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◆不定期日記ログ◆

■2010-02-19
n進法
 人類はふだん10進法でモノを数えていて、たいして意識しないけど、世の中、10進法以外を採用しているものはけっこう多い。

 たとえば(これは厳密にはn進法とは違うけど)なぜ時間(hour)は12進法なのか。
 12は割りやすいから、というのが真っ先に思いついたが、半分→半分→半分というふうに8分割できないのは大きな弱点ではないか?
 割りやすさが理由なら、もっと割りやすい数にできるだろう。いったいなぜ?



 調べてみると、めそ…ゲフンゲフン!
 めそぽタミヤ文明までさかのぼった。
 さすが静岡が誇る世界のタミヤ。

 めそぽタミヤの人は、月が12回まるくなるとだいたい季節が一巡することを知って、暦を作った。
 そのときどうやら「12ってのは何かスゴイらしい」と悟ったようだ。
 それで、昼間を12分割して時刻を表すことにして、夜は夜でまた12分割した。
 これがAM/PMの始まり、らしい。

 この場合の昼・夜は「日の出~日没」を基準に考えられていたので、最初は「1時間」の示す長さが季節によって違っていた。
 これを昼夜ぶっ通しにひきのばして、24時間を平均的にならしたのが、ギリシャの天文学者・ひっぱるコスという人のようだ。

 月がだいたい30日でまるくなって、それが12回で季節が一巡するとなると、一年がだいたい360日。角度が360進法なのは偶然の一致ではあるまい。
 英語でも11と12はガッツで単語を作っている。
 elevenの語源は「10と残り(lve)1つ(e)」、twelveの語源は「残り(lve)2つ(twe)」らしいので、英語圏の人も「俺、指10本しかないけど、それはそれとして12スゲー」と思っていたのだろう。

 こうしてみると、10進法のほうがむしろ不自然な行いのような気がする。
 我々が10本指でなかったら、誰がこんな不便な底を使うか!



 つまり、何気ないことに思えるかもしれないが、
 「ひぐらし」の世界はおそらく8進法で回っていて、
 あの世界には8・9という数字はないのだ。
 呪いよりなにより、俺はそのほうが「異世界」を感じる。