Oneside Flat Web

◆ワンサイドフラットウェブ◆

~  過労なる一族  ~

■2026-01-15
熾烈なる歯列矯正生活7
 歯列矯正の日々、1年と5か月が経過。
 昨年10月の記録以降、ひとつだけ手つかずで横倒しになっている通称「5番」が起き上がるスペースを作るための調整を続けていた。
 「5番」は――以前の参考画像をご参照いただくとわかりやすいが、生えてくる場所がなく内側に大きく倒れていた。いままで上の歯と噛み合ったこともなく、虫歯になったときには「これ嚙み合わせに参加してないので抜きますか?」とまで言われた可哀そうなヤツである。
 
 こいつが立ち上がる場所を確保するべく、オープンコイルという装置が投入された話が前回の記録だったが、別にそのあとコイルを再調整するわけでもなく、たいして意識せずに暮らしてきた。
 しかしこいつは確実に仕事をしていた。「5番」が、いつのまにか周囲の歯から完全に孤立しているのである。オープンコイルが両隣の歯をこじ開けたのだ。やってみるもんだなあ……。
 
 3か月かけて席ができたので、「5番」にも他の歯と同様の装置がつけられ、腕力で引っ張られた上でワイヤーに繋がれた。
 「5番」は変な角度で生えてきてから30数年、はじめて噛み合わせに参加している。違和感しかない。この年齢まで引きこもっていた奴が社会参画しているのだ。地道に噛み合わせていくしかない。これがちゃんとまっすぐ立てば、歯磨きが抜群にやりやすくなるはずなのだ。こいつを俺の老後に連れていけるのなら大金を払った甲斐があるというもの。

 そして恐ろしいッおれは恐ろしい!
 なにが恐ろしいかってジョースター!
 「前歯で噛んだときの位置と奥歯で噛んだときの位置が一致する奴なんていない」と思っていたが、いつの間にか両者の位置が確実に接近しているんだぜーッ!!
 「5番」がぜんぜん噛み合わないせいで、咬合位置がさらに大きく動く予感がする。
 人間の偉大さは、恐怖に耐える誇り高き姿にある――ギリシアの史家プルタルコスの言葉だ。

ぼく「ところで不謹慎な話なんですが」
技師「はい」
ぼく「この装置は特殊な薬品を使わないと歯から外れないんですよね?」
技師「そうです」
ぼく「では仮に、私が突然死した場合、このワイヤーは火葬場まで行くんでしょうか」
技師「行きますね」

 まあ歯列矯正する人は大部分が若く健康な人だろうから、あんまり例はないんだろうな。だが矯正期間は長い。何があるとも限らない。死なないようにしたい。
 
■2026-01-12
清水市民の責務
 横断歩道を渡った先で、100円玉を拾ってしまった。

 一度は見なかったことにしようとして元の地面に戻したが、やはり見て見ぬふりはできず、それを交番へ届け、拾得物件預かり書を記入してきた。

 たかだか100円の業務で俺と国家公務員3人の時間を10分も浪費すべきではないという考えもある。
 だが……西の空からさくらももこが、東の空から西城秀樹が、俺を見ているのである。清水市に生まれた者としての責務を果たさねばならぬ。
 交差点で100円拾ったら、今すぐそれを交番に届けなければならない。
 ♪いつ[G]だって[A]オレは正[D][Bm]さ、[Em]近所でも評判[A]さ……。
 
■2026-01-09
「ところ天」って何だッ!!
 『ボーボボ』のよォ~~「ところ天の助」っているよなァ……。
 でも「ところてん」って漢字で書くと「心太」なんだよなァアアァ~~?
 なめてんのかァ――ッこのオレをッ! 「ところ天」って漢字はどこから来たんだっつーのよ――ッ!!

PIPI
ピュイ?(テングサの「天」じゃないの?)
 だったら「心太」なんて謎の当て字をせずに最初から「心天」って書くんじゃない? だってところてんより先にテングサはあったはずでしょう?
 チクショオッ! ところ天の「天」って何だッ!
 ChatGPT――ッ!! ところてんの語源を記した書籍とWebページを集められるだけ集めて来いッ!!


 ……というわけでまずは図書館で『たべもの語源辞典』を借りてくる。いきなり「かんてん」の項目に妙なことが書いてある。

昔はテングサを「心太草こころぶとぐさ」とよんだ。ココロブトがココロテンになるのだが、これは「太」を「天」と書き間違えたか見違えたかであろう。そしてココロテンが訛ってトコロテンになる。だから「心太」と書いて、「ところてん」と読んでいる。

『たべもの語源辞典』清水桂一【かんてん】
 「太」を「天」と間違えたァ~~? そんなうっかり野郎のミスが今まで生きてるって、そんなのあるかァ~~?
 はやる気持ちをおさえて「ところてん」の項目も見てみる。

和名で「こごろも」という。これを煮るとこごるからである。コゴロモをココロブトと訛って、俗に心太の二字を用いた。室町時代にはココロブトを訛ってココロテイ、それをさらに訛ってココロテン、これがまたさらに訛って江戸時代にはトコロテンとなった。

『たべもの語源辞典』清水桂一【ところてん】
 こっちには「こごる藻」→「心太」という流れと、ココロブト→トコロテンに訛っていった説が書かれている。寒天の項目とズレがあるような気がする。それだけたくさんの説があるということだろう。
 いずれにせよ「コゴロモ」→「ココロブト」→「ココロテイ」の流れはすべてのパートで納得感が薄い。そんな訛り方する!?

「凝る」を語源とする「心」と、太い海藻という意味の「太」という字をあて、「心太(ココロフト、ココロブト)」というようになったのが、ココロタイ、ココロテイなどと変化し、最後にトコロテンと呼ぶようになったなど、様々な説があるようです。

トコロテンはどうして心太と書くの? 食育大事典
 これは「心太」を「ココロタイ」と読んだことから始まったという説。たしかに「太」を「タイ」と読んだのなら「タイ→テェ→テン」と訛っていく可能性はあるかもしれない。もしくは「太い→ふてぇ→てぇ→てん」かもしれない。fの音は油断すると落ちがち。

 いろいろな説を総合すると、「凝る」がココロになり、「太い」がついてココロフトという言葉が生まれ、その「心」が「トコロ」に、「太」が「テン」に訛っていった、というような想像ができる。

 となるとところてんの「テン」にはいっさい「天」の要素がないということで困った。まじでこれ変換ミスだったのでは?
 漢字の意味として「大・太・天」はビッグなものという同じカテゴリであるという説を見かけたが、だからといって混同するだろうか。というかこうやって並べると「大・丈・夫 ファミ通の攻略本だよ!」だなこれ完全に。
 少なくとも「寒天」という名前が生まれたのは江戸時代のようなので、寒天由来ではなさそうだが……

PIPI
ピュイ?(……やっぱり「テングサ」の「天」なんじゃないの?)
 「凝海藻コゴロモ」がいつから「天草テングサ」と呼ばれるようになったのかもはっきりしなかった。
 天草にひっぱられて「ところ天」と書かれるようになったのか、先にトコロテンという呼称ができてから原料が「テングサ」と呼ばれるようになったのか、それはおそらく鶏卵であり結論が出るものではなさそうだ。

 「ところてんの語源はこれだ!」と言い切れればよかったのだが、インターネット上には本当にいろいろな説が書いてあり、これもそのひとつとして埋もれていくだろう。奈良時代に転生してスマホからこれを見ている人がいたらコメントしてほしい。
 
■2026-01-01
君は爽やかな気分になれるか
 バッ謹賀ム新年2026!!
 スゲーッ爽やかな気分だぜ。えっと……正月元旦の……新しい……気分だぜ~~ッ!!

 あれーッ毎年このジョジョ4部の東方仗助ごっこをやってたけど、改変しすぎて元の文章がわからなくなっちまったぞーッ!!
 アッこんなところに元の文章が! よし! これで正しい正月元旦を調べるぞッ!!
正月元旦チャレンジ
https://onesideflat.net/omi/markov/
 君は爽やかな気分になれるか?


 ちょっと思いついて、ChatGTPに「20個程度の単語で、単純なマルコフ連鎖を作ってみたい。phpの二次元配列でできるかしら」「文章の自然さはおいておいて、単語Aから単語B・C・Dに連鎖する確率をそれぞれ設定したい。csvを読み込むとして、どういうテーブルにしたらよい?」って相談したらすぐにサンプルスクリプトを作ってくれたので、あとはデータをガチャガチャしてすぐに完成させることができた。
 ページのデザインも適当に作った画像を読ませて「こういうデザインをhtmlとcssで作って」ってお願いして上がってきたものに「お正月っぽい配色にして」って修正してもらったものを調整して作っている。なんか全画面クソ広告みたいなデザインになっちゃったけど……。
 こういうふうに思いついたものをパッと試作品にするには生成AIは極めて便利で、創作のスタートダッシュにとても助かっているんだけど、イラスト界隈ではなんでこういう活用ができないのか考えてしまう。今年はAIでラフ画からベクター画像生成とかできるようになるといいのにね。

 では最後は鳥のコーナーです。
文鳥富士
 今年も変わらぬご愛顧をお願いします。