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◆不定期日記ログ◆

■2025-01-11
熾烈なる歯列矯正生活3
 歯列矯正とは別に受けた歯科検診で、前歯の間が虫歯になっていることが判明した。

 これは非常にマズい。
 ワイヤーを前面に張っている状態では虫歯治療はできない。

 しかし……ワイヤーが張られているということは、フロスを歯間に入れることができないわけで、代わりに歯間ブラシを使って歯垢を除去しなければならない。そして今回被害に遭った部分は、歯の間が狭く歯間ブラシが入らない部分なのだ。これ詰んでね?

 歯科医の助言により最も細いSSSSサイズ――太さ“ゼロ”のブラシがギリ通ることがわかったので、これを別途使うことで虫歯の進行を食い止め、次のワイヤー張替えの時にちゃちゃっと治すことになった。
 ただSSSSサイズは他の箇所に使うには細すぎる。従来のSサイズ(太さ3)のものとの併用になる。めんどくせえ!!


 幸い虫歯はかなり小さく、ワイヤー張替えの日にナントカ埋めることができた。
 穴を埋めたばっかりの前歯をワイヤーでそんなにグイグイ引っ張っていいのか、砕けてしまわないのかと不安になったが、なんとかなるのであろう。これで上の歯のワイヤーもマルチループアーチワイヤーというくそかっこいいワイヤーに替わった。このかっこいい形状を俺の歯の位置にあわせてペンチでぐねぐね作成していくのは職人技である。


 ワイヤーを調整した翌日は全ての前歯と奥歯が痛い。調整してないはずの下の歯も何故か痛い。
 特に上の前歯を調整した場合、鼻髭を剃ろうとシェーバーを押し当てただけでうめき声が出るし、ナントカinゼリーを吸おうとしても痛くて吸えない。握力のみで飲むしかない。栄養は全てゼリーとポタージュから摂る。何か腹に溜まるものが食べたいよう……。

 が、そこまで痛むのも調整の翌日だけである。人体の不思議だ。
 そして歯磨きをしながら俺は仰天した。

 SSSSサイズの歯間ブラシしか入らなかった前歯の隙間が、目に見えるくらいの隙間になっている……!

 40代のおっさんでも歯は動くのだ。それも24時間で。
 その代償として固形物が食べられない程度のゆるやかな拷問が1日続くわけだが、ワイヤーの力は確かなものであった。


 さて……SSSSサイズの歯間ブラシがまだ1ダース余ってるんだけどこれどうしようかな……