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◆不定期日記ログ◆

■2024-04-29 Kawaiiは進化する
 娘氏が10歳になった。
 娘氏が産まれてから10年も経ったというのが信じられない。たしかに2024から2014を引けばその差は10だが、それは数字上のまやかしにすぎないのではないか。
 だって2014年といったらアナ雪とかベイマックスの時代でしょう? 5年くらい前では? スマッシュブラザーズの前作が出た頃でしょう? やっぱり5年くらい前では??
 
 ……むしろ現行のスマッシュブラザーズが出たのがおよそ5年前でしたね……まじか……これはもう認めざるを得ない……。


 ところで、子育てをしてきて幾度となくかけられた言葉に「今が可愛いさかりだねえ」というものがある。
 主に「お子さんいくつになった?」「n歳です(n=任意の年齢)」という会話の流れで出てくる言葉で、この任意のnにいろいろな数字が入ることから気になっていた。「可愛いさかり」とは本当はいったいいつなのか?

 この場合、疑問視すべきはnに代入される数値ではなく「可愛い」の定義であろう。いまや世界共通語となったKawaiiには無限の可能性があり、したがって子どもはいくつになってもKawaiiを更新中であると言うことができてしまう。
 そして弊サイトの「育成記」タグの日記を読み返してみると、生まれたばかりのときと今では書き方が明確に異なる。すなわち、乳児のころと、小学生になった今とではKawaiiの意味が違う。

 自力で移動すらできぬ時期の愛玩性や、まともに意思疎通のできぬ時期のしぐさの可愛さのことを「可愛い」と定義すれば、冒頭の「可愛いさかり」というのは3歳くらいであったと思う。
 今も娘氏はKawaiiだが、自意識をもち主体的に活動するものに愛玩性を見いだすことは少なくなった。行動も複雑化し、語録も単騎で引用できるようなものはなくなった。
 なので現在は、俺とは違う常識のもと予想もつかない言動をしてくるやつ……すなわち「おもしれー女」として接していることの方が多い可能性がある。

 娘氏「わたしが誕生日プレゼントで欲しいのはハリボーグミである」
 ぼく「おもしれー女……」