Oneside Flat Web

◆不定期日記ログ◆

■2019-01-17
自由人の狂想曲
 映画ボヘミアン・ラプソディを観てきた。
 ネタバレ:主人公が死にます。


 評判は聞いていた。しかし俺はあまりクイーンに思い入れがない。ニワカにもほどがある。
 そう言うと「いやいや別に古参ファンでなくてもいいでしょ」と擁護されそうなので告白すると、俺はジョジョ4部を読んでクイーンのアルバムをTSUTAYAで借り、クロマティ高校でフレディの容姿を知るレベルのニワカである。そんな俺が観衆に混じってはガチのファンの人に対してシツレイにあたるのではないか、そんな要らん尻ごみをしていた。だがその姿勢は完全に間違っていた。


 まず歌が違った。たぶん原曲しか使われないんだろうな~~とタカをくくっていた。実際は原曲も使われていたが、観てる間はそれは完全にR・E・A・Lだった。完全に録りなおしたようにしか聴こえなかった。デジタルリマスターのテックと代役シンガーのすごい何かが完全に調和しておりかなりすごい。

 次にブライアン・メイが違った。いや何一つ違わなかった。正直ブライアン・メイについてはボヘミアンラプソディのPV(あのゆうめいな顔がよっつあるやつだ)とロンドン五輪でしか見たことがないはずなのに、初見で「あっギターのひとだ」と解るレベルの説得力があった。調べたら本人も絶賛していた。フレディについては時代が進むたびに俺の知っているビジュアルに近づいていくのが最高だった。


 そんなシンクロ具合だったので最後のライブシーンでの怒涛のメドレーは泣くしかなかった。俺はドキュメンタリー映画を観ていたはずなのにいつの間にか1985年のライブをパブリックビューイングしていた。ここに We Are The Champions をブチこまれたら誰だって泣く。

 これで晴れて、去年からの懸念点だった「映画館で涙を流す」という目的を達成することができた。もう「泣ける映画といえば何ですか?」という問いに「はい、映画プリキュアオールスターズメモリーズです!」と答えなくて済むのだ。ありがとうクイーン。ありがとうフレディマーキュリー。