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◆不定期日記ログ◆

■2019-11-03
食べ物語
 夕食にワイフがトマトとアボカドのバジルパスタを作ったんですが、娘氏は具ばっかり食べてしまってぜんぜん麺に箸をつけません。こういうときはご両親がなんとかおだてて食べてもらう必要があります。
 昔はダチョウ倶楽部メソッドでおだてていたのですがもう同じ手は効きません。
 現状一番効くのは、食事に物語性を持たせることです。

「先にアイチャンの胃の中に入ったトマトちゃんは言いました。
 『胃の中でおうちをつくってあそぼう!』
 トマトちゃんの横でアボカド君も言いました。
 『おうちの材料になるスパゲティがひつようだよ!』
 そこでアイチャンはもっともっと胃にスパゲティをおくることにしました。」

 横でこのような語りを入れると、娘氏はガツガツと麺を食べ始めました。
 そのうち娘氏は水を要求してきました。用意されているお茶を飲んで欲しいところですが、少しでも熱いとこのように水を要求してきます。ここでも物語性を持たせることで何とかします。

「『あったかいお茶のほうがいいよ!』
 と、トマトちゃんが言いました。
 『あったかいお茶を使っておふろをつくろう!』
 とアボカドくんも言いました。
 そこでアイチャンはあったかいお茶をフーフーして飲むことにしました。」

 これで何とかお茶を飲んでくれました。あとは物語と食事のフィニッシュに向けて畳みかけるだけです。

ぼく「さあ、おうちの完成まであと少しです。」
娘氏「胃は体の中に食べ物をおくるときに詰まらないように、食べ物をとかすはたらきがある。だから胃の中でおうちを建ててあそぶことはできない。」
ぼく「急に科学的見地からコメントするのやめろや」