行き、カメックが獲得できそうな距離をとって停止し、延々とアイテムボックスを割り続ける」というマラソンが必要であった。カメックは激レアで、適切な距離を調べてから挑んでも30分以上かかることも珍しくない。コウモリや骨の魚のためにそんな修行僧めいたことができるかアホ!!
それが今回のアップデートで「フリーランの世界に固定で設置されているUFOに乗り、マップ上にいるキャラを吸い込む」が追加された。せっかくフリーランがあるのだから、自由に世界を探検した結果キャラが解禁されていくほうが楽しいに決まっている。カメック解禁の仕様を考えたやつはちょっと足の指を強めにタンスにぶつけたほうがいい。
さらに、クリアしたミッションスイッチや、獲得したピーチメダル(我が家ではピーチコイン略して『ぴいちこ』と呼ばれている)もマップ上に表示されるようになり、やっとフリーランがまともに機能するようになった。今までは本体が十分に行き渡っていなかったので本気を出していなかったのではないかと疑ってしまう。
この調子で新しいサバイバルコースやバトルルールなどの追加が続く……んだよな? 大量にあるステッカーも大きく貼りたいぞ! 期待してるからな!
さすが教育用もカバーしている桃鉄だけあって、土地勘のあるところの説明を見ているだけで十分楽しめてしまう。
ところでわが静岡県は、かつて2011年にガラケー用アプリ『桃太郎電鉄 SHIZUOKA』として単独でゲーム化されていて、その情報がまだいくらかネット上に現存している。これ静岡県民以外に売れたの?
14年もたてば物件の様子も様変わりしている。熱海なんかは定番物件以外はほぼ入れかわっているし、島田にはお茶の博物館ができた。伊豆高原にはシャボテン公園が実名で追加された一方、なぜか裾野のサファリパークはアニマルパークになった。由比のペットフード工場は削除されていてショックだった。いなば食品しっかりしてくれ。
ていうか浜松の「カニパン製菓」って何!? え!? かにぱんって浜松の会社だったのお!? チョコバットも!? 源氏パイの会社が作ってたの!? 知らなかった……。
これは社会学入門というよりは、社会学の用語の概要が書かれた本である。ヘゲモニー、ポストモダン、パノプティコン、ドラマツルギー、ホモソーシャル……なんか聞いたことあるけど正確な意味は知らない言葉たちが、味わい深いイラストで解説されている。

自由なので描いた インターネットにおいて個人サイト管理人は基本的に自由。しかし来訪者がリンクをクリックして無関係のグロ画像が出てくることを常に警戒していては身動きが取れない。
自分がこうしたら相手はこうするだろうという「規範」への信頼があるから、こんな自由な野良サイトでも皆さんが利用できるというわけなのだ。
あわせて現代社会についての考え方を知ることもできる。アメリカが「人種のるつぼ」から「人種のサラダボウル」になったのはそういう背景があったのね。見たことねえもんな坩堝。
ロマサガでシムラクラムといえばゆきだるまを実体化させる術だが、simulacrumとシミュレーションの語源が同じなのは初めて知った。社会学と関係なさすぎる感想!
春町先生の何が凄かったかというと「大河に小島藩を出した」ということなんですよ。知ってますか小島藩。静岡市の、駿府でない部分です。だいたい大河に静岡市が出るっていったら駿府じゃないですか。小島藩は1万石です。1万石は大名の最小構成です。どう考えても光が当たりようがない。
まさかそんなミニ大名の家臣から江戸のトップ戯作者が出ていたとは、地元の俺も知らなかった。小島藩主の殿様は「恋川春町は当家唯一の自慢」って言ってたけど、マジで唯一なので、小島藩を大河に出そうと思ったら春町先生に頼るしかない。地元が大河に出る奇跡を見せてくれてありがとう。
ところでその白河さまこと松平定信、小説など低俗な~!っていうタイプじゃなくて、サブカル大好き人間だけど真面目すぎて皮肉を理解してくれないっていうキャラにしたのは発明だと思う。もうすでに寛政の改革がうまくいかなさそうな空気だがはたして……?
のっけからケレン味しかない、オシャレ全振りの演出が来て「どこまで本気なんだ……?」って思ったら夢だった。夢かーい!
今期のライダーはは他人の夢の中に入り込むエージェントで、つまりZeztzはZZZでZsということなのだ。主人公の莫くん、夜は悪夢に入り込んで、昼は夢主を探して、24時間ワンオペで働いている。2号ライダー早く来てくれ~!
しかし3話も使ってプロローグを描いたわりに、欲しい情報があんまり入ってなかった感じがする。夢主と莫くんは夢を共有しているっぽいけど、夢の中に出てくるその他の人(ねむちゃんとか)は全員作り物ってコトなんだろうか。その場合どっちの作り物になるんだろう。夢だからってインセプションみたいな複雑な真似はしないでくれよ……?
スーパー戦隊は前例に従って「イエロー交代」が行われ、紆余曲折あって元鞘になった。変身者が3人いるレギュラーメンバーって前代未聞かもしれん。
しかし暴神 病院が暴神竜儀の実家であることを全員知らなかったの笑ってしまう。暴神家は名門らしいし、俺たちの世界でいうと「藤原さん」くらいよく見る苗字なんだろうな、暴神。面白すぎる。
それはそれとして、「自分より強い奴がいるのに自分が戦う必要はない」「だがそれでも戦う自分でありたい」っていう竜てゃの叫び、全ての創作クラスタに届いて欲しい。勇気を貰える戦隊だ。
ここんとこ9月はずっと焦熱地獄だったような印象があり、久しぶりの秋に意識がついていっていない感じがある。
そして過ごしやすい気候になったと思ったらゴキブリやら蚊やらカメムシやらが元気に活動を始めるのだ。なんで蚊がいるんだよ。ボウフラはこの災害的気温で一匹残らず煮えちまったんじゃあなかったのか?
では9月に遊んだもの、読んだもの、観たものの記録だよ。
■マリオカートワールド Ver.1.3.0
アップデートで「UFOで乗り込んで吸い込んだキャラ」に変身できるようになった。やってない人には何のことかわからないと思うので説明すると、今まではプーだのリフトンだのといったマニアックなキャラたちは、レース中に激レアアイテム「カメック」を後ろの奴が引いて、その魔法を食らって変身することでしか解禁できなかった。
しかも特定のキャラに変身できるエリアが決まっているため、「2Pモードで目的のキャラが出るエリアへ行き、カメックが獲得できそうな距離をとって停止し、延々とアイテムボックスを割り続ける」というマラソンが必要であった。カメックは激レアで、適切な距離を調べてから挑んでも30分以上かかることも珍しくない。コウモリや骨の魚のためにそんな修行僧めいたことができるかアホ!!
それが今回のアップデートで「フリーランの世界に固定で設置されているUFOに乗り、マップ上にいるキャラを吸い込む」が追加された。せっかくフリーランがあるのだから、自由に世界を探検した結果キャラが解禁されていくほうが楽しいに決まっている。カメック解禁の仕様を考えたやつはちょっと足の指を強めにタンスにぶつけたほうがいい。
さらに、クリアしたミッションスイッチや、獲得したピーチメダル(我が家ではピーチコイン略して『ぴいちこ』と呼ばれている)もマップ上に表示されるようになり、やっとフリーランがまともに機能するようになった。今までは本体が十分に行き渡っていなかったので本気を出していなかったのではないかと疑ってしまう。
この調子で新しいサバイバルコースやバトルルールなどの追加が続く……んだよな? 大量にあるステッカーも大きく貼りたいぞ! 期待してるからな!
■桃太郎電鉄2 まるっと全駅マップ
次の『桃太郎電鉄』は物件駅をめちゃめちゃ増やすことをアピールしており、発売に先んじてこのたび全駅マップが公開された。さすが教育用もカバーしている桃鉄だけあって、土地勘のあるところの説明を見ているだけで十分楽しめてしまう。
ところでわが静岡県は、かつて2011年にガラケー用アプリ『桃太郎電鉄 SHIZUOKA』として単独でゲーム化されていて、その情報がまだいくらかネット上に現存している。これ静岡県民以外に売れたの?
14年もたてば物件の様子も様変わりしている。熱海なんかは定番物件以外はほぼ入れかわっているし、島田にはお茶の博物館ができた。伊豆高原にはシャボテン公園が実名で追加された一方、なぜか裾野のサファリパークはアニマルパークになった。由比のペットフード工場は削除されていてショックだった。いなば食品しっかりしてくれ。
ていうか浜松の「カニパン製菓」って何!? え!? かにぱんって浜松の会社だったのお!? チョコバットも!? 源氏パイの会社が作ってたの!? 知らなかった……。
■社会学用語図鑑
インターネットミームである「近代において人間は基本的に自由」の出典を知ったので読んだ。これは社会学入門というよりは、社会学の用語の概要が書かれた本である。ヘゲモニー、ポストモダン、パノプティコン、ドラマツルギー、ホモソーシャル……なんか聞いたことあるけど正確な意味は知らない言葉たちが、味わい深いイラストで解説されている。

自由なので描いた
自分がこうしたら相手はこうするだろうという「規範」への信頼があるから、こんな自由な野良サイトでも皆さんが利用できるというわけなのだ。
あわせて現代社会についての考え方を知ることもできる。アメリカが「人種のるつぼ」から「人種のサラダボウル」になったのはそういう背景があったのね。見たことねえもんな坩堝。
ロマサガでシムラクラムといえばゆきだるまを実体化させる術だが、simulacrumとシミュレーションの語源が同じなのは初めて知った。社会学と関係なさすぎる感想!
■大河べらぼう
あーん! 春町先生が死んだ! この間「今、時代は白河さまイジリだ!」のハガキを出してまだ2週間じゃないですか! 史実のカバッ! え~ん!春町先生の何が凄かったかというと「大河に小島藩を出した」ということなんですよ。知ってますか小島藩。静岡市の、駿府でない部分です。だいたい大河に静岡市が出るっていったら駿府じゃないですか。小島藩は1万石です。1万石は大名の最小構成です。どう考えても光が当たりようがない。
まさかそんなミニ大名の家臣から江戸のトップ戯作者が出ていたとは、地元の俺も知らなかった。小島藩主の殿様は「恋川春町は当家唯一の自慢」って言ってたけど、マジで唯一なので、小島藩を大河に出そうと思ったら春町先生に頼るしかない。地元が大河に出る奇跡を見せてくれてありがとう。
ところでその白河さまこと松平定信、小説など低俗な~!っていうタイプじゃなくて、サブカル大好き人間だけど真面目すぎて皮肉を理解してくれないっていうキャラにしたのは発明だと思う。もうすでに寛政の改革がうまくいかなさそうな空気だがはたして……?
■ニチアサ感
新しい仮面ライダー、ゼッツが始まった。のっけからケレン味しかない、オシャレ全振りの演出が来て「どこまで本気なんだ……?」って思ったら夢だった。夢かーい!
今期のライダーはは他人の夢の中に入り込むエージェントで、つまりZeztzはZZZでZsということなのだ。主人公の莫くん、夜は悪夢に入り込んで、昼は夢主を探して、24時間ワンオペで働いている。2号ライダー早く来てくれ~!
しかし3話も使ってプロローグを描いたわりに、欲しい情報があんまり入ってなかった感じがする。夢主と莫くんは夢を共有しているっぽいけど、夢の中に出てくるその他の人(ねむちゃんとか)は全員作り物ってコトなんだろうか。その場合どっちの作り物になるんだろう。夢だからってインセプションみたいな複雑な真似はしないでくれよ……?
スーパー戦隊は前例に従って「イエロー交代」が行われ、紆余曲折あって元鞘になった。変身者が3人いるレギュラーメンバーって前代未聞かもしれん。
しかし
それはそれとして、「自分より強い奴がいるのに自分が戦う必要はない」「だがそれでも戦う自分でありたい」っていう竜てゃの叫び、全ての創作クラスタに届いて欲しい。勇気を貰える戦隊だ。
- ■2025-09-26
- サブカル白書白書
俺は『いちご白書をもう一度』は聴いたことがあるのに、肝心の『いちご白書』が何なのかを知らなかった。
これは妙なことだ。『ブラックジャック』が何なのか知らずに『ブラックジャックによろしく』を読んでるやつがいるか? 『オリビアを聴きながら』は知っているが、オリビア・ニュートン・ジョンがどんな歌を歌っているのかは知らないやつはけっこういるかも。これは違うか。
さて、『いちご白書』が映画なのはわかる。そう歌われているからだ。ではどんな映画なのか。真面目に履修したいところだが、古くて有名な作品であることから、手っ取り早くAIに聞いてみよう。

Claude 概要はわかった。1970年……ちょうど日本では左翼学生運動が爆発しているころだ。原作はノンフィクションだそうなので、時代背景とガッチリあってヒットしたのだろう。
で、この作品の原題は『The Strawberry Statement』である。
なぜStrawberryなのかという点については、学長の「学生の意見などいちごが好きかどうか程度のくだらないもの」というような意味の煽りを受けて、学生側があえてそれを掲げたということらしい。
そしてstatementは公式の声明、陳述、意見といった意味であり、白書(White paper)ではない。
なぜこれを『いちご白書』と訳したのかはわからない。
「白書」とは辞書的には「政府の作成する報告書」である。原作が小説としてまとめられているから「声明」よりそれらしいと思ってのことだろうか。
調べてみると、これより10年ほど前に『大人には分からない・青春白書』(1958年)という映画があり、これも大人に反抗する若者の話のようなので、あらかじめ「白書」に「青春」のイメージを重ねる下地があった可能性はある。
ここに冒頭の『いちご白書をもう一度』(1975年)の大ヒットが追い打ちをかけ、世間に「白書とは若者の青春を綴ったもの」というイメージを強力にすり込んでいったであろうことが推測できる。
1980年にはコバルト文庫から『クララ白書』シリーズが出版され、そして1990年代にはあの『幽☆遊☆白書』、『あすなろ白書』、そして『ビバリーヒルズ高校白書』が立て続けに発表。幽白が「白書」になったのは偶然であり別に青春を狙ったタイトルではないが、とにかくこれらが我々アラフォー世代に多方面から「白書=青春」を念押しする形になったと言えるだろう。
こうして完全に白書は青春の象徴となり、ビバリーヒルズが高校白書から青春白書に変わったころには、プレバト俳句担当の先生が「『白書』だけで青春の要素を十分含んでいるので省略して良い」と添削するくらいの事態になっていたのではないか。
これならタイトルがクソ長いことで有名なバカゲー『夏色ハイスクル☆青春白書(略)』も2文字ツメることができる。2文字ツメたからなんだという話だが。
ともあれ、以上がサブカルチャーにおける白書の青春化について、俺が調べられるだけ調べた報告書である。いわばサブカル白書白書といえよう。
ところで我が国の白書のうち、外務省だけは「外交青書」を出しているが、あまりにも青春すぎる字面だ。これはひょっとしたら青春白書を省略してしまったのかもしれない。そんなわけあるか。
これは妙なことだ。『ブラックジャック』が何なのか知らずに『ブラックジャックによろしく』を読んでるやつがいるか? 『オリビアを聴きながら』は知っているが、オリビア・ニュートン・ジョンがどんな歌を歌っているのかは知らないやつはけっこういるかも。これは違うか。
さて、『いちご白書』が映画なのはわかる。そう歌われているからだ。ではどんな映画なのか。真面目に履修したいところだが、古くて有名な作品であることから、手っ取り早くAIに聞いてみよう。

Claude
『いちご白書』は1970年に公開されたアメリカ映画で、1960年代後期のコロンビア大学学生運動を背景にした青春映画です。
主人公のサイモン・カウフマンは平凡な大学生でしたが、恋人リンダとの関係を通じて次第に学生運動に関わっていきます。1968年に実際に起こったコロンビア大学の学園紛争をモチーフに、ベトナム戦争反対運動や大学の軍事研究への抗議活動が描かれています。
主人公のサイモン・カウフマンは平凡な大学生でしたが、恋人リンダとの関係を通じて次第に学生運動に関わっていきます。1968年に実際に起こったコロンビア大学の学園紛争をモチーフに、ベトナム戦争反対運動や大学の軍事研究への抗議活動が描かれています。
で、この作品の原題は『The Strawberry Statement』である。
なぜStrawberryなのかという点については、学長の「学生の意見などいちごが好きかどうか程度のくだらないもの」というような意味の煽りを受けて、学生側があえてそれを掲げたということらしい。
そしてstatementは公式の声明、陳述、意見といった意味であり、白書(White paper)ではない。
なぜこれを『いちご白書』と訳したのかはわからない。
「白書」とは辞書的には「政府の作成する報告書」である。原作が小説としてまとめられているから「声明」よりそれらしいと思ってのことだろうか。
調べてみると、これより10年ほど前に『大人には分からない・青春白書』(1958年)という映画があり、これも大人に反抗する若者の話のようなので、あらかじめ「白書」に「青春」のイメージを重ねる下地があった可能性はある。
ここに冒頭の『いちご白書をもう一度』(1975年)の大ヒットが追い打ちをかけ、世間に「白書とは若者の青春を綴ったもの」というイメージを強力にすり込んでいったであろうことが推測できる。
1980年にはコバルト文庫から『クララ白書』シリーズが出版され、そして1990年代にはあの『幽☆遊☆白書』、『あすなろ白書』、そして『ビバリーヒルズ高校白書』が立て続けに発表。幽白が「白書」になったのは偶然であり別に青春を狙ったタイトルではないが、とにかくこれらが我々アラフォー世代に多方面から「白書=青春」を念押しする形になったと言えるだろう。
こうして完全に白書は青春の象徴となり、ビバリーヒルズが高校白書から青春白書に変わったころには、プレバト俳句担当の先生が「『白書』だけで青春の要素を十分含んでいるので省略して良い」と添削するくらいの事態になっていたのではないか。
これならタイトルがクソ長いことで有名なバカゲー『夏色ハイスクル☆青春白書(略)』も2文字ツメることができる。2文字ツメたからなんだという話だが。
ともあれ、以上がサブカルチャーにおける白書の青春化について、俺が調べられるだけ調べた報告書である。いわばサブカル白書白書といえよう。
ところで我が国の白書のうち、外務省だけは「外交青書」を出しているが、あまりにも青春すぎる字面だ。これはひょっとしたら青春白書を省略してしまったのかもしれない。そんなわけあるか。
- ■2025-09-18
- 山陽道世界遺産制覇への道
- ■2025-09-08
- 我は死なり
アマプラで映画『オッペンハイマー』を観ました。
これは原爆の父であるオッペンハイマー博士の伝記的映画であり、定期的に発生するクリストファーノーランチャレンジ(難解と言われているノーラン作品をノーガードで観てそのわからなさに身を委ねる行為)の一環として観たんですが、これは今まで観たノーラン作品の中で最も難解で、困難な視聴体験でした。
理由は明白です。俺に、地球人の顔と名前を一致させる能力が欠如しているからです。顔と名前が一致しないオッサンの群れ! それはTENETの時間逆行よりも、インターステラーの四次元超立方体よりもはるかに難解です。
しかもこのオッサンの群れに苦しんでいるのは、地球人の顔の識別酵素を持たない俺だけであり、みんな平等に苦しんだTENETやインターステラーとは苦難の種類が異なります。「まさかアイツが裏切るなんて……」というシーンでも俺だけが「誰だっけ……」となっているため、宇宙の果てに置き去りにされたような気持ちになります。
映画を見終わった今であれば、このオッサンの群れが全員合わせて1ダース超であることを認識できますが、観ている最中は暗中模索です。数少ない女性キャラですら「この女性は新キャラ? それとも髪形を変えた奥さん?」というありさまで、無限に登場人物が増えていくような感覚に陥ります。
グローブス将軍とかさあ……登場人物が何度も会話の中で名前を出すし、それなりに出番もあるんだけど、この人自身が名前を呼ばれたり名乗ったりするシーンあったっけか!? たぶんあったんだろうなクソ……。公式サイト見て「顔も名前も知ってるけど一致しねぇ~~!!」ってなったの、初めてだったよね……。
なのでこれは「難解なノーラン作品」ではなく「別にノーラン監督でなくても伝記である以上俺にとっては難解」という仕組みなんですね。伝記じゃあ登場人物を圧縮して6人に! とかはできないもんね。
だったらもうさあ、初出の登場人物が出てきたときにはクソデカ明朝体で名前と肩書を出してくれねえかな……。なんならカットシーンごとに日時と場所をクソデカ明朝体でドンッて出してくれよ。

だいなし クソデカ明朝体は冗談にしても、字幕の頭に発言者の名前を入れといてくれるだけでもだいぶ助かるんだよな……地上波のドラマでも字幕ONにすると名前が出たり色を付けたりして発言者がわかるようにしてくれてるじゃん? 洋画の字幕は耳の不自由な人のために付けられたわけじゃないけど、今や普通に日本のドラマを字幕ONで観てる人も多いわけでさ……。
あっ、でもアインシュタインだけは初出の遠目のカットでも「アインシュタインタイン出てきたぞ!?」ってなったので、リアルにキャラ立ちしてる人はすごい。俳優さんのメイクもすごい。
アインシュタインがトレーナー着て近所のオッサンみたいな感じで出てくるシーンとか刺激的だったね……トレーナー着るんだアインシュタイン。24時間白衣で過ごしてるイメージがあったよ。
これは原爆の父であるオッペンハイマー博士の伝記的映画であり、定期的に発生するクリストファーノーランチャレンジ(難解と言われているノーラン作品をノーガードで観てそのわからなさに身を委ねる行為)の一環として観たんですが、これは今まで観たノーラン作品の中で最も難解で、困難な視聴体験でした。
理由は明白です。俺に、地球人の顔と名前を一致させる能力が欠如しているからです。顔と名前が一致しないオッサンの群れ! それはTENETの時間逆行よりも、インターステラーの四次元超立方体よりもはるかに難解です。
しかもこのオッサンの群れに苦しんでいるのは、地球人の顔の識別酵素を持たない俺だけであり、みんな平等に苦しんだTENETやインターステラーとは苦難の種類が異なります。「まさかアイツが裏切るなんて……」というシーンでも俺だけが「誰だっけ……」となっているため、宇宙の果てに置き去りにされたような気持ちになります。
映画を見終わった今であれば、このオッサンの群れが全員合わせて1ダース超であることを認識できますが、観ている最中は暗中模索です。数少ない女性キャラですら「この女性は新キャラ? それとも髪形を変えた奥さん?」というありさまで、無限に登場人物が増えていくような感覚に陥ります。
グローブス将軍とかさあ……登場人物が何度も会話の中で名前を出すし、それなりに出番もあるんだけど、この人自身が名前を呼ばれたり名乗ったりするシーンあったっけか!? たぶんあったんだろうなクソ……。公式サイト見て「顔も名前も知ってるけど一致しねぇ~~!!」ってなったの、初めてだったよね……。
なのでこれは「難解なノーラン作品」ではなく「別にノーラン監督でなくても伝記である以上俺にとっては難解」という仕組みなんですね。伝記じゃあ登場人物を圧縮して6人に! とかはできないもんね。
だったらもうさあ、初出の登場人物が出てきたときにはクソデカ明朝体で名前と肩書を出してくれねえかな……。なんならカットシーンごとに日時と場所をクソデカ明朝体でドンッて出してくれよ。

だいなし
あっ、でもアインシュタインだけは初出の遠目のカットでも「アインシュタインタイン出てきたぞ!?」ってなったので、リアルにキャラ立ちしてる人はすごい。俳優さんのメイクもすごい。
アインシュタインがトレーナー着て近所のオッサンみたいな感じで出てくるシーンとか刺激的だったね……トレーナー着るんだアインシュタイン。24時間白衣で過ごしてるイメージがあったよ。