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[Fallout4]ウェイストランド開拓記-14

 前回のフォールアウト4!
 インスティチュートへのテレポート装置の設置場所を求め連邦をさまよっていたてばさき村長!
 またしても大幅に脱線しかけたが、ついにB.O.S.に協力を仰ぐことを決意した!
The Molecular Level
 B.O.S.旗艦プリドゥエン内で、エルダー・マクソン氏に設計図を見せた。マクソン氏は設計図をBOSに持ち込んでくれたことを感謝していた。俺がレールロードとミニッツメンとBOSで迷っていたことを知っているような口ぶりだ。恐ろしいお人よ。

Fallout 4
 設計図はプロクター・イングラムさんの手によって精査され、俺はボストン空港のすみっこにテレポート装置「シグナルインターセプター」を建設し始めた。まあここならBOSのお膝元だし問題ないだろ。要求された主な素材は「バイオメトリック・スキャナー」「センサーモジュール」「軍用回路基板」だったがすべて居住地のワークショップに入っていたので完成はすぐだった。そのうちマクソン氏もやってきた。

 インスティチュートへのテレポートの準備中にいくつかミッションを頂く。ひとつはイングラムさんからもらったホロテープをインス内部の端末につっこんでくること。もうひとつはBOSを抜けインスに合流した科学者Dr.リーを探してくること。あとインスに侵入したらむやみに発砲しないようにと警告された。スニークミッションかよ苦手だな……まあ努力はするよ。

 こうしててばさき村長は息子ショーンのいるインスティチュートに向かって電子の海に飛び込んだ。素早い茶色の狐が怠惰な犬を飛び越す……あとはなるようになれ!

Institutionalized
[[ 警告:このセクションにはショーンおよびインスティチュートの指導者との遭遇が記されている。プレイする予定のある人はこのセクションを読みとばすことを強く推奨。 ]]

Fallout 4
 視界に稲妻が閃くと俺は見知らぬ部屋にいた。無事インス内部に侵入できたらしい。スニークしつつ奥の部屋に向かったところ突然ファーザーと名乗る男の声で「良くここに来ることができたな」などとアナウンスが始まった。またかよ。ケロッグといいお前さんといい、なんでインス関係者は一方的に館内放送で余裕を見せつけてくるんだよ。ただどうやら敵意はないらしく、「二人で話し合いたい」と言ってくるので、俺は警戒を解いてエレベーターらしき筒に入った。

 ガラス張りのエレベータが降下していくにつれ、見たこともない明るく清潔で整然とした世界が眼前に広がった。「インスティチュートにようこそ」とプレゼンテーション効果抜群のアナウンス。これがインスティチュート……文明レベルが違いすぎる……こんなやつらとBOSやレールロードは戦おうっていうのか……。
 
Fallout 4
 相手は俺が息子を探しにきたことまでバッチリ把握しているようで、そのまま道なりに進んでいくと子供が一人たたずむ部屋まで直行で繋がっていた。あれはまさしくケロッグのサイバネ脳に記憶されていた我が息子ショーンではないか! だがまあ当然、ショーンは父親の顔を知るはずもなく取り乱す。ファーザーの名を呼ぶばかりでほぼ錯乱状態である。ちょっと話聞いて! I am your father!

 ……と困っていると、そのファーザーと名乗る男が入室してきた。その男が呪文めいた言葉を口にすると、ショーンは立ったまま意識を失った。これは人造人間……? 趣味の悪いデモンストレーションだな! 本物のショーンはどこだてめえコンチクショー! と男に掴みかかろうとしたが……

Fallout 4
 こいつ……似ている……

Fallout 4
 ……俺に!!

 てばさき村長はすべてを理解した。いや、理解を超えた何かを納得した。似ている……いやよく見ると違うが……それでも十分に似すぎている!

 「不気味の谷現象」をご存じだろうか。CGやロボットの顔が人間に近くなる過程で、あるラインを越えたときに明確な理由のない気持ち悪さにとらわれる現象である。自分の顔に似た、だがはっきりと違う存在……それをてばさき村長というか俺が今目撃しているのだ。間違いなくこのファーザーという男、俺の血縁者。そして俺の血縁者はこの世界にもうショーンしかいない。時間的な齟齬はあるがそれしか結論はない。

 話し合いは長きに及んだ。10年ほど経過したと思っていたのが60年であったこと、それに付随するケロッグなどの時間的な矛盾点の説明、インスの目的、ショーンがさらわれた理由、死んだ母親のこと……しかしとにかく「似ていてキモい」の一点で内容が全然頭に入ってこなかった。おまえマジ似てるな。年齢のわりにお肌ツルッツルじゃねえか。いやー似てるよほんとキモいくらい似て……えっ俺インスティチュートで働くんですか!?

From Within
 よく分からないままインスティチュート加入を承諾してしまった。だが、連邦で忌み嫌われているこの組織が息子ショーンにとってかけがえのないものだということはわかったし、一方の意見だけしか聞かないのもフェアではなかろう。ちょっと視察をしてみよう。

 俺は各部門の幹部にアイサツするべく廊下に出た。最初に出会った総務部の幹部アリーさんをはじめ、すれ違う人々は皆こんな薄汚い恰好をしている俺に好意的に話し掛けてくれる。指導者ファーザーが認めた者という肩書きが皆にそうさせているのだろうか。それにしては自然な好意である。
 なお薄汚い格好が恥ずかしかったので、途中で入手したインス製の服に着替えてみたが、絶望的にダサかったので着替え直した。

Fallout 4
 ロボット工学部門では人造人間の製造を行っていた。めちゃくちゃでかいロボットアームが部屋せましとダイナミックに動き回り、中央の謎の液体に素体を漬けると中から半裸の成人男性が出てくるというとんでもないしくみだ。研究者たちはそのアームの旋回範囲の中で忙しく働いていた。これは死人が出るぞ。人造人間を生産するペースを上回る速度で死人が出るぞ。

 SRBという部門では人造人間の管理・保守を行っていた。コーサーもここに所属しているようだ。パイパーさんが言っていたように、地上の人間をさらって人造人間に入れ替えている……ような痕跡はなかった。まあ事実でも当然そんなヤバい現場は隠匿するよね。あとはレールロードのバイトをしていて浮かんだ「なぜ人造人間はインスから脱走するのか?」という疑問をジャスティン主任にぶつけてみたが、明確な回答は得られなかった。パイパーさんを連れてこれたらいい取材ができそうだが、まあ交通手段がワープなんで仕方ないですね。

Fallout 4
 バイオサイエンス部門にはバイオゴリラがいた。いやバイオ食料とか作るのがメインだと思うんだけどバイオゴリラのインパクトに負けた。なんでゴリラ……隣では人造人間をつくってるんだぞ。ゴリラつくってる場合じゃねえだろ。主任のDr.クレイトンもまずバイオゴリラの自慢から始めるし大丈夫か? 調教師を二人殺したから隔離したとか言ってるしなんなのゴリラへのこだわり。

 アドバンス・システム部門はなんかハイテク武器とかハイテクマシンとか作ってるところだった。ここに入ったら手元の端末に「Dr.リーを見つけた」という反応が出た。信じがたいことに、どうやら俺のアイサツ対象であるここの主任こそが、BOSの探しているDr.リーその人であるらしい。説得無理だろこれ……。

 ダメ元で声をかけてみたが「研究環境が最高だしインスを離れる理由がない」とのこと。俺もそう思うよ。でも話を進めるうちに、なんかDr.リーはかつてバイオサイエンス部門でおきた事故のことがひっかかってるらしい、ということがわかってきた。バージルさんの名前も出たが、ここでは死んだことになっているらしいので黙っとこう。組織が何かを隠匿しているとDr.リーは言う。じゃあ俺がバイオサイエンス部門に行ってその秘密を調べてきてやりますよ、バージルさんの忘れ物もそこにありそうだし。


 手元の端末に従って、バイオサイエンス部門の倉庫の奥へ向かう。FEV研究所と書かれた扉をこじ開けて進むと、突然部屋のつくりがいつもの薄汚いやつになって緊張がはしる。案の定マシンガンタレットに蜂の巣にされたし、アサルトロンの声も聞こえた。

Fallout 4
 アサルトロンはやっかいなので、手榴弾を何もないところに適当に投げ込んで、様子を見に来たところをガウスライフルのクリティカルヒットで脚部破壊してやった。手榴弾をまるで石ころのように使う男。ステルス中に遠くに注意を向ける手段が何か欲しいよね。

 ここではスーパーミュータントの研究をしていたようだ。研究というか……人間をさらってFEVというウィルスを投与し、スパミュ化させたうえで研究対象以外はポイポイ地上に投棄していたのだ。ほーらみろこっちは証拠を掴んだぞ。スパミュの死体と、ネコチャンの死体と、オモチャの車が転がっている部屋を見つけたときはその邪悪さに吐き気を催したが、あくまでこれは過去の話。現段階ではまだ見なかったことにしておくしかない。

Fallout 4
 ブライアン・バージルという名前が書かれたホロテープには、まだバジル色でなかったころのバージルさんの苦悩が録音されていた。けっこう重要なポストにいたらしいのでインガオホーを感じるが、最終的にバージルさんは良心の呵責に耐えかねて、自爆という道を選んだようだ。あやうく見落とすとこだったが、たしかに試作型血清もあった。

 Dr.リーにバージルさんの記録を伝えると、組織への不信が確証に変わり、BOSに戻ることを決意してくれた。しかしどうやって抜けるつもりなんだろう……バージルさんだってここを脱走するのにバジル色になっちまうくらい苦労したんだぞ。


 アイサツ中に「グレイガーデンが襲撃されています!」というメールが入ってあせった。地上に戻ろうにも出口がわからないので手も足も出ない。ファーザー! 助けてファーザー! まさか迷子になるとは……最終的に、最後にアイサツしたDr.リーがファストトラベル可能になるチップをくれたし、イングラムさんから渡されたネットワーク・スキャナーはそのへんの端末に突っ込んだら用が済んだようだったので助かった。グレイガーデンが助かったらもっとよかったんだが。

Synth Retention
 指導者ファーザーから、インスティチュート構成員として初めてのミッションを受けた。インスの掲げる目標は「人類の再定義」とのことだが具体的なことはわからない。ディーコンさんが言っていたとおり、お題目でなく「俺に何をさせようとしているか」を見極める必要がある。

 俺に課せられた任務は、地上に脱走したばかりかあまつさえレイダーの頭目として略奪を繰り返す人造人間の回収である。ファーザーは、過激派組織レールロードが記憶を消去した人造人間を野に放っているせいでこうなる、と言っていた。過激派組織……なんて恐ろしい連中なんだ(棒読み)。
 人造人間が記憶を消されてインスの管理プログラムから抜けるとこういう自由な感じになるってことなんだろうか。レールロードの人は「人造人間のこの先の人生のために新しい記憶を与える」みたいなことを言っていたけど、その結果がレイダーの首魁に登りつめるんじゃあとんでもない話だ。


 問題のレイダーの巣窟リベルタリアは、クループ家の屋敷から徒歩数分の距離にある。入口付近でBOSナイトが伝説スパミュにやられているところに出くわしたので、伝説スパミュを片付けて、ナイトの遺体からパワーアーマーのパーツをひっぺがした。重いのでクループ館までまた往復して荷物をおろした。インスに入ってから単独行動を続けているのでバッグの容量に余裕がない。

Fallout 4
 港の入り口で今回同行するコーサーの人と合流し作戦開始。港から見たときは漁船を改造した小さな拠点だと思ったんだが、どうやら奥の巨大な船の残骸まで含めた大規模な海上拠点のようだった。ヌカランチャー撃ってくるやつがいたので早めにガウスライフルクリティカル狙撃で始末した。

 同行しているコーサーX6-88はパーティメンバー扱いではないので、てばさき村長が集める装備品やジャンクを持ってもらうことはできない。しかしここにはさきほどのヌカランチャーやユニークなショットガンなど魅力的な装備品がいくつもある。いっそ狙撃銃と拳銃だけでくればよかったかと思ったが後の祭りである。俺は怒りに震えながら、そのへんのボックスに荷物を仮に押し込んだ。

Fallout 4
 最上階(?)では自らガブリエルと名乗る人造人間がこちらに銃を向けていた。取り巻きのベテランレイダーに「やっちまいましょうぜボス!」みたいなことを言われており、なかなかのカリスマ性を感じさせる。どうも交渉できそうな物腰ではあったが、どうせすぐX6-88がリコールコードを唱えてリセットしてしまうのだ。俺は取り巻きを撃ちまくるだけである。

 X6-88はガブリエルだったものとともにインスにワープした。俺はさっきの荷物を持ち帰らねばならないが、こんな船のてっぺんまで往復するのは嫌だ。やむを得ず手元の端末でStrong Backの能力を一気に最高ランクに上げた。これでたとえ重量オーバーしていても居住地にファストトラベルできる。各居住地にバラバラに保管されている武器の類もこれでひとまとめにできるかもしれない。

 次回へ続く!
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