Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

■2023-06-18
続・午後12時の交差点
 以前、「午後12時とは昼か夜か」という疑問について書いた。
 このとき俺は「午後が0時から始まるので午後12時は一日の最後の瞬間だ」と当たり前のように書いたが、それから歳月が流れ、俺は自分の追及がぜんぜん甘かったことを知った。

 午後が0時から始まる?
 そんなこと誰が決めたんだ?
 烙印を消す命が歴史を書き直すのか?

 まったく信じられない話だが、我々が暮らすこの地球では、午前も午後も12時から始まるらしい。
 小学校で時計の読み方を習ったよなァ~~時計の長針が1と2の間にあるときは「1時」だッ! では12と1の間にあるときは……? 当然「12時」だッ!
 Windowsの時刻表示を12時間表記に変えてみろ、「午前11:55」の10分後には「午後12:05」と表示されているだろう。「午後0時という表記は日本独自の慣習」という記述さえ見かけてしまった。

 俺たちは「12時→1時→2時」という一日のスタートを受け入れて暮らしている!
 こんな数字の使い方があるかッ!?
 新年を祝う瞬間が「12月1日」だったら誰もがおかしいと思うだろうが!
 以前の俺は「12をやめて0にすべき」と申し立てた。当然それに対しては「時計が生まれたときに0が発見されていなかったので仕方ない」という答えが用意されているが、じゃあ1時から始めろよ! なんで12から始めてんだッ!

 いったい誰が「12からスタートしよう」なんてイカれたことを考えたのだろう。調べてみても「なぜ0でなく12なのか?」という問いばかりがあふれていて、「なぜ1でなく12なのか?」という情報には行き当たらなかった。
 時計の歴史のはじまりとして、古代エジプトの日時計を挙げる資料は多い。日時計が発祥なのであれば、影が真北になる瞬間を「1」とするのが自然なのではないか? 0を知らないからといってここを12にするわけがない。


 というか、そもそもだ、午前とか午後とかいうのをやめてしまえば良いんだよもう。
 00:00から23:59で表される24時間制であれば冒頭のような混乱はない。現代においては日勤と夜勤を繰り返す人も珍しくなく、出勤時間や労働時間の管理には24時間表記が必須だ。グローバル化する社会では、サンフランシスコの友人とネットゲームしていて「今そっち何時?」「11」「am? pm?」みたいな無駄なやりとりをしなくて済むメリットもあろう。
 だいたいam/pmという言い方もコンビニチェーンがなかったら絶対どっちがどっちかわかんなくなっていたはずだ。after……? post……? もうam/pmがファミリーマートになって10年以上たつので、若い世代はもう完全にわかんなくなっている可能性がある。早めに撲滅すべき。

 ただ……これについては「12を0に入れ替えろ」よりもはるかに困難を伴うだろう。午前・午後という概念は、ぶっちゃけアナログ時計のためにある。文字盤にギリシャ数字で23とか書かれても全然わからないし、鐘を10回も20回も鳴らしたら誰も回数を把握できない。
 つまり、午前・午後を消滅させるには、アナログ時計を消滅させなければならない。これは無理だ。なぜならアナログ時計はカッコイイからだ!!

#PS4share
時術の資質
 これがデジタル時計になったらすごくカッコわるい。「カッコよさ」は全てに優先するぜッ!