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◆不定期日記ログ◆

■2022-08-26
いよっ国が見える
 41歳になった。
 冒険者であり航海者であり征服者であるクリストファー・コロンブスが、大西洋を渡りアメリカ大陸への航路を切り開いたのが41歳のときであったらしい。コロンブスはすごいなあ。ぼくにはとてもできない。

 ところであいつはなんでコロンブスなんだい?
 イタリア生まれなんだから自分のことは「クリストーフォロ・コロンボ」だと言っていたのではないか?
 もしくはスペインの航海者として名をはせたんだから「クリストバル・コロン」で通していたのではないか?
 いったいいつ英語で名乗ることがあったんだい? そしてなんでわざわざラテン語風の読み方にしたんだい? なんで我々日本人がそれに付き合わなければならないんだい?

 コロンブスは、アメリカ大陸に到達していながら、そこをインドだと信じていたため、新大陸のネーミングライツはアメリゴ・ヴェスプッチに取られてしまった。しかし、コロンビア共和国をはじめ、彼の名前を冠する地名は新大陸の各所に残っている。

 さてここで問題です。
 アメリカの首都「ワシントンD.C.」の「D」はDistrict(区)、では「C」は何の略?
答:コロンビア

 どうやら、「コロンビア」はアメリカ(アメリカ合衆国、もしくは南北アメリカ大陸)の別称として認識されているようだ。それって大丈夫なの? コロンビア共和国が独立したときよくその名前が通ったな。
 そんなだからブリティッシュコロンビア州がイギリスでもコロンビア共和国でもなくカナダだったりしてよくわかんないことになってしまうんだよ。


 ところで、10月12日前後は「コロンブスのアメリカ到達を祝う日」として複数の国で祝日になっているが、これを征服された立場から見直そうという動きがある。征服者としてやったことを考えれば妥当な話だとは思うけれど、コロンブスの評価をマイナスにひっくり返すと上記のさまざまなコロンビアが困ることになるのではないか。
 コロンブスをただの虐殺者として定義してしまうと、国や都市だけでなくコロムビアレコードやコロンビアピクチャーズも困ってしまう。影響力が大きすぎる。コロンブスはすごいなあ。ぼくにはとてもできない。