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◆不定期日記ログ◆

■2018-11-09
生涯ベストワン映画制作委員会
 Twitterで #生涯ベストワン映画 というタグがあり、俺は窮地に追い込まれた。

 本来、自分が観てきた映画の頂点を1作に決めることなどできるはずがないのだが、困ったことに俺の場合は明確な基準を設けることによりその1作が決まってしまうのだ。
 その基準とは「映画館で涙を流した」であり、その1作とは先月の『映画 HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』である。
 
 これは大変なことになった。
 映画プリキュアが素晴らしかったことに異論はないが、これが俺の「生涯ベストワン映画」になってしまうのは困る。
 言い訳がましくて申し訳ないが、まず俺の涙腺の配線がおかしなことになっている件についてのご理解を頂きたい[事例1][事例2][事例3]。サントラ即泣きおじさんにとってプリキュア主題歌インストアレンジオールスターメドレーはその文字列だけでも涙腺を破壊する威力があり、仮にそれが流れるのがどうでもいいシーンだったとしても俺は泣いていたであろう。

 これまで映画館で泣いたことはまったくなかったし、DVD等で観たのを含めると唯一実写版『キミとボク』が該当するが、これも原作付きなうえ、序盤にパッヘルベルのカノンが流れ始めた時点でもう泣いていたので完全にパブロフの犬であることがわかる(猫映画なのに)。このような体質で他にどうやって映画館で泣けというのか。しかし泣くことができなければ自動的に映画プリキュアが唯一無二になってしまう。なんとかしなければ。


 俺は一生懸命想像した。劇場で俺が泣きうるシチュエーションを。とにかく良く知っている音楽を唐突にブチこめば俺の涙腺はバカになるのだ。
 そういう意味では現在やってる『ボヘミアン・ラプソディ』なんかは良さそうに見えるが、QUEENにそこまで思い入れが強くないうえ、ブチこまれるのがたぶん原曲なので唐突感も弱い。これでは駄目だ。(※2019-01-17追記あり)

 そういえば『ひるね姫』は涙腺崩壊案件に近かった。あの下村陽子が! 冒頭から聖剣伝説LoMめいた劇伴を! 惜しみなく! さらにはあのゆうめいな Daydream Believer の編曲まで! 完全に事前の作曲者情報に振り回されているが、俺が未プレイのパズドラ曲をイトケンというだけで泣いてる男であることを忘れてはいけない。


 結論として、『風の谷のナウシカ完全版』が製作され、そこに潤沢な予算に支えられたフルオーケストラによるナウシカBGMの数々を23.1chのスピーカーでぶち込まれたら、俺は全方位から押し寄せる久石譲エナジーの前になすすべもなくボロ泣きするであろうことが容易に想像できた。宮崎監督と庵野監督は頑張って下さい。続編とかじゃなく完全版でお願いします。