Oneside Flat Web
[Fallout4]ウェイストランド開拓記-19
前回のフォールアウト4!
果たして人造人間は人間なのか?
その答えを出すべく、ニック・バレンタインの自分探しを手伝うてばさき村長!
そして出た答えは……? 今回ついにルート決定!
■ Benign Intervention
連邦を取り巻く各組織の動きはますます激しく、このままでは大きな戦いは避けられない。きたるべきその時のために俺はパワーアーマーの整備と改造を行っていた。X-01のパーツがそろったので全部最大強化したらアルミニウムが一瞬で枯渇した。ちまちまインスティチュートからアルミ製品をパクッって貯めていたのに……。
落胆していると、前回の奇妙なデートによりなぜか評価が高まったのか、ケイトさんが折り入って相談事を持ちかけてきた。どうやら病……というかドラッグを常習しすぎて喀血するレベルに達したらしい。薬物中毒なんて注射一本で治せる時代なんだが、もうそういうレベルじゃあないんだと。
今までも俺に見えないところでこっそりキメてたことを告白されたが、ちょっと前に「アンタには関係ない……オ、オ、オクレ兄さん」みたいなことを言ってたのを見ていたので今更だった。あのとき「これはただのビタミン剤じゃ」「ケイトうそをつけっ」ってやっとけばよかったか。
そんな末期の薬物中毒者でも、すっかり血液をクリーニングする方法があるらしい。ジャンキーだけを集めて実験をしていたVault……? 核戦争が始まるってときにVault-Tec社はなにやってたの? もうそれ避難関係ないですよね? まあいまさらだけど、そのテクノロジーがケイトさんを救うのであれば便利に使ってやろうじゃないの。
Vault95は輝きの海のすぐそばにあった。念のためパワーアーマーを着ていったが放射線量は心配なかった。まあ入口を警備していたアサルトロン2体とガンナーたちを始末するのに使えたので無駄ではなかったが、燃料がもったいないので入口で脱いで奥へ向かった。
入口と、地下の大広間が激戦となったが、それが終われば順当に進むことができた。いちばん奥の階層までたどり着くと、ケイトさんはすぐにそこがクリーンルームだとわかったようだ。今までクスリで誤魔化していた辛い過去と、シラフで向き合わねばならない……そのことに恐怖するケイトさん。ファイターだろ。戦え。と励まして血液クリーニングを実行した。
専門的なことはよくわからないが苦痛を伴うらしいクリーニングが終了すると、ケイトさんは過剰にカッコいいポーズで「世界が変わった」と感動していた。まさか向き合いたくない過去とは厨二病も含んでいるのか。以降はケイトさんの近くでメンタスとかジェットをキメるのは避けなくてはなるまい。それにしてもこのスゴイ医療技術、ガンナーにくれてやるのは惜しくない? ミニッツメンのみなさんはここに一大医療拠点をつくりあげたらどうかしら。
■ A House Divided
インスティチュートに戻ると、バイオサイエンス部門がさわがしい。話を聞いてみると、ファーザーが俺を後継者に指名したことに反発して、科学者の一部が立てこもって抗議しているらしい。ほら~~ちゃんとネマワシしないからこうなるじゃ~~ん。奥の観察室まで行けば話を聞くことができるかもしれない、ということで遠回りして観察室へ。バージルさんのFEV研究室を隠していただけあって、バイオサイエンス部門だけ無駄に広いんだよな。
見張りの人造人間とタレットを乗り越え、ガラス越しに話し合いの場を持つ。しかしまったく話を聞いてくれない。俺だってまだ後継を承諾したわけじゃあないのに大人げない奴らめ……ではこちらも大人げなく行かせてもらうぞ。俺は入口前で手渡されたハッキング用ホロテープをためらいなく端末につっこんだ。フフフだまって食料生産に勤しんでいれば見逃したものを……。
俺のハッキングによりバイオゴリラ飼育室の扉が開け放たれる! 混乱に陥る大部屋に二頭のバイオゴリラが乱入!「ジャングル チカラ ツヨイヤツ イキノコル!」バイオゴリラの圧倒的暴力が、人造人間を! 創造主を! 次々とただの物体に変える! 反逆者の中にワーウィック農園担当のアイザックがいなかったのが残念だが、存分にロジャー・ワーウィックの悲しみを晴らしてやったわ!
圧倒的暴力で解決した件について「渦根を残すのではないかと懸念している」と非難されたが、もともと奴らの杜撰な研究にはウンザリしていたのだ。やつらはバイオゴリラに負けた! そのバイオゴリラは俺が倒しビクトリーした! それでいいだろうが! カラテだ! カラテが全てを解決するのよ!
■ Mass Fusion
内紛も(暴力で)解決したので、いよいよアリー主任に「フェーズ3」の仕事の話を聞きに行く。地上にあるマスフュージョンビルに眠る「ベリリウム攪拌機」を入手する任務らしい。これによりインスティチュートは未来永劫使える豊富な電力を得ることができる。ここが分水嶺だ……俺はそう直感した。この任務が完了すればインスの勢いは完全に止まらなくなる。
俺はここまでいろいろな人造人間の苦悩を見てきて決断をした。インスティチュート滅ぶべし。確かに彼らの技術は連邦を救う希望となりえる。一様に潰してしまうのは大きな損失だ。なによりここは我が息子ショーンの大切な故郷。苦しい選択である。しかし第三世代人造人間は明らかに家電製品ではない。2.5世代くらいのニックさんですら明らかに自我があった。となると、200年前のクローン技術のように、まだ我々の倫理の及ばない存在だと考えていい。ファーザーを失えば先のような暴走は頻発するだろうし、今こそ彼らの無尽蔵な生産を止めなければならない。
そして今これを止められるのは……俺はB.O.S.のイングラムさんの元へ向かうことにした。この危険な戦場に誰を連れて行くか迷ったが、ミニッツメン代表のガービーさんに同行してもらうことにした。ミニッツメンもずいぶん勢力を拡大した。この連邦で武力行使をできるのはBOSだけではないぞという心意気を、ここらで示してやらねばならない。
まずBOSの奴らはパワーアーマーを盲信してるからな、ナメられねえように最高にホットなアーマーを着ていくんだ。見ろ、中央にあるのが俺が連邦中のアルミニウムを結集して作った最強にカワイイX-01だ! あんたはその隣にある赤いやつに乗ってミニッツメン魂を見せつけてやれ!
■ Spoils of War
イングラムさんにマスフュージョンビルのベリリウム攪拌機の件をタレ込む。ここでインスを止めなければ奴らの勝ち確、ということは伝わったようだ。BOSの支援を受けて、俺とガービーさんとイングラムさんは戦闘ヘリでマスフュージョンビルへ急行した。とりあえずはこの3人で強襲、次いで本体が制圧みたいな形か。な、アーマー着てきてよかっただろ。ガービー! イングラム! ジェットストリームアタックをしかけるぞ!
内部にはつぎつぎと人造人間が転送されてきて乱戦となったが、上位種やコーサーは送り込まれてこなかったので、たいてい1発か2発で始末できた。ビルの地下の核融合炉前でターミナルをいじったら、うっかり間違えてレーザータレットとアサルトロンが起動してめちゃめちゃ撃たれたけど、後のことを考えると、これは先に壊しておいて正解だったかもしれない。
そしてまさか核融合炉内に入ることになろうとは……さすがにパワーアーマーを着ていても放射線ダメージが体に浸透してくる。ベリリウム攪拌機はこの中央にあるのだ。俺はアトムキャッツ魂を全開にして、族の総長になった気持ちで進んでいった。へっ どうだ これが おとこだぜ……。ちなみに受けた放射線ダメージは出口の除染機でキレイに除去されたので超よかった。
ベリリウム攪拌機を確保して戻ろうとすると、警報とともにセントリーボットとプロテクトロンが出てきた。原子炉に入ればデスマシーンが出る……それがいきもののサガか……。こういう硬いやつにはスプレーアンドプレイの爆発ダメージが良く通るのでサクッと爆殺した。
さきほどクリアリングしたばかりのロビーに戻る。そこでは新たに沸いたインスの増援とBOSの部隊が火花を散らしていた。相手側は第一世代人造人間まで繰り出してきており、物資の不足を感じさせた。ここぞとばかりにジェットパックで立体的な戦いを演じたが、飛ぶたびにAPが消耗するのでVATS主体の戦いとはまったく噛み合わず、燃料の無駄だった。
こうしてベリリウム攪拌機争奪戦はBOSの勝利で幕を閉じた。俺はこれで明確にインスにNoを突きつけた形になる。こうなりゃこのままリバティ・プライムを起動して、インスに引導を渡してやろうぜ! と思ったが、マクソン氏はまだ潜在的驚異があると言う。キャプテン・ケルズが出してきた次の命令はレールロードの……殲滅……!?
馬鹿なの? 死ぬの? どう考えてもインスが先でしょ、ゴールしかかったプレイヤーを阻止したあとに他の弱小プレイヤー狙うとか悪手すぎる。しかしケルズ氏によって殲滅作戦は開始されてしまう。待て待て今のやり直し!
正直レールロードのデズさんの思想にはついていけないところはあるが、ディーコンさんやグローリーさんは共に戦った仲。こんな意味不明な作戦のいいなりになって手にかけていい相手ではない。
そもそもインスを先に潰してしまえばレールロードの活動も停止するのだ。BOSの武力に頼って一気にインスを攻める予定だったが、無益な回り道をしているようならBOSにはお願いできない。勝手にやってろ。俺はマクソン氏と話す前の時間軸に戻り、ガービーさんに相談することにした。
■ Form Ranks
リバティ・プライム前で今後のことを話し合った結果、居住地を広げて戦力を増強し、以てインスを攻めるべし、との結論になった。まあそうだよな。それが俺たちのやりかただ。しかし俺を誰だと思っている。もはや我が村はほぼ連邦全域に広がっているのだぞ。ラジオフリーダムの情報に右往左往した結果だけど。というわけで居住地拡大作戦は、困っている村をひとつ救援するだけで終わりそうな見込みだ。
そして俺がインス内でいろいろおイタをした成果のうち、BOSに渡した情報をこっちにもシェアしなければならない。幸いイングラムさんに話したら快くネットワークスキャナーを返してくれたので、これをサンクチュアリ守備隊長のスタージェスさんに横流しした。この人Normalのハッキングすらできなかったはずだけど大丈夫なの? まあインス撲滅に超ノリノリだったので任せた。
あとは……インスと本格的にコトを構えるならば、キャッスルに武力を集中させて管理しておくべきだろう。特にいままで雇ってきた傭兵たちだ。まず北の要衝カウンティー・クロッシングで用心棒をしていたマクレディさんと、南の拠点イーグレット・ツアー・マリーナで呑んでるケイトさんをキャッスルに派遣した。次にマクソン氏と話し、フリーになったダンス氏をキャッスルに引き抜いた。これだけの猛者が集まればそうそう攻められまい。
……なんですかプレストン・ガービー? まだ戦力に不安が? えっ、リバティ・プライム級の火力がなければインスと戦うのは難しい? っかー! しょうがねえなー! ここだけの話、アレはほぼ俺(とイングラムさんとDr.リー)が作ったも同然のロボだぞ。ちょっと待ってろ、ここにも一体用意してやるよ。
そう言っててばさき村長は、キャッスルの崩れた門のあたりを改修しはじめた。
そして数日後!
完成! ミニッツメン・プライム!!
♪ミニッツメン・プライムのうた♪
夕日を受けて かがやく巨人
ミニッツメン・プライム ここにあり
率直に言って穴だけど
レイダーどもを粉砕だ(うんぬ)
出ておいで 優しく早くするから
シャツは着たままで~~
スゴいことしようぜ!
おれ達は、カッコいい!
驚くほどに 素晴らしい
おれはミニッツ ミニッツメ~~ン
プ~~ラ~~イム~~!!
これの完成直後から住民の満足度が下がり始めたんだけどナンデ?
次回へ続く!