◆不定期日記ログ◆
- ■2016-07-29
- 娘月報・七月
2歳2ヶ月~3ヶ月の記録。
娘にせがまれて出かけた公園もまた、灼熱の地獄だった。水分補給を嘲笑うかのように突き刺さる直射日光。無限に遊び続ける娘。その背中を追う父親に、熱中症の気配が忍び寄る。次回、『猛暑日』。来月も、娘と地獄に付き合ってもらう。
- 言葉の操り方がより高度になってきた。「おさかな海の中スイスーイって泳いでるねェー」くらいのことはするするーっと出てきて驚かされる。
- お歌のレパートリーがすごく増えた。「ことりあとっても歌だしゅき~♪かーさんよむのの歌でよぶ~♪ぴぴぴぴぴ♪ちちちちち♪ちゅっちゅうりぅいゅ、ぴ!」「最後そんな複雑な早口だったっけ」
- 消防団の人を見て「消防団」を教えたところ「消・防・団♪おしょれないーでー、みーんなーのためにー♪」と歌い出す。あれは消防団の歌だったのか……。
- とけい好きがこうじて、電器屋さんで貰ってきたSEIKOのカタログに夢中。「これはふりこどけい」「はとどけい」「しろいとけい」「ふくろうのとけい」など時計を軸にモリモリと語彙を伸ばしている。なぜそれを軸にした。
- 未来的なデザインの時計は「ロボットのとけい」、茶色の丸い時計は「せんべいのとけい」、フチが波打っている時計は「うめぼしのとけい」と評するなど、そのとけい眼はかなり鋭い。文字盤が蓄光タイプになってるやつを渡したら「とけいが……ひかる……」と感動していた。
- おままごとセットのなかに、いちごのイラストのついた包丁があるんだけど、そのせいで包丁を使っているワイフの足下で「アイチャンもいちごほうちょうであそぶ」と言って聞かない。遊びじゃねえんだぞ。いまやまな板の上の包丁に手が届くようになってしまったので、料理中は出禁にしとかないといけないかもしれない。
- 「すっぱいけどおいしいけどすっぱいけどにがいけどおいしいけどすっぱいけど(延々)」「バグッて処理が循環しているぞ!!早くチューリップとけいの写真を見せてリセットするんだァーッ!!」
- ピーマンを生でガリガリいったときの反応「にがい」
- トイレトレーニングはじわじわ進行中。ちっちが出たときに「おみずピョーした」と言ってくれる精度が増した。うんちのあとパンツを替えると「うんちスッキリした」と言うが、まだ事前になんとかしようという気持ちはないようだ。
- トイレをタノシイな空間にするためトイレじゅうにアンパンマンのカレンダ―を張っているが、そのせいでトイレ中に延々「ばいきんまん木に登ってるねェー」「カレーパンマン空飛んでるねェー」と実況してくるので良し悪しかもしれない。
- 「これなーんだ?」「あいしゅくりーむちゃん」「この子は天使か」
- ジュディオングをテレビで見たときの反応「ちょうちょ」
- セミの絵を見て「えびー!」と発言。まあえびは事前情報なしで見たら虫っぽいよね……と思ったけど子音があやふやなだけだなコレ。
- 深夜、桃鉄で超エキサイティンするご両親!そこに不幸にもおっきしてしまった娘がフスマをこじ開けて「もう!」と怒鳴り込んでくる!アッハイすみません……
- 最近、コンディションによっては「おかあたやん」が「おガーディアン」になることがある。徐々に「おかあさん」に近づきつつあって大勝利だな!(希望的観測)
- ラムネって全然言えなくて「モマメちゃん」って言うのでそこはかとなく忍殺っぽい。
- 『ピタゴラスイッチ』のおとうさんスイッチの真似にハマるが、なぜか「おとうさんスイッチ、はー!」しか言わない。「はしる」とか「はねる」とかいろいろ対応していたがすぐにネタが切れる。ネタが切れていたらついに自分で「おとうさんすいっち、はー!はみがきおねがいする」とか言い出した。その「は」に対する情熱は何だ。
- まゆげともみあげをどこかで混同したのか、まゆげを指して「もぃゃげ!」と言う。
- 音転現象(いわゆる「とうもころし」とか「ブッコロリ」みたいなやつ)が花ざかり。「お薬」を「おすくり」、「スコップ」を「すぽっく」などだ。他にも「もりこん」「ひわーり」「はなぱっか」など枚挙にいとまがない。
- パソコンをしていると足にすがりついて「アイチャンもクリック!クリックする!」と騒ぐ。おかしいな「クリックする」なんて単語は日常生活に出てきてないはずだが……膝に乗せても「クリック!」といってキーボードを叩くので本当に謎である。
- 明らかにばいきんまんさんがコキンさんにやられたときの真似なんだが、二歳児が「かなしくないのに、涙……」とか言うのはシュールだ。応用ワザで「くやしいけど、涙」とか言い出してシュールさに拍車がかかる。
- 「ミッフィーのぼうけん」の最後に「おやすみふたりとも」というセリフがあったのをラーニングして、ねんねのときに適切に使うので面白い。ワイフが不在のときはちゃんと「おやすみパパチャン」に変わったので理解している。
- 「パパもだっこしゅる」といってだっこをせがむので「甘えん坊かな?」と問いかけると、力強く「あめんぼう!」と返してくる。
- タオルについているタグを見て「マンソンってかいてある(確信)」と言う。その絵はハムスターじゃないしたぶんマンソンとは書いてないぞ。
- 花火大会を見に行ったらすごい勢いで実況しはじめた。「花火だー!しゅごーい!しゅごいよー!ヤッター!」「もーっともっとおっきい花火をー!」「あぶなーい!あー!落ちてきたー!」「赤と!赤とももいろだー!きらりんってしたー!黄土色!おうどいろー!」「いっぱいねェー!花火がいっぱいいるの!アーッ!あー……あー……アーッ!」語彙を絞り尽くした感がすごい。
- 朝、ねぼけていたので「大変だ!ねぼすけがいるぞ!」と言ったら急に「なんだって!?」といって食いついてきた。「大変だ!」に反応して「なんだって!?」って言うのはアレか、ジャムおじさん緊急出動シークエンスか。
- ワイフのスマフォのロック画面解除ゲームをついにクリアし、勝手にアプリストアを起動。これはテンサイ級ハッカーなのでは?幸い有料アプリなどには手をつけられなかったが、ピンポイントでダイエット支援アプリがダウンロードされていた。殺す気か。
娘にせがまれて出かけた公園もまた、灼熱の地獄だった。水分補給を嘲笑うかのように突き刺さる直射日光。無限に遊び続ける娘。その背中を追う父親に、熱中症の気配が忍び寄る。次回、『猛暑日』。来月も、娘と地獄に付き合ってもらう。