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◆不定期日記ログ◆

■2025-08-26
44歳と6弦と4弦
 44歳になった。

 何度も書いているが、加齢にしたがって、時間が経つのが早すぎる。
 そもそもの話になるが、俺はまだ「令和元年が7年前」ということを納得していないのだ。多く見積もっても3~4年前だと思う。
 だが令和ライダーを数えるとすでに7作目が始まろうとしており、にわかに正気に戻ることができる。娘氏の進級とニチアサだけが俺の正気を支えている。


 44歳になったということは、なんとギター歴が1年を越えたということだ。
 ギターウクレレはまだ続けている。ただし目標がないため成長もない。成長はないが、音楽に対する理解が少しだけ進んだ感覚はある。

 例えば先月末にマリオペイントが突然よみがえって「やあ! 33年ぶりだね! 何してた?」と創作を迫ってきたが、「最近はギターで1645進行の曲ばっかりやってる。見せてやるからちょっと待ってろ」と落ち着いて対応し、作品を仕上げることができた。Youtubeニコニコ動画に置いてあるので見ていってほしい。


 夏の気持ちをアゲていくため、最近はウクレレの方をよく触っている。やはり軽くて小さいというのは触る頻度が増えて良い。相変わらずウクレレのコードを覚える気がなく「5フレットにカポがはまった5・6弦のないギター」として扱っている。
 そういう姿勢でギター用の曲を弾いていて気がついた。本来G(ソ・シ・レ)で弾くべきところをG7(ソ・シ・レ・ファ)に変えると急にハワイアンっぽくなる。セブンスコードに変えることで響きがオシャレになることはよくあるようだが、ウクレレにおいてはGよりG7のほうが圧倒的に押さえやすいという事情がある。

 いったいどっちなのだろう。ウクレレではGよりG7が押さえやすいからハワイアンではG7が多用されるのか、それともハワイアンで多用されるG7を押さえやすいようにウクレレが設計されたのか。
 おそらくどちらでもなく、ただの偶然なのだろう。前者はウクレレ誕生以前からハワイ音楽は存在していただろうし、後者はギターと共通する押さえ方をもつ以上意図的とは思えない。ウクレレとG7の運命的な親和性をかみしめている。

 こういう見方ができるようになっただけでも楽器を始めた甲斐があったと思う。なお恒例の「ロールモデルにするべき44歳のキャラクター」を探したら『最強伝説黒沢』とか出てきてそっと閉じた。リアルだぜ黒沢……。海侠のジンベエ44歳も少年漫画のレギュラーキャラとしてはなかなかシブいが、平均寿命が人間と異なる可能性があるしな。