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[Fallout4]ウェイストランド開拓記-16

 前回のフォールアウト4!
 インスティチュート構成員としての仕事でワーウィック農園のトラブルをなんとかごまかしたてばさき村長!
 やはりインスは諸悪の根源なのでは……そう思い始めた矢先にクールなキャッツとの交流がまたしてもてばさき村長を脱線させる!
 最高にアツいパワーアーマーでクインシー跡地を落としボストン南東部を行動範囲に追加するのだった!
Memory Interrupted
 インスティチュートの任務を進めるにつれ、やはりレールロードのやっていることが気になったので、デズデモーナさんのところに行ってみた。レールロードを通じてインスから脱走し、新しい記憶をもらった人造人間がレイダー化する一方で、インス管理下にあるワーウィック農園の人造人間は偽りの家庭をなんとか育んでいる。この事例をどう解釈すべきだろうか?

Fallout 4
 レールロードでは首脳会談が行われていた。ロボ参謀のPAMさんが脱走経路の危険性を挙げている。メモリー・デンのDr.アマリによって初期化され、新しい記憶を与えられた人造人間が、脱走不能に陥っているということだった。デズデモーナさんは「火の中に飛び込む覚悟はある?」と言ってきたので「炎の中で生まれたようなものだ」と返してやった。なぜなら俺はクールなキャッツだからだ。

 なぜ初期化して新しい記憶を与えるのか、それについて質問する機会があったので聞いてみた。記憶の改変は希望制で、別に強制はしていないとのこと。だが見知らぬ土地でヘマをしないように、地上の常識をインストールしたいと願う人造人間がほとんどらしい。一応筋は通っている……「新しい記憶」をどこから調達しているのかは謎だが……。

 メモリー・デンで記憶を書き換えて眠っているのは、以前レールロードのミッションで救出したH2-22という人造人間なのだそうだ。もう俺のことは覚えていないだろう。あっさり記憶が書き換えられるところはいかにも機械だが、俺宛の別れのメッセージを録音しておくという非合理な行動は人間そのものと言っていいかもしれない。俺は複雑な思いで脱走経路の確保に向かった。

Fallout 4
 指定された廃地下鉄駅には、なぜか同僚のエージェントであるグローリーさんがいた。エージェントの手配がダブルブッキングしたらしい。ただでさえ人員不足らしいんだからこういうのやめろよな。なお今回は同行者にケイトさんをさそって来てみたんだが、グローリーさん相手に皮肉を飛ばす俺を見て舌打ちしていた。あっヤキモチだな! わかりやすい奴!

 モールデン・センター駅には第一世代人造人間がたむろしていた。グローリーさんはどうやらこのホネホネ人間みたいなやつらにも人権を感じているらしく、たいぶ撃つのをためらっていた。仕方ないよこいつらホネホネ人間なんだから……と思ったが、こいつら……俺を狙ってこない! こんなホネホネ人間にも俺がインスの人間であることがわかるのか! これちょっとバレたらヤバいんじゃないの。仕方ないので俺が率先して人造人間を蹴散らしていった。コーサーみたいな自我があるやつがいなくて助かったか。だが念のためなで斬りにしておこう。

 奥のほうではレイダーと人造人間が争っていた。どうやらここはもともとレイダーの巣窟だったらしい。じゃあインスに人造人間を送りこまれなくてもどっちみちヤバかったんじゃん。両方片付けてクリアリング完了したが大丈夫かPAMさんデズさん。

Underground Undercover
 しかし人造人間が俺に敵対してこないのには驚いた。このままでは遅かれ早かれ俺がインスの構成員になったことがバレてしまうぞ。そう思いつつレールロード本部に戻ったら、デズさんが「信じられない噂を聞いたんだけど」とさっそくカマをかけてきた。まあディーコンさんが話したんだろ。今や俺はここにインスのホネホネ人間をワープさせてくることだってできるんだぜェ……? だがまだ俺は正義を測りかねてるんだ、ファーザーに怒られるぎりぎりまでスパイとして働いてやろうじゃねえの。ひっかきまわすことで見えてくる真実もあろう。

 デズさんによると、インス内部に人造人間の脱走を手引きする人間がいるらしい。巧みに暗号化されその正体はつかめないが味方だという。俺はインス内部に戻り、「パトリオット」のコードネームを勝手に与えられていたその男と接触した。ドーモ、パトリオット=サン……プロフェッサーです。

Fallout 4
 パトリオット……本名リアムさんはレールロードと連絡が取れたことに驚いていた。そして、足並みが揃えられるならもっと一度にたくさんの人造人間を逃がす計画があると言う。たくさんいるのかよ。うーん、やっぱほとんどの人造人間にとってインスはホワイトな職場ではないんだろうなあ。基本的に家電製品だと思ってるしなあ。もっと温泉とかつくって福利厚生を充実させてやるべきじゃないの。


 俺は地上に戻り、計画に必要な旧世紀のIDとパスワードを取得しにケンブリッジポリマー研究所へと向かった。ここはロボを使ってさかんに従業員を募集していたので場所は知っていたが、来るのは初めてだ。こういうの好きそうなのでキュリーを誘っていった。ところでキュリー、君は何度居住地を指定してもVault81の奥の医務室前にいるよね……サイバネ脳に移行したことで深刻なバグが……? やはり人造人間は不完全な存在なのでは……?

Fallout 4
 玄関をくぐると受付のモリーというロボットに話しかけられ、俺はてきぱきと勝手に従業員として雇用されてしまった。うっすら予想はしていたが、人間の気配はない。廃墟だ。仕事の説明もうけたがどうやら戦前のプログラムがそのまま走っているようで、「除染します」と言われて入ったクリーンルームも特に何も動いていなかった。仕方ないので俺は案内を無視して内部を探索していった。

 研究所内は放射能汚染がひどい部分が目立つので、RAD-Xをコリッてして放射線耐性を高めながらの探索を余儀なくされた。フェラルグールを蹴散らし、片っ端からハッキングで個人のターミナルに侵入していく。そのうち目的のIDとパスワードがあるターミナルを見つけたが、いろいろ弄っていたら対侵入者用プロトコルを起動してしまったらしく、各所のタレットや受付のロボットに襲われる羽目になった。まあもともとバグってたみたいなもんだしいいか……。


 デズさんに報告後、ふたたび単身インスへ戻り、IDとパスワードをリアムさんに渡す。どうもリアムさんと、脱走する人造人間のリーダーZ1-14の間には認識の相違があるようだ。リアムさんは今までのように内密に終わらせたいようだが、Z1-14はレールロードの作戦を聞くと戦闘も辞さない覚悟らしく、武器の調達を頼まれた。反乱か。いいぞキナ臭くなってきたぞ。

Fallout 4
 指定されたボックスに居住地で余ってたそれっぽい武器をつっこむ。要求される量は意外と多く、10個つっこんだところでやっとOKのサインがでた。すまんな、一人は旧世紀の武器で戦うことになると思うが……まあこいつは地上では輝かしいアメリカの歴史として立派に撲殺に使われているんだわ。がんばってくれ。


 翌日……Z1-14とその仲間を「死んだ」ことにするため、作業所の見張りを始末しにいった。見張りは電子音声でしゃべる第二世代人造人間だった。ナンデ? やっぱり「ほぼ人間」の第三世代は信用ならないのかな……こういうふうに反乱を企てるからな!

 反乱人造人間たちが、俺のガウスライフルで脚を破壊された見張りを囲んで殴る姿を俺はすこし引いて見ていた。彼らのサイバネ脳に生まれた怨念を感じる光景だった。倒れた刑務官を囚人が襲っているような、マッポーの世の一側面を見せられた気がした。俺はトドメの引き金を引いた。あとはこの囚人たちが、自分たちの存在を消すために爆発事故を偽装するだろう。このあとどうなるのかはわからない。しばらくはファーザーに協力して無関係を装うしかない。

The Battle of Bunker Hill
 ファーザー自室にて次のミッションの内容を聞く。脱走した人造人間4人がバンカーヒルに潜伏しているので、レールロードによって隠される前にリセットして回収してほしいとのこと。どうやらBOSもかぎ回っているらしく急を要するらしい。タイミングの悪い奴等だなあ……もうちょっと脱走を待ってZ1-14の反乱に加わればいいのに……。

 仕方ない、ここは状況を荒立てないように素直にリセットしにいくか。だがその前に無駄な争いを避けるため、レールロードに話し合いに行くぜ。デズさーん! その救出作戦インスにバレてるんで今回は諦めましょう!

Fallout 4
「敵が配置に着くまで待って攻撃を仕掛けましょう。思い切りね」

 なんでその発想になるんだよォーッ! 正面から戦う気かよ! あっちは3分に1人くらいのスピードで兵士を生産できるんですぜ! ああもうダメだこの人たち、インス絶対殺すマンには撤退の2文字はなかった。死ぬまで前進する気だ。仕方ない……あらかじめBOSに通報して、軍を展開しておいてもらえばそうそうウカツな武力行使はできなくなるだろ……エルダー・マクソン氏! お願いします!

Fallout 4
「人造人間と、インスティチュートが派遣した者を全て始末しろ」

 マクソン氏~~! キルゼムオールでありますか~~! もうみんな人造人間とかどうでもよくなってるよね? インス殴りたいだけだよね? もういいよみんなのことなんて知らない! 俺は君たちがゴタゴタしてるところにするりと紛れ込んで人造人間を回収しちゃうんだからね!

 問題は……俺がレールロードエージェントであり、BOSナイトであり、インスの作戦を遂行しようとしていることがバレると全方面から殴られそうだということだ。俺本人がいることが両陣営から見えないようにしなければ……だがどうやって……。

 そして作戦当日! 俺は今回の作戦を共にするコーサーの元へと向かった。

Fallout 4
「ドーモ、シルバーシュラウドです。私は偶然ここに来て正義を執行しています。インスは無関係」

 なんたる欺瞞! 実際バンカーヒルはインス人造人間兵、レールロード戦闘員、そしてBOSパワーアーマーの入り乱れるアビ・インフェルノ・ジゴク! この黒銀の装束に身を包んだ狂人を見咎める者などありはしないのだ! イクサの炎は激しく、このままでは地元住民がアブナイ!

Fallout 4
「戦いを! やめて下さい!」

Fallout 4
「戦いを……!! やめて下さい!!」

 だめだこいつら全然話を聞かないし拳もあんまり効かない。俺は無力だ……バンカーヒル記念塔に眠る旧世紀の英霊たちに申し訳ない……。仕方ない、住民に被害が出る前にとっとと目的の地下共同溝に入ってしまおう。あんまり殴ってると敵対されるしな。

 地下室はさらなる激戦であった。黒銀の狂人は誰からもターゲッティングされないことをいいことに、しめやかに戦場を進んで奥に向かった。同行するコーサーがレールロード戦闘員に絡まれていたので、やむを得ずその2名を射殺した。戦闘員はトム氏が開発したと思われるスゲー固い服を着ていた。軽装に見えたのに凄い耐久力だったのはこのせいか。居住地に持ち帰れば重宝されそうだ。剥いでおこう。

Fallout 4
 奥に隠れていた人造人間4人の前でリコールコードを唱えて初期化していく。ちょっと不思議なんだけど、君たちこのままレールロードに保護されたところで、インスでの記憶を消去して新しい記憶を植え付けられるんだよね? それっていずれにしろ今の人格は死ぬってことなんじゃないの? 今初期化されてまたインスで再起動するのと変わらなくない?

 ……俺は哲学の講義をしにきたのではなかった。コーサーが人造人間とともにインスにワープすると、俺は徒歩で激戦の広場に戻った。そこにはレールロード戦闘員が数人残っているだけだった。まさか最後に立っているのがレールロードとは……こいつらの武力意外とバカにならんのだな。俺はその辺にゴロゴロ落ちてるガトリングレーザーやらガウスライフルやらの強力な武装を大量に確保した。やったぜ。

Fallout 4
 荷物とシュラウドの衣装を置いてファーザーに報告に行く。ファーザーはなぜかインスの自室ではなく、その真上に位置する地上のCIT廃墟屋上に出てきていた。俺はそこでなぜ自分だけが再冷凍されていたかを知らされたが、まあ今更だった。

 ファーザーの目には地上は既に死んだように映るらしい。それがインス指導者としての正当な考え方なのだろう。だがそれが正確ではない。地上は確かに死んでいる。タフなおとこしか生き残れない、死体と廃墟の広がる荒野だ。しかし俺にとっては死体も廃墟も大切な素材なのだ。新たな村づくりのな!

 そんな俺の考えを知ってか知らずか、ファーザーは俺に「もっと深くインスティチュートに関わるときが来た」と理事会への出席を勧めてきた。理事会あるんだ……。わかった、バンカーヒルに残ってる遺品を全回収したあと時間あったら行くわ!

 次回へ続く!
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