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◆不定期日記ログ◆

■2013-06-13
12周年
 本サイトは12周年を迎えました。……え!?12周年!?
 12年……つまり俺がここにくだらないことを書き連ね始めたころに生まれた子どもは、いまや小学校を終えようとしているというのである。いったい何をやっていたんだという感が強い。


 それはそれとして、太古から12という数字はスゲエとされてきたものだ。
 以前、時間について書いたときに調べたが、これは天文的に導かれた数字であるのでスゴさはお墨付きである。
 12にまつわるものは、星占いの黄道十二宮とか、ゼウスをはじめとするオリュンポス十二神とか、金剛力士像の十二神将とか、世界中に存在する。
 中でもなじみ深いのが十二支だ。今年が何かもう忘れてしまったけど。

 しかし十二支のいわれを調べてみて驚いた。
 もともとあいつらは、ネズミとかウシとかとは関係なくて、十干(甲乙丙丁……)と同様、ただの順序を示す言葉だったらしい。

十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなり、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類からなっており、これらを合わせて干支と呼ぶ。十干十二支の本義は、古代研究に便利な漢の釈名や、『史記』の歴書によっても、実は生命消長の循環過程を分説したものであって、実際の木・火・鼠・牛などと直接関係があるわけではない。

干支 - Wikipedia
 たとえば、「子」は新しい生命の始まり、「寅」は春に草木が生えた状態、「辰」は草木の形が整った状態……というように、これらの漢字は植物の一生をモチーフにした順序を示す言葉であり、動物は、これを文字の読めない民衆にも受け入れられやすくするために当てられた、いわばイメージキャラクターなのだとか。
 漢字とまったく関係のない動物をどういう基準で当てはめていったのか、そのへんは資料が不足していてわからないが、きっと語感が似ていたとか、漢字の意味に似たイメージがあったとか、漢字が動物にトランスフォームするおもちゃが流行っていたとか、そういう我々にはわからない理由があったのだろう。


 もし十二支がそのまま漢数字となっていたら、12進数の数体系ができていたわけだ。以前、時計を10進法の数字で表すことのめんどくささを書いたが、「子の刻」「卯の刻」という時間の表し方が12進数だと思えばとても合理的だ。十干十二支はあくまで「順番」どまりで、数字にはならなかったのが惜しまれる。