Oneside Flat Web

■ The Memory Den

　留守番のエリーさんの話によると、探偵のニックさんは家出少女を捜しにパークストリート駅のほうに行って戻ってこないとのこと。場所を教えてもらった。危険な場所っぽいが行ってみるしかない。 　市街地をすたすた進んでいるとわりとすぐ事故死する。ダイアモンドシティからちょっと離れるともうレイダーはヒャッハーしているわ、上階からスーパーミュータントに撃たれるわ、廃車の下からフェラルグールが這い出てくるわで率直に言ってジゴク。死角が多くVATSでの索敵が十分でないので、しゃがんでズリズリ移動していくしかない。腰が鍛えられそうだ。

　２回くらい死んだがようやくパークストリート駅にたどり着いた。地下鉄駅だったのか。途中で「伝説のスーパーミュータント」にむぼうにも戦いを挑んだときは死んだと思ったが、爆殺サブマシンガンことスプレーアンドプレイでなんとかなってしまった。すばらしい。ドロップはしょぼかった。

　マップを見ると、ダイアモンドシティで聞いたグッドネイバーという町が近くにあるようだ。ここまで来れたんだし行ってみよう。今の俺なら行ける。だが実際向かってみるとその周辺はガレキと廃ビルが連なる複雑な地形で、しかもスパミュが複数うろうろしていて無駄に消耗した。だがなんとか入り口を発見した。発見してさえしまえばいつでもファストトラベルで移動できるので消耗しなくて済む。 　周囲が廃墟なのでいまいち違いがわからないが、グッドネイバーはスラム街らしい。いきなりチンピラにカツアゲされたのであわや戦闘かと思ったが、ハンコックと名乗るイケメンボイスの市長がやってきて解決してくれた。市長があからさまにグールなのだ！ なるほど、街に溢れるフェラルグールとは違って、常識的でイケメンのグールもいるんだな。鼻がないのにイケボが出せるとは恐れ入った。

　ここのホテルで戦前の知り合いに出会った。知り合いっていうかオープニングで出てきたサラリマンのなれの果てだ。完全にグールになっている。グールになると200年も活動できるんだ？ ていうか200年もよく一顧客の顔を覚えてたな。そのサラリマン魂に心を打たれた俺は、俺の村で仕事を斡旋してやることにした。Vault-tecを憎んで人を憎まず。そのうちお前には店を持たせてやる。

　いろんな人に親切にしていると、同行しているパイパーさんの好感度が上がったことが表示される。そのうちイベント後に身の上話をしてくるようになった。これは……ペルソナで言うところのコミュイベントなのでは……？ 三回目でついに「ロマンス」という選択肢が出てきた。

＞……これは、後戻りが出来ない
　重要な選択だ。

　と俺の中の番長が忠告している。い、いけない……俺には妻も子どももいる……いや「いた」というべきか？ いずれにせよまだ喪中なのだ……いやぶっちゃけ妻が殺害されてから何年眠ってたかよく知らないので喪中なのかどうかあやしいが……とにかくダメだッ！ こういうときは友人に留めることもできる。そしてその場合もコミュMAXの恩恵は受けられる。パイパーさんは経験値ボーナスだ。

　盛大にデレるパイパーさんも見てみたいとは思うが、さきほどメモリーズ・デンとかいう怪しいお店の装置で記憶を再生して、妻子を襲った奴への憎悪の炎にふたたび薪をくべたところなのだ。他の女とロマンスしている場合じゃあない。

■ Unlikely Valentine

　パークストリート駅に戻る。地下鉄ホームに行くとトリガーマンと呼ばれる黒服野郎たちが大量の銃弾で俺たちをお出迎えしてくれた。ニックとかいう探偵、行儀の悪い連中の巣窟に突っ込んでいったようだ。この黒服たち、みんなスーツでバシッとキメてマシンガンを乱射してくるので手強い。スプレーアンドプレイで強引に突破したら、水売りで稼いだカネで買った銃弾100発を全部使ってしまったのでショックだった。と思ったら、遺体を全部漁ったら余裕で回収できた。そうかこいつらの使ってるのと同じ弾か。

　作戦を変更し、血気盛んなパイパーさんを囮に使って、スナイパーライフルで丁寧に狙撃しまくっていくことにした。こいつらスーツでバシッとキメてるせいでアーマーとか付けてないので防御がおろそかだ。手元の端末の表示をEASYからNORMALに切り替えたにもかかわらず、この作戦によって、最終的にマシンガン用の弾は800発以上回収できた。やったぜ。

　こいつらは高確率でマシンガンを落とす。これはぜひ拠点に持ち帰って村人の武装に利用したいが、とにかく量があるのでかさばる。今のSTRで持ち運べるのは重さ合計290までが精一杯で、パイパーさんのアイテム欄を利用してもすぐ埋まってしまう。そのうえ何の嫌がらせか、ここにはセメント袋とかいう武器並みに重いジャンクが大量にあり、もはやそのへんの道具箱に放り込んでおいて後で取りに来るしかないありさまだった。

　地下鉄ホームの奥にあったのはVaultの扉だった。こんなとこにもVaultが……扉は普通に開けられたが、中はトリガーマンのアジトと化していた。どうもこのVaultという施設、核シェルターに見せかけた閉鎖実験場らしく、俺のいたところが冷凍睡眠実験場、ここはカネモチを集めてマケグミの生活をさせたらどうなるかを実験する場だったようだ。結果はどうだったのか知るよしもない。ボルトテック殺すべし、慈悲はない。
　結局Vaultの最奥にあるなんか快適そうな部屋にニックさんは監禁されていた。えっ何この人ロボじゃんカッコイイ……なんか言ってることもハードボイルドでカッコイイ……元気そうなのでそのままいっしょに脱出を開始した。 　ニックさんが探していた家出少女はとんだアバズレ野郎で、トリガーマンたちとグルだっただけでなく、ボスとの交渉が決裂するや否やバットを構えて殴りかかってきやがった。後ろのトリガーマンたちが銃撃してくるのはわかるよ？ なんでお前が先陣きってバットで一騎駆けしてくるんだよ。秘蔵の近接武器ギザギザブレードで叩き斬ってやった。女だからってナメたら容赦しねえ。

　こうしてニックさんは無事救出され、探偵事務所へと帰っていった。俺とパイパーさんはこのあと拠点とVaultを２往復して、置き去りにした武器やジャンクを回収するはめになった。

■ Road to Freedom

　さてそれではさっそく探偵事務所へ……と素直にメインシナリオを進める俺じゃあねえぜ！ グッドネイバーを探す過程で、道路に赤いラインが引いてあるのを見つけた俺は「赤い線を追え」と誰かに言われていたことを思い出した。このラインをたどってみよう。

　途中あきらかにスーパーミュータントの巣っぽいところを経由するハメになったが、遠距離スナイパーライフルからのスプレーアンドプレイ乱射で処理した。だんだん市街地を歩くのにも慣れてきたな。まあスパミュ野郎はだいたいなんか喋ってるので索敵しなくてもわかるんだが。

　線の終点は教会だった。クエスト内容が「レールロードを探す」に変わったので探索してみる。レールロードとは……？ 中はフェラルグールの巣窟だったが、地下を調べると謎の文字盤があった。パスワードか。適当に文字を押してみると「最初はＲで始まるのか」と思わず声が出た。あっそうなの？ Ｒ？ レールロードを探す？ RAILROAD？ なんかヒント雑すぎない？
　隠し扉が開き、その先には秘密結社レールロードのアジトがあった。どうやら通りすがりに「赤い線を追え」と言った男はスカウトだったっぽい。レールロードは奴隷労働をしている人造人間を逃亡させる地下組織のようだ。人造人間……俺は探偵事務所に帰ったニックさんの顔を思い出し、協力してみることにした。

　ダイアモンドシティ周辺の人は人造人間とその生産元であるインスティチュートという組織を非常に恐れている。なんでも人をさらって殺し人造人間と入れ替えるのだとか。そんな平成ライダーみたいなことして何の得があるのか知らないが、このレールロードはインスティチュートに対するレジスタンスといったところなのだろう。

■ Tradecraft

　最初の仕事は、インスティチュートに奪われた前アジトのからの物品の回収。あ、拠点奪還じゃないんだ。秘密結社だから敵にバレた拠点は使えないのね。ディーコンというおっさんに言われるまま進むが、ここは武装した人造人間がうようよしている。人造人間にもいろいろ人間度合いがあるようで、ここにいるのは合成音声でしゃべるほぼ人体模型みたいなやつらだけだ。こいつらの人権は守らなくていいの……？ よくわからんがやたらビームを撃ってくるのでスクラップにして制圧した。

　デリバラーという強い拳銃を獲得してウッキウキで帰ると、リーダーのデズデモーナさんが「コードネームを決めろ」と言ってきた。マジか。急に言われてもロクな単語が選択肢に上がらない。プロフェッサーにするわなんとなく。こうしてレールロードエージェント・プロフェッサーてばさきの任務が始まった。とりあえずは何でも屋のトムとかいう奴のお使いで、各地の高いところに監視カメラを設置するお仕事だな。……えーと息子の件はこいつらに聞くよりニックさんとこ行った方が早くない？

　そういえばお店が作れるレベルに達したので、サンクチュアリにバーを建設したぞ！　村人のなかにはアル中をこじらせてサンクチュアリに流れ着いたシェフィールドさんとかいるけどまあいいか！　グールと化したサラリマンもジャンク屋を経営させてやることにした。これで売買がより捗るってわけよ。

　次回へ続く！

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