◆不定期日記ログ◆
- ■2015-04-29
- 4月のあいりさん
あいりさんは「ちょうだい」と「どうぞ」を理解するようになった。
手に物を持っている状態のあいりさんに「ちょうだい」と言いながら手を差し出すと渡してくれることがある。こちらが受け取ってからまた「どうぞ!」と言って差し出すと受け取る。ただ興味のないものを渡されると「だあ」とか言いながら容赦なく地面に叩きつけるので慈悲がない。
気が向くと、自発的に手に持っている物をこちらに渡そうとしてくることもあり、どうも物品の受け渡しそのものを楽しんでいる節がある。
あいりさんは両手でバイバイができるようになった。
ただしその結果「拍手」が上書きされてしまい、ご両親が両手をパチパチしてもひたすらバイバイするようになってしまった。動作が似ているので同じ領域に保存されていたのだろうか。単純に手を大きく振り回すのが面白いお年頃なのかもしれない。バイバイは使いどころがわかりやすいエモートなので学習しやすかったのだろう。ときおりまたパチパチのブームが来ることがあるが、やはりバイバイほど安定はしていないようだ。
あいりさんは相変わらず高いところによじ登る。
以前と違うのは、ある程度の高さであれば自力で降りることができるようになったことだ。おしりのほうから降りれば安全だということを覚えたらしい。小さい段差だとナメてかかって頭からいくことがあるが危険なのでやめて欲しい。
また、つかまり立ちが自在になったことによって、だっこの要求が「両手を広げる」から「膝にすがりつく」になった。膝にすがりつかれた状態ですり足でじわじわと後退すると、それにつられて2~3歩歩く。もはや自立歩行のためのカードは揃っている。あとはあいりさんの閃き次第だ。
あいりさんは芝生のある公園にお出かけをした。
レジャーシートの上に解放したが、やはり芝の上に出るのはためらわれるようだ。チクチクするのが嫌なのだろう。「室内に人工芝を敷いておくとその近辺にアカチャンが立ち入らない」という伝説はあながち間違いではなさそうだ。
こういう手や膝をつくのが嫌な環境にあえて晒し、たっち→あんよの訓練をさせるのである。あいりさんは両手を引かれて2~3歩歩いた。もはや自立歩行のためのカードは揃っている。あとはあいりさんの閃き次第だ。
あいりさんは音楽にあわせてぴょんぴょんするようになった。
とくに教育テレビで良い子のみんなが踊ってるような曲が流れると、つかまり立ちの姿勢で上半身だけぴょんぴょんしている。
「あいりさんはなぜ町で幼児を見かけると喜ぶんだろう」
「あいりさんにとって幼児はブンバボーンやわーお!を踊ってくれる人だから……」
「Eテレ脳か」
あいりさんは1歳の誕生日を迎えた。
1歳ということで、これからの一生の安穏を祈願する一升餅の儀式が執り行われた。あいりさんは一升のお餅を体にくくりつけられたが、重みをものともせずハイハイで驀進した。何度も立とうと試みたがそれはかなわなかったようだ。……そもそもあんよができないので、この場合はどうするのが正解なのかわからない。あいりさんは課せられた錘の理不尽さを訴えるばかりであった。
選び取りの儀式も行われた。
あいりさんの将来を暗示するアイテムを並べ、そこにあいりさんを突進させ、選ばせるというものだ。各アイテムの暗示するものは各人で想像してほしい。
あいりさんはまずハサミを確保し、そのあと目新しいものを片っ端から手にとっては床にたたきつけ、最終的にまたハサミを手にして食べ始めるというダイナミックな選択をした。ハサミの暗示するものは「手先が器用になる」「衣装持ちになる」。よくわからないけどがんばって欲しい。
以上、1歳になったあいりさんの記録。
あばよ0歳児のあいりさん。よろしく1歳児のあいりさん。
手に物を持っている状態のあいりさんに「ちょうだい」と言いながら手を差し出すと渡してくれることがある。こちらが受け取ってからまた「どうぞ!」と言って差し出すと受け取る。ただ興味のないものを渡されると「だあ」とか言いながら容赦なく地面に叩きつけるので慈悲がない。
気が向くと、自発的に手に持っている物をこちらに渡そうとしてくることもあり、どうも物品の受け渡しそのものを楽しんでいる節がある。
あいりさんは両手でバイバイができるようになった。
ただしその結果「拍手」が上書きされてしまい、ご両親が両手をパチパチしてもひたすらバイバイするようになってしまった。動作が似ているので同じ領域に保存されていたのだろうか。単純に手を大きく振り回すのが面白いお年頃なのかもしれない。バイバイは使いどころがわかりやすいエモートなので学習しやすかったのだろう。ときおりまたパチパチのブームが来ることがあるが、やはりバイバイほど安定はしていないようだ。
あいりさんは相変わらず高いところによじ登る。
以前と違うのは、ある程度の高さであれば自力で降りることができるようになったことだ。おしりのほうから降りれば安全だということを覚えたらしい。小さい段差だとナメてかかって頭からいくことがあるが危険なのでやめて欲しい。
また、つかまり立ちが自在になったことによって、だっこの要求が「両手を広げる」から「膝にすがりつく」になった。膝にすがりつかれた状態ですり足でじわじわと後退すると、それにつられて2~3歩歩く。もはや自立歩行のためのカードは揃っている。あとはあいりさんの閃き次第だ。
あいりさんは芝生のある公園にお出かけをした。
レジャーシートの上に解放したが、やはり芝の上に出るのはためらわれるようだ。チクチクするのが嫌なのだろう。「室内に人工芝を敷いておくとその近辺にアカチャンが立ち入らない」という伝説はあながち間違いではなさそうだ。
こういう手や膝をつくのが嫌な環境にあえて晒し、たっち→あんよの訓練をさせるのである。あいりさんは両手を引かれて2~3歩歩いた。もはや自立歩行のためのカードは揃っている。あとはあいりさんの閃き次第だ。
あいりさんは音楽にあわせてぴょんぴょんするようになった。
とくに教育テレビで良い子のみんなが踊ってるような曲が流れると、つかまり立ちの姿勢で上半身だけぴょんぴょんしている。
「あいりさんはなぜ町で幼児を見かけると喜ぶんだろう」
「あいりさんにとって幼児はブンバボーンやわーお!を踊ってくれる人だから……」
「Eテレ脳か」
あいりさんは1歳の誕生日を迎えた。
1歳ということで、これからの一生の安穏を祈願する一升餅の儀式が執り行われた。あいりさんは一升のお餅を体にくくりつけられたが、重みをものともせずハイハイで驀進した。何度も立とうと試みたがそれはかなわなかったようだ。……そもそもあんよができないので、この場合はどうするのが正解なのかわからない。あいりさんは課せられた錘の理不尽さを訴えるばかりであった。
選び取りの儀式も行われた。
あいりさんの将来を暗示するアイテムを並べ、そこにあいりさんを突進させ、選ばせるというものだ。各アイテムの暗示するものは各人で想像してほしい。
あいりさんはまずハサミを確保し、そのあと目新しいものを片っ端から手にとっては床にたたきつけ、最終的にまたハサミを手にして食べ始めるというダイナミックな選択をした。ハサミの暗示するものは「手先が器用になる」「衣装持ちになる」。よくわからないけどがんばって欲しい。
以上、1歳になったあいりさんの記録。
あばよ0歳児のあいりさん。よろしく1歳児のあいりさん。