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◆不定期日記ログ◆

■2025-02-15
右に傾く者たち
 吾輩は手羽崎一郎! この国の右傾化を真に憂う者である!
 ちょっと昔の地図を見ていただきたい。
国土地理院 2万5千分の1地形図
国土地理院 2万5千分の1地形図(平成3年)
 「遠州灘」という文字が見える。

 次に、2017年のものを見ていただきたい。こちらには「駿河湾」という文字がある。
国土地理院 2万5千分の1地形図
国土地理院 2万5千分の1地形図(平成29年)

 海の書体がいつのまにか……左でなく右に傾いている!!
 大国のリーダーが恥ずかしげも無く自国第一主義を振りかざす現在の国際情勢を受けて、海の書体も右傾化してしまったのであろうか!? 写植のひとつひとつが若者を戦争へと駆り立てる軍靴の足音に聞こえてくる。


 まあ真面目な話、デジタルな文章に慣れた我々は、斜体といえば何も迷うことなく右に傾くものだと思っている。地図もデジタル化が進む今、右に傾いた斜体になるのは当然のことと言えよう。


 そもそもなんで左に傾いていたんだ、戦後の左翼教育を推し進める陰謀なのか、という疑問の答えについては、問い合わせるまでもなく想像がつく。縦書きで斜体を表現しようとした名残であろう。下図のように、縦書きを無理やり斜体にした字体を横に並ぶように回転させると左傾の斜体になる。
縦書きの斜体

 ちなみに「なぜ海の名前は斜体なんだ?」という点については、国際水路機関の国際海図に関するガイドライン(IHO S-4)の中で「陸地に関するものはupright(直立)、水域に関するものはitalic(斜体)で書け」というような記述がされているので、国土地理院がそれに従ったものと思われる。国際協調は大事だ。各国のリーダーにおかれましても国際協調の心を大事にしていただきたい。