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[Fallout4]ウェイストランド開拓記-15

 前回のフォールアウト4!
 ついにインスティチュートに潜入し、息子との再会を果たしたてばさき村長!
 しかし悪の枢軸と思われたインスは息子ショーンにとってかけがえのない組織だった!
 てばさき村長は善悪を見極めるため、あえてインス構成員としての活動を開始するのであった!
Building a Better Crop
 最初の任務を終えてインスに戻ったてばさき村長は、バイオサイエンス部門のアイザックさんに種を運搬する仕事を頼まれた。ボストン南東部にあるワーウィック農園のロジャー・ワーウィックという人を人造人間に入れ替えて、新種のスイカの栽培をさせているらしい。おいお前いま悪びれずに「入れ替えた」って言ったな……? 元のロジャーさんはどうしたんだよ……。しゃべり方も鼻につくしコイツはマッドな奴だな。覚えておこう。

 ワーウィック農園は俺の開拓範囲からはたいぶ遠いので、単独行動では不安がある(主に途中で漁ったジャンクの所持数の)。だがインスの任務に誰か連れてっていいものか……とりあえずハンコック市長に声をかけてぶらぶら行くことにした。

Fallout 4
 意外と無駄な争いをせずに農園まで来ることができた。農園ではロジャーさん一家ほかが農作業に勤しんでいた。こんな海の隣でまともに農業なんてできるのだろうか。ロジャーさんに合言葉を伝えて種を渡し任務完了かと思ったが、どうも何か秘密の話があるらしい。仕方なく俺は相談に乗った。

 相談の中身は「農場のビル・サットン氏に人造人間でないか疑われている」というものであった。第三世代人造人間はほんとに殺さないと人間と区別できないっぽいので、疑われているということは命を狙われているに等しい。話の途中で「妻」と「娘」の話が出たので「お前の本当の妻子じゃないだろ?」と煽ってみたら、そう呼ぶうちにしっくりきてしまったと話していた。元のロジャーさんには申し訳ないが、ロジャー一家のためにこの人造人間を守ってやる必要がある。

 娘さんに説得を仕掛け、ビルさんの使いがグッドネイバーに向かったという情報を得た。あそこにはマクレディさんのような殺し屋が大勢いる。我々はすばやくグッドネイバーに戻り、ビルさんの使いを説得し、またすぐ農園に戻る強行軍を行った。

Fallout 4
 農園の建物内ではビルさんがロジャーさんに銃を向けていた。俺に向かって「こいつはロジャーじゃない、タイミングよく現れたお前もこいつの仲間だ」みたいなことを叫んでいる。だいたいあってる。カンのいい奴。

 だが人造人間は殺してみないとわからない。バレてる奴等は、インスの管理を脱したあとに暴走し、暴れて殺されたからバレているのだ。管理下にあるロジャーさんがバレることはない……たぶん。なので俺は強気に「それで娘さんたちはどうなる?」と説得し、その場を収めた。ハンコック市長はつまんなそうだった。

 ビルさんを騙す形になったが……たぶんもう元のロジャーさんは戻ってこないのだ。この人造人間を殺しても何も解決しないのは明白。子どもたちのためにももうしばらく騙されててもらおう。そしてその悲しみはこのてばさき村長が代わりに背負おう。……とりあえずここにタレット台設置していい? タレット置く用の監視塔も建てさせてもらうね?

Atom Cats Garage
 以前ダンウィッチ・ボーラーの周辺を歩いていたとき、パワーアーマーのパーツになりそうなジャンクを探しているという男に出会った。男は「アトムキャッツ」のメンバーだと言って、気さくに自分たちの拠点の座標を教えてくれた。着ているパワーアーマーの炎の塗装が印象的な男だった。

 そのアトムキャッツのガレージがワーウィック農園の近くにあるので行ってみた。今回の旅の道連れには、パワーアーマー愛なら連邦一であると俺のなかで話題のパラディン・ダンス氏を連れていった。

 ガレージにはラウディさんという女性がいて、パワーアーマーのパーツを売っていた。ここがアトムキャッツの本拠地らしい。「クール過ぎて連邦の他の場所には住めない」んだそうだ。それは君たちがクールなの? それともこのガレージがクールなの?

Fallout 4
 リーダーとおぼしきジークさんに話を聞いた。ざっくり言うと彼らは走り屋である。クルマのないこの世界において彼らが乗り回すのはPOWER ARMOR……。醒めちまったこの連邦に……熱いのは……彼らのDRIVING……。普段はパーツを売ったり修理したりして暮らしているようだ。そして俺はジークさんに「アトムキャッツがある奴」とよくわからない判断をされ、仲間入りのためちょっと仕事を引き受けることになった。

 ところで最高にクールなキャッツたちの最近のトレンドは「詩の朗読会」らしく、それを録音したホロテープがいくつか置いてあった。やはりRACINGといえばPOEM……。それが彼らの夜を熱くするのさ……。なお本人の前で再生しても眉ひとつ動かさない。クールな奴等だ。ペルソナQの皆さんはちょっと見習ってほしい。

 仕事自体はワーウィック農園に行ってポンプを直すだけなのですぐ終わった。ロジャーさんの娘さんに「アトムキャッツなの?」と聞かれたので「ニャー」とだけ言っておいた。先日農場の修羅場を解決した怪しい男もわずか数日でクールなキャッツになってしまうのだ。ところでクエスト中、ダンス氏はなんの反応も寄越さない。別にパワーアーマーを愛しているわけじゃないのか……こんなことならケイトさんみたいなホットなベイブを連れてくればよかったかな。

Fallout 4
 ガレージに戻って仕事の報告をするとガンナー集団が襲撃してきた。よくパワーアーマーを狙って来るらしい。アサルトロンまで動員した油断ならぬ敵であったが、パワーアーマー装着済みの集団に生身で勝てると思うなよ。この戦いを乗り切ったおかげで俺はジークさんに認められ、なんかイカすジャケットをもらってアトムキャッツの一員となった。

Fallout 4
 余談になるが、ガレージの端っこにフレームのみのパワーアーマーが置かれていたので、試しにデコってやろうと思い不要なレイダーアーマーのパーツをもってきて装着したら外れなくなった。戦いのあとラウディさんを見たらそのアーマーを装備していた。あんたのだったのか……すまん……俺としたことが時代遅れのクールでないアーマーを作っちまったぜ……。


 パワーアーマーのパーツを売買して思い出したが、俺の能力のうちArmorerは服のアーマード化をしたときにランク4になってるし、Science!もライト・オーソリティをフル改造するためにランク4になっている。ということは、パワーアーマー用のジェットパックが作れるってことじゃあないか。俺もクールなキャッツの一員となったのでパワーアーマーを弄りまわそう。

Fallout 4
 モ……モーターヤッター! 飛んだァー! パワーアーマーは凄くて強い! だから凄い! ……言うほど高くは飛ばないな? でもまあ機動性は十分だ。これうまく使えば高層建築のとき便利に使えるかもしれない。落下死しなくなるし。

Fallout 4
 パワーアーマーがクールになったので、ついでにアトムキャッツを襲撃してきたクインシー跡地のガンナーどもを蹴散らしにいった。東側からハイウェイをつたって攻め込んだら地形的にかなり有利で、前進していくダンス氏をオトリにして、屋根を伝ってくるガンナーどもに次々とガウスライフルをぶちこんでビクトリーした。

 ここクインシーはガービーさんが言っていたミニッツメン崩壊の原因「クインシーの虐殺」があったところである。ママ・マーフィーご一行の居住していた跡もあった。ミニッツメンを裏切ったと目される男クリントもいたが、戦いの中でいつのまにか始末していた。こいつユニーク武器を持ってるって噂だったけど、倒したときにどこかにスッ飛んでいってしまったらしく、銃だけ見つからなかった。まあいいか。

Virgil's Cure
 そういえばプロクター・イングラムさんから託されたネットワーク・スキャナーを提出するのを忘れていた。返しに行ったらなんか巨大な兵器を作っているところに案内されたけど、ちょっと待ってくれ、俺にはまだ他にオミヤゲを配る場所があるんだよ。

 再びパワーアーマーを身に付け、ハングマンズ・アリーでストロングを拾って、輝きの海へ。よいかストロング。ここにはバージルさんというとてもかしこいスーパーミュータントがいる。お前も「ソンケイ」という言葉を覚えたことだし、いろいろな考え方に触れてみるものじゃぞ。

Fallout 4
 バージルさんは相変わらずバジル色をしていた。まず俺の無事に安堵したあと、血清のことを聞かれたので素直に渡した。スパミュを人間に戻すと聞いて隣でストロングが不満そうにしていたので、バージルさんに「いやあスーパーミュータントもいいもんじゃあないですかね、マッチョだし、放射能効かないし」と一応提案してみたが「洞窟にも住めるしな!」と一蹴されてしまった。そりゃそうだ。血清が効くまでにはしばらくかかるらしい。

そして数日後!

Fallout 4
 そこにはすっかりツヤッツヤになったバージルさんの姿があった! ていうかメガネしてねえじゃん! あの強引なメガネは何だったんだよ! 副作用で髪の毛が生えて筋肉が増量した……ってそれもう副作用じゃなくてメイン張れる効果だろ!

 これからもスパミュ化ウィルスに対する血清の研究を続けるというバージルさんに、当然ストロングは仲間を減らすつもりかと猛抗議。でもどうやらスパミュ化ウィルスにはいろんな株があるらしく、どのスパミュも人間に戻れるかっていうとそうではないらしい。そういうわけだから落ち着けストロング。

 ここにあるものは自由に使っていいよ、と言われたけど、特別使いそうなものはないな。部屋を漁っていると、バージルさんのベッドの横に場違いな猫の絵が置いてあることに気がついた。俺はFEV研究所で見た猫の死体を思い出した。バージルさんは抵抗したとはいえ、悪魔の所業に手を染めていたことは事実。人間に戻れても光の当たる所へは出られまい。……ていうか外は放射能の嵐だから出られなくね? 結局洞窟暮らしじゃね?


【物件紹介】
Fallout 4
 フィンチ・ファーム:無計画に天に向かって伸びる家

 次回へ続く!
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