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[Fallout4]ウェイストランド開拓記-11
前回のフォールアウト4!
プレストン・ガービーさんといっしょにミニッツメンの元拠点であるキャッスルを解放!
ガービーさんの無茶振りで南の過酷な開拓地を興したてばさき村長は、ミニッツメンに戻ってきた伝説のババア・ロニーさんと出会い、共にキャッスルの武器庫を開くのだった!
■ The Glowing Sea
長い道のりだった……。マップ南端、生身の人間を秒殺するレベルの放射能が渦巻く「輝きの海」の入り口に俺は立っていた。これまでのことをおさらいしておこう。
俺は探偵の協力によって、妻を殺害し息子を略取した犯人であるケロッグの居場所と、息子がインスティチュートにいるという事実を割り出した。ケロッグを殺害してそのサイバネ脳に直接インタビューし、インスティチュートに侵入するにはテレポート技術が必要であり、その情報をもつ科学者バージルがここ「輝きの海」に潜伏している、という情報を得た。それから俺は長きにわたって準備をしてきた。この過酷な環境をサバイブするための。
放射能から身を守る鎧はB.O.S.で支給されたパワーアーマーT-60。クリーチャーから身を守る武器はミニッツメンの武器庫で買ったガウスライフル「ザ・ラスト・ミニッツ」。そう……ここまでの寄り道は決して無駄ではなく、この矛と盾を手に入れるための壮大な準備に過ぎなかったのだ(後付設定)。仲間は誰を連れていくか迷ったが、無機物代表のロボ執事コズワースにした。
しかし本当に輝きの海は危険なところだ。敵が固くてライト・オーソリティが豆鉄砲のような効果しかない。パワーアーマーの効果で被ダメージは気にならないものの、弾薬の貴重なラストミニッツでガンガン押さないと全然ダメージが通らない。デスクローが普通に闊歩しているが、こいつはラストミニッツで脚を狙えば2発でほぼ殺せるのでなんとかなった。数で押してくる虫系がほんとつらい。こんなところに本当にバージルとかいう科学者が潜んでいるのか?
砂嵐の中、コンパスを頼りに進むとアトム・クレーターという場所にたどり着いた。人が生活しているようだ。よかった、ちょうどパワーアーマーのフュージョンコアの残量がほぼ無くて、これ交換はどうするんだ、勝手に次のコアに切り替わってくれるのか、と不安になっていたところだ。ありがたい。さっそく建物内に入ってアーマーを脱いでコアの交換を……と思ったらめっちゃ放射線ダメージを食らった。マジかよこいつら放射能と共に暮らしてんのか。
彼らはチャイルド・オブ・アトムという放射能を崇拝する教団だということだ。信仰の力が彼らに放射線耐性を与えたのだ……いやたぶん耐性のない普通の人が全滅しただけだと思うけど……とはいえ、尋ね人の情報はあっさり得られた。マップの端のさらに先にマークが付けられる。世界の果てか。
厳重にナリコ・トラップに守られた洞窟にバージルさんはいた。えっこの人スーパーミュータントじゃん……バージルって体表がバジル色ってことなの……? 申し訳程度のメガネで知性を表現するのやめろよな……ゆでたまご先生かよ……。
話を聞いてみると、バージルさんはもともとバジル色をしていたわけではなく、インスティチュートから脱走する流れでスパミュ化してしまったらしい。脱走するときに研究室に血清を忘れたため元に戻れないんだと。あっスパミュも人間に戻れるんだ? ストロングのせいでアイツらはああいう種族だと思ってたよ。
インスティチュートに侵入できたらその血清をかっぱらってくる、という約束で、インスへの侵入方法を聞き出した。コーサーと呼ばれるインスのエージェントを殺し、その体内からテレポートに必要な素材を奪うのだと。なんか話しぶりから察するに「ケロッグを倒したか……だがケロッグの実力はコーサーたちに比べれば虫けら同然……」みたいな気配を感じる。フッ……望むところだ。俺をケロッグを倒したときの俺と思うな……俺は1分1秒、そしてこの瞬間にも成長しているーッ!
■ Hunter/Hunted
インスティチュートのコーサー……それは主にインスから脱走した人造人間の殺害や、任務が失敗したときの後始末などを行うエージェントである。戦闘に特化した人造人間であり、強い。俺はバージルさんに言われたとおりボストン中央部に戻り、CITの廃墟へと向かった。CITってあれか、マサチューセッツ工科大学とか言われてたところのことか。
コーサーの出す電波を追って「グリーンテック遺伝学研究所」という建物に侵入した。ここはガンナー連中に占拠されていたようだが、すでに上階でイクサが起こっており、ガンナーの死体が転がっていた。漏れ聞こえる放送から察するに、ここのガンナーは不幸にもインスを脱走した人造人間を略取してしまったらしく、その人造人間を始末すべく送られたコーサーによってついでに皆殺しにされているようだ。だが同情はしない。生き残ったガンナーがこちらに発砲してくるからだ。
上階へのルートはわりと細い通路が多く、ところどころでコズワースがひっかかって面倒だったが何とか登っていった。上階からたびたび激しいイクサの音が聞こえる。死体も増える。ガンナーの人たち、これだけ無双されたあとにまだ俺に対して発砲してくるんだからたいした連中だ。お前らの死は無駄ではないぞ、武器と防具と服は我が村に持ち帰り入植者の糧となろう。
コーサーZ2-47は最上階でガンナーのリーダーめいた奴を拘束してインタビュー中だった。ターゲットの人造人間を監禁してる部屋のパスワードを探しているようだ。無防備なガンナーの皆さんには悪いがここはもうすぐ戦場になります。俺のスプレーアンドプレイの流れ弾が当たらないことを祈るんだな!
Z2-47はケロッグ同様、ステルス=ジツの使い手だった。俺は知っているぞ、ステルス=ジツの弱点はその持続時間! ジツが解けるまで逃げ回れば……ってあれ、なんかコズワースが部屋の端に押し込んで殴ってる! 見えないけど! コズワースが! 捕まえて! コズワースが! 画面端! バースト読んで! まだ入る!
結局ステルス=ジツが切れるころにはZ2-47の体力は半分以上削られていた。コズワースのやつ閉所での戦いだとほんと強いな。俺は被弾したダメージをスティムパックで回復し、怒濤のスプレーアンドプレイ爆撃でZ2-47を始末した。許せコーサー……君に恨みはないが君の脳内のサイバネチップに用があるんだよ。
捕まってた人造人間K1-98はなんか一人で大丈夫だってさっさと行ってしまった。幸運にも生き残ったガンナーの人たちは「くっ殺せ」と言っていたが、お前らの装備はもう十分奪ったし、あの激戦の中たまたま被弾しなかったんだから何も死ぬことはないんじゃない? まあ拘束は自力で脱出してくれよな。
■ The Molecular Level
さてコーサーのチップは手に入れたが、これの中身をどうやって見るのか聞いてない。バージルさんのところに戻るのか? 手元の端末に聞いてみると、秘密結社レールロードの本拠地を表示してきた。なるほど、対インスの専門家のとこに持って行けってことか。
ひさびさにレールロードに戻ってきたプロフェッサーてばさき。デズデモーナさんはコーサーZ2-47が死んだというニュースは知っているようだったが、殺したのが俺で、かつサイバネチップを奪ってきたと聞いて驚いていた。レールロードの情報網よくわからん。レールロードは人造人間支援団体ではあるけれど、人造人間を殺す人造人間のことは殺すべきと考えているわけね。
デズデモーナさんはやけに高圧的に「解析する代わりにチップをよこしなさい」って言ってくるのでややひっかかったが、こちらとしては中身の情報さえコピーしてくれればガワは要らないので素直に渡した。相変わらず独り言の多いトム氏によって無事暗号化は解かれ、俺はそのデータだけ持ってバージルさんのところに戻った。
バージルさんはテレポーターの設計図を完成させて待っていた。どうもかなり大がかりな設備らしく、「できるか? というか組み立てられるのか? こいつはひとりの手には余るぞ」との忠告。一人で三日で沼地を居住地化するてばさき村長の手に余る装置……だと……?
そういえば前回開拓したその沼地、気づいたら入植者が13人とかに増えててワラタ。大人気じゃねえか。ベッドを増やすために訪れたら、床下にハマッて身動きのとれないマイアラーククイーンを全員で撃ちまくっていたのでさらにワラタ。床下にもタレットが必要だな。
どうやって装置を完成させるか思案していたところ、コズワースが雑談を振ってきた。冷凍睡眠に入った俺を200年待っている間コズワースを支えたのは、俺と妻子との思い出だったという。そうだな、俺はインスティチュートに行って息子を……家庭を取り戻さなければならないのだ。ケロッグはともかくコーサーをぶっ殺している以上ただでは済むまい。さらなる準備が必要だな。
次回へ続く!